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午後4時台に帰宅するのが普通の国がある。長時間労働に追われていた新聞記者の著者が、39歳で移住したデンマークで目にしたのは、夕方の早すぎる帰宅ラッシュだった。短時間労働にもかかわらず、デンマークの一人当たりGDPは日本の約2倍、IMD世界競争力ランキングでも常に上位に名を連ねる。この「短時間労働なのに、しっかりと強い経済力」という一見矛盾した世界の謎を追い続けてきたのが、新刊『第3の時間──デンマークで学んだ、短く働き、人生を豊かに変える時間術』の著者・井上陽子さんだ。本記事では、デンマークで働く井上さんに話を聞き、その独特な労働観に迫る。(取材・構成/ダイヤモンド社書籍編集局) 1日を3分割にする「8-8-8」という考え方 ―― 本のタイトルである「第3の時間」とは、一体何を指すのでしょうか。 井上陽子(以下、井上):デンマークには、1日24時間を「8時間の労働」「8時間の自由時間」「8
海外のメディアでは「大量殺傷やテロ的事件」の報道で、加害者に“悪名(notoriety)=注目・名声(負の名声)”を与えないようにしよう、という考え方が広まっている Photo:KYODO 「不遇な家庭環境」「旧統一教会の被害者」。安倍元首相銃撃事件の初公判が進むにつれ、山上徹也被告に対する同情の声が再燃しています。弁護側は「最も重くても懲役20年」と減刑を求め、ネットでも擁護論が飛び交う異様な状況。欧米では常識とされる「テロ対策の鉄則」を無視し続けた日本の末路と、司法が下すべき決断を論じます。(ノンフィクションライター 窪田順生) 「悲惨な生い立ち」を 報じるメディアの罪 「人の命を奪ったんだから重い罪を背負うのは当然だ」 「いや、殺される側もそれだけのことをしていたわけだから減刑するのが当然だろ」 2026年のはじまりから、ネットやSNSでこんな激論が盛り上がってしまうかもしれない。1
名誉毀損は“勝敗”よりも 争点の“割合”で見る ――大きな企業を取材相手にすると、裁判を起こされることもあります。ユニクロから提起された名誉毀損裁判はどういう内容だったのでしょうか。 横田増生(以下横田):『ユニクロ帝国の光と影』(2011年、文藝春秋)の内容について、何章かあるうち国内の労働の話を書いた章と海外の労働の話を書いた章で裁判になりました。実は、これ以外の章は結構いいこと書いてあるんですよ。 請求額は2億2000万円で、相手は文藝春秋社。著者である僕は訴外でした。30カ所ほどの記述について訴えられたのですが、争点として残ったのは2カ所。一つはユニクロの店長の長時間労働について、もう一つが海外にあるユニクロの下請け工場での深夜労働に関する記述です。 ユニクロの店長の長時間労働の件は関係者から陳述書をもらい、真実であると認められました。海外の下請け工場の件は、取材時の写真や、何カ所
読者の反響が大きかった記事を再配信します。(記事初出時の公開日:2025年10月1日) 「運」の良さは人生で重要なのか。経営の神様と言われるパナソニック創業者の松下幸之助さんは採用面接で必ず、「あんさん、運がよろしいでっか?」と確認をしたという。ニデック(旧・日本電産)を創業し、一代で売上高2兆円を超える世界一の総合モーターメーカーに育て上げた永守重信さんも「人生は運が7割」と断言し、ラッキーカラーを身につけたり、神社に毎月参拝している。それでは出世には運も必要なのか。運がよくなるために何をすればいいのか。元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんに聞いた。(作家・元外務省主任分析官 佐藤 優) ※本稿は動画「佐藤優 謙虚な人の戦略書」の一部を抜粋・編集したものです。 運がいいことは非常に重要 実力のかなりの部分を示す 出世をする時に「運」の良さは関係するのか。実はその人の今までの生き方の蓄積と
働く環境は、いま急速に変化し続けている。終身雇用制度はすでに崩壊し、技術革新の波はさらに加速。リスキリングが当たり前となった現代において、「これから稼げる仕事は何か」と不安や疑問を抱く人も多いだろう。そんな中、実業家・堀江貴文氏は 「宇宙とスポーツ」こそが有望な領域だ と語る。いったい、その背景にある理由とは何なのか。※本稿は、堀江貴文『あり金は全部使え』(マガジンハウス)の一部を抜粋・編集したものです。 正社員も不安定な時代に 将来性のある仕事とは何か? 押し寄せるグローバリズム、働き方革命の実践など、日本人の働く環境は、さまざまな変化を求められている。しかしいまだに、「正社員であれば安心だ」という常識は、根強い印象がある。特に就職氷河期以降、若者の間では正社員希望が、増加しているようだ。 だが、会社員になるメリットは、ほとんどないに等しい。昔は終身雇用・年功序列の構造の揺るぎなさが、会
