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中東情勢
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話を聞いた人:君島大空 きみしま・おおぞら/1995年東京都生まれ。弾き語りの「独奏」、石若駿、新井和輝、西田修大との「合奏形態」など、複数の編成を駆使し、様々なジャンルを融合させるシンガーソングライター、ギタリスト。NHKドラマ『火星の女王』の主題歌「記憶と引力」を手がけた。 君島大空はかなり熱心なジュリアン・ラージのファンだ。彼は2025年のジュリアンの来日にも足を運んでいた。君島と彼の友人でギタリストの西田修大はこのとき、ジュリアンと初対面した。若い才能との出会いをジュリアンは喜んでいて、そこでふたりは連絡先を交換し、君島はジュリアンに自身の音源を送った。その後、この対談が決まった。 この対談は清々しいほどに気持ちがいいものになった。君島がジュリアンに向かって真っすぐに自分の疑問を投げかける。君島からの問いにジュリアンは優しく丁寧に答えを返す。この日のジュリアンは君島の質問に答える中
どういうわけか、 私はその店を買った 一年前の今頃、たまに飲む仲である「新宿のマキさん(50歳くらい)」ら数人と共に、飲み屋から飲み屋へとひらひらと浮遊しながら酒を呷っていた日のことである。 時間が深まると共に一人、二人と帰っていき、明け方の頃には妙にアルコール強度が高いマキさんと私だけが残されており、帰ろうかと店を出たはずなのにマキさんは当然のように次の店へと向かっていくので、酔っているわりに歩くのは異常に速いその背中に向かって、もう四時ですよと、往年の毎日放送の番組名を言っているみたいになりながらも小走りで追う他なくなっていた。しばらくすると歌舞伎町のど真ん中の雑居ビルのエレベーターの中にマキさんが吸い込まれていくので、慌てて私もエレベーターに滑り込めば、ボタンは9の数字が光っていた。 食パンが焼き上がったみたいな、チン、という甲高い音と共にエレベーターのドアが開くと、そこにはいきなり
La Clave『La Clave』(1973年) アパートの窓の中を凝視すると、ジャングルに生きる動物たちが!ラテンバンド、ラ・クラーベのメンバーたちは南米出身。故郷への思いが詰め込まれている。 Boogie Down Productions『By All Means Necessary』(1988年) ラップ界の“先生”ことKRS・ワン。言論弾圧と闘っていた時期の作品で、窓から外を覗き込むマルコムXの写真をサンプリング。 Carole King『Tapestry』(1971年) 最も有名な窓ジャケの一つであろう言わずと知れたマスターピース。物憂げな表情とは裏腹に、「去りゆく恋人」など名曲満載。音楽家として絶頂期を迎えた作品。 Seawind『Seawind』(1976年) ハワイのグループながらラテンな「He Loves You」などは窓から入る夜風のように涼しい名曲。レーベル創始者、
トラックメーカーのSTUTSがホストの番組『STUTS JAZZ JOURNEY』とコラボレーション。トラックメーカーDJ Mitsu the Beatsを招き、エポックメイキングな作品を通してヒップホップとジャズの歴史を振り返る。 初出:BRUTUS No.1002「JAZZ is POP!!」(2024年2月15日発売)
中華のテーブルに汁モノの麺は欠かせない。マイルドで優しい、〆にほっとする一杯を。あるいは具だくさんでスパイスたっぷりな、がっつり満腹になれる一杯を。食通たちが厳選する最高の中華麺。 中目黒〈中華美食 トミーズキッチン〉 特製白湯鶏煮込みそば 1,300円 ・富谷宗久シェフの修業先、六本木〈香妃園〉のスペシャリテをそのまま引き継いだ一杯。 ・丸鶏をじっくりゼリー状になるまで煮込んだ白湯がスープのベースで、コラーゲンも豊富。 ・まろやかな味わいゆえに、胃にも優しい。 牛込神楽坂〈梅香(メイシャン)〉 担担麺 1,100円 ・スープは醤油をベースに、唐辛子が効いた自家製ラー油が香る。青菜の芽の部分を醤油で漬けた、ヤーツァイも味わいのアクセントに。 ・伊藤光恵シェフは四川料理の名人・趙楊さんに師事して独立。またソムリエの資格も持つ。 錦糸町〈栄福〉 韮溜湯麺(ひりゅうたんめん) 1,045円 ・豚
