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気がつくと、触っている あれは2012年のことだ。 リビングルームで息子が木製の電車セットで遊んでいた... 気がつくと、触っている あれは2012年のことだ。 リビングルームで息子が木製の電車セットで遊んでいた。ルーク(当時8歳)はせっせと線路をつなげ、フリン(赤ん坊)は機関車によだれを垂らしていた。 ルークは僕をとがめるつもりはなく、ただ不思議に思ったのだろう。でも僕はうまく答えられなかった。もちろん、その瞬間にメールをチェックする理由が何かあったはずだが、大した理由じゃない。 その日は子どもたちとすごす時間を朝から楽しみにしていて、やっとその時間が来たというのに、僕はうわのそらだった。 そのとき、頭のなかで何かがカチリとはまった。僕はこの一瞬だけ気が散っていたんじゃない。問題はそれよりずっと根深いのだ。 来る日も来る日も、僕はただ目の前のものに反応していた。――予定表に、受信したメールに、際限なく更新されるネット上のコンテンツに。 家族との時間がどんどんこぼれ落ちていったが、いったい何のため












2021/02/20 リンク