AIエージェントが本当に機能するには、日本企業特有の構造を見直す必要がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA 生成AIの普及に続き、2026年に期待されるAIエージェント。だが、マイクロソフトやグーグルでエンジニアとして活躍し、複数の企業で技術顧問を務める及川卓也氏は、エージェントが本当に機能するには、日本企業特有の構造を見直す必要があると説く。エージェントを使いこなし、競争力を獲得する企業になるために必要なこととは。 生成AIへの幻滅と AIエージェントへの期待 2025年は多くの企業が競うように生成AIを導入しました。その背景には、「導入しないわけにはいかない」という空気があり、会議の文字起こしや議事録作成、資料の下書き、アイデア出しといった業務での活用は急速に広まりました。一方で「期待したほどの成果が得られていない」という不満の声も高まっています。 マッキンゼーの2025
半導体ビジネスで独走状態の米エヌビディア。株価も絶好調で米株式市場が最高値を更新する際のけん引役でもあった。一体、いつまで独り勝ちが続くのか? 実は少しずつ、勢力図に変化の兆しが表れている。エヌビディアの最大のライバルは、関連部材を主に韓国企業から調達している。この変化に追いつけないと、日本企業の競争力は低下してしまうだろう。(多摩大学特別招聘教授 真壁昭夫) エヌビディアの独り勝ちはいつまで続くのか 現在、世界のAIチップ市場は、画像処理半導体(GPU)を主力製品とする米エヌビディアの一強体制にある。当該半導体には電力消費量の課題はあるものの、当面、エヌビディアの「ブラックウェル」の優位性が続くとの見方が大半だ。 一体、いつまでこの状況が続くのか? 実は少しずつ、半導体産業の勢力図に変化の兆しが表れている。その一つが、米グーグルの「テンソル(テンサー)・プロセッシング・ユニット」(TPU
AIが「使えるかどうか」は、人間側の「使い方」で決まります。 ChatGPTやGeminiなど、2025年は「AI」の活用が急速に普及した。仕事で「なんとなく」使っている人も多いはず。でも、心のどこかで「本当に使いこなせているのか?」と、不安を感じてはいないだろうか。 そんな人に読んでもらいたいのが、書籍『AIを使って考えるための全技術』だ。グーグル、マイクロソフト、NTTドコモ、富士通、KDDIなどを含む600社以上、のべ2万人以上に思考・発想の研修をしてきた石井力重氏が、そのノウハウをAIで誰でも実践できる方法をまとめた。全680ページ、2700円の“鈍器本”ながら、「AIにこうやって聞けばいいのか!」「値段の100倍の価値はある!」との声もあり話題になっている。思考・発想のベストセラー『考具』著者の加藤昌治氏も全面監修として協力し、「これを使えば誰でも“考える”ことの天才になれる」と
「知り合いの若手資産家でFIREを目指している人はいない」――。そう断言するのは実業家の堀江貴文氏だ。労働から解放された自由な生活よりも、はるかに有意義なものがあるという。堀江氏が幸せな人生をつかむための投資の正解について解説する。※本稿は、堀江貴文『あり金は全部使え』(マガジンハウス)の一部を抜粋・編集したものです。 「無職のまま生きて幸せなの?」 FIREを否定する堀江氏の人生論 近年、FIREというライフスタイルが、世界的に話題となっている。「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を合わせた造語で「経済的な自立と早期リタイア」という意味になる。 FIRE思想の起源とされるのは1992年、アメリカ出身の作家ジョー・ドミンゲスとヴィッキー・ロビンが書いた『お金か人生か(Your Money or Your Life)』という本だと言われる。社会
「部下やメンバーに仕事を任せられるようになった」 「同期より先に出世することができた」 そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4500社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「数字に強くなれる」「仕組みで解決できる」という思考法を授ける本シリーズは、さまざまな企業・業界・個人から圧倒的な支持を集めている。この連載では、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方について指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健) リーダーとして部下と向き合っていると、こんな言葉に出くわすことがあります。 「別に、出世とか興味ないんで」 一見、謙虚なように聞こえるこの一言ですが、組織運営の観点からは非常に厄介なサインです。 なぜなら、「成長の放棄」や「責任回避」
