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2014年下期に注目されたライトノベルで2014年下期の新人作品を纏めてたら興が乗ったので、上期も含めてリストにして、ついでに、各作品の読書メーターの感想・レビュー数なども調べてみました。主なライトノベルレーベルの新人賞受賞作品の中から今年デビューした作品は、53タイトルになります。 纏めてみると、やはり、新人賞のブランドでは電撃小説大賞が圧倒ですが、ファミ通文庫、ガガガ、スニーカー文庫も一定の存在感を示している印象です。また、電撃小説大賞の中では、大賞の『ゼロから始める魔法の書』を読んでいる人が多い一方、人気は銀賞の『王手桂香取り!』が圧倒しているようです。 読書メーターで人気の新人作品 読書メーター の感想・レビューの多い10作品を纏めてみました。電撃小説大賞のブランド力が圧倒的ですね。特に、大賞の『ゼロから始める魔法の書』は、とりあえず押さえる人が多いようです。あと、発売から期間が長
今日でWebサイト開設19年。ブログも今月末には19年になります。 ココログの「ブログってどうやって誕生したの?」によれば、“1996年2月に、米国の IT カルチャーの情報誌「WIRED」の寄稿編集者であるデイブ・ワイナー氏が、米国通信品位法に対抗する「24時間デモクラシー」という企画を立ち上げたのがブログのはじまり” とあって、世界初のブログは1996年2月に誕生したらしい。うちはさらに古い1995年12月開始なので、つまり、このブログが世界で一番古いということかっ!! や、「最古のブログ、覚え書き | Hinemosu」を見ると、世界で三番目ぐらいになりそうですが。 19年前は、アニメの『愛天使伝説ウェディングピーチ』を見て、ライトノベルでは小泉まりえの「好き」シリーズに嵌り、少女マンガの『怪盗セイントテール』や『I LOVE YOU』の読み、声優の椎名へきるや菊池志穂を追っかけてと
>ライトノベル系サイトの投票企画「好きなライトノベルを投票しよう!! 2014年上期」、今回も投票いただきありがとうございました。投票結果の詳細は、こちら に置いていますが、いつもの通り、総合/新規/既存でまとめておきます。 総合 1位(8票) この恋と、その未来。 ―一年目 春― /森橋ビンゴ 広島を舞台にした青春恋愛ストーリー『この恋と、その未来。』が堂々の一位。人気作『東雲侑子』シリーズの森橋ビンゴの新シリーズということで注目を集めていました。6月30日発売とまだ未読の人も多いと思うのですが、前評判どおり、非常に高い評価となったようです。 2位(6票) 絶深海のソラリス /らきるち 深海パニックホラーとして話題になっていた『絶深海のソラリス』が2位。発売後の感想は、正直、インパクトはともかく賛否わかれるようなものが多かったと思うのですが、「好きラノ」ではきちっとこの順位に。 2位
Topics [Comic/Novel] (※) ◆ 六花の勇者4 /山形石雄 ( 8/5 ) ◆ 新約 とある魔術の禁書目録(7) /鎌池和馬 ( 8/7 ) ◆ 彼女がフラグをおられたら 電話ではこれ以上話せない。学園祭の詳しい話は会ってからだ /竹井10日 ( 8/13 ) ◆ あそびにいくヨ! 17 こねことなつとへいこーせかい /神野オキナ ( 8/16 ) ◆ ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング /川原礫 ( 8/19 ) ◆ 魔法科高校の劣等生(11) 来訪者編<下> /佐島勤 ( 8/22 ) ◆ エンゲージ お嬢様と秘書契約 /いわなぎ一葉 ( 8/23 ) ◆ 覇剣の皇姫アルティーナ /むらさきゆきや ( 8/28 ) ▽ 先週買った「nasne」。何故か録画失敗することが多く、私のTVライフが崩壊しつつある件。ちょくちょく受信できなくなっ
