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「さて、今回は森保JAPANのアジアカップ並びに、カタール大会以後からアジアカップまでについて考えていきたい」 トーナメントにおける結果と運 「最初に結果や目標未達について考えていく」 「アジアカップの目標は優勝、、だったかもしれない」 「かもしれないなのか」 「個人的にチェックするの忘れたからな」 「ワールドカップのベスト8ほど大声で叫んでいた記憶はたしかにない」 「それはさておき日本はベスト8で終わった」 「でも、負けたのはイランだけどな」 「イランに負けたらベスト8でもいいのか?と言われると、何とも言えない気持ちになるな」 「もっと言えば、ベスト16が日韓戦の可能性があったのだろう?もしも、韓国に負けてベスト16で日本のアジアカップが終わっていたら目標未達でだめなのか!!というと」 「相手による、もっと言えば、負け方によるというところか」 「ワールドカップを例にとっても、ベスト16の
「さて」 「世界があっと驚く日本のグループステージが終わった」 「まさかの1位抜けで相手はクロアチアとなった」 「ハリルホジッチとの再会になったら胸熱だねと、グループリーグの組み合わせを見て話していたことが懐かしい」 「ハリルホジッチはまたも解任され、両チームはそろって一位抜けするわと」 「このような形で両チームの再会が叶わないとはちょっと想像できなかったな」 「ところで簡単に今大会の日本の振る舞いについてまとめていきたい」 「本番は4231でボール非保持で勝負や!!と宣言したものの」 「4231はドイツの流動的なボール保持に破壊され尽くし」 「後半から強度ましましの523、ボール基準から人基準へ守備の役割を変更することで」 「鬼のデュエル合戦、日本の街クラブ殺法でドイツに挑んだどころ」 「権田のファインセーブの連打とすったもんだがありまして」 「何とか勝ちを拾って続いてはコスタリカ戦」
フットボールにおけるファンダメンタルズの定義 ・フットボールの歴史のなかで、不変のルールを学んでいく。あらゆるゲームモデルでも必須とされるサッカーの根源的な能力をファンダメンタルズとする。ファンダメンタルズを幅広く身につけることで文字通りにあらゆるゲームモデルのサッカーに対応していく作戦。可能ならば、ジュニア年代で身につけておきたい。 ・すべてのプレーに共通する点は観てプレーすること。観て下記のプレーたちを決断して実行する。どれを選ぶかは認知次第。見えていれば、選択肢は共通になる。見えていても状況を分析できなければ絵に描いた餅。分析力も大事。 ボール保持におけるファンダメンタルズとボール非保持におけるファンダメンタルズに分類して整理する。なお、この項で整理するファンダメンタルズは個人戦術、ただし、味方が伴う個人戦術(パスとかサポートとか)も取り扱う。グループでのファンダメンタルズはまた別の
「さて、今日はチーム森保について備忘録を残しておきたい。遠い未来になって振り返ることができる何かを残しておきたい気分なのだ」 「で、今回はこの2連戦について感じたことをつらつらと書いていきたい」 「書いていきたいと行っても、footballistaのWEBで書いてしまっているのだけどな」 「有料なところが心憎いのだけれど」 「バラ売りにも対応してもらいたいところだけどな」 「と、くだらない話はおいておき、チーム森保について考えていく」 「チーム森保は本当によくわからない」 「オーマン戦で敗北、中国戦も1-0とぎりぎりの勝利」 「相手への対策などが見えにくく、試合ごとの変化もあるようでないようなので、森保監督への風当たりも強くなっていった」 「そしてサウジアラビアに負けて、森保監督は解任や!という話がメディアからも出てくるようになった」 「次が長谷川健太には驚きだな」 「しかし、オーストラリ
