サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
2025年ランキング
diamond.jp
例年にもまして「変化」が多かった印象のある2025年が終わり、2026年がやってくる。どんな1年だっただろうか? また、2026年をどういう年にしたいだろうか? そんな振り返りと展望のお供になるであろう、年末年始におすすめの厳選3冊をガイドする。新年に向けて、教養力やビジネススキルを高め、さらなる活躍をするために、参考にしていただきたい。(情報工場「SERENDIP」チーフ・エディター 吉川清史) 祝!ノーベル生理学・医学賞受賞 「制御性T細胞」って何? 大阪・関西万博の開催、憲政史上初の女性首相誕生など、2025年はさまざまな出来事があった。年末に自分自身の「10大ニュース」をまとめてみるのもいいだろう。 学術界のニュースで筆頭に挙げられるのは、2人の日本人研究者によるノーベル賞受賞ではないだろうか。日本人の2人同時受賞は10年ぶりという。 12月10日にスウェーデン・ストックホルムでの
2022年2月24日、ロシアがウクライナへ侵攻し、戦争が始まった。アフガニスタン侵攻やチェチェン戦争など、ロシアの先制攻撃によって引き起こされた戦争は枚挙にいとまがない。では、なぜロシアは国際社会から強い批判を受けることが確実な行動をあえて取ってしまうのか。2人の専門家が、その危険な意思決定プロセスを明らかにする。※本稿は、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉 悠、日本大学危機管理学部教授の小谷 賢『戦闘国家 ロシア、イスラエルはなぜ戦い続けるのか』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。 “格上”と戦争してきた歴史が ロシアに先制攻撃を選ばせる 小谷賢(以下、小谷):ロシアの国内状況やインテリジェンス体制を念頭に、ここではロシアの根本的な思想や周辺国との関係に目を向けてみましょう。 2022年から始まったウクライナ戦争もそうでしたが、ここ半世紀を振り返ってみてもアフガニス
「80、90、100で本物になる」――葛飾北斎が晩年にたどり着いた“伸び続ける境地”に、数学者・秋山 仁は深く共鳴した。年齢を言い訳にしないことはもちろん、若い人の輪に身を置き、刺激を受け続ける姿勢が欠かせないという。分野を変えて挑み直し、若い研究者と交わり続けてきた秋山の歩みから、老いを成長期へと変えるヒントが見えてくる。※本稿は、数学者の秋山 仁『数学者に「終活」という解はない』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。 ファッションデザイナー・山本寛斎の 世界で評価される考え方 世の人は我を何とも言わば言え。我がなすことは我のみぞ知る 坂本龍馬(幕末の土佐藩士) 60を迎える前に出会って強烈な印象を抱いた人に、ファッションデザイナーの山本寛斎さんがいる。富山国際会議場の落成記念の講演会で行われた、若い人々に向けたパネル・ディスカッションでご一緒させていただいた。一期一会の縁だったが、
仕事ができない人に限って「頑張っているのに成果が出ない」と嘆くのはなぜか。数学者・秋山 仁は、そうした人ほど目的や段取りを詰めないまま馬力だけで走り、低い目標の達成に満足してしまうと指摘する。本田宗一郎、王貞治、スティーブ・ジョブズらの言葉を手がかりに、“伸びる努力”の条件を解き明かす。※本稿は、数学者の秋山仁『数学者に「終活」という解はない』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。 コスパやタイパよりも 直感的に面白そうかどうか 最高のものを求める強い気持ちがないと、結果は出ないものなんだよ 王貞治(プロ野球選手、監督) “So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something your gut, destiny, life, karma
メード・イン・ジャパンのAIサーバーを作る――。台湾電機メーカーの鴻海(ホンハイ)精密工業と傘下のシャープが掲げた野心的なAIサーバー国産化構想に、半導体国策会社のラピダスが合流する見通しであることが、ダイヤモンド編集部の取材で明らかになった。さらに、この計画には補助金が投入され、国家プロジェクトへと昇格する見込みだ。世界のAI覇権競争で後れを取る日本にとって、この構想は起死回生の一手となるのか。特集『AI産業戦争 米中覇権に呑まれる日本』の#1では、AIサーバー国産化計画の全体像と、その裏にある日本側と鴻海側双方の思惑を解き明かす。(ダイヤモンド編集部 論説委員浅島亮子、村井令二) 日台の経済安保通が集った非公式晩餐会 AIサーバー国産化構想の要諦 2025年11月4日、東京都内にある老舗ホテルのフレンチレストラン。そこに、日本のAI(人工知能)国家戦略を左右する重要人物たちが顔をそろえ
