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ブックレビュー
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はじめに C言語から派生したオブジェクト指向プログラミング言語であるC++は、21世紀に入ってまったく別物とも言えるプログラミング言語に成長していきました。それは、Modern C++と称されています。1990年代にC++を触っていたプログラマが現在の仕様を知れば、隔世感に苛まれるのではないでしょうか。本連載では、かつてはC++をたしなんでいたという方、今からC++言語を始めるという方に向けて、Modern C++らしい言語仕様をピックアップし紹介していくことで、今のC++言語の姿を理解していただきます。 対象読者 かつてはC++をたしなんでいたという方 今からC++言語を始めるという方 モダンなプログラミング言語のパラダイムに興味のある方 必要な環境 本記事のサンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。 macOS Sonoma/Windows 11 Xcode Command
Gmailは、セキュリティやユーザー体験を向上させ、受信者を保護することを目的とし、メール送信者向けガイドラインを厳格化した。具体的には、送信メールを認証すること、未承諾のメールや迷惑メールを送信しないこと、受信者がメールの配信登録を容易に解除できるようにすることが送信者に求められる。これらは2024年2月から段階的に適用が開始されている。Gmailの方針のほか、現在のメールを取り巻く状況や事業者への影響について、メール配信サービス「Twilio SendGrid」を提供する株式会社構造計画研究所の専門役員でメール技術のスペシャリストの中井 勘介氏に聞いた。 Gmailの新たな規制、その目的と開発者への影響とは? 中井氏は、18年前に新卒で構造計画研究所にエンジニアとして入社して、システム開発に従事していた。クラウド技術が注目され始めた10年ほど前、新技術への関心から自ら情報収集やコミュニ
CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。
なぜ技術書を執筆するのか? 「不都合な真実」を超える喜びとは 講演は、「みなさん、本を書いてみたいですか?」という問いかけから始まった。多くの人が手を挙げたその場で、佐々木氏は技術書執筆にまつわる“不都合な真実”に触れた。 NRIネットコム クラウドテクニカルセンター長 佐々木拓郎氏 NRIネットコムでクラウドテクニカルセンター長を務め、AWS関連の資格を13冠持ち、多数の関連書籍を執筆してきた佐々木氏。そんな佐々木氏の考える、技術書執筆の背景にある「真実」とは一体何だろうか。 実は技術書を執筆しても、得られる印税と執筆にかかる時間を考慮すると、増刷がかからなければ時給が600~800円になることもあるそうだ。実際、日本には技術書の専業著者はほとんどいない。 我々はなぜ本を書くのか? しかし、自身の磨いてきた知識が他の人に伝わること、そして自分のクリエイティブな活動で誰かに影響を与えられる
「NEEDLEWORK」のWindowsアプリケーション版における「ネットワーク負荷テスト」では、大量のトラフィックを生成し通信網に負荷をかける「スループットテスト機能」と、大量のセッションを確立することでテスト対象機器に負荷をかける「セッションテスト機能」の、2種類に対応している。 「セッションテスト」は、大量のセッションを確立・保持することで、テスト対象機器に負荷をかけられる。また、テスト対象機器がフェールオーバした際のセッション引継ぎ確認にも利用できる。 「スループットテスト」では、大量のトラフィックを発生させることで、テスト対象機器に負荷をかけることが可能なほか、生成するパケットに任意の値でマーキングできるので、優先制御の確認にも使える。 「QoS/マーキング」では、シナリオごとにIP Precedence/DSCPを設定可能なため、サービスごとの通信品質をチェックできる。 「NE
新規プロダクト開発にサーバレスアーキテクチャを採用 Works Human IntelligenceはERP市場 人事・給与業務分野 シェアNo.1[1]を獲得しているエンタープライズ向け統合人事システム「COMPANY」の開発、販売、サポートを行っている企業である。Works Human Intelligenceによると、COMPANYは国内大手法人の3社に1社にあたる約1200社が導入しており、約510万人の人事データを管理している。同社ではこの膨大な人事データを活用し、より顧客にとって価値のある製品や機能の開発に取り組んでいる。その一つが齋藤氏の紹介する「COMPANY Human Capital Insight(HCI)」である。HCIはCOMPANYやその他外部のシステムと連携し、人事データなどのあらゆるデータを集約。そのデータを元に男女間賃金差異や女性管理職比率などの人的資本に