「さて、今回はU24代表について考えていきたい」 「最初に代表のサッカーについて振り返っていきたい」 「久保と堂安のコンビネーションがチームの最大の武器としていたな」 「親善試合でも見られていたように中央から右サイドを二人でシェアしながら果敢に仕掛けていくスタイルは迫力満点だった」 「即興によるコンビネーションだが、試合を重ねていくうちに勢いが失っていったのはなぜなのか気になる」 「疲労か、アイディアが尽きたのかもしれない」 「そもそも二人組のコンビネーションのパターンなんてそんなに多くないけどな」 「その二人組に他の選手が絡んでくればパターンは無限大になるかもしれないけど」 「そのためには彼らが他の選手を待たなければいけない」 「しかし、各々の能力が高いので孤独にフィニッシュまで行けてしまうから味方のサポートを待たない場面もしばしば」 「良く言えば勇気があり、悪く言えば蛮勇ということか」
さて、今日も読書感想文です。流石にサッカー本を連続して読んでいると疲れてきます。そして、妙なことに気が付きました。サッカー本を読む目的です。サッカー本を読む目的は色々あると思います。例えば、単純に読み物として面白い。Number文学はそうですね。あとは、暴露本と書くと怒られそうですが通訳日記みたいな。ああ、こんなことが起こっていたのか!みたいなことを知ることができるのも楽しいですよね。 サッカーのお勉強、という観点から考えると、新しい知識を与えてくれる、もしくは今ある知識を繋げてくれることで新しい景色を見せてくれる、またまた、新しい角度からの視点を提供してくれる本が最強だと思います。 で、モダンサッカーの教科書Ⅱです。モダンサッカーの教科書Ⅰは超評判が良かったです。指導者で持っていない人はもぐり認定!みたいな勢いでした。でも、モダンサッカーの教科書Ⅱはそういう評判が聞こえてこないんですよね
こんにちは。らいかーるとです 今回もマッチレポでなく、書評という名の読書感想文になります。みんなのアイドルこと林舞輝こと、マイキーがとんでもない本を書きました。マイキーとはポジショナル賢者によって発掘された新世界の神です。いや、神になろうとしている人です。いやいや、神として崇めたてられそうになっていることを全力で拒否しつつも、現場で懸命に生き抜いている人です。え?知り合いなの?と思われるかもしれませんが、残念ながら面識は全くありませんよ。 「サッカー」とは何か。 サッカーとは何か?と皆様は考えたことがありますか。自分はあります、というか、ライセンスのときに考えさせられたことがあります。あれは地獄でした。思い出したくもありません。ちなみに、自分は試合終了時に多く点を入れていたチームの勝ち、と言いました。ね、おもしろくないでしょ。 で、サッカーとは何かと欧州の人々が考えに考え抜いて誕生した2つ
日本のスタメンは、川島、岩田、植田、冨安、杉岡、柴崎、板倉、三好、中島、安部、岡崎。中二日だからか、チリ戦のプレーが悪かったからか、絶対に負けられない戦いだからか、、はわからないけれど、スタメンが入れ替わっている。注目はベテラン勢の岡崎と川島か。 ウルグアイのスタメンは、ムスレラ、ヒメネス、ゴディン、ラクサール、カセレス、ベンタンクール、トレイラ、ロデイロ、ナンデス、スアレス、カバーニ。怪我人がいるらしいが、ネームバリューを見ると、限りなくベストメンバーに近い。 ウルグアイの守備との幸運なかみ合わせ 日本のキック・オフで試合がスタート。ウルグアイのファウルから柴崎のサイドチェンジを中島がサイドで受ける。この場面のキーはサイドバックの杉岡の攻撃参加だ。チリ戦では先制されてから始まったサイドバックの攻撃参加が、この試合では頭からやる決意を読み取ることができる。その決意は逆サイドの岩田も同じよう
アナリシス・アイ (小学館新書) 小学館 https://t.co/rsBV25aS4V @amazonJPより 本を書いたさ!みんなよろしく!! — らいかーると (@qwertyuiiopasd) April 11, 2019 すでに完成済みのようです。 というわけで、、、どんなわけかわかりませんが、「はじめに」を公開します。なお、校正などが入り、実際の本と間違い探しをすると面白いかもしれません。 はじめに サッカーにおいて、最も大事なことはなんだと思いますか? 多くの人にとって、それは「結果」です。サッカーというゲームは、試合終了までに相手のゴールにたくさんボールを入れたほうが勝利するルールとなっています。両チームともに、ゲームの勝利を目的とすることが大前提であり、これが崩れてしまうと、サッカーというゲームが成り立ちません。目的はあくまで勝つためであり、ボールを保持するためでも、ドリ
