今年初め、その「エルサレム」展が思わぬ波紋を引き起こしました。イスラエルのネタニヤフ首相がドイツのメルケル首相に宛てた書簡で、この特別展が「パレスチナ・イスラム側の偏った視点」に立っていると批判し、展示の中止と博物館への補助金打ち切りを要求したのです。 ペーター・シェーファー館長と博物館の財団理事も務めるモニカ・グリュッタース文化メディア担当国務大臣は、この批判を退けましたが、その後も波紋を呼ぶ出来事が続きました。4月にシェーファー館長が、イスラエルと敵対関係にあるイランの文化担当官を博物館に招いたことや、博物館の公式ツイッターがイスラエルへの抗議の不買運動(通称BDS)に関する記事をリツイートしたりしたことが、ドイツのユダヤ人中央評議会の怒りを買うことになったのです。あるジャーナリストは、「この博物館はユダヤ人とユダヤ教を展示の核にするのか、あるいはムスリムとの相互理解への模索もテーマに