2025年に「ダイヤモンド・オンライン」で読者の反響が大きかった人気記事ベスト10をお届けします! 第1位はこちらの記事です。(記事初出時の公開日:2025年4月8日) 「もしもし」と電話に出ると、機械の自動音声が流れてきた。「NTTファイナンスから未納料金のお知らせです」「住んでいる住居の建築年数を教えてください」「内閣支持率調査にご協力ください」「店舗様の営業時間を自動で確認しております」……コンピューターを使った自動発信電話「ロボコール」がどんどん増えている。あなたは、どれが詐欺でどれが正しい目的の電話なのか、聞き分けることができるだろうか?(ITライター 大和 哲) 機械による自動発信「ロボコール」、米国で月間約45億件の実態 「ロボコール(Robocall)」という言葉をご存じだろうか?もともとは、コンピューターを使った自動発信電話を指す言葉だった。しかし、現在では「迷惑電話」と
「あなたは人生というゲームのルールを知っていますか?」――そう語るのは、人気著者の山口周さん。20年以上コンサルティング業界に身を置き、そこで企業に対して使ってきた経営戦略を、意識的に自身の人生にも応用してきました。その内容をまとめたのが、『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』。「仕事ばかりでプライベートが悲惨な状態…」「40代で中年の危機にぶつかった…」「自分には欠点だらけで自分に自信が持てない…」こうした人生のさまざまな問題に「経営学」で合理的に答えを出す、まったく新しい生き方の本です。じっくり人生を振り返る人も多いこの時期に、この本に込めた、著者の山口さんのメッセージを聞きました。(構成/小川晶子) スジのいい仕事を選べ ――『人生の経営戦略』の中に、良い経験を得られる「スジの良い仕事」に時間資本を投下することが大切だというお話がありました。「ス
2025年に社会に大きな衝撃を与えた「フジテレビ事件」とその「第三者委員会調査報告書」をきっかけに執筆された古賀史健氏の新刊、『集団浅慮 「優秀だった男たち」はなぜ道を誤るのか?』。その内容を絶賛するジャーナリスト・浜田敬子氏の推薦により、独立型オンライン報道番組「ポリタスTV」で、編集長の津田大介氏を交えての鼎談が実現しました。今回から5回にわたり、そのダイジェスト版を記事として公開します。 「なぜ『嫌われる勇気』の古賀さんがフジテレビ問題を!?」という驚き 津田大介(以下、津田) 今日の「ポリタスTV」は著者の方をお招きしてお送りする著者インタビュー回なんですけれども、私の隣には「報道ヨミトキWEEKLY」でいつもお世話になってる浜田敬子さんがいらっしゃいます。 浜田敬子(以下、浜田) よろしくお願いします。 津田 著者インタビュー回なのに、どうして浜田さんがいるのか。というのも今回ご
国土交通省は12月11日、東京女子大学の竹内健蔵教授を座長とする有識者会議「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会第2回」を開催し、JR東日本、JR西日本、JR九州のヒアリングを実施した。主な論点になりそうなのが、JRがローカル線などの赤字維持の損失を補填する「内部補助」だ。JRは内部補助の拡大に警鐘を鳴らす一方、地方はネットワーク維持を前提にその継続を求めており、議論の行方が注目される。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也) 過去5年で急速に進展した ローカル鉄道の維持・再生議論 ローカル鉄道の維持・再生に関する議論はここ5年で急速に進展している。2021~2022年にかけて開催された第1期検討会では、人口減少社会の中でローカル鉄道の置かれた現状について危機認識を共有し、相互に協力・協働しながら、利便性・持続性の高い地域モビリティを再構築していくための提言を2022年
「あなたは人生というゲームのルールを知っていますか?」――そう語るのは、人気著者の山口周さん。20年以上コンサルティング業界に身を置き、そこで企業に対して使ってきた経営戦略を、意識的に自身の人生にも応用してきました。その内容をまとめたのが、『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』。「仕事ばかりでプライベートが悲惨な状態…」「40代で中年の危機にぶつかった…」「自分には欠点だらけで自分に自信が持てない…」こうした人生のさまざまな問題に「経営学」で合理的に答えを出す、まったく新しい生き方の本です。じっくり人生を振り返る人も多いこの時期に、この本に込めた、著者の山口さんのメッセージを聞きました。(構成/小川晶子) 人生を長期視点で見る ――キャリアの前半のステージでは、人的資本を築くため、どのような仕事に取り組むかが重要だというお話を伺いました。スジの良い仕事
