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衆院選
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たった1館の上映からスタートし、SNSなどの口コミを中心に人気に火がつき全国138館まで拡大している『侍タイムスリッパー』。“インディーズの時代劇”という異例の快進撃で、『カメラを止めるな』の再来とも呼ばれている。 お金がかかる時代劇は、インディーズ映画にとってまさに“鬼門”。監督の安田淳一さんは脚本・撮影・編集など「1人11役」で制作費を圧縮したが、それでも映画が完成した時は口座の残高7000円だったというギリギリの制作だった。 安田さんの“本業”は結婚式などのイベントムービーの作成だが、他にも油そば屋の経営や、昨年からは他界した父親の田んぼを受け継いだ米農家でもある。一体どんな生活をしながら映画を作ったのか。壮絶かつ愉快な制作秘話を聞いた。 安田淳一監督 ©文藝春秋 撮影・山元茂樹 貯金を崩し愛車も売って…それでも600万円足りなかった ――映画を撮りながらお米を作り他の仕事もされてい
判決の日、法廷に現れたA子はショートヘアにメガネ姿で、顔を隠すように大きめの白いマスクをしていた。身長153センチと小柄だが、黒いスーツは大きくややサイズが合っていないように見える。手元には黒いリュックサックを置いて被告席に座り、ピンクのハンカチを握りしめて開廷前はずっとうつむいていた。裁判長が判決を読み上げるときには証言台に座り、ずっと裁判長を見つめていた。 「Bくんがキスをしてきました。そして、一番後ろのシートに引きずられました」 A子が勤務していた特別支援学校にBくんが入学したのは、2020年4月。A子はBくんのクラス担任だった。Bくんは7月から10月まで家庭の事情で児童相談所に一時保護されていた。12月、学校に復帰したBくんに、A子は個人的にスマホ2台を渡し、遅くとも12月18日からLINEでやりとりをしていた。A子はLINEで、学校外で2人で会うことを持ちかけた。 LINEではB
〈わし、国政政党の党首ということか〉〈なんか、急に怖くなってきたんやが…〉 衆院選投開票日の翌朝、SNSにこんな投稿をしたのは、日本保守党の百田尚樹代表(68)だ。 「小選挙区では、愛知1区の河村たかし前名古屋市長が圧勝。さらに比例東海ブロックで竹上裕子氏、同近畿ブロックで島田洋一氏が議席を獲得しました。さらに比例代表の得票率が2%以上となり、政党交付金を受け取ることのできる国政政党としての要件を満たしました」(政治部記者) 作家から政党代表に そもそも日本保守党とは何者なのか。 「右派論客として知られる百田氏が代表となって昨秋に結成しました。『日本の国民と、領土・領海、国体を守る』という理念を掲げ、安倍晋三元首相が亡くなった後の自民党を舌鋒鋭く批判。保守の受け皿を自任し、党員数は7万人とされています」(党関係者) 結党から約1年で国会へ殴り込みを果たした躍進の要因はなんだったのか。有本香
「橋本環奈さんと仲の良い、モデルのみちょぱ(池田美優)さんや女優の山本舞香さんが結婚。10月に『MY FIRST STORY』のHiroさんと結婚した山本さんから報告を受けた際に、橋本さんはみちょぱさん…
NHK局内のトイレで性被害に遭ったと語った 昨年10月9日、NHKは『ニュース7』で、ジャニー氏から複数回の性被害を受けたとする関東圏在住の男性X氏による新証言をスクープした。 「2000年代前半にNHK局内のトイレで性被害に遭ったという衝撃的な内容でした。X氏は、高校時代にジュニアが出演する同局の『ザ少年俱楽部』に出演するため、渋谷のNHK放送センターでオーディションに参加。そこでジャニー氏に声をかけられ、局内のトイレの個室に連れ込まれ性被害に遭ったと語ったのです」(社会部記者)
NHK朝ドラ「おむすび」で主演を務めている橋本環奈(25)。10月中旬、撮影のため山口県にいた橋本が東京から呼び寄せたのは、俳優の中川大志(26)。多忙を極める橋本だが、つかの間の休日を最愛の人と…