ショーペンハウアーは、思索の時間が深い理解を育てると考え、孤独を重んじた。 一人でいるあいだに、考えは発酵し、判断は自分の声に戻る。 一方で、社交は現実の情報と他者の視点をもたらし、思考の偏りをほぐす。 ここでのポイントは、優劣ではなく重心の置き方だ。 孤独は拒絶ではなく、内側を整える作業台であり、社交は視野を広げる窓である。 状況や性格によって、必要な配分は変わる。 だから、賢いのは「どちらかだけ」ではなく「使い分け」を覚えることだ。 毎日に短い一人時間を確保し、事実・気持ち・次の一歩を一行ずつ書く。 そのうえで会うなら、目的を一つに絞り、境界を短く明るく伝える。 「今日はここまで」「この件は来週に」と区切りを置けば、摩耗は減る。 比べる相手を他人ではなく昨日の自分にすると、配分の最適点が見えてくる。 ひとりで立てる力があれば、相手に寄りかからずに寄り添える。 社交が過剰にならず、孤独が
ドイツ歴40年の筆者によれば、ドイツ人は日本人より年間30日以上多く休んでいるにもかかわらず、労働生産性は約1.4倍で、賃金も高いという。彼らの効率的な仕事ぶりは、時間に対するシビアな考えから生み出されている。ドイツ人の人生を充実させる時間管理術に迫る。※本稿は、ダヴィンチインターナショナル代表取締役の松居温子『9割捨てて成果と自由を手に入れる ドイツ人の時間の使い方』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。 他人軸で動く日本人は 無駄な時間を過ごしやすい 日本人は他人軸で、ドイツ人は自分軸で生きている。その違いは、職場にもよく表れています。 当時、ドイツで働いていた日本人の女性から聞いた話です。 自分の仕事が早く片づいたので、ドイツ人の同僚が担当している仕事を、空いた時間で処理したそうです。同僚に感謝されると思ってしたことであり、彼女にとっては気遣いのつもりでした。 ところ
「知識や難しい計算は不要で、“考える力”さえあれば誰でも解ける」 それが、「論理的思考問題」だ。Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、“考える力”を鍛えるトレーニングとしても注目されている。この論理的思考問題の傑作を紹介した書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)は2024年の年間ベストセラー4位(ビジネス書単行本/トーハン調べ)に。シリーズ最新作『もっと!!頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』も登場し話題になっている。 なにより異例なのが、本書はビジネス書であるにもかかわらず子どもの読者も多いことだ。「6歳の娘が自分で読みはじめた」「10歳の息子が夢中になっている」など、全世代を超えて親しまれている。この記事では、同書から1問を選んでAIに出題してみた。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂) あなたは「AI
ダイヤモンド・オンラインの連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』では、いずれも財務官を務めた前日本銀行総裁の黒田東彦氏と前国際通貨研究所理事長の渡辺博史氏の対談の詳報を複数回にわたってお届けする。対談詳報の2回目は、日米金利差が縮小する中でも続く円安や、為替介入など政策を意思決定する際の当事者の判断基準について、2人の見解を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之) 為替予測は「言った者勝ち」 現実的に使える理論はない ――為替についてですが、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げし、日本銀行が利上げして日米金利差が縮小しても円安トレンドが継続しているのはなぜでしょうか。 黒田東彦 為替理論でしっかり検証・立証されたのは20世紀初めにスウェーデンの経済学者、グスタフ・カッセルが提唱した購買力平価説(PPP)だけです。ただ、それも短期ではなく、20〜30年の期間を取ると、購買
