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2016年にIIJにJoin。現在はLoRaWAN(R)とカメラを中心としたIoT企画を担当しています。農業IoTとカメラの融合でみんなを楽しく楽にすることを日々考えています。 IoTビジネス事業部のm-ohnishiです。 前回のブログではソーラー基地局シリーズに続く新シリーズとして各種LoRaWAN®デバイスを紹介するシリーズを開始し、第一弾としてLoRaWAN®カメラをご紹介しました。思った以上に反響が大きく、多くのお問い合わせを頂きました。まだサーバをユーザ毎に個別構築する必要があり、簡単にご提供できる状況では無いのですが、まもなくその課題が解決できそうです。近いうちにブログでお話できればと思いますが、今回はLoRaWAN®デバイス紹介シリーズの第二弾として屋外でも使用可能な気温センサーをご紹介したいと思います。 水田センサーで気温を測ってみたら思わぬ問題が… IIJでは自社開発し
IIJ 技術担当部長 最近はインターネットの技術を紹介するのがお仕事です。元々プログラマ、サーバ・データセンター・ネットワーク・セキュリティ・モバイルといろいろやってきました。 ※この記事はIIJが提供する有償の教育プログラム「IIJアカデミー 探究科」のPRです 「通信回線が1Gbpsなのに速度が出ない」 「どっかが混雑してるんじゃない?」 こんな感じの会話が交わされることはよくあるかと思います。 (ベストエフォートがどうあるべきかという事は一旦横に置いて) 「混雑しているから速度が遅くなる」と言う現象を、ネットワーク技術を踏まえて正しく理解できているでしょうか? 一般的なネットワーク利用者であれば、「混雑が発生してるから遅い」という説明で十分なことも多いと思いますが、ハイレベルなネットワークエンジニアを目指すのであれば、この現象を正しく理解しておくべきでしょう。 2024年11月に開講
地方拠点の一つ、九州支社に所属しています。サーバ・ストレージを中心としたSI業務に携わってましたが、現在は技術探索・深堀業務を中心に対応しています。 2018年に難病を患ったことにより、定期的に入退院を繰り返しつつ、2023年には男性更年期障害の発症をきっかけに、トランスジェンダーとしての道を歩み始めてます。 こんにちわ。とみーです。皆様いかがお過ごしでしょうか? 今回色々ローカルLLMの活用法を模索する中で、やっぱファインチューニングも必要だということで取り組んでいたりします。 その内容について、知った内容等をまとめてみました。 RAGはやっぱり便利だ-この技術の活用法を模索中 実は現在、社内情報を使ったRAG(Retrieval Augmented Generation)向けチャットをさらに良いものにするためにどういう対応が必要かを調べて回ったりしています。これまでの投稿を見ていただけ
IIJ 技術担当部長 最近はインターネットの技術を紹介するのがお仕事です。元々プログラマ、サーバ・データセンター・ネットワーク・セキュリティ・モバイルといろいろやってきました。 本記事はプレスリリース「日本IBMとIIJが協業し、地域金融機関向けに「分散基盤共同プラットフォーム」を提供開始」の関連情報です。 IIJが企業向けに提供する通信サービスはいろいろあります。ところが、その中で一つ、非常に奇妙なサービスがあります。それが「IIJプライベートバックボーンサービス」 (略称PBB) です。 クラウドサービスを相互につなぐためのバックボーン PBB単独では利用できない インターネットじゃないらしい なんだそれ?と思われるかもしれませんが、実はPBBはIIJが提供するインターネット以外のネットワークサービスとして重要な意味があるんです。今回はそんなPBBを紹介します。 そもそも「バックボーン
2020年から農業IoTに従事しています。農業には夢があると思い続けて、今に至ります。実はスーパーコンピュータを使った経験があります。 はじめに 近年、お米のイネの高温障害に着目されつつあるものの、原因がまだ解明されていないことが多くあります。 高温障害によるイネへの影響は2種類あり、一つが収量の減少(不稔米・胴割米)、そして二つ目が品質の低下(白未熟粒)です。 章末では、IIJのスマート農業技術を活用した高温障害対策を紹介していきます。 高温障害による影響 イネは気温が35度をこえると生育が急激に低下することが室内実験で知られています。この温度帯が高温障害の基準となります。 また、イネがどこで温度を感じるかは成長期によって異なり、栄養成長期は根元付近、生殖成長期(※1)は幼穂・穂の部分となります。 この、”イネがどこで温度を感じるか”は、高温障害を考えるうえで、重要ポイントとなってきます
