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『略本雑記』

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  • 離婚判決の主文表現の由来について - 略本雑記

    3 users

    hakuriku.hatenablog.com

    1 平成28年9月の永澤済「判決における漢語動詞の特殊用法—「XとYとを離婚する」をめぐって—」(言語文化論集38巻1号39頁)は、現代一般に「XはYと離婚する」のように自動詞で用いるのが通常である「離婚する」という漢語動詞が、離婚判決の定型文言において、「XとYとを離婚する」という他動詞の特殊用法で出現する事情を考察した論文(以下「永澤論文」という。)である。 永澤論文は、以下のようにいう。近現代の漢語動詞は、人間のような「有情物」のみを変化主体とする他動詞としては存在しないが、その所以は、日本語の他動詞は、「○地面に棒を立てる」と「×舞台に子どもを立てる」の対比に見られるように、動作主が一方的にコントロールし得る事態に対して用いることにある(40頁~41頁)。「離婚」という動詞も、もともとは、夫側の一方的な意思によるという前近代以来の思想の下、「妻を離婚する」という他動詞表現に用いられ

    • 世の中
    • 2020/12/27 16:11
    • 煬帝を「ようだい」と読むことに関する覚書 - 略本雑記

      175 users

      hakuriku.hatenablog.com

      1 隋の煬帝は、漢音の「ようてい」ではなく、呉音で「ようだい」と読むのが通常である*1。その理由について、煬帝は悪帝であるため、「皇帝でありながら、その資格はないという意味」(陳舜臣*2)をこめたなどと説明されることがある*3。他方、これは特に理由のない読み癖にすぎず、「悪いやつだから帝(たい)だというわけでもない」(高島俊男*4)と明示的に「悪帝」説を否定する指摘もある*5。 後説が妥当と思うが、悪帝を理由とする見解も、少なくとも江戸時代に遡るため、直ちに切り捨てることはできず、その関係を検討しきれていない。しかし、本年3月、「悪帝」説を前提に、これを正面から論じた松下憲一「隋の煬帝はなぜヨウダイと読むのか」(史朋50巻37頁)という論文(以下「松下論文」という。)が発表されたので、ここで若干の整理をしたい。 2 我が国の漢字音は、古くは呉音が用いられた。しかし、奈良後期から、遣唐使や留

      • 学び
      • 2018/11/05 20:56
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      • 法律用語としての「追行」考 〜何を追いかけるのか〜 - 略本雑記

        5 users

        hakuriku.hatenablog.com

        第1 序章 法律関係では,「手続を『追行』する」という表現を用いることがある。要するに,訴訟手続のために必要な訴訟活動すること全般をいう*1。しかし,そうであるとすると,「行」の字はともかく,「追」の字の部分が,いかなる意味を担っているかとの疑問が生じる。 国語辞典で「追行」という語を引くと,「つづいてあとから行うこと」,「追いかけて行くこと」などとして,「追」と「行」の両方の字義を踏まえた定義がなされている*2。しかし,法律用語としての「追行」に,そのような含意はないように思われる。 そこで,その由来を紐解いてみることにする。結論からいえば,この言葉は,元来,「つづいてあとから」というニュアンスを込めて翻訳,造語されたものであるが,その後の転用を経て,現在のような意味合いのものとして定着してしまったものということになるようである。 第2 淵源 〜Verfolgung〜 1 明治民事訴訟法

        • 学び
        • 2016/08/29 04:34
        • 法律
        • 資料
        • 原田信男『神と肉』における古字書の理解 - 略本雑記

