自由の命運 国家、社会、そして狭い回廊 上 著者:ダロン・アセモグル 出版社:早川書房 ジャンル:経済 自由の命運(上・下) 国家、社会、そして狭い回廊 [著]ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン リベラル・デモクラシーと市場経済こそが長期的な経済成長を可能にする。逆に、限られたエリートに権力と富が集中する収奪的な制度は、必ずや停滞と貧困につながる。このことを、明晰な経済理論と豊富な事例によって論証したのが、アセモグルとロビンソンの『国家はなぜ衰退するのか』である。 この本が世界的な話題を呼んでからはや数年、世界ではリベラル・デモクラシーへの不信が急速に拡大した。中国など、独裁的集権体制の下でも経済は発展するのではないか。このような変化を受けて刊行されたのが本書である。中国経済の今後に疑問を呈するなど、コンビの鋭鋒は衰えを見せないが、分析の手法はやや変化が見られる。 個人の自由を