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ノーベル賞
keroldanvers.theletter.jp
「女性ならではの…」と女性を持ち上げるような言い方をしているとき、男性は気付かないうちに面倒な感情労働を女性に丸投げしてるんだよ、って話と、今後のホルガ村カエル通信について&近況報告です。 たった5人、女性が閣僚になっただけで「史上最多タイ」になっちゃう日本だから、まぁ、そんなもんだろうとも思うが、「女性ならではの感性や共感力」なんて表現の仕方をしたら批判されるだろうから別の表現をしておこう、とさえ思わない人物(岸田文雄)が我が国の首相なのだと思うと、なんというか世間(世界?)に対して恥ずかしいような気分になる。私が選んだわけではないものの、彼が選ばれるような土壌がある国に生まれ育ってしまって、私の母語である日本語はマイナー言語(母語話者の人数はそれなりに多い方だけどね)で、外に出るには第2言語を習得しなければならない。 政情不安定で内戦が絶えないような土地、タリバン政権下のアフガニスタン
最近、また、「ミサンドリー批判」が増えてきたなぁと感じる。「"真っ当な"フェミニズムはミサンドリーとは相容れない」「"正しい"フェミニズムを学べばミサンドリーとおさらばできる」といった内容の発信をする人がいる。しかし、このニュースレターを昔から読んでいる方々はすでにご存知の通り、私は、常に、誇り高きミサンドリストとしてフェミニズム周辺の話をしている。今回は、ミサンドリーとは何なのかということを復習すると共に、昨今ミサンドリー批判が流行る理由、そして、それが女性差別をなくす上で意味のあることなのかを考えてみたい。 まず、ミサンドリーはミソジニーの対義語であるが、それはあくまで言葉の成り立ち上の話であって、実社会におけるミサンドリーとミソジニーは、構造的にも性質的にも対を成していない、という点は非常に重要だ。なぜなら、ミソジニー(女性嫌悪・女性蔑視)は、男性中心社会の構造に組み込まれたものなの
ある作品を「作者の経歴」から説明してはいけない、というのは案外すんなり理解されないことがある。 ある画家がいつも暗い色遣いの絵ばかり描いていたとして、それは「彼の人生が過酷でツラいものだったことを反映している」と言われると、ちょっと「なるほど」と思ってしまうひとも多いと思う。しかし、同じ絵を見せられたときに「彼の人生は常に明るく前向きだったからこそ、絵画ではそれと逆の暗い世界を描こうとしていた」と言われても、「なるほど」と思うのではないだろうか? 芸術家にとって、その作品は実人生と完全には切り離せないことも多いので、個々のケースについて、その説明は的を射ている場合もあるけれど、一般論として、作者のバイオグラフィーからある作品を読み解いてしまうことは危険だし、なによりもそれなら作者のことをよく知っている人間や作者本人の解釈が一番正しいということになる。 「作者本人の解釈が一番正しい」について
「近視眼的な批判の盲点を突く俺」をやりたい人には見えていないことがある。男性中心社会では女性の声は常にミュートされてる。 これまでにも何度も繰り返されてきた気がするが、リベラル左翼界隈である出来事や言動への批判が高まっているときに、一歩引いたところから「でも、それを批判することは○○である」と批判への批判をするリベラル左翼が現れる。もちろん、それ自体は悪いことではない。様々な意見が出てくること、批判者が見落としている視点を提供することは、問題を正しく把握したり議論を深めたりするために有効なことも多いからだ。一般的に、個々人は「森羅万象を担当」できるほどの時間も能力もないので、ありとあらゆることに詳しい人間などほぼいないし、少ない情報から判断を誤ることもある。専門的な知識のある人のコメントや有益な追加情報が提供されることは重要でさえある。 ただ、その「一歩下ったところから」発せられる苦言が誰
いつから「オタク」は、「中高生くらいの制服(っぽい服装の)女子に性的要素を思い切り盛り込んだイラストを好む男性」を指す単語になってしまったのだろうか? 昔から美術館にあるヌードのイラストや街中にときどきある裸婦の彫刻があまり好きではなかった。子ども心になんとなく見ると気まずい感覚があったのだ。しかし、学校の美術の教科書にもそれは載っているし、「これは猥褻なものではない、芸術なのである」と言われると、「ふーん、そうなのか」という感じで納得しようとしてきたし、大学生くらいのときには見慣れてしまって特にどうとも思わなくなっていた。裸婦を描いた美しいと思う絵画もある。それでも、やはりどこかで「なんとなく嫌だな」という気持ちはあった。それは、多くの裸婦像が実際にはポルノとして描かれていたからなのではないか、女性の身体が無防備に男性の視線に晒されることが目的で描かれていたからなのではないか、と思うよう
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