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衆議院選挙2026
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圧勝も課題は山積、消費減税はできるか 効果は一時的、発想自体が誤り 総選挙が終わり、自民党が単独で3分の2の議席を得る歴史的な勝利を収めた。だがこれから高市早苗政権がなすべき課題は山積みだ。 まずは第一に、総選挙のために国会審議が遅れた2026年度予算案の成立に全力を挙げなければならない。 第二に、総選挙で公約した施策を実行する必要がある。とりわけ消費税減税は大きな話題となったものであり、これをどう処理するかが問題だ。 第三に、財政膨張に歯止めをかけることによって、将来の財政運営の基礎を作り、長期金利の上昇を抑える必要がある。 第四に、新しい国際秩序の確立のために、国際的な枠組みの成立に貢献する必要がある。とりわけ中堅国の連携によって、自国第一を掲げるアメリカのトランプ政権をはじめとする大国の横暴に対抗する仕組みの成立に努力する必要がある。 自民党圧勝の背景には、「強い経済」実現を掲げる高
中国は数カ月にわたり、台湾有事発言を理由に日本の高市早苗首相を罰しようとしてきた。中国は武力による台湾統一の可能性を排除していない。中国が台湾を攻撃すれば日本は紛争に巻き込まれる可能性があると、高市氏が発言したことで、中国政府は猛反発し、経済的な報復措置で脅しをかけ、日本への威圧を強めた。だがこの戦略は裏目に出た。高市氏は発言を撤回せず、強さをアピールしたことで、8日の衆議院選挙では有権者から圧倒的な支持を得た。「強い指導者」というイメージが歴史的大勝につながり、与党が絶対安定多数の議席を獲得した。保守派の高市氏は今後、安全保障と経済面で米国との関係強化を図り、軍事費増額を目指す可能性が高い。こうした政策は中国のさらなる怒りを買うことになる。
食べものをプレゼントする行為は 人間関係を良好にする バレンタインデーに誰かにチョコレートをプレゼントする――この行為によって気になる人に好感を持ってもらうことはできるでしょうか。私はできると思います。 まず大前提として、食べ物をプレゼントする行為は男女間に限らず、人間関係を良好にすると考えられます。一般的に「ポジティブなイメージを持つもの」を他人にあげると、受け取る側の脳に“喜び”をもたらすことが分かっているからです。 そのプロセスを説明しましょう。 社会的な関わりで働く脳を「社会脳」といい、人間を含めた動物が行動するときに重要な役割があります。 社会脳には報酬系が関連して、報酬を得ると脳の大脳基底核の中にある「黒質」から、神経伝達物質の一つであるドーパミンが分泌されます。これが線条体という部分に届くと、人に充足感や快感をもたらすのです。 報酬には3種類あります。 1)生命維持のための食
若者から見放されたリベラル勢力 2月8日投開票の衆議院議員選挙で、自民党は316議席(追加公認を含む)を獲得する地滑り的大勝を果たした。それに対して、立憲民主党と公明党による「中道改革連合」は3分の1以下の49議席に沈んだ。 高市ブームに乗ったとはいえ、ここまで極端な結果になった背景には、中道改革連合を支えるべきリベラル派の衰退があったと考えられる。 実際、昨年12月の産経新聞社とFNNの合同世論調査で、立民民主党の支持率は4.5%と低調だったのに対して、国民民主党や参政党が支持率を伸ばし、この時点で二党は立憲の支持率に肩を並べ、「野党第一党」の存在感を失っていた。 とくに注目すべきなのが、年代別の支持率だった。立憲民主党の18~29歳の支持率がなんと「0%」だったのである。30代の支持率もわずか1.4%にすぎず、40代も2.5%で、50代は3.1%だった。この若者層の人気のなさが、立憲民