「蒲田という街は、なんというか“肩の力の抜けた東京”だと思う。オシャレや流行とは無縁だけど、だからこそ妙に居心地がいい。駅前に立つだけで、昼から飲んでいる人、職業不明の風変わりな人たちが行き交っている。昭和で時間が止まったような喫茶店や定食屋、そして居酒屋。そんな街にいると、気づけば自分の肩の力まで抜けて、素の顔になっている。なぜなら周りには自分以上に肩の力の抜けた、超「素」の人ばかりだから。そのゆるさと包容力が、もはや東京では稀少である。 それに何より、飯がうまくて酒がうまい店が多い。しかも安い。混沌とした街並みの中で一杯ひっかけ、ほろ酔いで夜風にあたると、不思議と心がほぐれていく。『今日も生きててよかった』『明日も生きてていいんだな』と思えてくる。僕にとって蒲田は、治療とかリハビリに近い、“飲酒OKの総合病院”みたいな場所です。これからも、あまり変わらないでいてほしい」 上海わんたん
【訊いた人】 坂上陽子(『文藝』編集長) 戸井武史(『群像』編集長) 浅井茉莉子(『文學界』編集長) 杉山達哉(『新潮』編集長) Q1.文芸が好きになったきっかけの一作は? 文藝(坂上) 金井美恵子『小春日和』。 群像(戸井) 大江健三郎『個人的な体験』。1994年のノーベル文学賞受賞時に手に取り、「こんなふうに日本語を使う人がいるのか」と驚き、夢中で過去の作品を読み始めました。 文學界(浅井) 河野多惠子『みいら採り猟奇譚』。 新潮(杉山) 町田康『くっすん大黒』。中学生の頃なにげなく手に取り、小説、そして日本語はこんなにも自由でいいんだと衝撃を受けました。「文体」というものを初めて意識したのも、この作品。 Q2.毎号どのように特集や一号の構成を考えていますか? 文藝(坂上) 編集部の雑談。面白半分マインド。 群像(戸井) 連載がしっかりボディを担保してくれているので、巻頭近くになるであ
──『ばけばけ』の主題歌を制作するにあたり、どんなリクエストがありましたか? 佐藤良成 制作側から言われたのは、ドラマのモデルになった小泉節子(セツ)さんの書籍『思い出の記』を読んでおくこと。そして、ドラマ自体が夫婦の物語なので、歌は私たち2人の掛け合い。声が重なったり、また離れてったりするように歌うイメージをとのことでした。それ以外の注文は、まったくありませんでした。 佐野遊穂 大きな仕事なのに、あまりにリクエストがなさすぎて驚きましたね。 佐藤 注文が多い方が、イメージがはっきりする場合も多い。私たちの楽曲は、決して派手な曲はありません。その旨、プロデューサーさんや演出家へ伝えたところ「ハンバートらしい曲が欲しいです」と返事があり。とにかく、好きに作ってくださいと。 佐野 こちらから「ほかに、なにかありますか?」とか、少し粘ったりして(笑)。 佐藤 自分たちで、最初から規制しても面白く
お笑い芸人、ヒコロヒーの連載エッセイ第49回。「今月のヒコロヒー」も要チェック! 前回の「あなたになら話したい。」も読む。 机上でコントを作り、 少し稽古をして、 舞台に立つ 一杯200円のコーヒーで朝まで粘りながら机上でコントを作り、少し稽古をして、舞台に立つ。 松竹芸能が私に初めて単独公演をやらせてくれたのは13年前、私が芸歴3年目の頃だった。当時、大阪には道頓堀角座という松竹芸能が満を持して設立した劇場ができたばかりであり、こけら落としには名だたる師匠方が集結し、東京から売れっ子のキンタロー。が来たり、それをチョップリンさんが見守っていたりしていた。その後キンタロー。もチョップリンさんも脱竹に大成功するとは露とも思っていなかった頃である。 芸能事務所には多かれ少なかれ「おされる」というものがある。所属タレントを事務所が「おす」という行為だ。大手プロダクションであれば事務所がタレントを
『テーブルテニスのゲームのレフィル』って、なに? ──今回のアルバムをトータルで聴いてみると、すごく一貫性があって音楽的なコンセプトみたいなものを整えてつくられた印象があったんです。インストのアルバムを作ってみようと思ったきっかけはどんなところだったんですか。 実は、普段音楽を作っている中で自然と「インストみたいなもの」ができることはちらほらあったんです。今回のアルバム1曲目の『不注意を払う』も、歌を載せる感じでもないかもなと思って置いておいた曲で。 もともと歌うことが好きなので、私の曲は歌があって成り立つと思っていたんですが、インストを作る仕事をしたときに単純に楽しくて、満足できるものが作れた。それで今回、新たにインストアルバムを作ってみようと思ったんです。 たとえば、「gym」は4つ打ちの電子寄りの曲を作りたいという動機から生まれたし、「As a friend」はピアノを弾いたときのミ