日本発の共有カレンダーサービスとしてグローバル展開しているTimeTree。今ではユーザー数が5400万人にも広がっている。これほどまでの大規模データを扱いながらもパフォーマンスを落とさない工夫や開発の醍醐味について、TimeTree CTO 河野洋志氏とSREチームを率いている金井栄喜氏に訊いた。 株式会社TimeTree CTO 河野洋志氏 世界に5400万ユーザーを抱える日本発のプロダクト「TimeTree」 ──自己紹介をお願いします。 河野洋志氏(以下、河野):CTOの河野洋志、ニックネームはScottです。TimeTreeの創業メンバーが新卒入社時の同期だった縁で、「TimeTree」がプロダクトとしてリリースされてから半年ほどで入社しました。それまではサーバーサイドやデータベースに携わっていました。2023年からはCTOとなり、エンジニアのマネジメントやスクラム開発導入などを
2024年3月26日、オンラインイベント「マネージャーとテックリードどっちを選ぶ? エンジニアのキャリアについて本音で語り合う」が開催された。キャディとカケハシ、ENECHANGEというテックベンチャー3社で、テックリードまたはエンジニアリングマネージャーとして活躍している方々が登壇した。今回は本イベントの後半パートのパネルディスカッション「技術に特化して生きていくというキャリア。テックリードを担う上で必要なスキルと考え方とは?」の模様をレポートする。 テックリードとは何を担っているのか 本パネルディスカッションでは、テックリードとしてのキャリアパスを模索する人々に向け、IT企業各社のテックリードたちが必要なスキルや考え方について語った。 モデレーターはキャディ Drawer VP of Engineeringの藤倉成太氏。スピーカーはキャディ CADDi Drawer Growth部 I
『図解まるわかり サーバーのしくみ』は、業務で使い慣れているようでその実態には詳しくないというようなエンジニアのために、サーバー全体の概要や「そもそもサーバーが何をしているのか」について、イラストを多用して解説した入門書です。 最初から順に読めば体系的に理解できますし、興味のあるキーワードを拾い読みして知識を積み重ねることもできます。ぜひこの無料全文公開の期間に読んでみてください。 本書を読んでみる ※なお、無料で読むにはSHOEISHA iDへの会員登録が必要です。CodeZine会員の方はそのまま読むことができます。 5/14発売 図解まるわかり 仮想化のしくみ 5月14日(火)には、同シリーズの最新刊『図解まるわかり 仮想化のしくみ』が発売予定です。 本書では視覚的にわかりづらい仮想化技術を、なるべく多くの図解を用いてイメージしやすいように解説。サーバー、ネットワーク、ストレージ、デ
「Kubernetesは難しい」と感じている方におすすめの入門書『つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門』(翔泳社)。今回は本書から、実践的な知識を習得する第一歩として、Kubernetesの基礎の基礎であるPodの作り方を解説します。また、本書でどんなことが学べるのかも紹介します。 本記事は『つくって、壊して、直して学ぶ Kubernetes入門』(高橋あおい著、五十嵐綾監修)の「Chapter 3 全体像の説明」と「Chapter 4 アプリケーションをKubernetesクラスタ上につくる」から一部を抜粋したものです。掲載にあたって編集しています。 本書での学習の流れ 本書では3つのパートに分かれています。 ●Part 1:基礎的な知識と環境構築を行います。 ●Part 2:一番ページ数も多く、Kubernetesを扱ううえで大事なことを詰め込んだパートになります。本
エンジニアのキャリアとして、技術にもとづいた専門的なキャリアパスを提供する「スタッフエンジニア」が注目されている。本講演では、2023年に出版された翻訳本『スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ』の監修・解説を務めた増井雄一郎氏が登壇。本書の内容に沿って、ソフトウェアエンジニアが技術力を武器にテクニカルリーダーシップを発揮し、キャリアパスを築くための指針とあり方について新たな視点とインスピレーションを提供した。 エンジニアの能力を活かし、組織に貢献する「スタッフエンジニア」というキャリア 「風呂グラマー」の愛称で呼ばれ、トレタやミイルを始めとする数々のB2C/B2Bプロダクト開発に携わってきた増井氏。監修・解説を務めた2023年発行の『スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ』では、「スタッフエンジニア」について触れている。「スタッフエンジニア」とは多くのエン