「まずは傾聴」「権限移譲が大事」……。世に溢れるマネジメント論を実践しているのに、なぜかチームが疲弊していく。その原因は、部下の「心理的リソース」の変化を見落としているからかもしれません。人の状態は、スマホのバッテリーのように日々刻々と変化します。同じ部下であっても、「心理的リソース」が満たされているときと、消耗しているときでは、対応策は異なります。この記事では、新刊『なぜ、あなたのチームは疲れているのか?』から抜粋しながら、部下の状態を「4つ」に分けて、それぞれの対応策をわかりやすく解説します。 マネジメントに「正解」はない 「フィードバックはどんどんしたほうがいい」 「まずは傾聴だ」 「権限移譲が大事だ」 世の中には、このように「○○すべき」と一般論で語るマネジメント論がたくさん出回っています。しかし、これを鵜呑みにするのは、非常に危険なことです。 リーダーの持ち味も違えば、メンバー一
例年にもまして「変化」が多かった印象のある2025年が終わり、2026年がやってくる。どんな1年だっただろうか? また、2026年をどういう年にしたいだろうか? そんな振り返りと展望のお供になるであろう、年末年始におすすめの厳選3冊をガイドする。新年に向けて、教養力やビジネススキルを高め、さらなる活躍をするために、参考にしていただきたい。(情報工場「SERENDIP」チーフ・エディター 吉川清史) 祝!ノーベル生理学・医学賞受賞 「制御性T細胞」って何? 大阪・関西万博の開催、憲政史上初の女性首相誕生など、2025年はさまざまな出来事があった。年末に自分自身の「10大ニュース」をまとめてみるのもいいだろう。 学術界のニュースで筆頭に挙げられるのは、2人の日本人研究者によるノーベル賞受賞ではないだろうか。日本人の2人同時受賞は10年ぶりという。 12月10日にスウェーデン・ストックホルムでの
2022年2月24日、ロシアがウクライナへ侵攻し、戦争が始まった。アフガニスタン侵攻やチェチェン戦争など、ロシアの先制攻撃によって引き起こされた戦争は枚挙にいとまがない。では、なぜロシアは国際社会から強い批判を受けることが確実な行動をあえて取ってしまうのか。2人の専門家が、その危険な意思決定プロセスを明らかにする。※本稿は、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉 悠、日本大学危機管理学部教授の小谷 賢『戦闘国家 ロシア、イスラエルはなぜ戦い続けるのか』(PHP研究所)の一部を抜粋・編集したものです。 “格上”と戦争してきた歴史が ロシアに先制攻撃を選ばせる 小谷賢(以下、小谷):ロシアの国内状況やインテリジェンス体制を念頭に、ここではロシアの根本的な思想や周辺国との関係に目を向けてみましょう。 2022年から始まったウクライナ戦争もそうでしたが、ここ半世紀を振り返ってみてもアフガニス
「80、90、100で本物になる」――葛飾北斎が晩年にたどり着いた“伸び続ける境地”に、数学者・秋山 仁は深く共鳴した。年齢を言い訳にしないことはもちろん、若い人の輪に身を置き、刺激を受け続ける姿勢が欠かせないという。分野を変えて挑み直し、若い研究者と交わり続けてきた秋山の歩みから、老いを成長期へと変えるヒントが見えてくる。※本稿は、数学者の秋山 仁『数学者に「終活」という解はない』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。 ファッションデザイナー・山本寛斎の 世界で評価される考え方 世の人は我を何とも言わば言え。我がなすことは我のみぞ知る 坂本龍馬(幕末の土佐藩士) 60を迎える前に出会って強烈な印象を抱いた人に、ファッションデザイナーの山本寛斎さんがいる。富山国際会議場の落成記念の講演会で行われた、若い人々に向けたパネル・ディスカッションでご一緒させていただいた。一期一会の縁だったが、
