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大谷翔平
blog.goo.ne.jp/buburu45
国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。 「思想の科学」の1954年3月号に発表された、「「少年倶楽部」の再評価」という副題がついた論文です。 「現代児童文学論集2」にも再録されていますので、今でも読むことができます。 古田足日、鳥越信たちの「少年文学宣言」や石井桃子、いぬいとみこたちの「子どもと文学」と並んで、小川未明以来の近代童話を批判して、現代児童文学の誕生に寄与したとされています。 しかし、今でも何らかの形で児童文学に影響を持っている「少年文学宣言」や「子どもと文学」に対して、この論文は今ではほとんど忘れ去られています。 その理由として、この論集のまとめを書いている児童文学評論家の大岡秀明は、「既成の児童文学や子ども観を批判する部分に力点が置かれているように概念のワクを破壊するが、その破壊した後の方法に関しては
国内外の現代児童文学史や現代児童文学論についての考察や論文及び作品論や創作や参考文献を、できれば毎日記載します。 戦争児童文学研究の第一人者である著者が、代表的な幼年向け戦争児童文学といわれている土家由岐雄の「かわいそうな ぞう」及びその類型本について、綿密な調査と分析により、それらがいかに誤謬と欺瞞のもとに書かれているかを検証した論文です。 「現代児童文学論集5 転換する子どもと文学」にもおさめられていますので、そちらでも読むことができます。 まず第一に、ぞうも含めた上野動物園の猛獣たちが、軍部の命令で虐殺されたのは1943年で、東京ではまだ空襲は始まっていませんでした。 「かわいそうな ぞう」では、空襲が毎日行われているという説明や爆撃機が飛んでいるシーンがあり、明らかな嘘(あえて好意的に言えば作者の間違い)が書かれています。 次に、虐殺の命令が軍部から行われたことがぜんぜん書かれてい
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