はじめに 近年、OpenAIの「ChatGPT」やMicrosoftの「Microsoft Copilot」、Googleの「Gemini」といった、さまざまなAIツールが利用できるようになっています。これらのAIツールは、人間の自然言語を理解し、質問への回答、画像や文章の生成、タスクの実行など、さまざまな機能で人間の作業を支援します。 図1 AIツールの利用例(Windows 11のMicrosoft Copilot) そんな中でも今回紹介する「GitHub Copilot」は、プログラムのコーディング支援を想定したAIツールです。 図2 GitHub CopilotのWebページ GitHub CopilotはChatGPTやMicrosoft Copilot同様、OpenAIの大規模言語モデル(LLM)をベースに構築されていますが、プログラムのコーディングに特化した調整が行われており
ブロックエラーの発生時にロジックエラーをキャッチする エラー発生時、時間が経つことでエラー原因が解決する場合は、再試行を選択することもできますが、そうでない場合は、同じことを繰り返しても同じエラーになってしまいます。 [ブロックエラーの発生時]アクションを利用すると、エラーの発生時に該当アクションの前後のアクションをまとめたブロックの先頭や末尾にジャンプする[例外処理モード]も作成できます。また、特定のアクションに対してではなく起こりうるロジックエラー(0除算など)に対してもエラー処理を指定することができます。 たとえば以下は、ユーザーが2つの数を入力した後、その2つの数で割り算をするフローです。 [1]新しいフローを作成する Power Automate for desktopを開きます。トップ画面から[+新しいフロー]をクリックして、適当な名前で新規のフローを作成します。 [2]ブロッ
エンジニアとして仕事を始めた人の多くが戸惑うのが、「黒い画面」ことCLI(またはCUI)。文字だけでいろんなことができると聞いても、グラフィカルなUIに慣れていたらどうしても扱いにくく、「下手なことをしてしまったらどうしよう」と恐怖さえ感じているかもしれません。今回はそんな恐怖心をなくし、CLIを使いこなす方法を解説した『コマンドラインの黒い画面が怖いんです。』から、CLIを使ってネット上の情報を取得する方法や、ファイルをZipに圧縮する方法を詳しく解説します。 本記事は『コマンドラインの黒い画面が怖いんです。 新人エンジニアのためのコマンドが使いこなせる本』(kanata著)の「第5章 たった1行でできる作業効率化!」から一部を抜粋したものです。掲載にあたって編集しています。 本記事また本書は動作環境としてWindowsを想定しています。 インターネットから必要な情報を得よう 読者の皆さ
すごいエンジニアになるためのマインドセット2つ目は「あらゆる責任を引き受ける」 2つ目に田中氏が大事にしているマインドセットは、米国の起業コンサルタントであるダン・ケネディ氏の「人生のコントロールをしたかったら、責任を引き受けろ」だという。 人生にはさまざまな判断がつきもの。しかし、会社の中でも意外と判断していない人は少なくない。その理由は「責任を取りたくないから」だと指摘する。しかし、逆に言えば責任を取る意思があれば、どんなことでも自分で決められる、判断できる、自分でコントロールできることを意味する。 つまり、責任を取れる人は、判断できる人であり、指示されたこと以上のことができる。すると、どんどん仕事ができるようになり、プロアクティブに動いて仕事をこなせるようになっていく。一方、責任から逃れようとする人は、常に言われたことしかできなくなり、さらに力もつかず、言われたことすらできなくなって
生成AIの技術革新が相次いだ2023年、生成AIを本格的に業務やサービスに導入する企業が増える中、生成AIの最前線に取り組むエンジニアは、現状をどう観察していて、今後どうなっていくと考えているのだろうか。本セッションでは、メルカリ、LayerX、そして2023年に創業したばかりのスタートアップAlgomaticの3社が集い、事業フェーズの異なるそれぞれの視点から、生成AIへの現状の取り組みや、今後期待する変化について語った。 生成AIへの3社の取り組み 「生成AIを本気で推進するトップランナーが語る!AIの展望2024年とその先」と題したパネルディスカッションでは、PIVOT 蜂須賀大貴氏がモデレーターを、メルカリ 石川佑樹氏、LayerX 松本勇気氏、Algomatic 南里勇気氏がパネリストを務めた。 冒頭で蜂須賀氏は「他の2社に負けない生成AIへの取り組み」というテーマを提示し、各社
今回、リリースされたPodman Desktop 1.9では、イメージまたはコンテナのtarアーカイブでの保存/復元が可能になった。また、KubernetesにおいてPodのターミナルに接続できるようになっている。 さらに、navigation APIへのnavigateToAuthenticationメソッドの追加や、extension APIのextensionContextにおけるシークレットの取り扱いの追加、認証セッションリクエストのみを備えた認証プロバイダサインインボタンの追加、WebViewにおけるrevealのサポートが行われるなど、数多くの機能追加・改善が行われた。 そのほか、デーモンレスのコンテナエンジンであるPodman 5.0.1がリリースされ、macOSにおいてQEMUに代わってApple Hypervisorが使われるようになったことから、パフォーマンスが向上する