          3 users

          hakuriku.hatenablog.com

          1 原田信男『神と肉』(平凡社新書,2014年)は,神社祭祀といえば稲作儀礼を中心に考えがちな現代の観念に対し,我が国においても古くは動物の肉を供える祭祀が広く行われてきたことを論じるものであり,その傍証・痕跡として,動物を解体する「屠る(ほふる)」という語が,神を祭る「祝る(はふる)」という語に由来するという説を論証する。確かに,両者が同根であることは喜田貞吉に遡る由緒ある見解であり,結論に積極的に反対する理由もない。 しかし,本書は,その論理の進め方に飛躍があるばかりか,そもそも論拠となる資料を誤読するものである。何より,古字書の読み方,特に「反切」や「韻字」などの基本的な理解もないように思われる。それにもかかわらず,本書の議論に対しては,「用語面からの体系的な検討・整理を行った上で…著者ならではの慎重かつ周到な結論が導き出され重要である」(前城直子)などとする好評価もみられるので*1

          • 学び
          • 2015/01/06 00:40
          • 日本語
          • 平安時代の死刑執行停止 - 略本雑記

            5 users

            hakuriku.hatenablog.com

            第1 問題の所在 日本においては,弘仁元年(810年)に藤原仲成が誅殺されて後*1,保元元年(1156年)に源為義らが成敗されるまで,死刑が執行されることはなかったと理解するのが通説的な見解である(国史大事典*2)。この見解は,死刑が再開された際の『保元物語』*3の記述などにより,一般にも広く流布しているようである*4。 細かく言えば,水戸藩の『大日本史』*5以来,死刑が停止されていたのは「朝臣」(又は「公卿」)に対してのみであるとする反対説もあるのであるが(石井良助『日本刑事法史』*6),古くから批判されているように(瀧川政次郎『日本法制史研究』*7),そのように限定する史料的な根拠はないと思われる*8。 しかし,よく考えてみると,上記の期間内においても,例えば,東国に乱を起した平将門が,天慶2年(940年),下野国押領使の藤原秀郷*9に討殺されているし*10,刃傷沙汰を起した藤原斉明が

            • 学び
            • 2013/11/30 23:52
            • 司法
            • 歴史
            • 絞首に失敗した場合の取扱い - 略本雑記

              5 users

              hakuriku.hatenablog.com

              第1 英国の物語と日本の逸話 夏目漱石『吾輩は猫である』には,寒月先生が「首縊りの力学」と題する演説の稽古をする場面がある(第3章)。その演説をみると,絞首に処した死刑囚が生き返ってしまった場合のイギリスにおける取扱いについて,興味深い一節がある。 ブラクストーンの説によると若し絞罪に処せられる罪人が、万一縄の具合で死に切れぬ時は再度同様の刑罰を受くべきものだとしてありますが、妙な事にはピヤース、プローマンの中には仮令兇漢でも二度絞める法はないと云う句があるのです。まあどっちが本当か知りませんが、悪くすると一度で死ねない事が往々実例にあるので(夏目漱石『吾輩は猫である』*1) そこで調査するに,イギリスの法律家ブラックストン(William Blackstone, 1723-80)が,英国法の古典的教科書『英法釈義』において,「死刑囚が絞首後に蘇生した場合,その者を再び絞首しなければならな

              • 世の中
              • 2011/01/29 21:19
              • 妻に対する強姦罪の成立 - 略本雑記

                10 users

                hakuriku.hatenablog.com

                1 法律上の夫婦間において強姦罪が成立するか否かという問題については,従前,婚姻関係が破綻し,夫婦の実質が失われているという前提の下,強姦罪の成立を認めた広島高裁松江支部の裁判例が有名であったが*1,近時,破綻の有無にかかわらず,夫婦間でも強姦罪が成立することを正面から認めた東京高裁の裁判例が公刊された。 判文によれば,本件は,原審である千葉地裁八日市場支部が,夫婦関係の破綻を認定した上,強姦罪の成立を認めたのに対し,被告人が,事実認定を争わず,法律上の夫婦間には,いかなる場合にも強姦罪は成立しないという解釈に基づき*2,法令適用の誤り(及び量刑不当)を理由として控訴した事案であるところ,控訴審である東京高裁は,上記の点につき,以下のように判示し,法律上の夫婦間であっても,何の限定もなく強姦罪は成立するとした。 法律上の夫が妻に暴行脅迫を加えて,姦淫した事案に,強姦罪が成立するかについて.