ロボット掃除機「ルンバ」で知られる米iRobot社が連邦破産法を申請した。同社を買収するのは、ルンバを製造していた中国のOEMメーカーPICEAである。しかし「ロボット掃除機といえばルンバ」というくらいルンバの人気は高く、少し前まで同社の経営状況は悪くなかった。ロボット掃除機の第一人者である企業が破綻に至ったのは、いったいなぜなのだろうか?(中小企業診断士 関谷信之) 3月、米本社と日本支社でまったく違うリリースが…… ・「当社が継続企業として存続できるかどうかについて大きな疑問があります」(米 iRobot Corporation、2025年3月12日) ・「企業としての存続不可といった状況には全くございません」(アイロボットジャパン合同会社、2025年3月15日) 日米で相反するようなプレスリリースが発信されてから9カ月。どうやら米国本社の発表の方が実態に近かったらしい。ロボット掃除
かつて稲盛和夫氏に解雇を言い渡された優秀な「部下」がいた。彼は稲盛氏の元上司で大企業で部長も勤める才覚ある人物だったが、考え方の違いで対立してしまったのだ。その人物の考え方は、今聞いても「正しい」ものに見えるのだが、稲盛氏からの信頼を損ねる大きな落とし穴があった。(イトモス研究所所長 小倉健一) 才覚ある元上司を解雇した稲盛和夫 1963年10月、京都の片隅にある町工場「京セラ」に、1人の男が現れた。 稲盛和夫の京セラ創業時代をつづった書籍『心の京セラ二十年』(青山正次著、非売品)において、匿名で「C」と呼ばれていた人物だ。 かつて名門企業「松風工業」で貿易部長を務め、英語は堪能、テニスやゴルフもこなす万能の才人であったという。 当時の稲盛氏は、京セラ創業から4年半が経過し、いよいよ海外へ打って出ようという野心に燃えていた。そこへ、海外事情に精通した元上司であるCが職を求めてやってきたのだ
SNSに「つり目」投稿をし、ミス・フィンランドを剥奪されたサラ・ジャフチェさん Photo:Mohan Raj/gettyimages 11月末、フィンランドのミス・コンテストで選ばれた女性が、SNSにいわゆる「つり目」を想起させるポーズの写真を投稿したことが、日本を含めた東アジアを中心に国際的な物議を醸した。 人さし指でまぶたを上に引っ張る、いわゆる「つり目ポーズ」は、東アジアの人々の容姿を嘲笑するポーズとして使われることがある。ミス・フィンランドの女性はSNSの画像に「中国人と一緒に食べる」との説明をつけており、中国人の容姿を揶揄したのではないかといわれた。 11月末に投稿されたこの画像は仲間内だけにシェアしたものだったようだが、「差別画像」として広く拡散されると、批判が殺到した。この事態を重く見たミス・フィンランド主催者は、12月11日に「人種差別は私たちの価値観と相いれない」として
2025年に「ダイヤモンド・オンライン」で読者の反響が大きかった人気記事ベスト10をお届けします! 第10位はこちらの記事です。(記事初出時の公開日:2025年4月25日) 日本独自の「ガラ軽」市場も蹂躙されてしまうのか――。世界を席巻する中国の自動車メーカー・BYDが、日本の「軽自動車」セグメントに本格参入を表明。しかも、その軽EVは“低め”に推定しても価格と性能で国産首位の日産「サクラ」を凌ぐ可能性が高いようです。これまで日本市場では苦戦してきたBYDですが、なぜ今「軽EV」で勝負を挑むのでしょうか。価格、航続距離、バッテリー技術…日本車との違いを徹底比較した結果、見えてきた圧倒的な性能差とは。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博)
「夜の会食も仕事のうち」とはよく言われるが、その目的を「商談をまとめること」や「情報を引き出すこと」だと勘違いしているビジネスパーソンは多い。サイバーエージェントの藤田晋会長は、こうした「企みのある会食」だと「本当に気を遣う。そういう会食はやらない」と言う。では、どういった気持ちで会食に臨むべきなのか。アマゾンの「リーダーシップ」「ビジネス実用」カテゴリーで1位に輝いている『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』(文藝春秋、2025年11月30日刊行)の著者でもある藤田氏に、会食ですべきこと、してはいけないことについて聞いた。(取材・構成/イトモス研究所所長 小倉健一) 提案内容で勝負しようとしても 会食やゴルフで関係性を築いている人は強い ――そもそも取引先と会食をすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。 藤田晋(以下、藤田) 相手の会社に何度も足を運んで提案しても、競合相手が
JRグループは12月12日、2026年3月ダイヤ改正を発表した。今年3月の改正に引き続き、列車の増発、速達性向上を中心とした前向きな内容となった印象だが、特に驚いたのが東海道新幹線だ。「のぞみ」の運行本数を、最大で1時間あたり12本から13本へと拡大する。すでに限界とも思われた“壁”をいかにして乗り越えたのか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) 東海道新幹線のぞみが 最大1時間13本に 東海道新幹線の利用はコロナ禍後、比較的順調に回復してきたが、2024年度下期から増加のスピードが増している。東京口(全列車)の2018年度同期比輸送量は2024年11月以降、同100%の水準に戻っていたが、5・6月は同108%、9月は同112%に達しており、4月から12月10日までの累計で同108%となった。 特に「のぞみ」が好調で、9月は同119%、10月は同117%で、累計で同113%だ。「のぞみ」難民