リージョの日本でのチャレンジを観測していこうのコーナー。いつの試合だ!という気がしないでもないが、ぎりぎり間に合った感がある。両チームともにボールを保持するチームの対決となった。ボールを保持するチーム同士の対決で差となって現れるものは「ボールを奪い取る力」と「ボールを奪われない力」となる。ボール非保持でも強いよ!というような多様性を持つか、ボール保持周りなら最強です!という一点豪華主義を目指すのか?という問いにも繋がってくる試合となった。 ヴィッセル神戸の守備の狙いとえげつなさ ヴィッセル神戸のボールを保持していないときのシステムは【4-3-1-2】。前線のトリオの狙いは少し面白かった。 2トップを相手にビルドアップをするときの定跡として、「2トップの間のエリアにポジショニング」という策がある。2トップの間に選手を配置することで、2トップの距離を狭くし、大外エリアに時間とスペースが生まれる
パナマ戦と比較すると、スタメンをまるっとターンオーバーしてきた森保監督。連続してスタメンの選手は南野と大迫だけだ。この2人の序列が高いことを示しているか、他の海外組に比べてコンディションが良いから2試合連続でスタメンなのかはわからない。誰か森保監督に聞いてきてください。 ウルグアイのスタメンは、おなじみのメンバーがズラリ。ベンタンクールとトレイラのセントラルハーフコンビは素でえぐい。欧州がリーグ戦を始めたことによって、南米のチームも試合相手を探すことに苦労しているのだろうか。欧州組が多い欧州でない国が、欧州で欧州でない国同士で試合をする日が日常になるのか。そういえば、日本は南米で親善試合をしたことってあるのだろうか。 中島翔哉の列を下りる動き ボール非保持では[4-4-2]対決となったこの試合。パナマ戦と似ていると言えば、似ている配置対決となっている。チームのプレーモデルはキーパーがボール
両チームのスタメンはこちら。日本の非ボール保持のシステムは、[4-4-2]。パナマの非ボール保持のシステムも[4-4-2]。つまり、相手の[4-4-2]に対して、どのように抗っていくかが試される試合となった。 日本の可変とパナマの不可変 試合開始の笛がなると、日本はすぐに青山を列を下してプレーさせた。パナマの[4-4-2]は守備の基準点(誰が誰のマークを見るか)がはっきりしているときは、攻撃的なプレッシングを見せていた。パナマのプレッシングに権田を使って回避するよりは、苦し紛れのロングボールを選択することが多かった日本のセンターバックコンビ。よって、2枚のプレッシングに対して3枚で優位性を持つ狙いは、相手の攻撃的なプレッシングを封じる意味でも非常に機能していた。 青山下ろしは、相手の2トップのプレッシングに迷いを与え、ボール保持者の前から相手を取り除くために行われる。よって、相手の2トップ
さて、今回は「マインツダービー」とも呼ばれているリヴァプール対パリ・サンジェルマンを見ていく。マインツ時代のトーマス・トゥヘルのサッカーは、とても印象に残っている。パリ・サンジェルマンのようなビッククラブの監督に、トーマス・トゥヘルが就任するとは残念ながら当時は想像できなかった。優秀な監督が素直に評価されていく欧州に震えて眠るしかない。ドルトムント時代はグアルディオラに傾倒していた感のあるトーマス・トゥヘルが、パリ・サンジェルマンでどのようなサッカーを展開していくかは非常に興味深い。 リヴァプールのビルドアップ ボールを保持したいパリ・サンジェルマンだが、リヴァプールのボール保持に対して、ハイライン、ハイプレスをかけるような雰囲気はまるでなかった。おそらく、特別な3人にプレッシングでの負荷をそこまでかけたくなかったのだろう。単純に守備をしてくれないだけかもしれないけれど。よって、相手のセン
さて、プレミア・リーグが開幕した。最初にマッチレポされるのは、レノファ山口対徳島ヴォルティス。なんでやねん!という流れだが、神の見えざる手によるものなので、致し方あるまい。両チームの状況を簡単に整理しよう。レノファ山口は勝ちから遠ざかっている。徳島ヴォルティスは3連勝。また、ボールを保持することに執着していた徳島ヴォルティスだが、ウタカやバラルの加入、灼熱の日々など様々な要因によって、ボール保持にこだわらなくなっているらしい。そんな両チームのぶつかり合いは、レノファ山口の徳島ヴォルティス対策、ポジショニングおじさんことリカルド・ロドリゲスの修正、絵に描いた餅大会の三本立てでお送りします。 レノファ山口のボックスビルドアップ 普段は4-1-2-3らしいレノファ山口だが、この試合では4-2-3-1のような形で試合に臨んだ。徳島ヴォルティスのボールを保持していないときのシステムは5-3-2、自陣