                • 世の中
                • 2009/05/10 13:35
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                • 法律
                • 近ごろの若いもん・エジプト編⑹ - 略本雑記

                  12 users

                  hakuriku.hatenablog.com

                  これまで述べてきたところによれば、「近頃の若い者は…」という愚痴が、古代エジプトの時代からあった常套句であるという言説について、以下の点を指摘することができよう。 この言説は、日本語の文献等のみならず、英語*1やフランス語.*2の文献等でも確認することができる。しかし、それら各文献等が引用する「近頃の若い者は…」の具体的文句は、必ずしも一致しない。 これらの言説のなかには、存在しないことが明らかな「6000年前のヒエログリフ」に言及するものがある*3。また、同様の引用句について、3000年前とする説*4、4000年前とする説*5、6000年前*6とする説が並立する場合もある。 これらの言説のなかには、具体的な典拠として、エジプトのカイロ博物館*7、古代ギリシャのポリュビオス*8、古代エジプトのイプエル*9に言及するものがある。しかし、いずれも確認することができない。 日本における初出は、柳

                  • 学び
                  • 2008/11/30 19:57
                  • memo
                  • 歴史
                  • 近ごろの若いもん・エジプト編⑴ - 略本雑記

                    7 users

                    hakuriku.hatenablog.com

                    「最近の若いやつは…」という老人の繰り言に対して、「その台詞はエジプトの昔から言われてきた。」と応じるのは定番であろう*1。そして、その台詞が、本当にエジプトの昔から言われていたのか判然としないことも、しばしば指摘されることである。 これと同旨のものとして,「アッシリアのなんたらには」とか,「ギリシアのなんたらには」というパターンもあるようであるが,ここで,「エジプトのなんたらには」というものに限って調べてみることにすると,英語圏では、以下の系統のものが有名らしいことがわかる*2。 “We live in a decadent age. The young no longer respect their parents. They are rude and impatient. They inhabit taverns and have no self-control.” - Inscri

                    • 世の中
                    • 2008/06/10 15:11
                    • communication
                    • society
                    • 血統主義と日本国籍 - 略本雑記

                      15 users

                      hakuriku.hatenablog.com

                      (出生による国籍の取得) 第二条 子は、次の場合には、日本国民とする。 一 出生の時に父又は母が日本国民であるとき。 二 出生前に死亡した父が死亡の時に日本国民であつたとき。 三 日本で生まれた場合において、父母がともに知れないとき、又は国籍を有しないとき。 私は,国籍法2条1号の「血統主義」によって日本国籍を有するはずである。しかし,そのことを主張するには,私は,私の父又は母*1が日本国民であることを証明せねばならない。そして,私の父又は母が,同様に,血統主義によって日本国民であるとすると,私は,私の祖父母が日本国民であることを証明せねばならない。 このことは,訴訟法上,語の本来の意味における「悪魔の証明」となることばかりか,実体法上,日本国民の定義に不備があるということに気づかせる事実である。なぜなら,先祖を遡って伊藤博文に行き着こうが,徳川慶喜に行き着こうが,彼らが日本国民であること

                      • 世の中
                      • 2008/04/28 07:32
                      • Law
                      • 法律
                      • politics
                      • 社会
                      • 「見せ消ち」と「見え消し」 - 略本雑記

                        3 users

                        hakuriku.hatenablog.com

                        見せ消ち⁑1 お役所では「見え消し」という単語を使う。ところが、古文書・古典籍などでは「見せ消ち」という言い方をする*1。これは「見す」+「消つ」からなる単語であろうから、これを現代語訳したとしても「見せる」+「消す」の「見せ消し」になるはずである*2。両者の関係は、どうなっているのだろう。 見え消し⁑2 岩波古語大辞典によると「見せ消ち」という単語は、正徹本徒然草に見えるとのことである。つまり、この単語は既に室町時代にあったことになる*3。そうだとすると、やはり「見せ消ち」から「見え消し」が生じたと考えるのが自然であろう。 では、なぜ「見せ消し(ち)」ではなく「見え消し」なのか。調べてみたのだが回答の手がかりは見いだせなかった。「見せ消ち」は「見消」と書くのが伝統的であるのだが、もしかしたら、これを読み間違えた誤用*4が定着してしまったのかも知れない。もっとも、これを裏付ける史料は何ら存