1月12日を持って投票を締め切らせていただいた「好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年下期」。今回は、34人のサイト主から投票いただきました。投票していただいた方については、本当にありがとうございましたm(__)m。投票結果の詳細については、作品別の投票結果一覧 を見ていただくとして、以下、簡単に纏めてみました。 総合 1位(13票) やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(6) /渡航 以前から 根強い人気のあった『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』が、春からのアニメ化もはじまるこのタイミングで堂々の1位。6巻自体も、主人公・八幡の異常さが際立ってた傑作で、順当な順位でしょう。 2位( 9票) アニソンの神様 /大泉貴 アニソン好きの留学生がアニソンバンドを結成するという本作ですが、実在するアニソンを使ったアニソン愛にあふれた作品だったこともあり、発売当時、アニソン
図の赤枠で囲った範囲がライトノベルです。 いや、「ライトノベルの定義はあいまい」といわれることが多いですが、多くの人が思い浮かべるライトノベルに、そう大きな違いはないと思います。電撃文庫や富士見ファンタジア文庫を「ライトノベルじゃない」という人はよほどの偏屈だし、逆に、新潮文庫や集英社文庫を「ライトノベルだ」という人も、そんなにいない。だいたい議論になるのは、講談社ノベルス辺りで、西尾維新はライトノベルっぽいけど、西村京太郎はさすがにライトノベルじゃないよね、みたいな。おおよそ、漫画っぽいイラストがカバーの文庫はライトノベルだけどノベルスはちょっと微妙。イラストがなくても中高生向けだったりオタクが読みそうなのはライトノベルに入れることもあるけど、一方、イラストがあってオタク向けでもジョブナイルポルノはライトノベルに入れない(出版社の人はライトノベルに入れようと頑張ってますが)。 問題は、こ
『薄氷あられ、今日からアニメ部はじめました。』(→感想)、『アニメアライブ』(→感想)と自主制作アニメーションを題材としたライトノベルが相次いで出版されています。私も、一応、自主制作アニメを作ってたこともあるので、昔を思い出しながら、自主制作アニメのことを少し書いてみます。まあ、私がやっていたのは、8mmフィルムの時代なので、今ではかなり変わってしまった部分もあるかとは思いますが。 基本的なところ まずは、基本的なところから。アニメを作るには、1秒作るのに 8枚以上絵を描く必要があって、自主制作アニメでは、10分ぐらいの長さが限界です。 アニメに限らず、一般的な動画は、1秒が24コマ、つまり、1秒間に24枚の絵を順々に写すことで、動いているように見せています。ただ、『薄氷あられ』『アニメアライブ』双方とも書いてるとおり、1枚の絵を3コマづつ撮影して、8枚/秒に減らしても、ちゃんと動いている
ラノツイの結果も出たので、2012年上半期のライトノベルのランキングを纏めてみました。集計方法がいろいろ異なるとはいえ、6つのランキングで全て1位が違うとは、なかなか興味深いです。 オリコン 2012年上半期 “本”ランキング オリコンによる全国販売店の売り上げ集計結果。売り上げランキングとしては、いちばん偏りはなさそう。 1位: 新約 とある魔術の禁書目録 3 2位: 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 10 3位: 新約 とある魔術の禁書目録 4 4位: バカとテストと召喚獣 10 5位: ソードアート・オンライン 9 アリシゼーション・ビギニング 6位: 緋弾のアリア XI Gの血族 7位: 魔法科高校の劣等生 4 九校戦編 下 8位: 魔法科高校の劣等生 5 夏休み編+1 9位: 生徒会の十代 碧陽学園生徒会議事録 10 10位: アクセル・ワールド 11 −超硬の狼− Amazon