さて、ワールドカップの決勝戦から振り返っていく。この試合は2つのエリアを巡っての争いが勃発した試合となった。 ハーフスペースの入り口を巡る攻防 クロアチアのボール保持は、インサイドハーフ落としを特徴としていた。モドリッチはレアル・マドリーでもこの形でプレーすることが多い。なお、マンチェスター・シティのデ・ブライネも今季からこのエリアでプレーすることが多い。味方に対して、時間と空間をパスによって与えられる選手がこの位置でプレーすると、攻撃がスムーズになる。4-4-2に対して、力を発揮することでもよく知られている。なお、2トップの間にブロゾビッチを配置していたことも非常に大きい。2トップに対する定跡として間違いのない形だ。 このエリアからの攻撃が面倒くさい理由は、守備の基準点をみつけにくいからだ。見ての通り、インサイドハーフがボールを持ったときに、どのポジションの選手にボールを奪いに行かせるか
さて、今回は日本対コロンビアを振り返っていく。なお、開始3分で退場&PK献上という試合はどれくらいの確率で訪れるか誰か調べてほしい。 11対10という設計図 どこかの偉い人がこんなことを言っていた。 「プレッシングにくる枚数なんて決まっているんだよ!もしも、こちらのビルドアップ隊の枚数と同じ枚数を相手が揃えてきたら、前線が同数になっているんだよ。だったらショートパスなんてやめて蹴っ飛ばせば良いのだ。」 他の偉い人がこんなことを言っていた。 「ボールを保持していれば、基本的に11対10で試合をしていると考えるべきなんだよ。キーパーのフィールドプレーヤー化がいくら進んでも、こっちのセンターフォワードのマークをキーパーがすることはないだろう。そんな日が来ない限り、サッカーは11対10と考えるべきなんだ」 この試合の最初の注目点は、11対10になったのにも関わらず、日本はうまく振る舞えなかったこと
今回のワールドカップの注目点は、各チームの戦術的熟成度をはかろう!となっている。戦術的熟成度をもっと具体的に言うと、プレーモデルがどれだけはっきりしていて、どれくらいの想定のパターンを選手たちに落とし込めているか?みたいな。そして、それらの準備された設計図には、自チームの選手の個性、相手チームの選手の質、チームとしてのルールが反映されているかどうか? つまり、日向くんと翼くんを並べたら最強に違いない!的なオールスター的な思考のチームは、真っ先においていかれる時代になっているような。育成年代でのアドバンテージも、グローバル化に伴い消えかけている。オランダのみんなー、元気??今回は出場していないけど、近年のイタリア代表の変貌は記憶に新しい。ただ、オールスター的な思考のチームが、クラブチームのような戦術の完成度、幅を手に入れることが最終目標になるんだろうけど。 システムかみ合わせ論 テンションの
こんにちは。 今日からワールドカップが始まるよ!というわけで、自分なりの注目点みたいなものを整理しようと思います。 2014 FIFA World Cupを振り返ろう 2014年のワールドカップに対して、ぼくはこんな発言をした記憶があります。クラブチームのレベルと比べると、あんまり面白くないと。その思いは今でもあります。記憶に残っているのは、ザッケローニの乱心、ベルギーの選手の無駄使い、ブラジルの悲劇、アルゼンチン代表がとうとう組織的な守備を手に入れただと、、みたいな感じです。 ドイツ代表に関しては、クラブチームのようなレベルだなと感じたことを覚えています。クラブで絶好調でもドイツ代表のプレーモデルに合致するか否かが選考基準だ!みたいな姿勢があんまり好きになれなかったんですよね。いや、レーヴの気持ちはわかります。でも、キャプテン翼世代は、日向と翼のコンビがみたい。代表はオールスター。あのラ
