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これは是非とも見てみたいと思い、リプライを飛ばして画像のアップロードのお願いをしたところ、快諾いただくことができた。数日待ったところでアップロードされた画像がこれである。 驚くべき精緻さと、構図の創意工夫。模写と聞いていたので、てっきり同じ構図だと思っていたら、角度まで変えて描いていた。頭の中で立体を動かすことができるのか、空間認知に優れているのか、それだけでなく丁寧な仕事ぶりに、とても小学校低学年とは思えなかった。 そのプロセスには苦心もあり、美しく仕上げようという目標が明確にあったようだ。ここまで計画的に、最後まで集中力を切らさずに制作できる小学生はなかなかいないだろう。少なくとも、僕にはこんなことはできなかった。
ガチャピン骨格図を描いたとき、ついで(は失礼だが)というかなんというか、ムックの骨格はどうなっているのか?という話にまで飛び火した。ガチャピンの骨格について突っ込めたのは、もともと恐竜の子どもであるという設定があったからで、雪男というそもそも未確認生物であるムックについては専門外であった。それでも脊椎動物であれば、なんとかその骨格を想定できるのではと思い進めてみたのだが、想定外の結果となってしまった。 最も頭を悩ましたのは、細い軸で支えられた眼球である。このような形質はほ乳類はおろか、脊椎動物では考えられない。そこで、唯一思いついたのが甲殻類だったのである。 そう、甲殻類とはエビやカニのことである。ということでムック蟹説を唱えたのである。カニは細い軸で支えられた眼を持つ。頭の上のプロペラは複数の触覚が集まって形作っている。身体中の毛の多くは海草を集めてきたもので、モクズガニのような毛も一部
きっかけは公式に発表された骨格図が、あまりにほ乳類的であったのでTwitter上でコメントしていたら、周りからついつい乗せられて描くことになってしまった。ガチャピンは設定では恐竜の子どもということになっているから、ほ乳類的あってはまずいだろうと思ったのである。
もう先々月のことになるが、僕が描いた「ガチャピンの骨格図」が一部で随分と大きな反響を呼んでしまった。 ほんの遊び心から始めたことが大事になってしまった。そこでここはやはり、公式に対抗すべく手段を講じる必要があると考えたのである。別に敵対するとか、こちらのほうがいいだろうとか、リアルでよく考えられているだろうとか、学術的な考察も優れているだろうとか、発注する先を間違えているだろうとか、などという意図はなく、学術的に公平な俎上にのせるべきと思った次第である。 そうなるともっともオフィシャルな形式は、科学論文として成立させることである。短期間ではあるが、友人の研究者とともに秘密裏に進めていたものが、ようやく形になってきた。 そして次は行動あるのみ、次回の古生物学会で口頭発表をしようと思いアブストラクトを投稿したのだが、やんわりと断られてしまった。SVPは英語での発表になるのでハードルが高い。 思
すでに2週間ほどたってしまったが、twitterで話題になった『ガチャピンの骨格図』をこのblogにもまとめておこうと思う。 すでにまとめられているURLはこちら。 ガチャピンの骨格図 by古生物復元画家 @studiocorvo 氏(2/9 最終版に続く) 【最終版】ガチャピンの骨格図 by古生物復元画家 @studiocorvo 氏(2/13追記) 「ガチャピン骨格図最終版」がついに登場、剣竜と鎧竜のハイブリッドな特徴を持った骨格に わざわざなぜこんなものを描いたのかというと、オフィシャルのガチャピンの骨格図をみた時に、どうにも恐竜らしさがなく、哺乳類のような頭骨だったからである。 そこで「描こうかな」とtweetしてから、約1時間で第一稿をアップしてしまったのがこれである。 恐竜の末裔であることを強調するあまり、上部側頭窓を大きくしすぎてしまった。おかげで「なんでかじられてんだよw」
