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「天皇機関説タイフーン」書評 「小さい」人物が導いた戦争の道|好書好日
「天皇機関説タイフーン」 [著]平山周吉 歴史の隙間に消えてしまいそうな言葉を丁寧に紹介する。その... 「天皇機関説タイフーン」 [著]平山周吉 歴史の隙間に消えてしまいそうな言葉を丁寧に紹介する。そのためにもこの分厚さが必要だったのだろう。とりわけ以下の言葉は印象的だ。「戦争を起こして日本をこんなにしたのは軍人ばかりが悪いのではなく、日本中の男という男がみな卑怯(ひきょう)だったからです。わたくしはそう思います」 発言の主は美濃部民子。夫の憲法学者・美濃部達吉は戦前、天皇を「国家の最高機関」とする説に立っていたが、「不敬」だとして右翼や軍部から攻撃された。学界や官界の常識だった天皇機関説はいとも簡単に葬られ、神がかり的な天皇主権説の天下になる。「卑怯」の2字が重いのは、そのとき声をあげるべき人たちがほとんどあげなかったからだ。 その一人が憲法学の弟子にあたる宮沢俊義だ。宮沢が戦後に語った弁がある。「わたしは事情の許すかぎり、小さくなっていようと決心しました」。下手に抵抗しても効果がないだけ







2026/02/07 リンク