橋本紡というと、twitterで嘘を並べる痛い元ラノベ作家という印象を抱いてる人も多いと思うのですが(参考: ここがヘンだよ橋本紡 - Togetter)、それでも、『リバーズエンド』『半月』は素晴らしかったんだよ、というのがこのエントリです。 まずは、簡単に橋本紡の来歴を 橋本紡は、1998年、第4回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した『猫目狩り』でデビュー。第4回電撃ゲーム小説大賞では他に、大賞に上遠野浩平の『ブギーポップは笑わない』、銀賞に阿智太郎の『僕の血を吸わないで』も選出されています。 そのデビュー作の『猫目狩り』は、ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』のオマージュ。『ニューロマンサー』は、サイバーパンクの代名詞的とも言われている作品です。ただ、この『猫目狩り』は、『ブギーポップは笑わない』『僕の血を吸わないで』と比べるまでもなく、当時、ほとんど話題にもならず、売り上げも
「好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年下期」へ、たくさんのご投票ありがとうございました。今回は、59人のサイト主から投票いただきました。全体の投票結果はリンク先をみていただくとして、以下、投票の多かった作品について簡単に纏めてみます。上位は、すべて新作の上、電撃、富士見、MF文庫Jのラノベ三大レーベルが入っていないという結果に。正直、未読作品が多くて困りました(^^;。 集計結果(総合) 1位(17票) 東雲侑子は短編小説をあいしている /森橋ビンゴ 高校生の三並英太と東雲侑子の不器用でもどかしい恋愛を描いた森橋ビンゴの新作。年末のラノベ系のオフ会でも1位になったり、ラノベサイト界隈では評価が高かっただけに、さすがの人気です。 1位(17票) 六花の勇者 /山形石雄 アニメ化した『戦う司書』シリーズの山形石雄の新作。魔王を封じる「六花の勇者」に選ばれた勇者たちを描く異世界ファ
ラノベサイト向け投票企画「好きなライトノベルを投票しよう!! 2011年上期」、期間中にたくさんの投票ありがとうございました。今回は、62人のサイト主から投票いただきました。全体の投票結果は こちら に纏めていますが、以下、投票の多かった作品について簡単に纏めてみます。 集計結果 1位(14票) はたらく魔王さま! /和ヶ原聡司 私的に、この作品が 1位になるとは予想外でした。第17回電撃小説大賞<銀賞>受賞作と今年デビューの新人作品。確かに、今年の電撃小説大賞の中では広く読まれていた作品ではあるけれど、ここまで人気があったのかー。 2位(12票) 花咲けるエリアルフォース /杉井光 ネットでは人気のある杉井光。今回は、アニメ化した『神様のメモ帳』を差し置いて、新作『花咲けるエリアルフォース』のほうが投票を集めました。内戦中の日本を舞台に、杉井光らしいせつなさが光る作品です。 3位(1
ライトノベル感想リンク集 で、2011年上期にリンク数の多かった上位8作品を並べてみました。このリンク集は、私の観測範囲内で見つけたライトノベルの感想を捕捉したものなので当然の偏りはありますが、まあ、この半年にライトノベルサイト界隈でよく読まれた作品を、ある程度、表したものになるのではないかと(^^;。 ■ 涼宮ハルヒの驚愕 /谷川流 【19LINKs】 前巻から4年。あの大ブームを巻き起こした涼宮ハルヒの新作が、とうぜんのように貫禄の一位。次はいつ出るんだろう(^^;。 ■ 俺の妹がこんなに可愛いわけがない(8) /伏見つかさ 【17LINKs】 昨年末にTVアニメは終了したものの人気は継続。作中で実在する個人ニュースサイトを登場させたり、桐乃、黒猫名義のTwitter公式アカウントを作ったりと、ネット上とのコラボ企画も多いだけあって、ネット上ではやっぱり根強い人気があるよね。 ■
