データベースを構築するには、設計以外に、分析やテストなどいろいろな作業が必要となる。慣れた設計者なら、自分独自の作業手順を持っているが、そうでない人は何をどうしたらよいのか迷いがちだ。そこで、標準的な作業手順を用意してみた。本格的な手順を簡素化したものなので、初心者には難しいかも知れないが、構築を失敗しないためにも、できるだけ守ったほうがよい。最初のうちはこれを参考にして、慣れてきたら自分なりに修正を加えるとよいだろう。 ●使用者の意見だけで仕様を決められない難しさ データベースを使う人が、データベースを構築する技術を持っているなら、ニーズから外れたデータベースが出来上がることはない。しかし現実には、使用者がデータベース技術を持っておらず、別な人が設計する場合がほとんどだ。すると、どんなシステムを求めているのか、設計者は調査して分析する必要がある。このことが、問題を難しくする。 もう1つの