故ジャニー喜多川氏による性加害を旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)が認め、謝罪してから1年余り。10月20日に放送された『NHKスペシャル ジャニー喜多川“アイドル帝国”の実像』が大きな反響を呼んでいる。その一方で、NHKとジャニーズの間で新たなバトルが勃発しているというのだ。 同番組の前半部分は、ジャニー氏と姉のメリー氏の生い立ちから芸能界で権力を握るまでのヒストリーが貴重な証言をもとに構成されていた。 また番組後半では、性加害問題へのNHKの対応についても検証。元NHKの理事で、現在スタートエンターテイメント顧問の若泉久朗氏に、同局とジャニーズの癒着関係について直撃取材を敢行している。 さらに、生前、ジャニー氏の性加害を著書で告発した初代「ジャニーズ」の元メンバーの故・中谷良氏の姉が出演。被害を受けた弟への謝罪を補償業務を担うスマイルアップに求める様子が放映された。 「番組内で
10月半ば、撮影のため山口にいた橋本は、イケメン俳優を呼び寄せる。居酒屋デートの後、公園で唇を重ねた――。一方で現場には怨嗟の声が。日傘をさすタイミングが悪いと激怒し、口癖は「使えねえ」。すでにマネージャー8人が次々と辞め……。 ★写真記事はこちら 山口県有数の観光地・湯田温泉。メインストリート「湯の町街道」沿いを中心に温泉宿が立ち並び、周辺には居酒屋やスナック、ガールズバーが集まる歓楽街でもある。 今年の10月に入ってから、老舗旅館Mの正面玄関すぐそばに、品川ナンバーのアルファードが長期間停まっていた。目立つ場所だったことに加え、駐車場に停まる車の大半が地元の山口ナンバーか近県の北九州ナンバーであったため、地元民は「わざわざ東京から来たんかね」と驚き、街で話題になっていた。 10月17日午前2時。街が眠りにつく頃、「湯の町街道」を軽い足取りで歩く小柄な女性がいた。同行していた女性に笑顔で
旧統一教会は「大切な応援組織の一つだから」 経済部記者の解説。 「10月24日、『FUNAI』ブランドのテレビなどを製造する船井電機が、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けました。負債総額は約461億円(2024年3月期末)。破産管財人には、日本航空の会社更生で管財人を務めた片山英二弁護士が選ばれています。同日午後には緊急説明会が開かれ、従業員約2000人に対し、解雇が告げられました」 その船井電機の現代表取締役会長が、原田氏だ。同社の発表などによれば、10月2日までに就任したと見られる。 「原田氏は元通産官僚で1990年の衆院選で初当選。地盤は福岡5区で、2018年に環境相として初入閣を果たしました。麻生派に所属。2021年に衆院選で落選し、国政から引退しました。現在は弁護士として活動しています」(政治部デスク) 他方で物議を醸したのが、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との関係だ。
「私にとっては家族同然。母のような存在でした。危篤の一報を聞いて病院に駆けつけたのですが、臨終に間に合わなかった。それが本当に悔しくて……」 涙ながらにこう語るのは9月29日に老衰で亡くなった女優で声優の大山のぶ代(享年90)のマネジャーを35年以上務めた、小林明子さんだ――。 国民的キャラ「ドラえもん」の声を1979年から2005年まで約26年間にわたり演じ続けた大山。原作者の藤子・F・不二雄が「ドラえもんってこんな声だったんですね」と評した“愛嬌のあるだみ声”を維持するため、神経質なほど気をつかっていたという。 「バッグの中にはいつも風邪薬とのど飴が入っていて、少しでも喉に『あれ?』って感覚があるとすぐに薬を飲んで予防していました。あんまりにも頻繁だったから、本当に風邪をひいたときに薬が効かないのではないか、と心配しました」(小林さん) 大山は常に「ドラえもんファースト」で仕事に取り組