ラノツイ杯のほうも集計結果(新規/既存)が出たので、「好きなライトノベルを投票しよう!!」の結果と並べてみたり。もちろん上位のほうだけ。好きラノは1冊毎投票なので比較のために↓ではシリーズ毎に集計しなおした投票数にしています。 似たような結果になると思っていたのだけど、既存部門は、わりと差異があるのんね。投票者数が好きラノ56人に対して、ラノツイが106人と倍近く違うので、投票者数の違いが大きく表れてるのかしらん? ラノツイ杯は、『ソードアート・オンライン』『境界線上のホライゾン』とメジャー作品にわりと票が集まっている印象。 新規
物凄く大好きな『半分の月がのぼる空』(→感想)の作者である橋本紡が、いきなり電撃文庫のアニメ化作家三人に謝罪しはじめた のだけど、どうにも訳がわからない。メールで謝罪済みにもかかわらず、あえて公開の場で謝罪し直すというのはどういうことなんだろう? しかも、謝罪文がまるで謝罪に見えないほど凄くフランクなんだけど、そんなフランクな関係にもかかわらず、ここに至るまで何ヶ月もかかっているのは一体……。 とりあえず、謝罪の契機となった一連の騒動を時系列に沿って並べてみたり。 2010年 9月 1日〜 2日 もともと橋本紡が、あるライトノベル作家との会話を例に挙げながら、30代前半の世代について語ったのがはじまり。 Togetter - 「橋本紡氏を中心とした、「30〜35歳の世代に見られる自負・自虐気質」についての会話」 2010年 9月27日〜30日 橋本紡の語った世代論について、「こ
年末恒例の私的2010年読了本ベスト。まずは、月ベストから。 1月 とある飛空士への恋歌3 /犬村小六 2月 円環少女 (11)新世界の門 /長谷敏司 3月 僕は友達が少ない(3) /平坂読 4月 烈風の騎士姫2 /ヤマグチノボル 5月 SH@PPLE ―しゃっぷる―(9) /竹岡葉月 6月 なれる! SE 2週間でわかる? SE入門 /夏海公司 7月 フルメタル・パニック! 11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) /賀東招二 8月 とある飛空士への恋歌4 /犬村小六 9月 女帝・龍凰院麟音の初恋4 /風見周 10月 官能小説を書く女の子はキライですか? /辰川光彦 11月 僕は友達が少ない(5) /平坂読 12月 ソードアート・オンライン6 ファントム・バレット /川原礫 複数月入れたのは『とある飛空士への恋歌』と『はがない』。この二シリーズに『ベン・トー』を加えた三シリーズは、ほんと
この9月に新創刊された このライトノベルがすごい!文庫 もだいたい感想が出揃ってきたので、各地の感想をまとめてみました。創刊されたのは5冊。全て、新人賞受賞作の新人作品です。 まずはじめに簡単に纏めると、5冊とも別々の方向に尖がっているとの意見が多くて、好き嫌いが分かれていた作品が多いのだけど、それでも、ほとんどの作品で「序盤は酷いけど最後まで読んだら……」という感想が散見されたのが印象的でした。新作は序盤を読んで購入を決める人も多いと思うのだけど、売上的に大丈夫なんだろうか(^^;。……それはともかく、個々の作品の感想を見て回ると大雑把には、 ランジーン×コード: ライトノベルらしい世界観や物語については評価は高いものの、全体の出来についてはネガティブな意見も目立つ 僕たちは監視されている: “真っ直ぐ”なストーリーに好感を覚える人が多い ファンダ・メンダ・マウス: ほとんどの人が“文
さっぱり年末な気がしませんが、一応、大晦日らしいので今年読んだ本を纏めてみます。例年通り、月ベストと年ベスト。 1月 ラノベ部2 /平坂読 2月 ロウきゅーぶ! /蒼山サグ 3月 黄昏色の詠使いIX ソフィア、詠と絆と涙を抱いて /細音啓 4月 BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣― /あざの耕平 5月 女帝・龍凰院麟音の初恋3 /風見周 6月 ウィザーズ・ブレインVII 天の回廊<下> /三枝零一 7月 ラノベ部3 /平坂読 8月 僕は友達が少ない /平坂読 9月 “文学少女”と恋する挿話集2 /野村美月 10月 ロウきゅーぶ!(3) /蒼山サグ 11月 地球移動作戦 /山本弘 12月 シアター! /有川浩 『ラノベ部』『はがない』と平坂読が光る一年でした。そして、新人作品としては、『ロウきゅーぶ!』が断トツとの印象。で、年間ベストと