CI/CDパイプラインをコード化することで継続的な構築・メンテナンスを可能にするPipeline as Codeという取り組みが注目を集めている。システム開発で当たり前になったコードのバージョン管理や自動テスト・実行環境のメンテナンスがCI/CDパイプラインにも及んでいるのだ。 本セッションでは、NTTコミュニケーションズの杉野博徳氏が、自分たちのチームで取り組んできたPipeline as Codeについて解説した。杉野氏は、NTTコミュニケーションズの社内向けSREという立場で、3年にわたって自分たちと複数のアプリケーション開発チームのCI/CDパイプラインを構築・メンテナンスしてきた。開発チームなどで継続的デリバリーの環境構築・メンテナンスに取り組むエンジニアにとって役立つ事例となるだろう。 CI/CDパイプラインで考慮すべき3つのポイント NTTコミュニケーションズ株式会社 イノベ
これまでの連載で、Platform Engineeringとは、技術の複雑性が増加することで高まったアプリ開発者の認知負荷を軽減し、生産性を向上させることを主な目的としていると解説してきました。そして、前回のチームトポロジーについての解説では、ストリームアラインドチーム(アプリ開発者と同義)がビジネスロジックなどのコア業務に集中できるように、プラットフォームチームがアプリ開発者のニーズに合ったプラットフォームを提供することが重要であるということをお伝えしました。今回は、そのプラットフォームの詳細に焦点を当てます。 プラットフォームチームが提供するInternal Developer Platformとは プラットフォームチーム(以下、PT)が提供するプラットフォームは、Internal Developer Platform(内部開発者プラットフォーム:以下、IDP)と呼ばれます。これは、開
Kubernetes Controllerの仕組み 次はKubernetesがどのようにControllerを利用しているのかを見ていこう。 先述したように、コントロールプレーンには「kube-controller-manager」と「cloud-controller-manager」がある。基本は前者でControllerを大量(大抵30〜40個)に実行している。後者はKubernetes実行基盤(クラウド)と何らかの連携するためのControllerになる。例えばクラスタに参加しているワーカーノードにノードのラベルを設定するとか、クラウド側のロードバランサーと連携するなどだ。 前者の「kube-controller-manager」では、実際にどのようなものがあるか見ていこう。Pod関連のControllerには下図のようなものがある。 Pod関連 Controller 例えばKube
クラウドで使うコンテナというと、AWSのAmazon ECS、Google Cloud Runなどがある。今回はコンテナオーケストレーションのKubernetesのアーキテクチャについて、スリーシェイク bells17氏が解説する。KubernetesはもともとGoogleが内部で運用していたコンテナ基盤のBorgをベースとしており、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)に寄贈されたものだ。認知度からも分かるように、成熟度レベルは「GRADUATED」で成熟が進んだものとなっている。 KubernetesのコアとなるControllerとは? コンテナオーケストレーションツールとして有名なKubernetes。代表的な特徴を挙げるとサービスディスカバリとロードバランシングがある。Serviceリソースを定義することで、多数起動されているコンテナに接続
自動テストを始めるBtoB:Webサービス企業の事例 続いて浅黄氏は、自動テストに取り組む2つの企業の事例を紹介した。 まずは、BtoBのWebサービス企業がテスト自動化に取り組み始めた事例だ。WebサービスなのでフロントエンドはJavaScriptで、バックエンドにPHPで作られたものとJavaで作られたものという2つのシステムがあった。この会社で課題だったのは、リグレッションテストがうまくできていないことだった。ウォーターフォールで開発していて、テストケース自体は数百と作ってあったが、それをすべて手動で回していた。そうするとテストをやり切れず、結果としてユーザーが不具合を見つけてしまい、サポートに連絡がきて調査に追われる。そういう状態が繰り返されていた。 「アップデートで動かなくなったところがないか、不具合が発生していないか、ちゃんと確認したい。毎日自動テストが動いている状態にしたい。
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