そもそもなぜ今、選挙なのか? 私は公示日から各地の選挙区を見て回ったが、現場に行くほど感じたことがあった。「そもそもなぜ今、選挙なのか?」である。 石破茂内閣は発足して戦後最速の8日後に解散をした。誰が総理になってもイメージが新鮮なうちに早く選挙をしてしまえという自民党の戦略だったと報じられている。だとすれば完全な自己都合だが、そうしたなか選挙戦が始まると気になることがあった。 候補者の演説を聞いていると「能登半島で豪雨の被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます」などと言うのだが、すぐに地元の話や利益誘導実績の話になるのだ。能登は単なる枕詞なのか? 被災地では選挙どころではないという報道もあったのに。 そう思い始めたら裏金候補の選挙を見るのも大事だが、能登へ行って現地の選挙を見なければいけないと思った。何がどう語られているのか。 能登の被災地に岸田元首相が 私は3年前の衆院選からラッパー
ジャーナリストの鈴木エイト氏が入手した世界平和統一家庭連合(旧統一教会。以下、統一教会)の衝撃的な内部資料が自民党陣営を揺るがしている。 統一教会のフロント組織「世界平和連合(FWP)」の中部地区常任講師のS氏が作成した33ページにわたる内部文書『激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」』は、前回2021年衆院選での自民党候補者に対する統一教会の“強力な選挙支援”の実態を浮き彫りにした。 旧統一教会の“強力な選挙支援”の実態を浮き彫りにした内部資料 「文藝春秋 電子版」が10月23日に報じた鈴木エイト氏の論稿「全公開『極秘 旧統一教会内部資料』33ページ 2021年衆院選、旧統一教会に支援された自民候補者実名リスト」では、婦人部や青年部、壮年部までが時間制で電話掛けやビラ撒きを行う“総力戦体制”や、愛知県から新潟県に至る「中部地区」候補者の“格付け表”、さらには、自民党議員と統一教
東京コントの先駆者、シティボーイズが設立したASH&Dコーポレーションに所属するラブレターズ。「早く売れたい」「でも体育会系は避けたい」2人が選んだ“非吉本”の道の険しさは、そのままキングオブコント優勝にたどりつくまでの年月の長さにもつながる。 常設小屋のない事務所、「小さくて気持ち悪いから番組に呼びたくない」とまで言われた身長……数々のコンプレックスから彼らを導いた、特別な「靴」とは。苦節16年、ラブレターズがねばってねばって、ねばった先に見えた「残酷ではない未来」を訊いた。(全3回の3回目/はじめから読む)
結成は2009年。事務所入りした2011年にキングオブコント決勝に初進出。ラブレターズには順風満帆な未来が約束されていたはずだった。 13年の時を超え、決勝5回目の「正直」でようやく手にしたキングオブコント王者の栄冠。芸人からも客からもいいかげん「もうええでしょう」と言われていたというラブレターズが、それでもキングオブコントにこだわりつづけた理由。彼らはいかにして「あきらめない強さ」を手に入れたのか。(全3回の1回目/続きを読む) 塚本直毅(左)と、溜口佑太朗。2008年にはじまった「キングオブコント」をきっかけにコンビを組み、翌年正式に「ラブレターズ」を結成。今年、同大会で優勝を果たす ©︎杉山拓也/文藝春秋 キングオブコント優勝で起こった変化 ――「キングオブコント2024」優勝おめでとうございます! マネージャーさんから決勝前にインタビューをオファーしていたのが『山里亮太の不毛な議論
劣勢が続いてきた新潟選挙区 「最終予測リスト」の新潟エリアを見ていくと、新潟1区~5区まで立憲民主党の候補者にC+(やや優勢)以上の判定がされている。非公認候補を含めた自民系の全敗が予測されている都道府県は全国でも2県のみ。もう1つの県が計2選挙区であることを考えると、5戦5敗は異例の“完敗”予測と言えるだろう。 そもそも民主党が政権交代を成し遂げた2009年の総選挙では自民が全敗。一方、自民党の政権奪回となった2012年選挙では全勝とその時の風に左右されてきた新潟選挙区。2014年は自民の5勝1敗だったものの、自民党与党で迎えた2017年と2021年ではいずれも野党系候補に対し2勝4敗と劣勢が続いてきた。 そして今回、区割りが変更となり、計5つとなった新潟選挙区すべてで、自民系が選挙区で勝てないという予測がされる事態となっている。新潟保守の迷走を示しているのが新潟4区だ。 この選挙区は、