通信大手のKDDIは2026年2月6日、子会社などで架空取引が複数年にわたって行われていたことを明らかにした。詳細は現在調査中であり、この日予定されていた26年3月期第3四半期の決算発表は延期された。なぜ日本を代表する大企業の傘下で巨額不正が行われ、見逃されてしまったのか。その背景に見えた問題を解説する。(公認会計士 白井敬祐) KDDI子会社で巨額の架空取引 公認会計士が解説 2026年2月6日、通信大手KDDIが衝撃的な発表を行いました。子会社のビッグローブと、その子会社ジー・プランにおいて、累計で約2460億円もの売上高が架空だった可能性がある、と明らかにしたのです。 現時点で不正に直接関与していたとされるのは、たった2人の社員。巨大企業KDDIの傘の下で、いったい何が起きていたのか。そしてなぜ、長きにわたって誰も気づけなかったのか――。 今回は、事件の手口を概観した上で、本当に問わ
ショート動画プラットフォームTikTokにEC機能があることをご存じだろうか。中国では、1日で1000億円売り上げるインフルエンサーも誕生しており、新たな購買の形として定着している。なぜTikTokでモノが売れるのか。既存ECサイトとの違いは何か。『事業者の販路を拡大し、クリエイターの収益を最大化する TikTok Shop大全』の著者である若井映亮さんが解説する。(TORIHADA代表取締役社長 若井映亮) 動画を見て楽しむアプリから 動画を見てモノを買うアプリへ ショート動画プラットフォームであるTikTokに、かつてない地殻変動が起きています。今、TikTokは「動画を見て楽しむアプリ」から、「動画を見て、そのままモノを買うアプリ」へと進化を遂げているのです。 2025年6月、日本でも本格的にリリースされた「TikTok Shop」。この機能は、単なる「EC機能の追加」というレベルの
AIが「使えるかどうか」は、人間側の「使い方」で決まります。 そう語るのは、グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなどを含む600社以上、のべ2万人以上に思考・発想の研修をしてきた石井力重氏だ。そのノウハウをAIで誰でも実践できる方法をまとめた書籍『AIを使って考えるための全技術』が発売。全680ページ、2700円のいわゆる“鈍器本”ながら、「AIと、こうやって対話すればいいのか!」「値段の100倍の価値はある!」との声もあり話題になっている。思考・発想のベストセラー『考具』著者の加藤昌治氏も全面監修として協力し、「これを使えば誰でも“考える”ことの天才になれる」と太鼓判を押した同書から、AIの便利な使い方を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂) AIを「頭の使う作業」に活用する AIを雑談や効率化のためだけに使うのは少々もったいない。 AIは、「頭を使う作業」に
米エヌビデイアがけん引するAI(人工知能)半導体市場。米ビッグテックを中心とする需要の増加で大増産が迫られているが、その製造をほぼ1社で担う台湾積体電路製造(TSMC)の生産能力は逼迫している。特集『AI産業戦争 米中覇権に呑まれる日本』の#11では、AI半導体の大増産のチャンスを捉えて商機を獲得した日本企業の動向に迫る。(ダイヤモンド編集部 村井令二) AI半導体の大増産でTSMCの能力逼迫 チャンス見いだしたレゾナック主導の企業連合 「今年はTSMC(台湾積体電路製造)に一生懸命働いてもらわなければならない。私には大量のウエハーが必要ですから」 1月31日夜、台湾・台北市。米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、台湾の半導体サプライチェーン企業を招いた夕食会後、集まった記者団を前にこう話した。 エヌビディアは、新型のGPU(画像処理半導体)「ルービン」を2026年