奇しくも様々な感情を抱かせるようになってしまった日本代表の試合。ハリルホジッチの無念からの西野監督への復活。我々ですら、どのようなサッカーになっていくのかが不明であるのだから、海外の人たちからすれば、日本は何をしているんだろう?状態に違いない。というわけで、この試合には、コロンビア、ポーランド、セネガルの分析スタッフがいたのかどうか。それにしても雨が降る日産スタジアムでもあれだけの観客が集まるのだから、日本代表のチームの持つ集客力というかパワーは偉大なんだなと改めて感じさせられた。ちなみに、ワールドカップが始まったら、渋谷のスクランブル交差点はいつものような喧騒を引き起こすのかどうか気になっている。 日本の3-4-3 4バックを基本としていたハリルホジッチ。西野監督のなかには3バックが引き出しに眠っていたので、このタイミングで出してみたのだろう。本大会でも3バックなのか?はわからないが、ゲ
■1対1はなぜ「決闘」なのか? 今回は“Duel”(「デュエル」と読む)という言葉を皆さんに紹介する。二者、つまり1対1の戦いの意味で、日本語に訳すと「決闘」である。フランスサッカー界では、1対1のシーンで、この決闘を意味する「デュエル」を用いる。かのアーセン・ベンゲルは、テレビで解説者としてコメントをする時などは「中盤で“Duel”に勝てないからチャンスが生まれないんだ」とよく口にする。 と、ここまで読んで「なーんだ、単なる1対1のことか。それなら、日本サッカー界でも『1対1』と表現しているじゃないか、今さら紹介してくれなくたっていいよー」と思われる方もいることだろう。しかし少しだけ、注意深く考えていただきたい。サッカーにおける「1対1」の場面で、「決闘」という、何だかいかにも侍が出てきそうな、重々しい顔つきで二人がにらみ合っているようなシーン――それこそ、巌流島での宮本武蔵と佐々木小次
以前、本サイトでドイツコラムを執筆していただいている湯浅健二氏から、ある人物を紹介された。その人の名は樋渡群(ひわたし・ぐん)。今季からフランスの名門パリ・サンジェルマンのU-12コーチに正式に就任している。早速コンタクトを取ってみると、日本サッカーにおける指導の視点について、実に面白い話を聞かせてくれた。 「日本サッカーには、あまりにもサッカーを表現する言葉が少なくて、それを無理に創り出そうとして、英語オンリーに傾いてしまっているような気がするのです。『サッカー』をはじめ、コントロール、キック、シュート、パス……安易に英語だけで表現しようとすると、言葉から動作への幅がなくなってしまう危険があるのではないでしょうか」 さらに樋渡氏は、ひとつの例を挙げ、そして提案をくれた。 「フランスには『乾いたパス』という表現があります。これは“ボールが蹴られた瞬間の音が乾いていて、なおかつ地をはう速いパ
2018年のJリーグが開幕。昨年はJリーグを見ているようで見ていなかった日々が続いていたので、今季はどこかのチームを追いかけられたらいいなと考えている。なお、この2チームを追いかけるつもりは、残念ながらない。ダゾーンで初めて観た試合として、記念すべき試合を今回は淡々と振り返っていく。 ビルドアップの目的 場面としてはありえないのだけど、わかりやすくするために全員集合させてみた。この時点で喜田をどうする?という命題をつきつけられるセレッソ大阪だが、その話題はいったん置いておく。ビルドアップの目的は、後方で得られる時間とスペースを前線に紡いでいく。そのためには、初手として、ボール保持者をオープンな形にしましょうとなる。オープンな形とは、ボール保持者の前に相手がいない状態をさす。ボール保持者がオープンであれば、運ぶドリブルでボールを前進させられることもできる。オープンなボール保持者に対して、プレ
失意の5月を過ごしたヴァンフォーレ甲府。中断期間を利用して、結果がでていない理由を改善していきたい。再開後の相手は、柏レイソル。8連勝によって、首位に位置する勢いのあるクラブだ。ただし、柏レイソルの全てを知るといっても過言でない吉田達磨監督が、ヴァンフォーレ甲府にいる。吉田達磨監督による柏レイソル対策は、なかなか興味深い。自分殺しという点において。もちろん、吉田達磨監督がいたころの柏レイソルとは、姿をかえているのかもしれないが、根っこはあのときから変わっていないと言っていいだろう。柏レイソルからすれば、中断期間によって、8連勝の勢いが止まってしまったねとは言われたくない試合だ。いくら吉田達磨監督がいるとはいえ、明らかに下位のチームに取りこぼしは許されない。そんなお互いにとって、負けられない試合が始まる。 柏レイソルのプレッシングを回避せよ 柏レイソルの躍進の理由のひとつが、中川を起用したこ
