風に乗ってふらふら飛んでいると下にいる生き物たちがずっと同じ動きをしているのが見える。 朝から夜まで箱みたいな場所に集まって、また別の箱に流れていく。 花を探して飛ぶだけで一日が終わる身からするとあの密度は理解し難いものがある。 蜜を吸って、少し休んで、また飛ぶ。それだけで十分なのにあいつらはそれを許されていないらしい。 窓越しに中をのぞくと光る板を前にしてじっとしている個体が並んでいる。 動かないのに疲れている顔をしている。 どこにも行けないのは羽がないからか。 外に出ても似たようなもの。列を作って移動して決まった場所に吸い込まれていく。 花壇の横を通り過ぎても目もくれない。 せっかく色があるのに見ていない。 たまにベンチで止まっている個体を見る。 何もしていない時間のはずなのに頭の中では何かが動き続けているのか。 休んでいるようで休んでいない。 人間仕事ばかりしてて草、と眺めて思う。ひ