第5回MF文庫Jライトノベル新人賞の感想がだいたい出揃ってきたので纏め。って、私、一作品も読んでねぇ(汗;。 感想を見て回った印象では、『ごくペン!』が笑える作品として凄く高評価で、『ゴミ箱から失礼いたします』も、読み手を選ぶもののかなり評価が高い感じ。最優秀賞の『まよチキ!』は、出来は良いもののオリジナリティに欠けるといった辺りか。あとの佳作の作品たちは、『竜王女は天に舞う』は比較的良いものの、他は、どれも微妙な感じなのかしらん? 最優秀賞 まよチキ! /あさのハジメ キャラ作りは上手いし会話のテンポも良いし、話の展開もそつがない。 中でも特筆すべきはスバルが可愛さ (いつも月夜に本と酒) どこかであったなと感じるデジャビュっぽい気がしたりもしましたが、執事に固執する秘密や過去のトラウマなどオリジナリティの部分を絡めて独自のラブコメを展開しているので進行の速さも相まって飽きのこないところ
あの娘、エヴァンゲリオンの頃にインターネットがあったらどんな顔するだろう。 - たまごまごごはん うちのブログはエヴァの頃には始めてたんだぜ……。<当時の日記では、エヴァについては、まったく触れてないけど(^^; 庵野監督も、ネットでの盛り上がりについて、雑誌かなんかのインタビューで言及してたり、『Air/まごころを、君に』で怒りをぶちまけてたりしてたので、当時はまだインターネットがなく情報共有が出来なかったというのは乱暴だと思うのだけど、確かに、インターネットは普及途上だったので、人によって当時のインターネット感が違うのは、当然かしらん。Webより、ネットニュースやniftyが主戦場だったのは、たぶんその通り。 それにしても、当時のエヴァ感が、かなり私と違っていて興味深い。当時すでにネットに繋がっていた私からすると、例えば、エヴァはまさしく、“爆発して収縮するような燃え方だった”と
『オタク成金』(→感想) を読むと、あかほりさとる が、まるで90年代ライトノベルの代表のように錯覚してしまうけれど、あかほりさとる は、ライトノベルの中ではかなり異質な存在だと思ってます。あかほり は、ライトノベルの本流にあたる『ロードス島戦記』や『スレイヤーズ』の影響をさほど受けてるようには見えず、また、あかほり の改行バリバリの独特な文体をあたかもライトノベルの特徴のように書かれているけど、それは、ライトノベルの特徴ではなく、少女小説の特徴だっ!! あかほり が作家デビューした1989年は、オタク向けのアニメの放映本数が激減していた「アニメ冬の時代」。ライトノベルも 80年代中頃までは、アニメの影響を受け、ノベライズも盛んに行なわれてましたが、80年代後半になると、アニメに代わって TRPG や RPG の影響を強く受けるようになります。1988年に創刊された 角川スニーカー文庫や
かつて一時代を築いた あかほりさとる の栄光と転落の軌跡と、作家論やオタク業界への想いを綴った新書。栄光と転落の軌跡を纏めてみると、以下の通り。 『タイムボカン』等の脚本をやっていた小山高生に弟子入り(1986年) もともとアニメの脚本家志望だったが、企画&営業職として業界入り 『アイドル伝説えり子』の企画がはじめてのアニメ関連の仕事(1987年) たくさんの企画書を書いていたが、企画書では金にならないので、小説を書くことを思いつく エニックスへ一般応募。ゲームブックの『ジーザス』が作家としてのデビュー作(1989年) 『ガルフォース』のノベライズが成功してるのをみて、『シュラト』のノベライズを提案し成功(1989年)。 『シュラト』後、積極的にノベライズ中心に活躍。特に、『ラムネ』(1990-1991年放送)で、小説、漫画、ラジオドラマと幅広く手がける “三爆シリーズ”で、今までの経験を