開幕戦からスタートダッシュに成功したものの、気がつけば上位から離れた位置にいる横浜F・マリノス。スタートダッシュの試合を何試合か見た記憶がある。そのときの記憶を探ってみると、ちょっと結果がですぎのよな気がするなとは感じていた。完全な後出しジャンケン。中村俊輔がいなくなり、新外国人も来て、ここから世代交代も含めてチームを作り直すのだという目標のチームは、最終的にどの順位に落ち着くべきなのかは、よくわからない。話題になっていたバブンスキーがいないけれど、もうひとりの話題になっていたウーゴがスタメンへ定着。また、天野と喜田の下部組織セットから、セントラルハーフが扇原と中町のコンビになっている。 引き分け祭りをアジア・チャンピオンズリーグで開催した川崎フロンターレ。でも、気がつけば、ファイナルラウンドでは余裕で突破している。メディアによれば、川崎フロンターレらしさを取り戻したらしい。前監督の志に従
大混戦のJリーグだが、首位にいる浦和レッズ。首位攻防戦だったかのような鹿島アントラーズ戦に敗北しても、あっさりと首位に返り咲けることを考えれば、自分たちが安定的に結果を出すことがJリーグ優勝のための条件なのかもしれない。クラシコ後に全勝で駆け抜けたバルセロナだったが、優勝には手が届かなかったことを考慮すると、Jリーグがぬるいのか、それとも実力泊中のリーグの面白さと考えるかは、人それぞれだろう。いろいろあって、森脇が出場停止。宇賀神がセンターバックで出場。便利屋の宇賀神。ただ、本職のセンターバックに経験を積ませなくていいのだろうか。また、宇賀神がセンターバックになったことで、駒井がスタメンへ。また、ラファエル・シルバが怪我をしたことによって、李忠成がリーグ戦でスタメンとなっている。 5試合勝利のない清水エスパルス。開幕戦で清水エスパルスを見たときの印象は、ソリッドな4-4-2をするチームだな
さて、今回は賛否両論が起きた日本対タイの試合を振り返っていく。この試合における日本の目標は、勝ち&大量得点だ。その両方を達成したという事実において、この試合は評価されるべきだろう。しかし、そんな試合でも否の言葉が聞かれた理由は、失点しなかったことが奇跡だったような内容だったからだ。試合後の選手たちの発言を見ても、点差ほどの事実がもたらした達成感のようなものはまるでない。勝って兜の緒を締めよとは日本のことわざだが、戒めの言葉というよりは、自然と自分たちを戒める内容の試合となってしまっていた。 状況を整理すると、最終予選はサウジアラビア、日本、オーストラリアの三つ巴の争いになっている。オーストラリアがつまづきながら最終予選を過ごしていることもあって、サウジアラビアと日本のデッドヒートになりつつある。前節でUAEにリベンジを果たした日本。しかし、大迫と今野が怪我でこの試合では欠場。ついでに、今回
ワールドカップの最終予選。日本での試合では、UAEに敗戦。いわゆる、リベンジ・マッチである。なお、埼スタでの試合は、大島がスタメンであった。今となっては、非常に懐かしい記憶だ。あれから月日は過ぎ、日本のスタメンに変化が見られている。埼スタでの1.2列目のスタメンは、長谷部、大島、本田、清武、香川、岡崎だった。香川しかスタメンに生き残っていない。スタメン争いをしながら最終予選を選手たちが過ごしているという事実は、なかなかできる芸当ではない。ハリルホジッチを評価する一因にはなるだろう。この試合ではキャプテン長谷部が離脱で、今野が久々に代表に復帰し、即スタメンとなっている。 UAE代表と言えば、アフロマン。ただし、チームの得点王のハリルは欠場。他にも主力が何名か欠場しているらしい。最終予選で常にメンバーが揃った状態で戦えるわけはないので、だからなんやねんという話だ。試されているのは、総力戦。10
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