私たちに元気をくれるアイドルたちにも、かつて憧れ、日々の支えになっている自分だけのアイドルがいる。BRUTUS「アイドルって?」(2025年12月1日発売)で、現役アイドル18人に作ってもらった「マイアイドルソング☆プレイリスト」をWebにて特別公開中!本誌ではさらに、選んだ曲への思いについても語ってもらっています。特集の詳細はこちら。 ※配信状況により、一部楽曲が含まれない場合があります。 text: Sho Kasahara, Kazuaki Asato, Minori Okajima / illustration: DENQ / photo: Jun Nakagawa, Keita Sugeno / styling: Saori Katayama / special thanks: sinot.clothing
今年大ヒットしたあの曲の生みの親から、ワールドグループを手がける日本を代表する作曲家、さらに音好きも唸る楽曲派アイドルの音楽プロデューサーまで。現代のヒットメーカーたちが、そのこだわりとノウハウを語る。今回は、ミュージシャン・玉屋2060%に聞いた、アイドルソングの作りかた。 本記事は、BRUTUS「アイドルって?」(2025年12月1日発売)から特別公開中。詳しくはこちら。 「倍倍FIGHT!」もファストコアの影響⁉ 最初にアイドルに作曲したのは、でんぱ組.incの「でんぱれーどJAPAN」(2012年)でした。当時はアイドルについて何も知りませんでしたが、リクエストが「Wiennersみたいな曲」ということだったので、友達に曲を書くようにして作りました。それが気に入られて楽曲提供を続け、「サクラあっぱれーしょん」(14年)を制作した時、彼女たちの次のライブ会場が武道館だと知り、ようやく
特別な衣装を着てステージに立ち、ひたむきに歌い、踊るアイドルたち。その姿は、美しくも、強くも、時に儚くもあります。彼ら、彼女らの存在に、どれだけ多くの元気と勇気をもらったのでしょうか。昭和から平成、そして令和になっても、アイドルは多くの人たちの心の支えになっています。そんなアイドルの姿も、社会や時代の変化とともに変わりつつあります。多様化するアイドルという存在について、プロデューサーや作曲家、作詞家にコレオグラファー、衣装デザイナー、ボーカル講師まで、彼らを支えるクリエイターたちと考えました。何をもって、誰のためのアイドルなのか?あのグループはなぜ人気なのか?アーティストとアイドルの違いって?2025年、ブルータスのアイドル論をお届けします。
独立系書店が年々増えているという。古本屋を舞台にした話題の漫画『本なら売るほど』のように、偶然の出会いを楽しめる書店はサードプレイスのよう。イベントや読書会など集まる機会を積極的に作る“居場所”のような独立系書店を紹介する。 人が集まるきっかけを作る本屋 東京・東中野の〈platform3〉は、〈loneliness books〉を主宰する潟見陽さんと、出版ユニット〈(TT)press〉が共同運営。クィアやジェンダーをテーマにしたイベントを積極的に行う。東京・幡ヶ谷の〈OH! MY BOOKS〉は店主・福永紋那さんが選んだ、社会や暮らしについての本が並ぶ。まずはリーディングパーティから参加するのも手。 長野・松本の〈栞日〉はまさにサードプレイスを目指し、喫茶や宿、銭湯など暮らしと共存する本屋だ。詩歌のセレクトが豊富な福岡・天神の〈本のあるところ ajiro〉では、詩の朗読や歌会をすることも
年間4〜5冊ものペースで本を出版し続け、2024年の年末で著作が45冊になるという坂口恭平のアトリエには、立派な書棚が1台あり、哲学書や全集が並ぶ。しかし、彼は開口一番「読書ができない」と言う。本は作りたい、だけど読めない、坂口流の読書とは。 「書く」ために「読む」読書とは 「読書に関しては、昔からコンプレックスがあった。本が読めないんだけど、本を書きたい、作りたいという気持ちは強い、という不思議な感じだった」 坂口は幼い頃から何かを「作る」ことに興味があった。そして、本という紙が綴られた束にも憧れと興味を持ち続けていた。本が好きで手には取るのだが、神経の過敏さゆえ集中して読み続けることができない。すぐに本を読むのをやめて、紙を前に書き始めてしまう。現在編集者をしているという本好きな弟が本の世界に没頭する様子を、すごいなあと思いながら見ていた。 本棚は熊本にある〈長崎次郎書店〉のものを譲り