この記事では、Linux のプロセススケジューラに実装されているリアルタイムスケジューリングポリシーの挙動と、そのちょっとした用途を紹介します。 リアルタイム(システム)というと、ロボットの制御のような、ソフトウェアの処理の完了に時間的制約があるシステムが連想される場合が多いかと思いますが、この記事では、特定の環境下で、クライアントからのリクエストに対してレスポンスを返すサーバプログラムの応答性能を高めるような用途について紹介します。 注意事項 この記事は、プロセススケジューラを含むシステムの挙動を確認するための実験方法を記載しています。この記事に記載されている実験を追試される場合には、以下の点にご注意ください。 注意1:実験には sudo コマンドを通して root 権限を利用します。実験を追試される場合は、破壊しても大丈夫な環境で試されることをお勧めいたします。 注意2:実験完了後には
クラウド本部 クラウドソリューション部に所属(2024年入社) 主に社内向けのクラウド記事を書いてます。でかい鯉を見るのが好き。 はじめに どうもこんにちは、好きな料理漫画は「ミスター味っ子」、クラウドソリューション部の立木です。 ここ2か月間、おいしいので毎晩カレーを食べていましたが、流石に嫌気が刺してきたのでAIに献立を考えてもらうことにしました。 ただ、それだけだと面白味がないので、近所のスーパーのチラシを用いてOCRを行い、読み取った情報を元に献立を考えてもらいます。 それでは実際にやっていきましょう。 ※今回、たまたまいなげや様のチラシを使用していますが、本件はいなげや様とは無関係なのでお問い合わせされないようにお願いします。あくまで私個人が本ツールの検証として使用しただけです。 構成 今回の構成です。 まず、チラシをWebサイトから入手し、そのときの形式がPDFなのでjpegに
開発・運用の現場から、IIJのエンジニアが技術的な情報や取り組みについて執筆する公式ブログを運営しています。 2024年9月に発行したIIJの技術レポートIIR vol.64 第2章では「仮想化技術の変遷とIIJの取り組み」を解説します。 本報告のポイント 現在のコンピューティング環境、特にクラウドを前提としたインフラでは、仮想化技術が欠かせません。これまでに様々な特色を持った仮想化技術が開発されてきました。本報告では、IIJがこれまでに取り扱ってきた仮想化技術について、クラウドサービス開発者の視点から、その特色を紹介するものです。 序論として、大型コンピュータから導入が進んだ仮想化技術がIntel x86アーキテクチャ上に実装されるまでの変遷を、1960年代~2000年頃までを振り返りながら概説します。 次に、クラウドサービスにおける仮想化技術導入の評価軸について解説し、IIJの各種クラ
この記事では、ユーザ空間プログラムでプロセススケジューリングをある程度制御する方法について、15th ACM SIGOPS Asia-Pacific Workshop on Systems (APSys 2024) で発表した論文の大まかな日本語訳を元に紹介します。 以下、参考資料へのリンクです。よろしければ併せてご覧ください。 論文へのリンク 補足資料へのリンク 関連記事へのリンク 特に、技術的な背景情報は上記リンク先の関連記事にいくつか記載がありますので、こちらを読み始める前にそちらを見ていただくと良いかもしれません。 概要 (Abstract) この論文では、一般的な OS 機能のみを利用してユーザ空間でプロセススケジューリングポリシーを実装可能にするプログラミングテクニックを模索します。 我々はプロセスの優先度を操作することで特定のプロセススケジューリングポリシーを既存のカーネルの
2023年に入社しました。クラウドソリューションの開発に携わっています。趣味はバレーボールの観戦で、名古屋や大阪まで遠征することもあります。 クラウドソリューション部の荒木です。今回は AWS 環境の管理者が知っておきたい、AWS のコストのお話です。 AWS のコスト最適化について コスト最適化は、コスト削減と似て非なるものです。クラウドアーキテクチャの主要な概念やベストプラクティスが提供されている AWS Well-Architected Framework では、不要なコストの回避や適切なリソースタイプとサイジングの選択によって、システムコストの最小化とビジネス成果の達成を図る旨が解説されています。この記事では、アプローチの起点となる 2 つの観点と、それぞれのアプローチをサポートする AWS サービスをご紹介します。 観点①:リソースの削除/停止によるコスト削減 (当たり前の話です