イーロン・マスクをはじめ、多くの民間企業が宇宙ビジネスに参入し、いまや地球のまわりは衛星だらけ。加えて中国・ロシアによる衛星破壊実験の結果、デブリ(衛星の残骸など)が急増している。こうした無秩序のフロンティア状態にあって、日本はどうやって存在感を世界に示していけばいいのだろうか。経済と安全保障が交錯する「地経学」の最前線にあって、専門家の鈴木一人氏に解説してもらった。※本稿は、政治学者の鈴木一人『地経学とは何か 経済が武器化する時代の戦略思考』(新潮選書)の一部を抜粋・編集したものです。 民間の宇宙利用がすすむなかで 中国・ロシアは軍事攻撃をちらつかせる 地球の周りには非常に多くの衛星が飛んでいる状況です。しかもスターリンクのように、1つのサービスを提供するのに数千機であるとか、最大4万機以上を打ち上げる計画を持つプロジェクトもあり、今後も宇宙空間の衛星は増え続けていくことは間違いないと思
2023年、名目GDPランキングで日本はドイツに抜かれ4位に転落した。優れた技術力を持つ日本の中小企業が海外進出をためらうのに対して、ドイツでは知名度の低いファミリー企業が、商品を輸出し国全体の経済を支えている。この違いはなぜ生まれるのか?※本稿は、経済産業研究所上席研究員の岩本晃一『高く売れるものだけ作るドイツ人、いいものを安く売ってしまう日本人』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。 ドイツ経済を支える 「隠れたチャンピオン」の正体 日本の中小企業の多くは大企業の系列下にあるため、ROA(Return On Asset=総資産利益率)が低く、ドイツには系列がなく、中小企業は自由に高付加価値商品を販売可能なため、ROAが高いとされている。 三菱総合研究所の吉村哲哉研究員(当時)らは、2014年にドイツの「隠れたチャンピオン」(編集部注/一般には知られていないが、特定のニッチな分
温泉やサウナ、旅行、ゴルフを始めとした運動などを休日のリフレッシュとして取り入れている人も多いだろう。しかし、これらの“趣味”が命の危険につながることも!実は危ない“趣味”と、今日からでも取り入れたいおすすめの習慣について解説する。※本稿は、医師の梶本修身(監修)『最新医学でわかった 脳ファーストの休養学』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。 ストレス解消の弾丸旅行で 脳疲労は回復しない 旅行は非日常を体験できるので、楽しい気分になれます。ただ、新しい環境に泊まることは、動物の本能としてもかなりのストレスです。 たとえば、サバンナの動物が初めての訪問地ですぐに眠るようでは、その動物は長生きできないでしょう。人間も同じです。「枕が変わって眠れない」のは枕のせいではなく、新しい環境だからです。 だからこそ、できるだけ余裕を持ったスケジュールにして、ゆったりした日程を組むのが理想的です。
24歳で起業し、26歳で史上最年少上場(当時)を果たして以来、四半世紀以上にわたりIT業界のトップランナーとして走り続けてきた藤田晋氏。2022年の春に、26年に社長を退くことを宣言してから、16名を次期社長候補者に選抜。長期にわたり育成を行い、25年12月12日付で会長に退いた。アマゾンの「リーダーシップ」カテゴリーで1位に輝いている『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』(文藝春秋、2025年11月30日刊行)の著者でもある藤田氏に「役員になる人の資質」について聞いた。(取材・構成/イトモス研究所所長 小倉健一) 大局観は どうすれば養えるのか ――藤田さんはスマートフォン時代の到来を予見し、2011年に社内でスマホシフトを宣言。「総張り戦略」として、さまざまな部署から優秀な社員をかき集めて、スマホに関連するありとあらゆる事業を立ち上げました。その大局観はどうすれば養えるのでしょう