お笑い芸人、ヒコロヒーの連載エッセイ第48回。「今月のヒコロヒー」も要チェック! 前回の「その人らしさは、本物でなければならない。」も読む。 あなたになら話したい。 仕事の合間に少し空き時間ができたため、銀座にボールペンを買いに行った。涼しい秋晴れの真昼間で、こんな時間に外を自由に出歩くなんてすごく久しぶりのことで、街をのんびりと歩けることが嬉しくて少し泣きそうにさえなっていた。 自分のことはあまり人に話したくない。生活の忙しさを語ろうとしてもそれは私が「売れている」ことを語ることと同義になりかねず、仕事のことを語ろうともそれは私が「テレビや芸能界」を語ることと同義になりかねない。それってなんだか、アレな感じがしてしまう。 交友関係のことを語りたくともそれは私が「人脈」を語ることと同義になりかねず、好きなウイスキーの銘柄を語ることさえ私の「経済事情」を語ることと同義になりかねない気がしてし
著書『AMETORA 日本がアメリカンスタイルを救った物語』をはじめ、歴史から若者文化を考察する書き手であるデーヴィッド・マークスさん。その文章は膨大な参考文献から情報を拾い集め、それらをつなぎ、新しい解釈をもたらす。そんな彼の本棚と整理術は、情報を集めて要約するという執筆哲学を表している。 “書く”ために効率化された本棚と、稀少な古雑誌と古書たち デーヴィッドさんの自宅は井の頭公園程近くの、閑静な住宅街にある。土地探しからすべてお願いしたのが建築家の手嶋保さん。リビングと書斎にある本棚は、木工職人が手がけたオーダーメイドだ。 「細かい注文はしていませんが、古い雑誌や大型本が多いのでそれらが入るように、ということだけは伝えました。リビングの本棚の中にはエアコンが入るようにしていたり、もともとはアンプもこの中に収納しようとしていたりと、空間をすっきりと見せるために家電を隠す狙いもある。書斎の
朝井リョウの新作『イン・ザ・メガチャーチ』が完成。オタクとファンダムと小説の力を社会学者・田中東子と語り合う 『イン・ザ・メガチャーチ』の副読本!と朝井リョウさんが太鼓判を押す『オタク文化とフェミニズム』。その著者である社会学者の田中東子さんとの対談が実現した。
ちゅ・ひちょる/1985年大阪府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学社会技術共創研究センター招へい准教授。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。著書に『人類の会話のための哲学』『〈公正〉を乗りこなす』『バザールとクラブ』『100分de名著 ローティ「偶然性・アイロニー・連帯」』などがある。 パブリックとプライベートが曖昧な家で、身につけたふるまい 親が客商売をやっている家で育ったひとには、独特の感じがある。 あ、このひとはきっとそうだ、と思う。 なにを隠そう、わたし自身がそうだから、似たものの気配はけっこうわかる。とくに、そのひとがひとりっ子か長子であれば、ちょっとつきあえばけっこうな確度で見抜くことができるはずだ。なんというか、ひとをみる目が独特なのだ。 ある種の警戒心と緊張感に根ざした、しかし同時にどうしてもいだいてしまう新しいひとへの関心と期
まさしくこの時代のアイコンである2人だが、かたや、マリアンヌ・フェイスフルは、1946年ロンドン生まれのイギリス人で、1964年に「涙あふれて」でデビューした歌手。かたや、アニタ・パレンバーグは、1944年にローマで生まれたドイツ系のイタリア人で、60年代の前半、ニューヨークでアンディ・ウォーホルらと親交を深めたあと、ヨーロッパに戻りモデルとして活躍していた。 このように出自の異なる2人が出会うきっかけとなったのが、ローリング・ストーンズだ。 実は、マリアンヌのデビュー曲「涙あふれて」は、ミック・ジャガーとキース・リチャーズの書き下ろし曲で、彼女はストーンズのファミリーと言ってもいい存在。そんな近しい間柄だったこともあり、マリアンヌは1965年に他の男性と結婚していたものの、その翌年ミック・ジャガーと恋に落ち、彼のもとに走る。 「涙あふれて」マリアンヌ・フェイスフル 一方、アニタは、ストー
