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『きみの色』あらすじ 高校生のトツ子は、人が「色」で見える。嬉しい色、穏やかな色。そして、自分の好きな色。そんなある日、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、音楽好きの少年・ルイと古書店で出会う。勝手に退学したことを、家族に打ち明けられないきみ。母親からの将来の期待に反して、隠れて音楽活動をしているルイ。そして、自分の色だけは見ることができないトツ子。それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。「よかったらバンドに、入りませんか?」音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。やがて訪れる学園祭、初めのライブ。観客の前で見えた三人の「色」とは。 Index セリフに頼らない感情表現 「共感覚」という特殊なモチーフ 山田尚子監督の物語 セリフに頼らない感情表現 劇場アニメーション『きみの色』(24)は、これまでの山田尚子監督の足取りを辿るような集大
CINEMORE(シネモア) 映画 シティ・オブ・ゴッド 『シティ・オブ・ゴッド』容赦なき地獄の暴力映画は、なぜ不朽の名作になりえたか? ※注!ネタバレ含みます
CINEMORE(シネモア) CINEMORE ACADEMY 『関心領域』アカデミー賞音響賞受賞作を録音技師・根本飛鳥はどう聴いたのか⁉︎【CINEMORE ACADEMY Vol.31】
© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A. 『瞳をとじて』「私はアナ」という呪文、視線の返還 ※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。 『瞳をとじて』あらすじ 映画『別れのまなざし』の撮影中に主演俳優フリオ・アレナスが失踪した。当時、警察は近くの崖に靴が揃えられていたことから投身自殺だと断定するも、結局遺体は上がってこなかった。それから22年、元映画監督でありフリオの親友でもあったミゲルはかつての人気俳優失踪事件の謎を追うTV番組から証言者として出演依頼を受ける。取材協力するミゲルだったが次第にフリオと過ごした青春時代を、そして自らの半生を追想していく。そして番組終了後、一
CINEMORE(シネモア) NEWS/特集 『八つ墓村』(77年版)横溝ブームに角川映画、時代の渦中で何が起きたのか?【そのとき映画は誕生した Vol.3 後編】
CINEMORE(シネモア) NEWS/特集 『八つ墓村』(77年版)横溝ブームに角川映画、時代の渦中で何が起きたのか?【そのとき映画は誕生した Vol.3 中編】
CINEMORE(シネモア) NEWS/特集 『八つ墓村』(77年版)横溝ブームに角川映画、時代の渦中で何が起きたのか?【そのとき映画は誕生した Vol.3 前編】
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『PERFECT DAYS』共同脚本/プロデュース:高崎卓馬 “もの作り”は手段じゃない【Director’s Interview Vol.381】
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『アリスとテレスのまぼろし工場』岡田麿里監督 脚本家として監督である自分に“あてる”こと【Director’s Interview Vol.357】
昔、『ボウリング・フォー・コロンバイン』(02)を見たときに日本でもこういう機動力と知的探求心に富んだドキュメンタリー映画が作られないかなぁと思ったものだ。マイケル・ムーアは様々に評価が分かれる映像作家だが、一貫して僕のお気に入りの監督さんであり続け、後のドキュメンタリー作品に多大な影響を与えた。 で、『劇場版 センキョナンデス』(23)を見たときにしびれたのだ。ダースレイダーとプチ鹿島の野次馬コンビこそ、僕の待望したドキュメンタリーの作り手だ。それもただ「マイケル・ムーア的なことを日本でやる」じゃない。「マイケル・ムーア的なことをもっとうまく、深く日本でやる」なのだった。僕は『劇場版 センキョナンデス』を世間より一歩遅れて、新潟市のシネ・ウインドで見たのだが、ミニシアターを出たときは嬉しすぎて意味もなく万代バスセンター(があるのだ、シネ・ウインドの間近に!)を一周したくらいだ。何ならスキ