「ずば抜けて頭のいい人」が実践! 語彙力を増やす方法 本日は「読書以外で、知識や語彙を増やす」というテーマでお話しします。私自身が実践し、効果を実感している方法をご紹介します。 アウトプットを意識的に増やす! 「インプットばかりでアウトプットがない」という状態は、せっかく得た知識や語彙が定着しない状態です。逆に言えば、アウトプットの機会を意識的に増やすことで、語彙や知識の定着率を高められます。 私がオススメするのは、「SNSでの発信」です。なぜなら、SNSは気軽に始められて、即時フィードバックが得られるからです。 実は私自身、語彙力を高めるためにTwitter(現X)での発信を始めました。最初は「自分の言葉で伝える」ことがとても難しく感じられました。頭の中では理解しているつもりでも、いざ言葉にしようとすると詰まってしまうんです。 でも継続的に発信することで、徐々に「自分の言葉」が増えていき
生産性のプロ、元マッキンゼーの勝間和代が、「家電(テクノロジー)」にはまった。そこで本連載では、家電歴40年、2000以上の家電を自腹で試した勝間和代氏による本、『仕事と人生を変える 勝間家電』の中から、家電(テクノロジー)を使って生産性を上げ自分の時間を取り戻す方法を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子) え? まだキーボードで打っているの? 値段:★★★ 手軽さ:★★★ 生産性:★★★ ここ10年で最も革命的だったのは、音声入力です。 それまでは物理的なキーボードやフリック入力などでしか入力できなかったものが、音声を使ってほぼ修正不要な精度で入力することが可能になりました。 句読点も自動で入る 中でも特に大きな進歩は、漢字かな交じり文を句読点入りで自動作成できるようになったことです。 音声入力はキーボード入力に比べて4~5倍程度のスピードになる、というのがいまの私の感覚で、キー
2月8日投開票の衆院選を前にして「自民 単独過半数の勢い」など様々な世論調査が公表されている。ジャーナリストの池上彰氏と増田ユリヤ氏は「世論調査の結果だけではなく、注意深く中身を見てほしい」という――。 ※本稿は、「池上彰と増田ユリヤのYoutube学園」の「【解説】各社データを使い回し!?“調査方法”を知れば「世論調査」への見方が変わる!」の一部を抜粋・編集したものです。 世論調査の結果が続々と発表 そもそもどんな調査をしているのか 増田 選挙が始まると数字が気になるんですけれども、衆院選も終盤になって世論調査の結果が続々と発表されています。 池上 昔の世論調査というと、例えば新聞社が住民基本台帳、つまり住民票で無作為抽出をして、「この人に話を聞こう」と言って調査員がそこまで行って、「誰に投票しますか」ということを聞いていた時代があるんですよね。だけど今、そんな人が来ても皆さんお答えしな
日本のデフレが 長引いた理由 中国経済をめぐっては、「日本の失われた30年をなぞっている」という指摘が増えているようだ。デフレ圧力、過剰投資、消費不振、若年失業の拡大など、1990年代に起こった日本のバブル崩壊と、中国の不動産バブル崩壊は実際に日本と重なるものが多い。 だが、結論から言えば、中国が直面している問題は、日本よりもはるかに厄介である。なぜなら、中国では不良債権問題が「民間の失敗」ではなく、国家そのものが失敗しているからだ。 ここでは、中国経済の構造的行き詰まりを整理したうえで、台湾有事や対外戦略でもこのデフレ不況の「出口」になりえない理由、さらに日本にとって中国の体制崩壊がなぜ必ずしも望ましいことではなく、むしろ大きな厄災になりうることを考える。 日本の「失われた30年」のきっかけは1990年代に起こったバブル崩壊であるが、これが30年という長きにわたったのは、不良債権処理が遅