多くの人に愛されていた富士見ミステリー文庫が、今月発売の『ROOM NO.1301』と『SHI-NO』の最終巻を持って、いよいよ終了となるみたいです。そこで、富士ミスの 8年強の軌跡を、いくつかの作品を挙げつつ振り返ってみました。 2000年11月: 富士見ミステリー文庫創刊 今でこそ富士ミスといえば「L・O・V・E!」ですが、当初はわりと真面目にミステリを目指していました。創刊は以下の8冊。特に、『Dクラッカーズ』は、初期の富士ミスを牽引した人気シリーズ。ドラッグをメインに添えた青春ストーリーが定評でした。 菜子の冒険 猫は知っていたのかも。 /深沢美潮 ハード・デイズ・ナイツ レクイエムは君の―― /南房秀久 御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部 亜是流城館の殺人 /舞阪洸 月が射す夏 コバヤシ少年の生活と冒険 /イタバシマサヒロ Heaven's Game ゲームデザイナーは眠れない
ライトノベルの読者年齢があがっている? ぐはっ、富士見の誇るライトノベル雑誌『ドラゴンマガジン』の読者の平均年齢が24.8歳。つまり、中高生どころか大学生でもなく、すでに社会人がメインターゲットなのか……。 まあ、以前から、『ザ・スニ』の平均年齢は20代後半、という話もあったりしたので、読者の高年齢化の話そのものは新しいわけではないのだけど、非公式な内部情報ではなくて、出版社の公式のデータで出てるのは凄いんじゃないかしらん。つまり、長く掲げていた「ティーンズ向け」の看板はすでに下ろしていて、営業戦略なんかも、かなり大幅な改定が行われていた予感。実際、ここ最近、富士見はリニューアルが盛んだったしなー。 そもそも、2005年に読者の平均年齢が17.0歳だったものが、たった4年弱で8歳近くも急上昇してるというのは、単純に中高生の新規読者が入ってこないだけでは説明できない数字なので、むしろ、ド
第20回ファンタジア長編小説大賞と第10回えんため大賞の、各地の感想をまとめてみました。すでに、ネット上の話題は、電撃の新人に移ってしまっているので、微妙に時期を逸してしまった気もしますが(汗;。それにしても、私は完全にスルーしてたんですが、『蒼穹のカルマ』の評判がめちゃくちゃ良いんですがっ。 第20回ファンタジア長編小説大賞 準入選 蒼穹のカルマ1 /橘公司 (→感想リンク) やばい、これはやばい、最高最高。この話の転がし方はまったく予想していなかった、上手い上手い (徒然雑記) 最大級の賛辞としてこの言葉を贈りたい「こ れ は ひ ど い」 (いつも月夜に本と酒) 圧倒的なテンションで突っ走るステレオタイプなパワープレイが読みたいという方には是非オススメしたい (上下の青い無限) 四つの作品が無理やりまとめられて一つの作品になっているようなものだ。密度が高いというか手数が多いというか。
年末なので、今年読んだ本を纏めてみます。例年通り、月ベストと年ベスト。 1月 Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」 /虚淵玄 2月 藤堂家はカミガカリ /高遠豹介 3月 さよならピアノソナタ2 /杉井光 4月 とらドラ7! /竹宮ゆゆこ 5月 ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。 /朱門優 6月 疾走れ、撃て! /神野オキナ 7月 ベン・トー2 ザンギ弁当295円 /アサウラ 8月 女帝・龍鳳院麟音の初恋 /風見周 9月 目薬αで殺菌します /森博嗣 10月 女帝・龍凰院麟音の初恋2 /風見周 11月 ダブルブリッド Drop Blood /中村恵里加 12月 アンゲルゼ 永遠の君に誓う /須賀しのぶ シリーズ完了の『さよならピアノソナタ』『アンゲルゼ』『ダブルブリッド』も捨て難いけど、年ベストとして選ぶとすれば、『女帝・龍凰院麟音の初恋 /風見周』ということで。今年の