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『リバー、流れないでよ』原案・脚本:上田誠 パズルを組み上げるようにつくる脚本術【Director’s Interview Vol.324】
© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022 『aftersun/アフターサン』11歳の夏、空に消えた笑い声の行方 『aftersun/アフターサン』あらすじ 思春期真っただ中、11歳のソフィ(フランキー・コリオ)は、離れて暮らす若き父・カラム(ポール・メスカル)とトルコのひなびたリゾート地にやってきた。輝く空の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、親密な時間をともにする。20年後、カラムと同じ年齢になったソフィ(セリア・ロールソン・ホール)は、ローファイな映像の中に大好きだった父の、当時は知らなかった一面を見出していく……。 Index 夏の空白に 不確かな記憶 笑い声、歌声の波紋 夏の空白に 「同じ空を
『TAR/ター』あらすじ アメリカの5大オーケストラで指揮者を務めた後、ベルリンフィルの首席指揮者に就任したリディア・ター。作曲者として数々の賞を獲得し、自伝の出版も控えている。そんな順風満帆なターだが、このところ新曲の生みの苦しみに頭を痛めている。同時に交響曲第5番のリハーサルも始まるが、ターが要求する水準はこれまでより遥かに高く、理想の演奏になかなか辿り着かないことにも彼女は焦っていた。そんな中、ターが指導した若手指揮者が自殺する。これを境に、ターと周囲の歯車が急激に狂い始める。思いがけない陰謀が動き始め、ターの心の闇は少しずつ広がっていく__。 Index 圧倒的なケイト・ブランシェット リディア・ターという自己演出家 どのように見えるか? 力学の行方 圧倒的なケイト・ブランシェット はじめにケイト・ブランシェットありき。トッド・フィールドはカリスマ指揮者リディア・ター役をケイト・ブ
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『Winny』金山 プロデューサー ルーティンはシュリンクしか生まない【Director’s Interview Vol.298】
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ダニエルズ監督 アクションとギャグの究極融合を目指して【Director’s Interview Vol.289】
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『BLUE GIANT』立川譲監督 ジャズの熱さと激しさをアニメでいかに表現するか【Director’s Interview Vol.288】
『WANDA/ワンダ』あらすじ ペンシルベニア州。ある炭鉱の妻が、夫に離別され、子供も職も失い、有り金もすられる。少ないチャンスをすべて使い果たしたワンダは、薄暗いバーで知り合った傲慢な男といつの間にか犯罪の共犯者として逃避行を重ねる…。 Index アンチ・ヒロイン像 バーバラ・ローデンとは何者か? ティファニーブルーの粒子 結末を拒否する映画/ヒロイン アンチ・ヒロイン像 「彼女は閉じ込められていて、決してそこから抜け出せない。彼女のような人は何百万人もいる」(バーバラ・ローデン)*1 「彼が離婚したいなら構わない」。離婚調停裁判でワンダ(バーバラ・ローデン)は裁判官にそう告げる。パジャマのような装いのワンダは、髪にカーラーを巻いたままバスに乗って裁判所に移動する。タバコを吸いながら登場するワンダは、裁判に遅刻している。傍聴席には夫が結婚する予定だという新しい妻も来ている。ワンダは夫と
CINEMORE(シネモア) INTERVIEW 『オールド・ボーイ 4K』パク・チャヌクと伝説の漫画原作者・狩撫麻礼の奇跡的な出会い 原作漫画編集者 平田昌幸氏 インタビュー
※前編はこちらから ※中編はこちらから 『戦場のメリークリスマス』あらすじ 1942年戦時中のジャワ島、日本軍の俘虜収容所。そこには粗暴な軍曹ハラと日本語が流暢な英国軍中佐ロレンス、そして収容所長のヨノイ大尉がいた。そこへある日、英国軍少佐セリアズが連れてこられ、ヨノイはその反抗的な態度に悩まされながらも、彼に魅せられてゆく。 Index ラロトンガ島開戦記 謎の失踪を遂げる照明技師 始まる撮影、見つからない照明技師 キャメラが捉えた一瞬の表情 「メリー・クリスマス、ミスター・ローレンス」 機材事故が生み出した名ショット ラロトンガからオークランドへ〜クランクアップ 『戦メリ』戦後秘話 映画と労働 『戦メリ』カンヌ狂想曲 ラロトンガ島開戦記 フランス領のポリネシアとアメリカ領のサモアの中間地点を南下したところに、ニュージーランドと自由連合を結ぶ15の島々――クック諸島がある。首都アバルアの