カズオ・イシグロは映画の感想を聞かれると、満足げに答えた。「本当に興奮しました」。そしてこう続けた。「同時に、奇妙な感覚を抱きました」 ある日本人女性のひと夏の記憶を辿る、彼の初長編小説が映画化 彼がインタビューに応じたのは今年5月、第78回カンヌ国際映画祭の会期中のこと。1982年に発表した初の長編小説『遠い山なみの光』が石川慶監督の手で映画化され、「ある視点」部門に出品されたのだ。 「奇妙な感覚を抱いたのは、映画が私の小説に近かっただけではなく、私の子供の頃の記憶に近かったからです。監督の慶さんは優れた仕事ぶりで、過去を見事に再現していた。とても美しい映画だと思いました」 1954年に長崎で生まれ、5歳で渡英した彼は、幼少期を過ごした50年代の長崎をデビュー作の主な舞台にした。映画は幼い日の街の記憶を鮮やかに再現しているというのだ。 一般的に言って、長編小説を2時間前後の映画にするのは
古着屋さんで見つけた〈Columbia〉のショルダーバッグ 古着屋さんで見つけた〈Columbia〉のショルダーバッグ。ミリタリー調の落ち着いたカラーに、ほんのりストリート感のあるデザインがツボでした。ガバッと開いて荷物の出し入れもしやすく、気取らず使えるラフさも魅力。 通勤や休日のアクティビティなど、気づけばいつもこれを手に取っています。普段から古着屋さんで〈Columbia〉のアイテムには目を光らせて、良いアイテムがあれば買うようにしています。 〈BLUE LUG〉マイクロウォレット サイクルショップ〈BLUE LUG〉のマイクロウォレット。この小さいサイズでカード、お札、コインまでしっかり収納。海外の友人がミニマルな財布を持っていたのに憧れて、使い始めました。 日常から旅先まで、シーンによって財布を使い分ける必要がなくなり、アウトドアでもそのまま持っていけるのがうれしいポイントです。
世に出た本を広く紹介する書評家・石井千湖さん。本の世界を支える人の本棚はどう選ばれ、どんな生態を持ち、そこには何が並んでいるのだろうか。 整頓し、循環を促して本棚を育てる 幅600×奥行き170mm。天井や梁(はり)に固定できる「カシマカスタム」の白を5台と、その横に色を合わせた本棚がもう1台。 「フランス文学者の鹿島茂さんがプロデュースした本棚を愛用しています」と語る石井千湖さんの自宅兼仕事場。リビングの壁一面を覆うのは、「本好きのための書棚の最終進化形」の異名を持つ「カシマカスタム」だ。単行本、文庫、文学全集などが隙間なく並び、すべての背表紙がこちらを向いている。 壁一面を埋める本、本、本。自著や解説を担当した本など一部は面を出して陳列している。 「これに出会う前は、奥行きのある棚に前後2列で本を入れていました。でも背表紙が見えないと、持っているはずの本が見つからない。結果同じものを買
今年還暦を記念し、アルバム『AH!!』を発表したTOWA TEI。今秋から配信予定の『スター・ウォーズ ビジョンズ3 四枚羽の詩』へ楽曲を提供するなど、活動の幅を広げている。今回は「テイさんの大ファン」を公言する岡村靖幸との初の対談が実現。テーブルにつくなり愛情溢れる質問が止まらない、岡村さんです。 photo: Kazufumi Shimoyashiki / styling: [Okamura] Yoshiyuki Shimazu / hair & make: [Okamura] Harumi Masuda, [TEI] Yuko Umezawa / text: Katsumi Watanabe デビュー当時から気にかけ、15年後に念願の邂逅 岡村靖幸(以下、岡村):90年代からファンで、CDを聴き、DJをされているパーティにもうかがっていました。それから一時期は、同じ事務所(吉本興業)