投稿者 corvo : 03:07 2013年4月 1日 「ガチャピンのの古生物学的、解剖学的考察による骨格復元」論文が同人誌として出版され... もう先々月のことになるが、僕が描いた「ガチャピンの骨格図」が一部で随分と大きな反響を呼んでしまった。 ほんの遊び心から始めたことが大事になってしまった。そこでここはやはり、公式に対抗すべく手段を講じる必要があると考えたのである。別に敵対するとか、こちらのほうがいいだろうとか、リアルでよく考えられているだろうとか、学術的な考察も優れているだろうとか、発注する先を間違えているだろうとか、などという意図はなく、学術的に公平な俎上にのせるべきと思った次第である。 そうなるともっともオフィシャルな形式は、科学論文として成立させることである。短期間ではあるが、友人の研究者とともに秘密裏に進めていたものが、ようやく形になってきた。 そして次は行動あるのみ、次
僕は研究者と仕事をする事が多い。古生物の復元画制作のように、彼らが頭の中で描いているビジョンを、全てではないが具体的にビジュアル化する作業を主に行っている。何度もやり取りをしながらイメージを具体化していくプロセスは、本当に興奮するし(時には大きなストレスもかかるが)、完成したときは大きな達成感を得ることができる。 昨年末にかかりきりだった丹波竜の骨格図の制作では、往復45通にわたるメールの記録が残っている。 今日も一件、研究者からの発注で打ち合わせをしたのだけど、どうして日本の総合大学にが芸術学部がないのか?という質問を受けたのである。アメリカの総合大学には芸術学部があるのに、日本にはなぜないのか。現在、彼が所属している研究機関でもアーティストやデザイナーがいないことで、研究内容を分かりやすくプレゼンテーションしたり、論文に掲載するイラストレーションを発注したりすることがスムーズに出来ず、
長いタイトルになってしまった。学術的な話題を書こうと思うと、ついつい一つの文が長くなり、勢いタイトルも長くなってしまうものである。 以前から時々参加させてもらっている若手研究者による勉強会があるのだが、つい先日、地味ではあるが衝撃的な研究成果を見ることが出来た。将来有望なその若手研究者は、鳥類の脳の形態から推察される生態との相関関係を研究しており、絶滅した化石種にも応用できるのではないかという発表だった。 数多くのデータで裏打ちされたその研究成果を、専門ではない僕が全て理解できるわけではもちろん無いのだが、「始祖鳥は水鳥だった」という一言は衝撃的だった。あ、言い切ってはいけないか。「水鳥だった可能性がある」と言い直すべきだった。その根拠となるのは、現代の水鳥の脳の形態と、始祖鳥の脳の形態が近いという結果である。残念ながら細部まで理解することは、僕には出来なかった。なのでこの場で質問されても
昨日遅くに関西事務所へ戻ったのだが、かねてから描くと約束していた復元の仕事がぎりぎりになってしまった。論文はかなり早い段階で出来上がっており、査読もクリアしていたのだけど、諸々の事情により伸び伸びなってしまっていた。現時点でもまだラフの段階で執筆者には多大な迷惑をかけていて申し訳ない気持ちで一杯である。本日中にさらに追記する予定なので、追ってご覧いただければ幸いです。 これがその論文である(pdfでダウンロードされるので注意)。 深夜のスカイプでの詳細なやりとりはまだまとめきっていないので、でき次第追記していく予定である。 現時点ではなんの変哲もないネズミの姿をしているが、その驚くべき生態と特徴をこれから徐々に明らかにしていきたい。 遅くなってしまった。Brontsmus raiiの全身復元画を公開。着色した完成した復元画ではないが、世界で唯一Brontsmus raiiをもっとも正確に復
あるtwitterでのやりとりがきっかけになって、久しぶりに手をクロッキーしてみた。 Photoshopで5分程。手の甲から。 こちらもPhotoshopで5分程。手のひらから。 手は人間の体のパーツの中で、もっとも描くことが難しいものである。 手のひらから見たときと、手の甲から見たときでは、指の長さが違う。と書くと不正確な部分もあるが、中手骨と基節骨の関節は、手のひらからは完全に埋まっていて外から見ることができない。指を曲げると、手のひらの上1/4程から折れ曲がることになる。手の甲からは関節がはっきり分かるが、指と指の根元の間には軟組織があり、関節からすぐに指が分かれているわけではない。見かけ上、手の甲側からと手のひら側からでは、指の長さが違っている。 親指以外の指は、基節骨、中節骨、末節骨の三つの骨から形成されているが、指先にいくにしたがって徐々に短くなっていく。手の甲側からだと関節の