「将来有望だと思って雇ったのに、まったく育たない…」。このようなミスマッチを防ぐためには、過去の実績だけではなく“ある能力”を面接で見極める必要があります。履歴書には表れない「成長が止まる人」を一発で見抜き、入社後も伸び続ける人材だけを採用する「魔法の質問」とは?(人材研究所ディレクター 安藤 健、構成/ライター 奥田由意) 成長が止まる人 学び方の共通点 40代はキャリアの岐路と言われています。組織内で一定の成果を出してきて、管理職のポストに就く人が増える年齢です。 一方で、この年齢になると職務のマンネリ化や昇進・昇格の限界が見えてしまい、キャリアプラトー(キャリアの停滞期)に陥りやすい時期でもあります。新卒で社会人になってから過去18年間程で培ってきた成功体験に固執してしまうからです。 先に結論を言いましょう。40代で成長が止まる人の共通点は、探索をしないことです。 学びには「深化」と
キャッシュレス決済が全盛の昨今において、ベストセラー『節約の王道』の著者である林望氏はあえて「現金主義」を貫いているという。ネットバンキングやクレカは断じて使わない著者が説く、独自のマネー哲学とは?※本稿は、林 望『節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。 読者の反響が大きかった記事を再配信します。(記事初出時の公開日:2025年5月29日) 便利さをとるか リスクをとるか 国の政策として、マイナンバーカードの普及とキャッシュレス決済の利用拡大を図るために、手続きをした人に一定のポイントを付与するという政策をとっていました。なかなか普及しないから、複数回にわたってたくさんのポイントを付与していたようです。 もしほんとうにそれが便利なものなら、そんなに苦労してポイントを付けなくても、自分からマイナンバーカードに切り替えると思うのですが……。 そ
2月17日の春節(旧正月)に向けて中国では延べ95億人の大移動が始まっているが、訪日旅行は昨年に比べると大きく減るだろう。しかし中国人の訪日自粛が、日本の観光業界に与える影響は軽微で、むしろ中国側にダメージをもたらすはずだ。その理由を、航空業界の実情と、ネットのキーワード分析も紹介しながら述べよう。(ライター 前林広樹) 中国人観光客の減少 「日本側のダメージは少ない説」を検証 高市首相の台湾有事に関する発言を発端に、中国側が訪日観光の自粛を呼びかけてから丸3カ月がたとうとしている。当初は、今や日本経済を支えるインバウンド産業に打撃を与えるとして、団体客のキャンセルに困るホテルが報道されるなど不安視する声が相次いだ。 しかし筆者は、中国人の訪日自粛が日本の観光地に与える影響は軽微で、むしろ中国側に大きな悪影響をもたらすと考えている。その理由を各種データも紹介しながら述べたい。 日本経済新聞
高市首相の「円安ホクホク」発言に、市場は「円売り」という冷酷な審判を下しました。しかし、真の恐怖はここからです。海外メディアが「トラス前英首相の二の舞」と警告する通り、「積極財政」は日本経済を破滅させかねません。「円安ホクホク」よりもマズい高市首相の“ある発言”が日本にもたらす残酷な未来とは――。(ノンフィクションライター 窪田順生) 「円安で国内投資が戻る」は “前時代的な発想” 高市首相の「円安ホクホク」発言が波紋を広げている。 1月31日、衆院選の応援演説に訪れた川崎市内で以下のように発言したことを「円安容認」と受け取った市場で「円売り」が進行しているのだ。 「今円安だから悪いって言われるけれども、輸出産業にとっては大チャンス。食べ物を売るにも、自動車産業も、アメリカの関税があったけれども、円安がバッファーになった。ものすごくこれは助かりました」 「円安でもっと助かってるのが、外為特
注目されたAmazon Go 完全撤退となった理由 鳴り物入りでスタートしたAmazon Goだったが、2026年1月下旬に実店舗の完全撤退が報じられた。Amazon Goは、Amazon創業者であるジェフ・ベゾス氏が、「レジなし・行列なし」という顧客体験改革の理念に基づき開発を指示した店舗だ。 顧客はアプリで入店し、商品を手に取ってそのまま店を出るだけで決済が完了する。2018年にこの店舗の仕組みが一般公開されると、その斬新さに世界が驚き、店舗フォーマットの根本的な刷新が期待された。 しかし、いかに斬新な店舗フォーマットといえども、根本的な経済の仕組みから逃れることはできない。この事例における経済上のポイントは、店舗運営にとっての二大費用である人件費と家賃とのバランスである。 一人当たり人件費や一平米当たり家賃といった原単位で見た費用は、店舗運営側にとっては所与であり、変更できない。店舗
