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大谷翔平
www.hakubutu.jp
横浜市歴史博物館(横浜市都筑区)では、現在開催中の企画展「君も今日から考古学者!横浜発掘物語2019」において、「古墳時代のおにぎり」の実物を展示している。会期は2019年4月6日~6月2日。 同展は、考古学を小学生などにも理解しやすいように解説した企画展で、横浜市域からの出土資料を中心に構成されている。「古墳時代のおにぎり」は横浜市都筑区の古墳時代後期の遺跡から出土したもので、同館が監修した『おにぎりの文化史 おにぎりはじめて物語』の刊行記念として、特設コーナーで展示された。 おにぎりといっても、もちろん生のままではなく、真っ黒に炭化している。発掘されたのは1983(昭和58)年で、当初はそれほど注目されていなかったが、CTスキャンで解析したところ、握りこぶし大の複数のご飯塊(=おにぎり)が大きな塊になったものと判明した。また、表面にも網代編みの籠の跡が残されており、「古墳時代のお弁当箱
狭山市立博物館(埼玉県狭山市)では、開館25周年記念企画として「しあわせのリカちゃん」展を、2016年3月19日〜5月29日の会期で開催している。 入館券を買い求め有料ゾーンに入ると、ホールの壁面がピンク色で「すでに内装からリカちゃん気分を演出か!」と驚かされたが、そんなわけはなく、ここは「舞い舞いホール」と呼ばれる展示エリア。 同時開催されている「昭和の家電図鑑」展の会場として、電化製品やコマ、剣玉などの遊具が並べてあった。内装がピンク色なのは、博物館が位置する狭山稲荷山公園の桜をイメージしたものだろう。 「リカちゃん」展であるが、2015年に平塚市美術館(神奈川県平塚市)が開催した「ペコちゃん」展のような、歴史背景に踏み込んだ熱い想いがたぎる企画展を予想して訪れたが、キャプションも最小限で、シンプルにさまざまなバリエーションのリカちゃんが並んでいるというものだった。 だからといってつま
茨城県の霞ヶ浦は、現在では湖になっているが、縄文時代は海につながる広大な入江だった。そのため、周辺にはいくつもの貝塚がある。上高津貝塚(茨城県土浦市)は、縄文時代後晩期(4000〜3000年前)を代表する貝塚で、獣や魚の骨など豊富な自然遺物が出土することから、当時の食料事情や自然環境を知る上で貴重な遺跡として国史跡に指定されている。
エントランスを過ぎると、いきなり土砂降りの雨に見舞われた。もちろん、本当に雨がしたたっているわけではない。 目の前には猛烈に降る雨の映像、その向こうには鬱蒼とした森林が広がっている。 ここは、2014年4月に三重県津市にオープンした三重県総合博物館の「基本展示室」(常設展示)。この雨の演出は、国内屈指の多雨地帯である三重の大台ケ原を紹介するコーナーだ。 ついで、目を引くのが、見上げるような岩山に立つカモシカだ。 このように、ここは展示空間を活かしたジオラマが人目を引く。単に大がかりなだけではなく、一つのジオラマで多様な説明をしている。 例えばこのカモシカのジオラマでは、カモシカはもちろん、御在所岳をはじめとする鈴鹿山脈の植生や、樹氷や霧氷の形成、さらに脇には洞窟の入口部分が再現されており、洞窟の生物相の説明にまで至る。 展示されている自然史系のジオラマでは、一見見落としてしまいそうな、虫の
横浜市歴史博物館が中心となって進めている「博物館デビュー支援事業」なる取り組みがある。 2015年1月10日に、この事業に関連する教育フォーラム「第2回 学校に歴史資料室をつくっちゃおう!! フォーラム」が同館にて開催されたので、聴講してきた。 「博物館デビュー支援事業」とは、博物館にまだ行ったことのない子どもたちを主な対象とした、博物館への理解を深めるための取り組みである。その主な事業というのが、なんと小学校にある資料室の大掃除と整理なのだ。 学内に、農具や土器・石器などを集めた小規模な資料室を設けている小学校は少なくない。横浜市内の場合、341校のうち78校に歴史資料室を併設しているという(2014年5月現在)。 横浜市歴史博物館では、学校側の要望に応じて、これらの資料室の掃除や整理、展示、活用の方法について提案やサポートをしている。 肝心の「子どもたちの博物館デビュー」とは無関係な作
おにぎりと言えば、家庭の味として、あるいは手軽なファストフードとして馴染みがあるが、その歴史についてはあまり語られてこなかったように思う。 横浜市歴史博物館(横浜市都筑区)では、同市にある古墳時代の竪穴住居遺跡から出土した、おにぎり状の炭化物を手がかりに、おにぎりの歴史を解き明かす企画展「大おにぎり展—出土資料からみた穀物の歴史—」を開催中だ(会期2014年10月11日〜11月24日)。 入ってすぐ、左手に巨大なおにぎりが目に入ったので、吸い込まれるようにそのコーナーへ。1885(明治18)年の我が国における駅弁第1号の再現模型だというが、それにしても手前のおにぎりと比べてずいぶん大きい。かつて日本では1食に米飯2合(ただし、おかずはほとんどなし)を食べていたというが、このおにぎりは一体何合炊いたのだろうか。(のちに博物館の人にうかがったところ、この模型はオーバースケールということであった
