『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』と『花束みたいな恋をした』：ロマン優光連載288

三宅香帆氏によるベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』（集英社新書）は非常な労作であり、様々な資料にあたりながら、明治以降の社会における読書というものの位置付けの変化を追い、現代日本社会の労働が抱えている問題に言及する本だ。タイトルを見て「そんなの忙しくて疲れてるからに決まってるじゃないか」と考える人もいるだろうが、人はなぜ本が読めなくなるまでハードに働かなければいけないのかという問題について考えている本であって、そこは出発点である。 そして、ある意味で映画『花束みたいな恋をした』（2021年1月29日公開／監督：土井裕泰、脚本：坂元裕二、主演：菅田将暉・有村架純）の考察本でもある。けして、冗談ではない。菅田将暉演じる主人公・麦くんが就職したことで今まで親しんできた文学・音楽・ゲーム・映画などを楽しむことができなくなり、自己啓発本を読み、パズドラしかできなくなってしまったこと

[kenjou]

日本は働くことに全振りさせて労働者から時間を奪いまくるが、それにふさわしい報酬は与えない環境にある。だから社会がどんどんやせ細っていく。

[kato_19]

読中の違和感で否定せず、それを糸口に『花束』の麦くんと作者のシンクロ具合を丁寧に浮かび上がらせたのは見事。『花束』という作品の特異性を際立たせる書評でした。

[AkiraKawai]

働いている人に本が読める時間を与えてやってください。みんなに。

[nuara]

同じ本を読むのでもね、骨太のSFとか無理だけど、テンプレで理解できる異世界転生ものなら読めるねん。本を読む時って、情景を頭の中に再構成していくけど、そのエネルギーが枯渇してる感じ。

[suika-greenred]

文字の本だと読めないけどAudibleなら聴ける人がいるらしいので、文字→脳内で意味を理解、みたいな、脳に負荷のかかる工程が疲労でできなくなってる状態なのではないかと思うが。サブカル関係なくね？

[iinalabkojocho]

三宅氏と筆者は共に呪われているのだと思う。それがファンであり続ける呪いなのか、創作の呪いなのか。どっちもあるのだろう。麦くんや絹ちゃんは魔法＝呪い、から解き放たれたんだよ。良いか悪いかは人による

[ustar]

この本は平積みされていたのでぱらぱらとめくってみて構成に違和感があったので棚に戻した 花束みたいな恋をしたは邦キチでしか履修していない

[htnmiki]

働きながら○○すればいい、って私もそう思うけどそうできない状況もわかるし本当に難しい。「にわか」は自虐的に使っちゃうなあ。ガチの熱量を求められると困るので自衛というか。まあズルいけどね。

[mugi-yama]

『花束』は頑張ってリアリズムをやろうとした分「そうはならんやろ」ばっかになってしまったという印象だったので、アレが刺さるという人にいろいろ聞いていみたい感じ。本は読んでません／あと「異議申し立て」

[dmekaricomposite]

三宅さんは「花束」に取り憑かれている。それがいい方向の出力だとこの本になり悪い出力だと新海誠好き元彼本になり…「花束」の魔力恐るべし。批判を避ける傾向は若手レビュアーにありがち。「本の雑誌」を読もう。

[kowyoshi]

この本をベースに邦キチの池ちゃん回が更新されそう

[ya--mada]

「半身」で生きる、はこの本の話で聞いたのか、別な文脈で聞いたのか忘れちゃった。麻布競馬場と佐藤優の対談だったか？

[netafull]

“菅田将暉演じる主人公・麦くんが就職したことで今まで親しんできた文学・音楽・ゲーム・映画などを楽しむことができなくなり、自己啓発本を読み、パズドラしかできなくなってしまったことに対する三宅氏の想い。”

[steppin_k]

本書読了。読書できなくなるのはなぜかという著書の主観に寄りがちだが、命題を文化的な・嗜好的な活動ができなくなるのはなぜかと解釈するとより入ってきやすかったな。

[straychef]

あんまり関係ないね　そもそも本なんて読まんし　でも画面でサイトの文字読むのと本ってなにか違うのかな

[tekitou-manga]

寧ろ聞く方が圧倒的に不得意なので、Audible読書できる人は凄いなぁと思う一方、理解度どれくらいなんだろうっていぶかしんでもいる。まぁ聞いて/読んで理解した気になってる可能性は勿論どちらにもあるのだが