構想力・イノベーション講座」(運営Aoba-BBT)の人気講師で、シンガポールを拠点に活躍する戦略コンサルタント坂田幸樹氏の最新刊『戦略のデザイン ゼロから「勝ち筋」を導き出す10の問い』(ダイヤモンド社)は、新規事業の立案や自社の課題解決に役立つ戦略の立て方をわかりやすく解説する入門書。戦略とは何か。変化の時代に、企業は何を問い直すべきなのか。本連載では、さまざまな経営・組織の悩みをもとに、坂田氏に話を聞きながら、同書の思想を現在進行形の課題へと引き寄せていく。 退職者が増えたという事実だけを見て、すぐに「失敗だ」と結論づける必要はありません。重要なのは、なぜ離職が起きたのかです。 ご相談のケースでは、「パープル企業になってしまったこと」が原因だと捉えられています。もしそれが実態を捉えているのであれば、そこには明確な組織上の課題があります。 ここで言う「パープル企業」とは、ホワイト企業を
JR西日本は1月27~28日、大阪駅に隣接するグランフロント大阪で「JR西日本グループイノベーション&チャレンジデイ」を開催した。同社グループとビジネスパートナーが取り組む新たな技術、サービスを披露するこの展示会は、2022年度に始まり今回で4回目だ。この5年、JR西日本グループの様々な取り組みを取材してきた筆者も3年連続の参加となった。これまで取材した取り組みが多く展示されており、さながら「同窓会」のような感覚になる。再会した「旧友」たちは歩みを進めているだろうか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) 魚の陸上養殖事業は 特定目的会社の設立も視野 過去、取り上げた順にみていこう。まずは2020年12月に紹介した魚の陸上養殖事業だ。水質や餌を管理することでアニサキスの寄生を避け、生食できる「お嬢サバ」など個性的なネーミングが特徴の新規事業で、現在はさくらます、ふぐ、ひらめ、サーモン、カワハギ
日本経済が停滞する根底には何があるのか?日本のGDPは2026年にインドに抜かれて世界5位に転落する見込み。ドイツに抜かれて4位になったのは23年だった。名目GDPは物価や為替で左右されるものだが、日本の転落は円安のせいだけではないだろう。日本の「罰ゲーム化する管理職」と、ドイツで進みつつある「パートタイム管理職」の実態から、労働と生産性について考える。(ドイツ人ジャーナリスト 志村ユリア) 日本では「罰ゲーム化する管理職」 ドイツで注目される働き方とは? ドイツと日本といえば国土面積がほぼ同じ、フォルクスワーゲンやトヨタ自動車を筆頭に製造業が盛んで、勤勉な国民性。少子高齢化が進むなど類似点も多いです。しかし、違う点が多いのが「働き方」です。 日本ではしばしば生産性が低いことや長時間労働が問題視されます。日本人の多くがもっと労働時間を短く、効率的に働きながらも、賃金を維持または上げたいと考
日本経済を悩ませる人手不足を単なる人口減少だけで説明することはできない。もし人口減少が世代をまたいで均等に生じていれば、需要と供給も並行して減少するため、人手不足は発生し得ない。ところが現実には、少子高齢化によって食べる口はあまり減らず、作り手だけが激減している。だからこそ需給バランスが崩れ、人手不足が常態化しているのだ。 これを端的に捉えるのが「従属人口指数」だ。(年少人口+老年人口)÷生産年齢人口で算出されるように、「働く100人当たりが支える子どもと高齢者の数」を示す、まさに人手不足の代理変数である。 従属人口指数は、団塊世代の引退を背景に、1992年の43.3から2021年の68.5へと、急激に上昇した。その後は高原状態が続いているものの、団塊ジュニア世代が高齢期を迎える30年代から50年ごろにかけて、再び加速度的に上昇することが予想されている。 需給バランスの崩れは、労働市場だけ