                        • 世の中
                        • 2008/01/05 22:03
                        • 「閼伽」は「aqua」ではない。 - 略本雑記

                          7 users

                          hakuriku.hatenablog.com

                          仏教語「閼伽」とラテン語「aqua」が同語源であるとする俗説がある。しかし,これは「正面切って反駁するに値しない、いわゆる語源俗解の好例」(中島利夫*1)である。 閼伽棚*2 というのも,「閼伽」の語源はサンスクリット語で「価値ある」を意味する「arghya」であり*3,「aqua」に対応するサンスクリット語は「水」を意味する「ap」であろうとされるのである。この両者に関連性がないことは,オックスフォード羅語辞典*4・モニエル梵英辞典*5等を対照してみれば明らかである。 実際,サンスクリット語を少し調べれば,この説を否定するのは容易である。すなわち,「arghya」は,「価値ある」が原義であり,そこから「価値ある人に捧げるもの」>「価値ある人に捧げる水」と語義が派生している言葉である。したがって,これを「水」と訳す場合でも,それは「水一般」を指すことはない*6。 ところが,三省堂例解古語辞

                          • 学び
                          • 2007/07/04 02:51
                          • 言語
                          • 「ゑ」だから「YEBISU」なのではない。 - 略本雑記

                            16 users

                            hakuriku.hatenablog.com

                            0.問題の所在 2月25日付け「Excite Bit コネタ」の記事は,エビスビールが「EBISU」ではなく,「YEBISU」と書かれる理由について,以下のように結論付ける。 ただ昔の人は、「ゑ」を「YE」と書くことが多く、それが現在でも踏襲されているものがあるといったところが本当のところかな。 この記事は,ほかにも突っ込みどころの多いのだが*1,少なくとも,「恵比寿」を「ゑびす」と仮名表記することと,「恵比寿」を「YEBISU」とローマ字表記することとの間に,特別の関係はない。 1.中世の「え」「ゑ」「へ」は,すべて「ye」と発音されていたこと まず,中世の日本語においては,「ゑ」のみならず,「え」についても,「ye*2」と発音されていた。したがって,仮に,「恵比寿」の仮名表記が,「ゑびす」ではなく,「えびす」であったとしても*3,その古いローマ字表記は,「yebisu」とならざるをえな

                            • 学び
                            • 2007/06/16 22:04
                            • ことば
                            • 雑学
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                            • 偽計による強姦 - 略本雑記

                              3 users

                              hakuriku.hatenablog.com

                              1 d.hatena.ne.jp 問題の事例について、日本法の場合、準強姦罪(刑法178条2項)が適用される余地がある。準強姦罪は、「抗拒不能」に乗じるなどして姦淫した場合、強姦罪と同様に処罰するとするものであるが、「抗拒不能」には、被害者が「錯誤」「錯覚」に陥いったことを原因とする場合など、「心理的抗拒不能」も含むと解されているからである*1。 裁判例の中には、被害者が夢うつつで相手方を誤信した場合はもちろん(仙台高判昭和32年4月18日高刑集10巻6号491頁)*4、完全に覚醒していたとしても誤認が継続する限り(広島高判昭和33年12月24日高刑集10巻10号701頁)*5、準強姦罪が成立するとしたものがあり、最近の学説の多くは、この結論を支持しているようである*6。 もちろん、錯誤に乗じた姦淫行為が、全て準強姦罪で擬律されるわけもなく、例えば、結婚すると騙して関係を結ぶような「結婚詐