仕事ができる人のメールには、ある共通点がある。それは、本文に入る前の「最初の一言」だ。頭のいい人は、なぜその一言を書くのか? 18言語で話題の世界的ベストセラー『一点集中術━━限られた時間で次々とやりたいことを実現できる』から、訳者の栗木さつき氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局) 「即レス」がベストなのか? ――仕事では、メールへの即時対応が求められがちです。しかし無限に飛び込んでくるメールを打ち返していては、「一点集中」なんてできるはずもありません。いったいどうすればよいのでしょう? 栗木さつき氏(以下、栗木):その問いは、「一点集中術」では、優先順位の問題として語られています。 「いま自分は何に集中すべきか」という優先順位がはっきりしていれば、むしろ即レスはしないほうがいいということになります。本書では、1日に3回メールの時間を決めて、まとめて打ち返すようにアドバ
サイバーエージェント創業者の藤田晋氏。2025年12月12日付で社長を退いて会長に就任した Photo by Shogo Murakami サイバーエージェントでは、採用面接や昇格において「明確な基準」を設けている。藤田氏が定義する「良い上司」「悪い上司」の境界線とはどこにあるのか。アマゾンの「リーダーシップ」カテゴリーで1位に輝いている『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』(文藝春秋、2025年11月30日刊行)の著者でもある藤田氏に人材の見極め方について詳細に聞いた。(取材・構成/イトモス研究所所長 小倉健一) 誰にでもありそうだが、意外と難しい… 仕事で成長する人が持っている「能力」とは? ――仕事ができる人とできない人の違いは、どのようなところで見極めていますか。 藤田晋(以下、藤田) その質問にお答えするのは非常に難しい。何をもって「仕事ができる」というのか、その基準は会社
ライター業の傍ら、スキマバイトでさまざまな職場で働いている筆者が仕事を通じて見えた悲喜こもごもをつづる本連載。今回は、ケンタッキーフライドチキンで働いてみた。クリスマスが近づくと、ケンタッキーに行きたくなる人も多いかもしれない。ただ、実はファンを悩ませる問題も発生していたようで……。(ライター みやーんZZ) ケンタッキーでスキマバイト! 気になるお仕事の内容は? 氷河期世代の40代おじさんである僕が去年、突如ハマったスキマバイト。今回は、今年のはじめにケンタッキーフライドチキンでスキマバイトした際の模様をお伝えします。 お店に着いて事務所で制服に着替えます。KFC店員姿の自分を鏡で見て、今回もテンション上がりまくりです。 厨房に入って店長さん、マネージャーさんにご挨拶。僕のお仕事はお客様のセルフオーダーマシーン操作の補助とお客様の列の整理、そして店内清掃なんだとか。マネージャーさんにセル
サイバーエージェント創業者、藤田晋。24歳で起業し、26歳で史上最年少上場(当時)を果たして以来、四半世紀以上にわたりIT業界のトップランナーとして走り続けてきた。スマートフォン時代の到来を予見し、新しい未来のテレビ「ABEMA」の開局、「ウマ娘 プリティダービー」をはじめとしたスマホゲーム事業での大型ヒット、経営権を取得したプロサッカーチーム「FC町田ゼルビア」のJ1昇格――。その手腕は「稀代の勝負師」と評されることも多い。そんな藤田氏の新刊『勝負眼 「押し引き」を見極める思考と技術』(文藝春秋、2025年11月30日刊行)は今もっとも伝えたいビジネスの鉄則をまとめたという。藤田氏に仕事哲学について聞いた。(取材・構成/イトモス研究所所長 小倉健一) 決断機会も成長機会も なければ人は育たない ――藤田さんは52歳となる今年(2025年)12月12日付で社長を退き、会長になります。多くの
就職活動で大切な業界研究は難しいことではない。自分の将来を考える「地図づくり」のようなものだ。業界環境を知り、社会の仕組みを理解することが、納得のいく就職への第一歩になる。第2回はIT・通信と自動車業界を取り上げる。(Diamond WEEKLY事業部 編集チーム) 【IT・通信】 景気に左右されにくい社会インフラ 「生成AI」「DX(デジタルトランスフォーメーション)」といった用語が象徴するように、あらゆる業界でデジタル活用が進み、企業にデジタルサービスやSIer人材を提供するIT企業の業績は好調だ。 一方、IT企業に頼らず自社でIT人材の採用を増やす企業も多いが、経営層のITリテラシーのバラツキが課題とされ、経営リスクとなるケースもある。そのため、経営層にCIO(最高情報責任者)を配置し、ITを理解する人材を経営に取り込む動きが盛んだ。M&Aや子会社の統合による「IT内製化」も手段とな
2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう』は歴代ワースト2位の視聴率に終わった。しかし主演の横浜流星を始め、役者陣の演技は非常に良かったし、脚本も面白く、傑作だったという声も多い。それなのになぜ、このドラマは視聴者に届かなかったのか。技巧的な脚本か、合戦シーンがないからか、あるいは取り上げた題材か……?一方、同じく横浜流星が準主役を演じ、同時期に公開された映画『国宝』は、記録的な大ヒットとなっている。この2作品の明暗から見えてくる、現代の視聴者が求めるコンテンツの条件とは?(ライター、編集者 稲田豊史) ながら見ができない大河 NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の年間を通じた平均世帯視聴率が、歴代ワースト2位だった。ちなみにワースト1位は2020年の『いだてん~東京オリムピック噺~』だそうだ。なお筆者は『べらぼう』も『いだてん』も全話観ており、いずれも傑作だと思っている。 視聴率