[udongerge]

仕事してる時以外も仕事に縛られてるのが不幸なのであり、生活全体を見てこれでいいのか問い直して行くのがワークライフバランスということになる。

[tuto0621]

「押井守の情報ではなく、作品とちゃんと向かい合ったほうが楽しいよ」と作中の麦くんに思ったものだが、それは全身全霊を傾けろという話ではなく、特に何か考えずに素直に対象と向かい合ったほうが楽しいということ

[georgew]

三宅香帆氏によるベストセラー『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』（集英社新書）> 本書評エッセイで大体論旨がわかった。まぁ買って読むほどのもんではないか...

[stonedlove]

読みながらトリプルファイヤーの「ゲームしかやってないから」を思い出した。あの曲のねじくれた「にわか」目線の毒気には当てられた

[dusttrail]

三宅香帆ってこないだ「私が20代で読んでもっとも衝撃を受けた小説」って言いながら「本当に読んだの？」っていう記事書いて指摘されてそっと書き直した人か。 https://htn.to/44BkJrpw7E

[fragile08]

プロフェッショナル＝課金されること、が至上命題になった結果、にわかもウォナビーも退けられオタクは課金する側として存在意義を持たされる…という地獄／人は変わるのが当然だがブレないも至上命題化してる

[kisaragiakagi]

"いじわるだと思う"ってさあ…もうちょっと真面目にやれよ……

[sgtnk]

"「押井守の情報ではなく、作品とちゃんと向かい合ったほうが楽しいよ」と作中の麦くんに思ったものだが、それは全身全霊を傾けろという話ではなく、特に何か考えずに素直に対象と向かい合ったほうが楽しいという"

[kamezo]

読み始めてすぐ挫折してしまった。通勤時間が読書タイムだった頃が、いちばん本を読んでいた。そのおかげで、このお題に関心が持てない。

[dp212]

『なぜ働いているとRPGが楽しめなくなるのか』

[whiteskunk]

ロマン優光さんの文章で一番刺さったかもしれない。それはつまり『花束みたいな恋をした』が刺さったと言うことなのだが

[yarumato]

“映画『花束みたいな恋をした』（2021）の主人公は、就職して文学・音楽・ゲーム・映画を楽しめなくなり、自己啓発本とパズドラしかできない。ひとつに全身全霊を傾けず、他の文脈と関わる余裕を持ち半身で生きる”

[katz3]

トイレ行くたび本を持っていって、毎回便座に座って1，2段落だけでもいいから読んでる。付箋を貼っておけばどの段落まで読んだかわかる。こうやって読書を「日常化」しておけば続けられる。

[aruiha_shikashi]

"大切なのは続けることだと思う。それがどういうスパンであっても、やれる時がくればやればいい" こういう言い方も救いにはならないというか、だから何？と思ってしまう。まあ、やるかもしれないけど。大切って何？

[welchman]

自分は、労働の対価に金だけでは無く、時間も欲しいと思っているのだと初めて自覚した。職場で有給を全部消化してるのは自分くらいだ

[p_shirokuma]

全編、面白かったです。読んでみたくなっちゃいますね。

[doko]

この人の文章にしては珍しく全然頭に入ってこない。ページの分断もあるけど、内容的にもなんかよくわかんない

[kirinnnnn]

“花束みたいな恋をした”

[syou430]

そこで雑誌はいいよな。ショートだから。

[punkgame]

大人になってからの余裕は結局金か時間のどちらかもしくはどちらもあることだと思う。金持ちは言わずもがなだけど、一般労働者にもう少し時間を与えるだけで経済はかなり活性化するんじゃないかと思っている。

[kawabata100]

仕事を派遣に切り替え、労働時間を減らし、読書･文字書き･絵･動画制作の活動をしてる自分は偉すぎない？

[kanata0120]

麦君のパズドラの件は、パズルゲームはルールに基づいていれば「やりがい」を感じるので、虚無な仕事では摂取出来ないやりがいという栄養を接種しているように見えた。

[ET777]

そいや、花束みたいな〜の主人公の出身地としてバズワード扱いのように私の地元が使われてて何でよとなるんだが、あのレベルだと地元帰ると思うんだよ