猛毒サリンを使った無差別テロ「地下鉄サリン事件」からおよそ30年。『警視庁科学捜査官』(文春文庫)より一部を抜粋。著者で科捜研研究員だった服藤恵三氏が取材を受けたNHK「オウム VS. 科捜研 ~地下鉄サリン事件 世紀の逮捕劇~」(新プロジェクトX〜挑戦者たち〜)が10月26日に放送される。本書ではオウム真理教教祖・麻原彰晃(松本智津夫)逮捕のためサリン製造の全容解明に尽力した知られざるドラマに迫る。(全4回の1回目/#2に続く) ◆ ◆ ◆ 鳴りやまない救急車のサイレンが… その日も、いつものように6時ごろ起きた。毎朝のバタバタを経て、急いで子供を保育園へ連れて行く。駅までは恒例の駆け足。飛び乗った満員電車に揺られ、地下鉄の桜田門駅で降りて、職場である警視庁の科学捜査研究所(科捜研)に着いたのは8時前だった。科捜研は、警視庁本部庁舎の隣にある警察総合庁舎の7、8階に入っていた。 私は係長
猛毒サリンを使った無差別テロ「地下鉄サリン事件」からおよそ30年。『警視庁科学捜査官』(文春文庫)より一部を抜粋。著者で科捜研研究員だった服藤恵三氏が取材を受けたNHK「オウム VS. 科捜研 ~地下鉄サリン事件 世紀の逮捕劇~」(新プロジェクトX〜挑戦者たち〜)が10月26日に放送される。本書ではオウム真理教教祖・麻原彰晃(松本智津夫)逮捕のためサリン製造の全容解明に尽力した知られざるドラマに迫る。(全4回の4回目/#1、#2、#3より続く) 松本智津夫元死刑(麻原彰晃) ©SPUTNIK/時事通信フォト ◆ ◆ ◆ 化学兵器サリンを生成した土谷正実 そこで、用意していた白紙の束を机に出し、無言のままゆっくりと、サリン生成の工程や実験ノートに記録されていた反応式などを書いていった。全て記憶していたので、その作業を淡々と続けた。 しばらく続けると土谷は目を開け、反応式や科学データを気にし始
〈下記被疑者を準強制性交等で通常逮捕した〉 6月25日午後、大阪高検はA4一枚の発表文を報道機関に配布した。そこに記された容疑者の氏名は、全国の法曹関係者に衝撃を与えるものだった。 「北川健太郎(64)。元大阪地検トップの検事正でした」(全国紙社会部記者) 逮捕された北川 この記者が続ける。 「容疑は2018年2月〜19年11月の間のこと。つまり北川が大阪地検検事正在任中でした。被害者は検察職員で北川の当時の部下。はしご酒で酔った女性を検事正官舎に連れ込んで性的暴行を加えたようですが、北川は『同意があったと思った』と供述しています。ただ、逮捕発表はこうした容疑の詳細が一切伏せられた異例なものでした」
自由民主党の森山裕幹事長(79)が2021年10月の衆院選で、党本部から支給された交付金1500万円と同額を、すべて自身の選挙運動費として計上していたことが「週刊文春」の取材でわかった。森山氏は、選挙前に支部長に支給される交付金について「党勢拡大のため」などと述べていたが、その説明とは矛盾する疑いのある使途が発覚したことで波紋を呼びそうだ。 自民党総裁・幹事長室名で出された文書 派閥パーティを巡る裏金事件で自民党の公認を得られなかった候補に、公認候補と同じ2000万円の政党交付金が振り込まれていた問題。森山氏は10月23日、交付を認めた上で、「党勢拡大のための活動費」だと弁解した。 この「党勢拡大」とは、一体何なのか。それを説明するのが、翌10月24日付で、自由民主党総裁・幹事長室から党公認候補者や選挙実務者に向けて出された文書〈わが党の支部政党交付金に関する報道について〉だ。 総裁・幹事