※前編はこちらから ※後編はこちらから 『戦場のメリークリスマス』あらすじ 1942年戦時中のジャワ島、日本軍の俘虜収容所。そこには粗暴な軍曹ハラと日本語が流暢な英国軍中佐ロレンス、そして収容所長のヨノイ大尉がいた。そこへある日、英国軍少佐セリアズが連れてこられ、ヨノイはその反抗的な態度に悩まされながらも、彼に魅せられてゆく。 Index 揺れる『戦メリ』――中止と続行の間で ジェレミー・トーマスとテレビ朝日の参加 租税回避を狙ったニュージーランドロケ 男騒ぎのキャスティング ビートたけしと坂本龍一 念願の出演となった三上博史 確信につながった坂本龍一の衣装合わせ 揺れる『戦メリ』――中止と続行の間で 企画当初は、1980年7月に撮影開始、翌年8月の公開を予定していた『戦場のメリークリスマス』は、主役にデヴィッド・ボウイが決定したものの、いつ撮影を開始できるのか不透明な状況が続いていた。そ
※中編はこちらから ※後編はこちらから 『戦場のメリークリスマス』あらすじ 1942年戦時中のジャワ島、日本軍の俘虜収容所。そこには粗暴な軍曹ハラと日本語が流暢な英国軍中佐ロレンス、そして収容所長のヨノイ大尉がいた。そこへある日、英国軍少佐セリアズが連れてこられ、ヨノイはその反抗的な態度に悩まされながらも、彼に魅せられてゆく。 毎年クリスマスになると「Merry Christmas Mr.Lawrence」が聴こえてくる。言わずと知れた大島渚監督の代表作『戦場のメリークリスマス』のために坂本龍一が作曲したものだ。ジャワの日本軍捕虜収容所を舞台に、捕虜への虐待など、これまで日本の戦争映画が避けてきた〈敵〉の存在に目を背けることなく、深い友情でつながる姿を、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけしという異色のキャスティングでドライに描いた本作。公開から38年以上を経た今も根強い人気をほこって
CINEMORE(シネモア) Director‘s Interview 『ラストナイト・イン・ソーホー』エドガー・ライト監督 オマージュは意識しない、好きだから自然と出てくるんだ【Director’s Interview Vol.169】
© 1994, 2008 Block 2 Pictures Inc. All Rights Reserved. 『恋する惑星』恋愛映画の傑作が切り取る、90年代前半の香港に流れた空気 『恋する惑星』あらすじ 恋人から別れを告げられ、別れを確信した刑事・モウ(金城武)は、バーを訪れ、「今度入ってきた女を好きになろう」と決め、金髪の女性ドラッグ・ディーラー(ブリジット・リン)と出会う。そして、モウと同じく、警官663号も恋人を失った身。恋人は、警官663号の自宅に帰らなくなり、惣菜屋に手紙と自宅の合鍵を預けた。総菜屋の新人店員のフェイ(フェイ・ウォン)はそれらを渡そうとするが、警官663号は受け取らない。その後、フェイは鍵を自分のものにすると、警官663号の自宅に忍び込む。部屋を掃除し、模様替えをし、水槽の魚を増やし、元彼女からの留守電を削除して、秘密の生活をはじめるのだ。 Index 期せず
※本記事は物語の結末に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。 『コンテイジョン』あらすじ 香港で、謎のウイルス感染が発生。現地の人々はおろか、香港からアメリカ・イギリス・日本に帰国した人々が一斉に体調を崩し、数日後に死亡する。その後も、ウイルスは驚異的なスピードで世界に飛散。米国疾病予防管理センター(CDC)や世界保健機関(WHO)は治療法を探るが、原因の究明とワクチンの開発は困難を極め、その間にも感染者は爆増。さらに著名ブロガーが陰謀論を訴え、各地で暴動が頻発。世界は未曽有の危機に陥ることになる……。 Index 9年前の映画とは思えぬリアルタイム感 徹底した考証を施し、専門家からも評価 「ぞっとする」演出で始まるオープニング 今の現実と完全にリンクした中盤以降 「元通り」の難しさを突きつける終盤 9年前の映画とは思えぬリアルタイム感 新型コロナウイルスの感染拡大