940(天慶3)年の今日、下総国猿島郡(茨城県)で討たれた。平将門は農耕期を前に兵士の大半を村に帰らせ、側近などわずかな兵のみを手元に置いていたが、この隙を突いて藤原秀郷・平貞盛らが4000の軍勢で攻め込んで、あえない最期を遂げたとされる。 だが、実は最後の決戦の時もかなりの接戦だったようだ。 飛び道具が弓矢しかない時代、合戦には風向きが重要だったが、当初、将門側に強い追い風が吹いていた。さらに当時の伴類(ゆるやかな同盟軍)は不利になると逃げ出してしまう。追い風を利用した将門の猛攻を受け、秀郷・貞盛軍の伴類2900人が逃げ出し、残ったのはわずかに精兵300人(川尻秋生『平将門の乱』吉川弘文館、2007年)。 一時は、200人対300人ぐらいの戦いだったらしい。この時点ではどう転ぶかわからなかったが、夕方になって風向きがかわり勝敗が決した。最期は一閃の矢が将門のこめかみを射ったという。 俵藤
ボーカロイドと呼ばれる音声合成システムを利用した「歌を歌うソフトウェア」に登場するキャラクター・初音ミクをテーマにした、企画展「次元の壁をこえて 初音ミク実体化への情熱」が、2014年1月31日〜6月1日の期間、米沢嘉博記念図書館(東京都千代田区)で開催される。 初音ミクのフィギュアや張り子、各種ソフトウェアのデモ展示などにより、パッケージに印刷されたキャラクターが、バーチャル歌手として実体化していく足跡をたどっていく。 会場には初音ミクの「祭壇」も設けられ、ここに展示する「初音ミク」作品(立体工作物)も募集中(募集期間は2014年3月31日まで)。
古文書というと、くずし字で難解なうえに、読解という高校の古文の授業を彷彿とさせるイメージがつきまとうものだが、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)では、「読めなくても大丈夫!」をキャッチフレーズに、2013年10月8日〜12月1日の期間、企画展「中世の古文書〜機能と形〜」を開催する。 それに先立ち、プレスおよびブロガーへの内覧会が10月7日に行われた。 「読めなくても大丈夫!」ということは、即ち「見ることで楽しむ」企画展であるのだが、古文書を見るとはどういうことか? 一体どこに眼を付ければいいのか?——それは、なによりも署名の位置だという。 会場では、まず、中世以前の古代の文書(もんじょ)の展示から始まる。日付の下に名前を書くのは、身分の低い者(=へりくだる)であることを表している。 中世になるとサインとして、花押が使われるようになるが、これをどこに書くかが大きなポイントになる。 源頼朝のそ
「千歯こき」と呼ばれる農具がある。稲や麦の穂を櫛状の歯でしごいて、脱穀するための道具だが、その千歯こきを48台集めた企画展が横浜市歴史博物館で行われている(2013年3月24日まで)。 千歯こきは元禄時代頃に登場し、農作業の効率を飛躍的に高めたというようなことを聞いたことはあった。が、ひとつの道具に焦点をあてるにしてはあまりにもニッチすぎる。いったいどういう企画展なのだろう?——と思って、好奇心のおもむくまま会場に足を運んでみた。 まず驚いたのは、千歯こきに赤外線を当てて、墨書された製造元を読み取っていることだ。 展示されているのは、横浜とその周辺から収集された千歯こきが多いが、それらにも伯州倉吉(現・鳥取県倉吉市)や若狭の早瀬(現・福井県美浜町)の刻印があるという。 千歯こきには文字(墨書・刻印など)が記されていることが多い。農具の中では異例の存在だ。製造元などの印が多いが、これは千歯こ
源頼朝、伊豆で挙兵(1180年) インドネシア独立(1945年) プロ野球初のナイター(1948年) 国鉄東北本線で列車転覆。松川事件(1949年) 米人、気球で大西洋横断(1978年)
千葉県の松戸市に「団地生活」を丸ごと展示してしまっている博物館がある。松戸市立博物館がそれだ。 1960(昭和35)年、同地には都市住宅整備公団によって世帯数5000戸ほどの常盤平団地が建設され、農村から住宅都市への変貌のさきがけになった(同館パンフより)そうだが、その時の団地の1戸(2DK)をほぼ丸ごと館内に復元展示しているのだ。 団地は、当時、最先端のモダン住宅であり、暗くて寒く、且つ使い勝手が悪い日本家屋と違って、羨望の的であった。 と同時に、最先端住宅への羨望というのは単にその機能性に憧れるだけではなく、その住宅がもたらすライフスタイルに憧れるのだ。今日、タワーマンションに住まわんとする人々が、単に標高の高さを欲しているのではなく、タワーマンションのライフスタイルに憧れているように。 常盤平団地の入居が始まってまもなく、地元の子どもたちの間に団地ごっこなる遊びが流行ったという。 遊
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