今年8月、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」からの買収提案を受けたことを公表し、話題となったセブン&アイHD。同HDの井阪隆一社長(67)が驚くべき方針を発表したのは、10月10日の決算説明会でのことだった。 「経営資源を主力であるコンビニ事業に集中し、イトーヨーカ堂やデニーズなど、コンビニと金融以外の事業は来年2月下旬を目途に、新設する中間持ち株会社『ヨーク・ホールディングス』に集約させるとしたのです。これに伴って、社名も来年5月に『セブン-イレブン・コーポレーション』へと変更する方針を示しました」(ジャーナリスト・森岡英樹氏)
電車の先頭に表示される「行先表示幕」を再現したアプリが、鉄道ファンの心にジワジワくる。趣味的におもしろく、再現度が高いので資料価値もある。そして、沿線の人々にとっては懐かしい。思い出を呼び起こすツールにもなっているようだ。 タイトルは「くるくる回そう!方向幕コレクション for Nintendo Switch(TM) -近畿日本鉄道編 part1 近鉄奈良線- 鉄道方向幕シミュレーター」だ。長い。しかもpart1とあるからには今後part2も出るはずで、近畿日本鉄道編と言うからには、今後は他の鉄道会社版も出す予定だという。公式Xによると第2弾は「西武新宿線」だ。11月7日に発売予定とのこと。
森高千里(55)が10月2日から全国6都市を回る「レッツ・ゴォーゴォー! ツアー」をスタートさせた。年齢をもじったツアータイトルは往年のノリを感じさせるが、それもそのはずデビュー37周年。そしてミニスカート姿も健在で――。 オバさん感はゼロ 初日の横浜公演に参加したファンが明かす。 「有名な『私がオバさんになっても』や『渡良瀬橋』をはじめ、20曲以上を披露していました。初期の曲もあり、古参ファンも大満足でした」 デビューは87年。同期にはソロになった工藤静香、酒井法子、石田ひかりなどが名を連ねていた。音楽評論家の宗像明将氏がこう解説する。 「元々はアイドル的な売り出し方でしたが、89年のアルバム『非実力派宣言』の頃からアーティストとしての評価が爆上がりしました。お人形さんのような格好で『私には実力がない』と歌い上げるスタイルは衝撃でした。YMOの細野晴臣をはじめとする錚々たるロックの重鎮と
世界平和統一家庭連合(旧統一教会。以下、統一教会とする)が2021年の衆議院総選挙で、自民党議員を選挙支援したことを記す内部資料が波紋を拡げている。 ジャーナリストの鈴木エイト氏が入手したのは、統一教会のフロント組織である世界平和連合(FWP)の中部地区常任講師のS氏が、組織内の会議のために作成した資料、『激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」』だ。 「文藝春秋 電子版」が10月23日に報じた「全公開『極秘 旧統一教会内部資料』33ページ 2021年衆院選、旧統一教会に支援された自民候補者実名リスト」では、全33ページを公開。婦人部や青年部、壮年部までが時間制で電話掛けやビラ撒きを行う“総力戦態勢”や、愛知県から新潟県に至る「中部地区」候補者の“格付け一覧”、さらには、自民党議員と統一教会との関係を示す“決定的証拠写真”が掲載されている。
〈元警視総監もLuup入りとかほんと終わってんな。ズブズブじゃん〉 こんな投稿がX(旧Twitter)上で1万2000件以上リポストされ、大きな反響を集めている。 「元警視総監が監査役」は天下り? ライトグリーンの機体が特徴的な、電動キックボードのLUUP(ループ)。東京、大阪、京都などを含む全国10都市に展開、ポート数は全国1万箇所超と、シェアサイクル業界でトップをひた走っている。 そんなLUUPを運営するLuup社が10月16日、新経営体制を発表した。新たに監査役として元警視総監の樋口建史氏を迎えたのだが──。 「そのプレスリリースが思わぬ波紋を呼びました。警察からの“天下り”ではないか、とSNS上で批判が殺到したのです」(経済部記者)