頭の悪い反論の共通点 ――批判されたり納得できないことを言われたときでも、反論のしかた1つで発展的なやりとりに変えられる人がいます。一方で、「そんな言い方しなければいいのに……」という返し方をする人もいます。 栗木さつき氏(以下、栗木):本書の視点から見ると、そんな「利口じゃない反論」には、わかりやすい共通点があります。それは、反論に入る前に、ほぼ必ず口にしてしまう一言です。どんな言葉かというと、「でも」「いや」「それは違う」といった、即座の否定の言葉です。 この一言が出た瞬間、その人はもう「問題解決」ではなく、感情の土俵に上がっています。相手の話を理解する前に、自分の立場やプライドを守ろうとしている。 本来すべきなのは、「相手を言い負かすこと」や「自分の正しさを証明すること」ではなく、互いにとって有益な結果を生み出すことです。 ところが、「でも」「いや」と反射的に反論してしまうと、問題の
「責任をとりたくない人」ほど連発する“浅い言葉”とは? 戦略コンサルやシリコンバレーの経営者、MBAホルダーには、共通点があった。「伝える内容を1つに絞り、1メッセージで伝えて、人を動かす」ということ。プレゼン・会議・資料作成・面接・フィードバックなど幅広い場面で成果を上げるノウハウをまとめた書籍『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』から一部抜粋して紹介する。 「責任をとりたくない人」ほど連発する“浅い言葉”がある なにかを主張するとき、そこでどのような言葉を使うか次第で、相手やまわりが受ける印象は変わる。よい印象を与えるときもあれば、悪い印象を与えるときもある。そして、相手やまわりに「責任をとりたくない人」だなという印象を与えてしまう“浅い言葉”がある。 「◯◯さんが言っているから」は「責任をとりたくない人」と思われる なにかを主張するときに「◯◯さんが言っているから」という言葉を添え
“教育の街”といわれる東京・文京区の公立小学校や進学塾に、中国人児童が続々と流れ込んでいる。東大合格を最終目標に据えた教育熱は日本人よりもはるかに高く、学校環境はすでに変わり始めている。教育の現場で何が起きているのか?※本稿は、日本経済新聞取材班『ニッポン華僑100万人時代 新中国勢力の台頭で激変する社会』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。登場する取材協力者の肩書きや年齢は取材当時のものです。 中国のSNSで飛び交う 文京区の「3S1K」とは? 子供に日本の教育を受けさせたいと願う、中国人が増えている。そのためには、家族で日本に移住することもいとわない。「教育移住」の連鎖が今、止まらない。 「みなさん、東京都文京区の名門小学校『3S1K』は、ご存じでしょうか?子供を3S1Kに入学させるため、今の古い家を売って、東京の文京区に引っ越す家庭も少なくありませんよ」――。 「文京
ダイニーの山田真央社長が今月末で退任する見通しであることが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。リストラ騒動の余波が収まらない中、トップ自身の不祥事が新たに浮上し、事態は一気に動いた。連載『スタートアップ最前線』内の特集『ダイニー“AIリストラ”の虚構』第5回の本稿では、山田社長が退任せざるを得なかった背景と、2026年1月に就任予定の新社長の実名を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴) リストラ騒動の陰で別の不祥事 創業者・山田社長の後任も決定 本特集ではこれまで、ダイニーが6月に実施した“AIリストラ”の実態を検証し、その手法に法的な問題があることを報じてきた。 リストラの背景には、海外投資家からの厳しい指摘があった。1人当たりARR(年間経常収益)などの主要指標が、グローバルの有力スタートアップと比較して大きく劣後していたのだ(詳細は第3回『【内部資料入手】ダイニー“AIリス
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ダイヤモンド・オンライン(Diamond Online)』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く