                              • 世の中
                              • 2007/05/26 20:40
                              • Law
                              • gender
                              • 悪魔の証明と消極的事実の証明 - 略本雑記

                                13 users

                                hakuriku.hatenablog.com

                                1 立証責任の分配に関連して,「『消極的事実の証明』(ないことの証明)は,『悪魔の証明』(probatio diabolica)である。」といわれることがある。法律家等の間でも昭和40年以前から使われている用法であり*1,諸外国の法律家の間でも,同様の用法があるようである*2。 しかし,沿革的にみれば,「悪魔の証明」と「消極的事実の証明」とは全く関係のない概念である。最近になって,両者を結びつける用法があることは前記のとおりであるが,その点を踏まえても, (1)「悪魔の証明」という比喩は,「消極的事実の証明」の場合以外にも用いられるものであること,(2)「消極的事実の証明」であるからといって,必ずしも「悪魔の証明」になるわけではないとする見解があること,(3)「消極的事実の証明」であるからといって,訴訟法上,当然に立証責任の負担を免れるわけでもないことは銘記しておくべきであろう。 2 元来

                                • 学び
                                • 2007/05/07 04:28
                                • Law
                                • 知識
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                                  5 users

                                  hakuriku.hatenablog.com

                                  1 平成28年9月の永澤済「判決における漢語動詞の特殊用法—「XとYとを離婚する」をめぐって—」(言語文化論集38巻1号39頁)は、現代一般に「XはYと離婚する」のように自動詞で用いるのが通常である「離婚する」という漢語動詞が、離婚判決の定型文言において、「XとYとを離婚する」という他動詞の特殊用法で出現する事情を考察した論文(以下「永澤論文」という。)である。 永澤論文は、以下のようにいう。近現代の漢語動詞は、人間のような「有情物」のみを変化主体とする他動詞としては存在しないが、その所以は、日本語の他動詞は、「○地面に棒を立てる」と「×舞台に子どもを立てる」の対比に見られるように、動作主が一方的にコントロールし得る事態に対して用いることにある(40頁~41頁)。「離婚」という動詞も、もともとは、夫側の一方的な意思によるという前近代以来の思想の下、「妻を離婚する」という他動詞表現に用いられ

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                                  • 2006/07/17 13:43
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                                  • 刑法には「人を殺してはいけない。」と書かれている。 - 略本雑記

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                                    hakuriku.hatenablog.com

                                    d.hatena.ne.jp 上記の記事タイトルのような言い方も,「法律は《技巧》の上に成り立っているので」,「法律に不慣れな人は,下手に法律を持ち出して議論しない方がいい。」ということを例証するためのキャッチーなコピーとしては間違っていないのであろう。 しかし,これが単なるトリビアを超えて,一般的な意味で流通してしまうのも困るので,念のため注釈を加えておくと,法解釈学の正統によれば,刑法には「人を殺してはいけない。」と書かれていることになっている。 刑法の殺人罪の規定(刑199条)は,「人を殺してはならない」という,殺人を禁止する規範を内容とするものである。刑法は,この規範により,殺人行為がやってはならない行為であるとする(法の立場からの)評価を明らかにし,国民(すなわち規範の名宛人)に対し殺人行為を行わないよう呼びかけている。もっとも,刑法199条に「人を殺してはならない」とはっきり書

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                                    • 2006/07/17 09:56
                                    • 法律
                                    • 刑法
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                                    • 雑記: 長い読みの漢字?