第4回MF文庫Jライトノベル新人賞の 7作品。ネット上の感想もだいたい出揃ってきたので、私の巡回範囲で纏めてみました。 概ね評判が良いのは、『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』と『二人で始める世界征服』。不評も目にするものの絶賛してる人も多い、激しく人を選ぶのが『この広い世界にふたりぼっち』。そして、残りの作品はやや微妙……、といった感じかしらん。ちなみに、私が読んでるのは、『二人で始める世界征服』(→感想)と『ナインの契約書』(→感想)の二作品だけだったりして(^^;。 ついでに、受賞時の審査員の先生方による講評は こちら。改めて読むと面白いかも。 優秀賞 ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート /森田季節 →感想リンク 音楽と伝奇という一見すると食い合わせの悪いように思える要素が見事にまとめ上げられていて、なるほど優秀賞というのも納得 (上下の青い無限) なんとも恐ろしく切なくて
鷹見一幸の新作『会長の切り札 一芸クラブに勝機あり!』の感想を読んでいると(→感想リンク)、比較的高評価なモノを見かけるのですが、……もっ、もしかして、デビュー当時のように、大人が読んでも楽しめるような作品に回帰したのでしょうか? “これは素晴らしいっ! タイトルが格好悪いのが非常に惜しいところではありますが、ニヤニヤの止まらない凄い作品でした”( ぶNOG ) “荒唐無稽なメルヘンだからといって現実の重みを無視せず、かといって現実に縛られて窮屈な物語にもなっていないということに感心した”( 一本足の蛸 ) や、鷹見一幸といえば、今では、ライトノベルの中でもガチに中高生向けなため、そこそこの売上のわりにネット上では作品が話題になることはほとんどなくて、むしろ、チャット や ブログ で、妄言を繰り返すイタい作家として認識されてる人も多いと思います。でも、デビュー当時は、王道的なジョブナイル
Topics [Comic/Novel] (※) ◆ 渚フォルテッシモ4 /城崎火也 ( 11/2 ) ◆ リカバイヤー[奪還者] 〜喪失れた女神〜 下 /神野オキナ ( 11/3 ) ◆ ダンタリアンの書架1 /三雲岳斗 ( 11/5 ) ◆ 『アリス・ミラー城』殺人事件 /北山猛邦 ( 11/8 ) ◆ ダブルブリッド Drop Blood /中村恵里加 ( 11/9 ) ◆ とある魔術の禁書目録SS(2) /鎌池和馬 ( 11/10 ) ◆ 翼の帰る処 上 /妹尾ゆふ子 ( 11/12 ) ◆ ノエルと翡翠の刻印 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ(2) /菊池たけし ( 11/16 ) ◆ 迷宮街クロニクル(1) 生還まで何マイル? /林亮介 ( 11/19 ) ◆ 神様のメモ帳 /杉井光 ( 11/26 ) ◆ ねくろま。6 /平坂読 ( 11/28 ) ◆ 二人で始める世界征服
Topics [Comic/Novel] (※) ◆ “文学少女”と神に臨む作家(下) /野村美月 ( 9/1 ) ◆ セキララ!!2 /花谷敏嗣 ( 9/3 ) ◆ ルナ・シューター1 /林譲治 ( 9/5 ) ◆ 天魔の羅刹兵 蒼月譚 /高瀬彼方 ( 9/6 ) ◆ アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋 /須賀しのぶ ( 9/8 ) ◆ 目薬αで殺菌します /森博嗣 ( 9/10 ) ◆ 藤堂家はカミガカリ3 /高遠豹介 ( 9/12 ) ◆ ばけらの! /杉井光 ( 9/14 ) ◆ ぷりんせす・そーど!(2) 戦うサツキとヴァルキリー /神野オキナ ( 9/17 ) ◆ 虎よ、虎よ! /アルフレッド・ベスター ( 9/21 ) ◆ ハーフボイルド・ワンダーガール /早狩武志 ( 9/22 ) ◆ ラノベ部 /平坂読 ( 9/23 ) ◆ ゼロの使い魔15 忘却の夢迷宮 /ヤマグチノ
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