現在の政局の混迷は、ようやく日本にも21世紀を志向する政治家を生む土壌が発酵してきたのではないかと思わせます。僕自身はテレビアニメという当時社会に認知されていない職業に就くしかできなかった人間ですから、政治などは雲の上のことだと無関心を決め込んでいました。しかし、この歳になれば、国家があって生かされてきたことも自覚しますし、次の世代にも希望のもてる国家であってほしいと願うようになりました。渡辺喜美氏の率いるみんなの党は、さまざまな場所から志を一つにする人たちが集まり、旧弊を打破し、新しい国家像を模索しています。“維新開国”のその志をうかがいたいと思います。聞き手:富野由悠季 富野 僕はずっと政治に関心が持てない人間だったんです。が、この歳になりますと、自分たちがやってきたことの反省も含め、次の世代がきちんと生かされるような国家であってほしいと願うようになりました。そういう意味で、みんなの党