「この資料をエイトさんに託したい」 ある人物から託された資料が私の手元にある。それは33頁に及ぶパワーポイントで、表紙にはこうタイトルが付けられていた。 『激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」』 この資料は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会。私の原稿中ではあえて「統一教会」で統一する)の関係者からもたらされた。作成者は、統一教会のフロント組織、「世界平和連合(FWP)」の中部地区常任講師のS氏となっている。全国の支部の事務局長向けに作成された資料で、一般信者は知り得ない内容だという。 筆者が託された資料『激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」』 S氏のFacebookを確認すると、「友達」の中には、統一教会の関係者にならび、参議院議員の北村経夫氏や酒井庸行氏、衛藤晟一氏をはじめ、愛知県の衆議院議員である(掲載当時)工藤彰三氏、神田憲次氏、鈴木淳司氏、根本幸典氏、熊田裕
ジャーナリストの鈴木エイト氏が入手した内部資料によって、前回の2021年衆議院総選挙で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が自民党候補者たちを強力に支援していた実態が明らかになった。資料には具体的な支援として、婦人部と青年学生による電話ボランティア、壮年は自民党機関誌「自由民主」の配布などと記されている。 さらに、支援する議員の一覧表にはAからDのランクがつけられ、教会との関係性の深さが示されていた。議員一覧の中には石破茂内閣の閣僚や、元閣僚の名前もあった。 鈴木エイト氏が託された資料『激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」』 “組織的な協力関係”が存在すると疑わざるを得ない 「この資料をエイトさんに託したい」 渡された資料は33ページに及ぶパワーポイントで、表紙にはこうタイトルが付けられていた。 『激動の2021年「政治決戦 総選挙と日本の行方」』 作成者は、世界平和統一家庭連
10月27日に運命の投開票を迎える衆院選。与党過半数割れの情勢も報じられる中、小誌の「最終予測」は衝撃の結論に。全289選挙区を徹底分析したどこよりも詳しい当落リスト完全版。勝利の女神が微笑むのは? ▶石破 2連ポスターを剝がした自民候補の言い訳 ▶進次郎「10人以上は非公認に」で落選危機6人に拡大 ▶小渕優子が小誌にドリル禁止令を送ってきた ▶裏金候補を応援 昭恵夫人「文春さんも意地悪しないで」 ▶高市夫と共倒れ パンツ髙木持ち歌は「青いパンツ」 ▶二階ジュニアに完勝で世耕復党は「石破が代われば…」 ▶重複なしでピンチ 公明石井がすがる“不倫キス県議” ▶立憲野田 野党共闘ヤル気ゼロで逃した政権交代 東京都の東端に位置する江戸川区。荒川と旧江戸川という一級河川に挟まれた下町情緒の残る街中に、10月中旬、自民党新総裁に選出されたばかりの石破茂首相(67)の顔写真が一斉に貼りだされた。その上
10月27日に投開票を迎える衆院選。「週刊文春」では、政治広報システム研究所代表・久保田正志氏とともに、公示後の情勢を踏まえた「最終予測」を実施した。その結果、自民党の獲得議席予測は197議席。政権交代が起きた2009年以来の「与党過半数割れ」どころか、200議席を割り込む衝撃の結果となった。 内閣支持率が暴落した石破首相 ©時事通信社 2000年以降の歴代内閣で最低の支持率 「週刊文春 電子版」が10月18日に配信した「中間予測」よりも、自民がさらに議席を減らす結果に。久保田氏が解説する。 「公示後の17日に公開された時事通信の世論調査では、石破内閣の支持率は28%。発足時としては、2000年以降の歴代内閣で最低の数字となりました。こうした石破首相の不人気ぶりが、全国の小選挙区で大接戦となっている候補者たちの足を引っ張り、“当落線上”から“落選危機”へと転落させています」
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