言葉はいつも行動の後からやってくる 「本当はやりたいことがある」。でも、言葉にしようとすると曖昧になり、うまく表現できない。結果として「やりたいことなんてないのかも」と落ち込んでしまう。 言葉にできないのは「ない」からではありません。まだ形になる前の芽の段階だから、はっきりしないだけなのです。心の奥のもやもやは、可能性のサインでしかありません。 最初から明確に言葉にできる人はよっぽどの少数派でしょう。これは知っておいてほしいのですが、アーティストも起業家も、最初は「なんとなく好き」「少し気になる」から始めています。経験を重ねる中で、後から言葉が追いついてくるのです。 大切なのは、今はっきりさせることではなく、動きながら形にしていくこと。 「なんとなく興味がある」ことに触れてみる。「ちょっとやってみたい」ことに手を伸ばしてみる。その積み重ねの中で、心の輪郭は少しずつ明確になります。 わたしは
会話の際、たとえ好意からであっても、 相手の誤りを指摘することは絶対に控えるべきだ。 ――『求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論』より その場で正しさを競うと、関係の温度は一気に下がる。 相手の体面を守ることが、話の前提を守ることになる。 気づいたことは、断定せずに質問へ置き換える。 「こう聞こえたけれど、私の理解で合っていますか」。 事実と解釈を分けて伝える。 「数字はAとBで違って見えます。どう扱いましょう」。 場の目的を優先する。 議論より合意が必要な場では、結論に近い提案から出す。 公の場での訂正は避け、必要なら一対一で短く伝える。 相手のメンツを守れば、次の会話が続く。 自分を主語にした言い方を使う。 「私はこう理解しました」「私はこの点が不安です」。 感情を足さず、時間を区切る。 「今日はここまで。続きは資料を見てから話しましょう」。 代替案を必ず添える。 「こ
伊藤忠商事とJR東日本が不動産分野で手を組むという、異例のタッグが動きだした。狙いは両社の子会社統合による住宅事業の強化だが、伊藤忠の真木正寿・住生活カンパニープレジデントは「商社はご用聞き」と語り、JR東日本が抱えていた“ある悩み”に勝機を見いだしたと明かす。連載『クローズアップ商社』の本稿で、単なる不動産開発にとどまらない、巨大鉄道網と総合商社のバリューチェーンを掛け合わせた「新ビジネス」の全貌に迫る。(聞き手/ダイヤモンド編集部 大川哲拓) 「困り事」に商社がアプローチ JR東へ仕掛けた異例の提携提案 ――なぜ今回、JR東日本を協業相手に選んだのですか。 そもそも、われわれ商社は、ある意味で「ご用聞き」です。お客さまが問題に感じていることや困っていることに対応するのが基本的な考え方にあります。 JR東日本さんは、例えば高輪ゲートウェイなどの駅周辺開発に関しては相当なノウハウを持たれて
世界の富裕層たちが日本を訪れる最大の目的になっている「美食」。彼らが次に向かうのは、大都市ではなく「地方」だ。いま、土地の文化と食材が融合した“ローカルガストロノミー”が、世界から熱視線を集めている。話題の書『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか? ―ガストロノミーツーリズム最前線』(柏原光太郎著)から、抜粋・再編集し、日本におけるガストロノミーツーリズム最前線を解説。いま注目されているお店やエリアを紹介していきます。 まるでサンセバスチャン! 富山市・岩瀬地区とは? 岩瀬地区は、富山市内から路面電車で30分ほどの距離にあり、江戸時代から北前船が立ち寄る港町として栄えました。 古い町並みと、リノベーションされたモダンな建物が共存している洗練されたエリアですが、この周辺だけでミシュランガイド北陸に掲載された店が8軒もあるという、食の密集地帯。 世界の富裕層が数多く訪