インターネットという空間ではポジティブであってもネガティブであっても、自分が思いもよらなかったり考えもしなかった意見を目にすることが時々ある。僕にとって非常に興味深いことや、胸元を掻き回されるような、色々なことがないまぜになって無造作に公開されている。 今日、以前から美術教育関連でお世話になっている山崎先生の管理する掲示板になかなかショッキングな書き込みがあった。僕も書き込んでおり、ディテールについては掲示板を読んでもらったほうがよいので、ここでは細々したことは省きます。 何故、このことを取り上げたかというと、自分自身が「美術教育の犠牲者」であると思っている方は、どれぐらいいるのだろうかということを知りたいからです。僕自身、美術教育の端っこのほうで関わっている者として、非常に興味深いです。 僕は美術教育によって救われたという思いが強いです。地方の進学高校に進みましたが、数学に力を入れていた
投稿者 corvo : 03:07 2013年12月10日 第36回日本分子生物学会アート企画"Art Exhibition"2 会場の様子。ホテルの宴会場がギャラリーに。 はしもとみお、本多絵美子ブース。 アクセサリーブランド、memini、V.Sabrina、nyui、licoyas。 六甲昆虫館&いわたまいこブース。 大阪市立自然史博物館Museum Shop。 博物館の鳥類仮剥製標本。 成安交連骨格隊。 パイライトスマイル。 RC GEAR(SKULL! SKULL! SKULL!)。 アクアプラント(SKULL! SKULL! SKULL!)。 ActoW(SKULL! SKULL! SKULL!)。 studio d'arte corvo(SKULL! SKULL! SKULL!)。 小田隆原画展。 -- twitter 成安小田ゼミのブログ 成安造形大学イラストレーション領域
先日、小説家川端裕人さんのblogで「トンデモ科学ネタ、ふたつ」というエントリーがあった。日常的に訪れているblogで、何気なく読んでいたのだけど世の中には色々と不思議なことが多い。というか人間というのは実に不思議な生き物だと、あらためて思ったのである。 僕は幸いにも「水からの伝言」という本の存在を知らなかった。「不幸にも」知らなかったのではなく、「幸いにも」知らなかったのである。実際、この本を買ったり、借りてきたりしたわけではないので、批判的なことを書くことはフェアーではないのだけど、内容としては大雑把に次のようなものらしい。 「水に『ありがとう』などの『よい言葉』を見せると、きれいな結晶ができて、『ばかやろう』などの『わるい言葉』を見せると、きたない結晶ができる」というお話らしいのである。 そして、これに対して学習院大学の田崎晴明教授が『「水からの伝言」を信じないでください』というペー
前回の『「水からの伝言」って何だ』には、たくさんのコメントをいただきありがとうございました。初めての方とも意見を交換することができ有意義なやりとりが出来たと思います。 今回、タイトルに「まとめ」と書きましたが、多分うまくまとまらないと思います。始めから言い訳しておきます。今の僕にとって切羽詰まった問題ではないという側面が大きいのですが、少なからず科学と教育に関わっているものとして、無視出来ないことだと感じたのは確かです。 最初、川端さんのblogで「水からの伝言」の存在を知り、田崎先生の「水からの伝言」を信じないでくださいを読んだことで、批判的な視点が入り口ではあったのですが、どこをどう好意的に解釈しても僕にはデタラメとしか判断できません。 「水からの伝言」が問題であることは明白なのですが、それ以上に根の深い問題として、学校の教育の現場で紹介され道徳の授業にまで使われた実績があるということ
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2016.12.15 processページを更新 『Tambatitanis amicitiae の復元プロセス1(頭骨編)』をアップしました。 2015.09.14 galleryページを更新 nature artに鳥類系統樹マンダラの原画をまとめてアップしました。現在、ジュンク堂池袋本店7F理工コーナーで、ポスター販売と...
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