仕事ができない人に限って「頑張っているのに成果が出ない」と嘆くのはなぜか。数学者・秋山 仁は、そうした人ほど目的や段取りを詰めないまま馬力だけで走り、低い目標の達成に満足してしまうと指摘する。本田宗一郎、王貞治、スティーブ・ジョブズらの言葉を手がかりに、“伸びる努力”の条件を解き明かす。※本稿は、数学者の秋山仁『数学者に「終活」という解はない』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。 コスパやタイパよりも 直感的に面白そうかどうか 最高のものを求める強い気持ちがないと、結果は出ないものなんだよ 王貞治(プロ野球選手、監督) “So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something your gut, destiny, life, karma
メード・イン・ジャパンのAIサーバーを作る――。台湾電機メーカーの鴻海(ホンハイ)精密工業と傘下のシャープが掲げた野心的なAIサーバー国産化構想に、半導体国策会社のラピダスが合流する見通しであることが、ダイヤモンド編集部の取材で明らかになった。さらに、この計画には補助金が投入され、国家プロジェクトへと昇格する見込みだ。世界のAI覇権競争で後れを取る日本にとって、この構想は起死回生の一手となるのか。特集『AI産業戦争 米中覇権に呑まれる日本』の#1では、AIサーバー国産化計画の全体像と、その裏にある日本側と鴻海側双方の思惑を解き明かす。(ダイヤモンド編集部 論説委員浅島亮子、村井令二) 日台の経済安保通が集った非公式晩餐会 AIサーバー国産化構想の要諦 2025年11月4日、東京都内にある老舗ホテルのフレンチレストラン。そこに、日本のAI(人工知能)国家戦略を左右する重要人物たちが顔をそろえ
ショーペンハウアーは、思索の時間が深い理解を育てると考え、孤独を重んじた。 一人でいるあいだに、考えは発酵し、判断は自分の声に戻る。 一方で、社交は現実の情報と他者の視点をもたらし、思考の偏りをほぐす。 ここでのポイントは、優劣ではなく重心の置き方だ。 孤独は拒絶ではなく、内側を整える作業台であり、社交は視野を広げる窓である。 状況や性格によって、必要な配分は変わる。 だから、賢いのは「どちらかだけ」ではなく「使い分け」を覚えることだ。 毎日に短い一人時間を確保し、事実・気持ち・次の一歩を一行ずつ書く。 そのうえで会うなら、目的を一つに絞り、境界を短く明るく伝える。 「今日はここまで」「この件は来週に」と区切りを置けば、摩耗は減る。 比べる相手を他人ではなく昨日の自分にすると、配分の最適点が見えてくる。 ひとりで立てる力があれば、相手に寄りかからずに寄り添える。 社交が過剰にならず、孤独が
ドイツ歴40年の筆者によれば、ドイツ人は日本人より年間30日以上多く休んでいるにもかかわらず、労働生産性は約1.4倍で、賃金も高いという。彼らの効率的な仕事ぶりは、時間に対するシビアな考えから生み出されている。ドイツ人の人生を充実させる時間管理術に迫る。※本稿は、ダヴィンチインターナショナル代表取締役の松居温子『9割捨てて成果と自由を手に入れる ドイツ人の時間の使い方』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。 他人軸で動く日本人は 無駄な時間を過ごしやすい 日本人は他人軸で、ドイツ人は自分軸で生きている。その違いは、職場にもよく表れています。 当時、ドイツで働いていた日本人の女性から聞いた話です。 自分の仕事が早く片づいたので、ドイツ人の同僚が担当している仕事を、空いた時間で処理したそうです。同僚に感謝されると思ってしたことであり、彼女にとっては気遣いのつもりでした。 ところ
「知識や難しい計算は不要で、“考える力”さえあれば誰でも解ける」 それが、「論理的思考問題」だ。Google、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、“考える力”を鍛えるトレーニングとしても注目されている。この論理的思考問題の傑作を紹介した書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』(野村裕之著、ダイヤモンド社刊)は2024年の年間ベストセラー4位(ビジネス書単行本/トーハン調べ)に。シリーズ最新作『もっと!!頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』も登場し話題になっている。 なにより異例なのが、本書はビジネス書であるにもかかわらず子どもの読者も多いことだ。「6歳の娘が自分で読みはじめた」「10歳の息子が夢中になっている」など、全世代を超えて親しまれている。この記事では、同書から1問を選んでAIに出題してみた。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂) あなたは「AI