結構長くゲーム業界に出向していましたが、2022年秋に戻ってきました。ゲーム業界での経験も生かしながらIIJのエンジニアとしてちょっと面白いことを提供できていければいいなぁと思っています。格闘ゲームの世界チャンピオン(Evo2017)になった従兄弟がいますが彼にゲームを教えたのは僕ではありません(笑) Starlink Mini が登場、とても気になる!! 現在世界中のStarlinkユーザの興味はなんといってもStarlink Miniかとおもいます(異論は認めます)。とにかく触ってみたかったので、手元にもってくる事はできないか? そして日本で使えないか?と調査してみました。 「本当に」持ち運べるStarlink、ミニでもインパクトはでかい! これまでのStarlinkは小さいものでも、本体やWi-Fiルータ、ケーブル等をあわせて4.6kgもありました。大きいアンテナだとトータルで10k
セキュリティ本部 セキュリティ情報統括室。2023年7月にIIJに入社。マルウェアに起因する事案対応(インシデントレスポンス)に従事し、主にマルウェア解析とフォレンジック調査を担当している。 セキュリティ本部 セキュリティ情報統括室の高山です。2023年7月にIIJに入社し、以後マルウェアに起因する事案対応(インシデントレスポンス)に従事しています。 今回はBlack Hat USA 2024というイベントにトレーニング補助および聴講のため参加してきたので、現地の様子をレポートいたします。 Black Hatとは Black Hatは1997年から続く著名な情報セキュリティに関する国際カンファレンスです。米国以外でもアジア、ヨーロッパ、中東・アフリカ等で毎年開催されており、各国から情報セキュリティの専門家や研究者が集まる世界最大級のイベントとして知られています。 Black Hat USA
Haskellコミュニティでは、ネットワーク関連を担当。 4児の父であり、家庭では子供たちと、ジョギング、サッカー、スキー、釣り、クワガタ採集をして過ごす。 技術研究所開発室の山本(和)です。私は、同僚の日比野と一緒にDNSのフルリゾルバ(キャッシュサーバ)の実装を進めています。このフルリゾルバの名前は bowline と言います。結びの王様である「もやい結び」から名付けました。 サーバの bowline に加えて、検索コマンドである dug も実装しています。DNSに詳しい方なら分かると思いますが、 dig コマンドに似せた名前を選びました。(もちろん、DIGDUGという名作を意識しています。) 今回は、 DNS検索コマンド dug の使い方について説明します。dugコマンドをインストールする一番簡単な方法は、githubからバイナリをダウンロードすることです。Intel Linux 用
本論文が既存の実装の課題の一つとして指摘するのは、上記のように、CPU コアの割り当てモデルは性能に大きな影響を与える要素でありながら、多くの既存の性能に最適化された TCP/IP スタック実装は、TCP/IP スタック実装利用者が任意の CPU コア割り当てモデルを適用することを許容するような設計になっておらず、本来達成可能な性能を発揮できない構成を強要することです。 例えば、mTCP [10] という実装では unified モデルは採用できず、TAS [12] という実装では、split モデル以外適用できません。 2.2 組み込みやすさ・可搬性を考慮した実装 (Portability-aware TCP/IP Stacks) 2.2.1 NIC オフロード機能への配慮の欠如 (Unaware of NIC hardware offloading features) 大きなデータを転
