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「図書館、山へ分け入る」書評 穏やかでまっすぐな たたかい|好書好日
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「図書館、山へ分け入る」書評 穏やかでまっすぐな たたかい|好書好日
「図書館、山へ分け入る」 [著]青木海青子 奈良の山中で、私設図書館「ルチャ・リブロ」を営む著者の... 「図書館、山へ分け入る」 [著]青木海青子 奈良の山中で、私設図書館「ルチャ・リブロ」を営む著者のエッセイ。 街の生活に疲弊し、家人とともに山に逃れた著者は、そこに誰しもに開かれた思索の場を創りだす。柔らかな文体で綴(つづ)られた社会批評であり、癒えない痛みの中にあっても「自分自身の生活を送る」ための、著者の模索の記録でもある。 なかでも印象深いのは、「見立て」をめぐる著者の気づきだ。ある日、著者はいつものように図書館を開け、来館者を待っていた。夕刻に閉館してから、今日は休館日だったと気づく。そしてそのとき、著者は「これがルチャ・リブロの本質だ」と悟る。「ここは図書館である」という見立ての下に、場所を整えて誰かを待つこと。そんな見立てが自分を支え、他者や世界とのつながりを創りだしている。 さらに著者は、「場」のありようにも思いをめぐらせる。私蔵本を貸し出すことを「優しい」などと評価されるこ

