公海と領海 海には「公海」と「領海」という考えかたがあります。公海というのはどの国にも属さない、だれもが自由に行き来したり、魚をとったりできる海のことです。領海というのはその海の近くの国の陸地のつづき、つまりその国の領土と同じという考えかたです。 公海と領海は国際的な法律で決められたわけではありませんでしたが、国どうしが守る考えとして、17世紀のおわりごろに世界に広まりました。領海は海岸から3海里とされ、領海の中を行き来したり、魚をとったりするのにはその国の許可がいります。1海里は1,852mですから、3海里は5,556mになります。 ところが1945年に、アメリカの近くで発見された海底油田をアメリカが所有するために、領海を12海里に広げると宣言しました。これをきっかけに領海を広げる動きが世界中の国でおきましたが、ばらばらにおこなったため問題がおきてしまいました。そこで各国が集まって会議の