ダイヤモンド・オンラインの連載『黒田東彦の世界と経済の読み解き方』では、いずれも財務官を務めた前日本銀行総裁の黒田東彦氏と前国際通貨研究所理事長の渡辺博史氏の対談の詳報を複数回にわたってお届けする。対談詳報の2回目は、日米金利差が縮小する中でも続く円安や、為替介入など政策を意思決定する際の当事者の判断基準について、2人の見解を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之) 為替予測は「言った者勝ち」 現実的に使える理論はない ――為替についてですが、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げし、日本銀行が利上げして日米金利差が縮小しても円安トレンドが継続しているのはなぜでしょうか。 黒田東彦 為替理論でしっかり検証・立証されたのは20世紀初めにスウェーデンの経済学者、グスタフ・カッセルが提唱した購買力平価説(PPP)だけです。ただ、それも短期ではなく、20〜30年の期間を取ると、購買
ロボット掃除機「ルンバ」で知られる米iRobot社が連邦破産法を申請した。同社を買収するのは、ルンバを製造していた中国のOEMメーカーPICEAである。しかし「ロボット掃除機といえばルンバ」というくらいルンバの人気は高く、少し前まで同社の経営状況は悪くなかった。ロボット掃除機の第一人者である企業が破綻に至ったのは、いったいなぜなのだろうか?(中小企業診断士 関谷信之) 3月、米本社と日本支社でまったく違うリリースが…… ・「当社が継続企業として存続できるかどうかについて大きな疑問があります」(米 iRobot Corporation、2025年3月12日) ・「企業としての存続不可といった状況には全くございません」(アイロボットジャパン合同会社、2025年3月15日) 日米で相反するようなプレスリリースが発信されてから9カ月。どうやら米国本社の発表の方が実態に近かったらしい。ロボット掃除
かつて稲盛和夫氏に解雇を言い渡された優秀な「部下」がいた。彼は稲盛氏の元上司で大企業で部長も勤める才覚ある人物だったが、考え方の違いで対立してしまったのだ。その人物の考え方は、今聞いても「正しい」ものに見えるのだが、稲盛氏からの信頼を損ねる大きな落とし穴があった。(イトモス研究所所長 小倉健一) 才覚ある元上司を解雇した稲盛和夫 1963年10月、京都の片隅にある町工場「京セラ」に、1人の男が現れた。 稲盛和夫の京セラ創業時代をつづった書籍『心の京セラ二十年』(青山正次著、非売品)において、匿名で「C」と呼ばれていた人物だ。 かつて名門企業「松風工業」で貿易部長を務め、英語は堪能、テニスやゴルフもこなす万能の才人であったという。 当時の稲盛氏は、京セラ創業から4年半が経過し、いよいよ海外へ打って出ようという野心に燃えていた。そこへ、海外事情に精通した元上司であるCが職を求めてやってきたのだ
SNSに「つり目」投稿をし、ミス・フィンランドを剥奪されたサラ・ジャフチェさん Photo:Mohan Raj/gettyimages 11月末、フィンランドのミス・コンテストで選ばれた女性が、SNSにいわゆる「つり目」を想起させるポーズの写真を投稿したことが、日本を含めた東アジアを中心に国際的な物議を醸した。 人さし指でまぶたを上に引っ張る、いわゆる「つり目ポーズ」は、東アジアの人々の容姿を嘲笑するポーズとして使われることがある。ミス・フィンランドの女性はSNSの画像に「中国人と一緒に食べる」との説明をつけており、中国人の容姿を揶揄したのではないかといわれた。 11月末に投稿されたこの画像は仲間内だけにシェアしたものだったようだが、「差別画像」として広く拡散されると、批判が殺到した。この事態を重く見たミス・フィンランド主催者は、12月11日に「人種差別は私たちの価値観と相いれない」として
2025年に「ダイヤモンド・オンライン」で読者の反響が大きかった人気記事ベスト10をお届けします! 第10位はこちらの記事です。(記事初出時の公開日:2025年4月25日) 日本独自の「ガラ軽」市場も蹂躙されてしまうのか――。世界を席巻する中国の自動車メーカー・BYDが、日本の「軽自動車」セグメントに本格参入を表明。しかも、その軽EVは“低め”に推定しても価格と性能で国産首位の日産「サクラ」を凌ぐ可能性が高いようです。これまで日本市場では苦戦してきたBYDですが、なぜ今「軽EV」で勝負を挑むのでしょうか。価格、航続距離、バッテリー技術…日本車との違いを徹底比較した結果、見えてきた圧倒的な性能差とは。(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博)
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