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                                      hakuriku.hatenablog.com

                                      1.問題の所在 かねがね気になっていたのだが,漢字を扱ったサイトで,しばしば「最も長い読みの漢字は何か」という記事を見かける。 読みが長い漢字(新感覚!「楽しむ漢字」の辞典) 日本で一番長い読みをする漢字(お宝ホーム) 長訓読み選手権(曉に死す)*1 これらの記事は皆,「ほねとかわとがはなれるおと(砉)」と「まつりのそなえもののかざり(裋)」を最長の訓と結論づけている。これが疑問である。 端的に言えば,「ほねとかわとがはなれるおと」とか「まつりのそなえもののかざり」などの「長い訓読み」は,「漢字の読み(字訓)」ではなく「漢字の意味(字義)」に過ぎないように思えるのである。 2.字義と字訓 ここで「字義」とは,中国語である漢字を日本語に翻訳・解説したもののこととする。これに対して「字訓」とは,そのような「字義」を前提に,その漢字の読み方として日本で使われるようになった読みをいう。例えば,「磨

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                                      • 2006/03/09 06:21
                                      • 漢字
                                      • 日本語
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                                      • 「確信犯」に関する若干の考察 - 略本雑記

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                                        hakuriku.hatenablog.com

                                        0.『日本国語大辞典』第二版 法律用語「確信犯」の誤用に対する指摘は、インターネット上にも多く見られるところであるが,日本最大の国語辞典『日本国語大辞典』は、第二版からこの誤用を認めている*1。 【確信犯】 法律で政治的,道義的な確信に基づく義務感または使命感によって行われる反抗。政治犯,思想犯などがこれにあたる。 俗にトラブルなるとわかっていて,何事かを行うこと。またその人。 ところで,この「トラブルになるとわかっていて,何事かを行うこと」という定義は、俗に用いられる確信犯(誤用)のニュアンスを伝えているであろうか。これを考える前提として,確信犯(誤用)に関する2つの見解を検討してみたい。 1.確信犯(誤用)=確信犯(原義)? 「むしゃくしゃしたからやった」というのは、「自分がむしゃくしゃしたのなら気分をスッとさせるために他者を犠牲にしても良い」という自分至上主義が彼なりの倫理としてあり

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                                        • 2005/03/21 10:35
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                                        • 帝王切開の語源に関する覚書(1) - 略本雑記

                                          5 users

                                          hakuriku.hatenablog.com

                                          1.問題の所在 ここで問題にするのは,日本語の「帝王切開」の語源ではなく,その大元となるラテン語の「sectio caesarea」の語源である。 この点については,ネット上にもいろいろな解説があるが*1,少数異説を除き,一般には,以下の3説が流布しているようである*2。 ローマ時代の政治家「Julius Caesar(ユリウス・カエサル)」の伝説に由来する。すなわち,カエサルが帝王切開で生まれたという伝説ないし誤解に基づくという説である。 ラテン語「caedere(切る)」に由来する。すなわち,「caedere」の過去分詞「caesus」から変化したという説である。 ローマ時代の法律「lex caesarean(カエサル法)」に由来する。すなわち,妊婦が妊娠したまま死亡した場合,子宮から胎児を腹部切開によって取り出すことにより,なるべく胎児を生かす努力をするよう命じたカエサル法が元になっ

                                          • 学び
                                          • 2005/02/23 11:00
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                                          • 雑記-[法律] 間違いだらけの痴漢冤罪回避マニュアル

                                            320 users

                                            hakuriku.hatenablog.com

                                            痴漢冤罪回避マニュアルと称するコピペが,ネットを賑わしたことがあった。しかし,このマニュアルは,法律的にみて,明らかな誤りを含む。 貴方(身分証を提示、名刺を渡す) 「私は痴漢ではありませんし、住所・氏名を明らかにしました。 刑事訴訟法217条により、私を現行犯逮捕することは違法です。」 第1に,痴漢は,刑事訴訟法217条の適用される「軽微事件」ではない。痴漢行為は,迷惑防止条例違反とされるのが通常であるが*1,条例違反が「軽微事件」とされるのは,条文にあるように,「2万円以下の罰金」の場合である。ところが,痴漢行為については,「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」(東京都*2),「20万円以下の罰金又は拘留若しくは科料」(愛知県*3)など,この要件を満たさないのが一般である*4。。 第2に,軽犯罪法違反の痴漢行為など,「軽微事件」の要件を満たす場合を想定したとしても,「住所・氏名を明ら

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                                            • 2004/06/06 01:55
                                            • 法律
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