まどマギ映画観に行った。 隣の席には、ヨレヨレの白Tを着た小太りのおじさん。上映中、漏れ出たような声を連発するせいで気が散った。シアターが明るくなり、さあ帰ろうかと席を立つと、彼が「あの」と声をかけてくる。無視しようかと思ったが、一言二言くらいは聞いてやろうと思い返事をした。 どうやら彼は感想を語り合いたかったらしく、リアタイでまどマギを観ていたこと、十三年待ち続けたことなどを早口に捲し立てられた。 しかし、彼の感想が中々面白い。鑑賞直後ではなく、考えのまとまった後で話したいと思った俺は「Twitterやってますか」と聞いた。 瞬間、彼は目を見開く。 途端に、彼の両腕が光に包まれた。 驚いて後ずさると、両足も同じく光に包まれていることに気が付いた。困惑している俺をよそに、輪郭の朧げになった彼が呟く。 「ありがとう…」 彼は、まどマギというアニメが生み出した愛を求める怪異だったのだ。 咄嗟に