アマチュアで19年。グループにまつわる情報はほとんどなく、ライブもない。そんな謎だらけの存在でありながら、長年にわたりリスナーを惹きつけてきた音楽ユニットがある。今回、22枚目のアルバムリリースを機についにその中心人物に話を聞くことができた。 “集団”で作る、ひとりの音楽 活動拠点はインターネット。大々的な広報もレーベル所属もなく、ライブ活動もほぼゼロ。楽曲の公開はYouTubeとBandcampのみ。それでも長年コアなファンから支持されている音楽ユニットがある。その名はHASAMI group。 「グループ」を名乗っているにもかかわらず、他のメンバーの姿は見えない。そもそも、 HASAMI groupとは一体何者なのか?グループの中心人物である青木龍一郎さんはこう話す。 「HASAMI groupで音楽制作をしているのは基本的に僕だけ。ほかのメンバーに担当楽器はありません。彼らとはご飯を
東京という街とそこに息づくもの、こと、場所を愛してやまない人たちがいる。飲食をはじめカルチャーやエンタメ、さらに建築や公共物に都市の風景まで、マニアが極私的に案内する東京偏愛スポット。 エスカレーターに乗って味わう未来都市 子供の頃、漫画やアニメに描かれる「未来の都市」の風景に心を躍らせていた。新しい乗り物が空を走り回ったり、チューブを通って人がびゅんびゅん移動したり、とりわけ「宙を駆け回る」描写に私は憧れていたように思う。 大学の頃に東京に出てきて興奮したのは、そんな「未来の都市」の片鱗が、街の中に「もう存在している」ことだった。例えば、地下鉄の押上駅を降りると、目の前には空中を交差して走る〈東京ソラマチ®〉のエスカレーターが現れる。〈LIVIN OZ 大泉店〉のチューブエスカレーターは、夜には怪しく光り秘密結社のよう。大江戸線は地下深くを走ることで有名だが、飯田橋駅のエスカレーターは、
左から、松田文登、小山田圭吾、松田崇弥。 ヘラルボニーから、小山田圭吾への手紙 松田崇弥(以下、崇弥):「ROUTINE RECORDS」の発端にあるのは、知的障害がある人が「常同行動」によって出す音を“音楽”として昇華できたら、障害のイメージや価値観を軽やかに変えられる可能性があるのではないかということ。例えば、兄の場合は「さんね」という言葉が好きで連呼したり、机を叩き続けたりする。やりたくてやっていて僕らにとっては日常的な音も、知らないだけで他人には受け入れ難い、怖いものになってしまうんですよね。 松田文登(以下、文登):それでバスや電車に乗れなかったり、百貨店やレストランに行けなかったりする人たちをたくさん見てきました。だから、彼らの音を社会に放つことで、今までの“普通”の枠組みを拡張させていくことができたらと考えたのが原点です。 松田文登/大手建設会社で東日本大震災の被災地再建に従
あまたの音楽機材に触れてきた坂本龍一が、自分のスタジオのために選び抜いたものとは?機材から読み解く坂本サウンドの秘密。 かつて、音楽の録音はレコーディングスタジオという特別な空間でしか行うことができなかった。それが前世紀の終わり頃からPCを使ったレコーディングシステムが発達し、自宅でも作業が行えるように。坂本龍一も早い時期からNYの自宅にヴィンテージシンセや最新機器を揃えた部屋を整備し、革新的なサウンドを作り続けた。 2021年、癌の治療のため東京での仮住まいを余儀なくされた坂本は、そこでも制作が行えるよう厳選した機材をセットアップ。「AVID PRO TOOLS」というレコーディングシステムを核とし、愛用のシンセである「Prophet」や「EMS」、アップライトピアノ、さらには風鈴やシンギングボウルなどの音具も用意した。 窓から入る風で鳴る風鈴、天候次第で聞こえる雨音……自然に鳴る音にも
古川未鈴(元〈でんぱ組.inc〉) でんぱ組.incは 平成を終わらせに来ました! 2025年1月4日、幕張イベントホールにて開催されたラストライブ『でんぱ組.inc THE ENDING~宇宙を救うのはきっと、でんぱ組.inc!~』1日目にて。 ふるかわ・みりん/香川県生まれ。2008年、〈秋葉原ディアステージ〉から誕生した〈でんぱ組.inc〉のオリジナルメンバーとして16年活動。 選んだ人:福嶋麻衣子 能動的な言葉選びに表れる百戦錬磨のアイドルとしての誇り 平成から令和にかけて活動してきた〈でんぱ組.inc〉。結成当時は「アイドル戦国時代」なんて言われて、ライブアイドルたちがステージで命を削っていましたが、昨今はそんな暑苦しさもなく、SNSで夢が叶えられる時代へ。 新旧の世代交代が目まぐるしく「〈でんぱ組.inc〉の終わりが平成アイドルの終わりかも」と各所から言われていた中での言葉でし
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