「うちの子、語彙が少ないのでは?」「自分の意見をちゃんと言えない」‥‥‥。スマホやSNSの普及により、子どもの「言葉にする力」の衰えを危惧する声が増えています。そんな中、『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)等のべストセラーで知られる文章の専門家・山口拓朗氏が、待望のこども版『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)を上梓しました。同書は、マンガと「言葉を使ったゲーム」を通じて、子ども(小学校低学年~高学年)が楽しく言語化能力を身につけられる画期的な一冊です。本連載では、本書をベースに親御さん向けの記事として抜粋・編集した記事や、著者による書き下ろし記事で、「子どもの言語化力」を高める秘密を紐解いていきます。 言葉は攻撃のための道具なのか? 愚痴、悪口、否定、不満、ののしり。 こうした言葉が日常的に飛び交う家庭で育った子
成績が取れない名門校、という落とし穴 中学受験や高校受験で学校を選ぶとき、多くの親御さんが最優先するのは「偏差値」です。できるだけ偏差値の高い学校に入れたい。その気持ちは、とてもよくわかります。 しかし、もしお子さんが将来、推薦入試を視野に入れているなら、この選び方は必ずしも正解ではありません。むしろ、偏差値の高い学校に入ったことが、推薦入試では不利に働くケースすらあるのです。 偏差値70の学校で評定3.8、偏差値55の学校で評定4.5 推薦入試で最も重要な要素の一つが、評定平均です。多くの大学が、出願条件として「評定平均4.0以上」「評定平均4.3以上」といった基準を設けています。ここで問題になるのが、高校によって成績の取りやすさが全く違うという現実です。 偏差値の高い進学校では、周囲の生徒も優秀です。定期テストの平均点も高く、相対評価で成績がつけられるため、どれだけ頑張っても「5」を取
「成功者の時計」と言われて真っ先に思いつくのがロレックスだろう。高性能クォーツ時計のセイコーや、ロレックスよりハイエンドなパテック・フィリップなどを差し置いて、時計の王様として君臨しているのはなぜか?そこには、1950年代から緻密に積み上げられたマーケティングと、驚きの販売戦略があったのだ。※本稿は、大阪大学大学院経済学研究科教授のピエール=イヴ・ドンゼ『ロレックスの経営史-「ものづくり」から「ゆめづくり」へ』(大阪大学出版会)の一部を抜粋・編集したものです。 クォーツ時計の登場で スイスの時計会社は苦境に陥った 1977年、スイスの時計産業が深刻な危機に陥っていた頃、ロレックス時計はニューヨークの中心部にあるビルを1500万ドルで購入した。 このエピソードは、当時のロレックスと競合他社との間に存在したギャップを端的に示している。オメガを所有するSSIHは、安価なロスコフ・ウォッチの大量生
外国語を覚えるようとすると、多くの人は文法からじっくり取り組んでしまう。しかし、あらゆる言語を扱う言語学者は、そのような勉強法を採用していない。受験生やビジネスパーソンにも役立つ、外国語習得の近道とは?※本稿は、研究者の大城道則、青木真兵、大山祐亮『古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話』(ポプラ社)のうち、大山祐亮による執筆部分を抜粋・編集したものです。 文法は素早く終わらせて 単語は長期戦で覚えていく 語学というものは、いかにやる気があっても自分に負荷をかけすぎないのが原則だ。毎日あれもこれもとたくさんやるのはかえって継続の妨げになる。主要な勉強法を一通り試してみてから、一番楽だった方法を試すと良い。 語学には主に文法と単語という2つの要素があるが、文法はさっくりスピード重視でさらい、単語はじっくり長期戦で挑むというのがおすすめだ。 勉強は長期戦を前提に習慣化するのが一番大切で
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