『スターシップ・トゥルーパーズ』あらすじ ブエノスアイレス。高校生活を送っていたジョニー・リコは卒業後両親の反対を押し切って軍隊に入る事を決意する。宇宙戦艦のパイロットを志望する恋人のカルメン・イバネスに憧れ「一般人」の両親の反対を押し切って軍に入隊。そして、地球は昆虫型異星生物(アラクニド・バグズ)の襲撃を受け全面戦争が始まる。機動歩兵隊に配属されたジョニーにも過酷な現状が待ち受けていた。訓練中に自らの判断ミスにより同期一人を殉職させる事故を起こし、一度は軍を離れようとするが、故郷が 攻撃を受け壊滅した事が彼の闘志に火を点けた。そしてついに機動歩兵としてバグズの本星へ突撃したジョニーだったが、彼がそこで見た物は敵の圧倒的戦力の前に簡単に殲滅していく地球軍の姿だった……。 Index 賛否両論!議論を呼んだSF大作 ファシズム礼賛か!? 見過ごされがちなシニカルなまなざし 第二次世界大戦を
『ゴーストワールド』あらすじ 幼馴染のイーニドとレベッカは、学校にも家庭にも覚めた感情を抱いている、はみ出し者同士だ。高校を卒業後、進学も就職もせずフラフラしていた2人は、ある日イタズラで出会い系広告に応募する。彼女たちは、呼び出された冴えない中年シーモアが、待ちぼうけを食っている惨めな姿を見て暇を潰した。だがやがて、イーニドは世間になじめないシーモアにシンパシーを感じて親しくなっていく。一方レベッカはコーヒーショップで働き始め、少しずつ自立していった。こうして、親友だったレベッカとイーニドは段々とすれ違ってゆく・・・。 Index 『ゴーストワールド』という伝説 イーニドとレベッカの誕生 疎外への感受性 世界からの離脱 スクラップブックの想像力 『ゴーストワールド』という伝説 どこにでもありそうなアメリカの住宅街の風景。アパートの窓から窓へ。カメラはそこに住む人のなんでもない姿を、漫画の
©1995/2020 Culture Entertainment Co., Ltd 『トキワ荘の青春』伝説のアパートを舞台に描く若き漫画家たちの光と影(前編・企画編) 漫画家・寺田ヒロオの光と影 トキワ荘に暮らした若き漫画家たちの誰もが志を遂げたわけではない。藤子、赤塚、石ノ森のような大成功を果たした者がいる一方で、森安なおやのようにトキワ荘を出た後は廃業し、アマチュアとして漫画を描き続けた者もいる。 そうした〈成功と挫折〉という分かりやすい対比とは異なる位置に存在するのが寺田ヒロオである。『背番号0』『暗闇五段』といったヒット作を持ち、トキワ荘を出た後も、月刊誌から学年誌、週刊誌へと順調に描き進めて、1960年には『スポーツマン金太郎』で第1回講談社児童まんが賞を受賞している。 ところが、ある時期から自らの意志で漫画と距離を置き、遂にはほとんど描かなくなってしまう。1970年代前半に〈断
©1995/2020 Culture Entertainment Co., Ltd 『トキワ荘の青春』伝説のアパートを舞台に描く若き漫画家たちの光と影(後編・撮影編) 『トキワ荘の青春』あらすじ 東京都豊島区にある木造アパート「トキワ荘」。そこには“漫画の神様”手塚治虫(北村想)が住み、日夜、編集者たちが彼のもとに通いつめていた。向かいの部屋に住む寺田ヒロオ(本木雅弘)は、その様子を眺めながら、こつこつと出版社への持ち込みを続けていた。やがてトキワ荘を去った手塚治虫と入れ替わるように、若き漫画家の卵たちが次々に入居してくる。藤本弘/藤子・F・不二雄(阿部サダヲ)、安孫子素雄/藤子不二雄Ⓐ(鈴木卓爾)、石森章太郎(さとうこうじ)、赤塚不二夫(大森嘉之)、森安直哉(古田新太)、鈴木伸一(生瀬勝久)。また近所に住むつのだじろう(翁華栄)もトキワ荘に入り浸っていた。揃って『漫画少年』の投稿仲間だっ
©1995/2020 Culture Entertainment Co., Ltd 『トキワ荘の青春』伝説のアパートを舞台に描く若き漫画家たちの光と影(前編・企画編) 『トキワ荘の青春』あらすじ 東京都豊島区にある木造アパート「トキワ荘」。そこには“漫画の神様”手塚治虫(北村想)が住み、日夜、編集者たちが彼のもとに通いつめていた。向かいの部屋に住む寺田ヒロオ(本木雅弘)は、その様子を眺めながら、こつこつと出版社への持ち込みを続けていた。やがてトキワ荘を去った手塚治虫と入れ替わるように、若き漫画家の卵たちが次々に入居してくる。藤本弘/藤子・F・不二雄(阿部サダヲ)、安孫子素雄/藤子不二雄Ⓐ(鈴木卓爾)、石森章太郎(さとうこうじ)、赤塚不二夫(大森嘉之)、森安直哉(古田新太)、鈴木伸一(生瀬勝久)。また近所に住むつのだじろう(翁華栄)もトキワ荘に入り浸っていた。揃って『漫画少年』の投稿仲間だっ
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