地方拠点の一つ、九州支社に所属しています。サーバ・ストレージを中心としたSI業務に携わってましたが、現在は技術探索・深堀業務を中心に対応しています。 2018年に難病を患ったことにより、定期的に入退院を繰り返しつつ、2023年には男性更年期障害の発症をきっかけに、トランスジェンダーとしての道を歩み始めてます。 2024/08/22修正: はてなブックマークのコメントから、「それってデシリアライズって言わないよ」というご指摘を頂戴しました。 恥ずかしながら浅学であったがゆえに用語を取り違えたまんま長らく覚えてまして、これを整形表示(Pretty Print)と修正させていただきました。最初の用語登場箇所のみ修正した内容として取り消し線付きで記述しておりまして、それ以降は置換させてもらっています。 ご指摘誠にありがとうございました<(_ _)> これとは別に、後半で記述してるコードの一部に使わ
はじめまして。IIJにてメールサービスの開発業務をしているYASです。 個人メールサーバを構築して実際に他人に対してメールを送ってみたいと考える人がいるかもしれません。 しかし個人でメールサーバを建てたところで通常は直接インターネットに接続できないので、どこかのプロバイダのメールサーバを経由してメールを送信することになるでしょう。 この時プロバイダのメールサーバに対してSMTP認証をすることが考えられます。 メールを扱う上でSMTP認証というのをよく聞くとは思います。 SMTP認証(SMTP-AUTH)は元々SMTPというメール送信プロトコルに送信した人の認証機能がなかったことから生まれた、認証に関するSMTPの拡張です。 このことからユーザ認証のイメージがあるかもしれませんが、MTA間での認証という側面での利用でも一般的に使われています。 今回は勉強として有名なMTAであるSendmai
2023年新卒入社。日々学びながらSMXの運用をしています。バーチャルカルチャーとインターネット音楽沼の住民。 はじめに はじめまして。IIJにてメールサービスの運用をしている芹澤です。 開発のYASがSendmailでのMTA間SMTP認証を試してみたとのことで、自分はPostfixを用いたMTA間のSMTP認証を試してみたいと思います。 SMTP認証とはSMTPの拡張であり、MTAに接続したユーザが正規なものであることを認証するだけでなく、MTAに接続したMTAが正規なものであることを認証するためにも用いられています。イメージとしては下図のとおりです。個人で建てたメールサーバからプロバイダのメールサーバを経由してメールを送信する際に、プロバイダのメールサーバに対してSMTP認証を行うことで、正しいMTAであることを証明することができます。 PostfixはSendmailの後発として開
結構長くゲーム業界に出向していましたが、2022年秋に戻ってきました。ゲーム業界での経験も生かしながらIIJのエンジニアとしてちょっと面白いことを提供できていければいいなぁと思っています。格闘ゲームの世界チャンピオン(Evo2017)になった従兄弟がいますが彼にゲームを教えたのは僕ではありません。マスターリーグ大変そう、あと取締役就任おめでとう! まさかCEDEC2024で僕が発表できるとは思っていませんでしたw 僕はStarlink以外にも普段は新しいサービスやシステムの調査・評価・サービス化検討などをするチームで活動しています。 Dittoは以前にチームに持ち込まれてきたもので、その概要や事例などをみた時に「ネットワークゲームで利用できたら面白んじゃないかな?」と感じていました。検討が割と進んだのが今年の5月ぐらいで、8月のCEDEC(日本国内最大のゲーム開発者向け技術交流会)でアピー
※統一された呼び方があるわけではありませんが、この記事では説明のためにこのように呼びます データ通信方式は、YouTubeやLINEなどと同じ通信方式です。緊急地震速報のように同じ速報をすべてのスマホに送る場合でも、一台一台のスマホに対して個別に通信を行なっています。 これに対して、ETWS (Earthquake and Tsunami Warning System) 方式は特殊で、携帯電話の基地局は、個々のスマホを特定することなく、「地震発生」という信号を一斉に送信します。この信号を受信できたスマホが、警報音を鳴らすという仕組みなのです。 実は、スマホは、通話やアプリを利用していない「待ち受け」状態の時でも、自分が現在使用している基地局の電波を受信しています。これは、通話の着信を受けたり、基地局の電波が弱くなったときに、隣の基地局に電波を切り替える動作(ハンドオーバー)を行なうためです
IIJ 技術担当部長 最近はインターネットの技術を紹介するのがお仕事です。元々プログラマ、サーバ・データセンター・ネットワーク・セキュリティ・モバイルといろいろやってきました。 本日(7/30)、iPhoneの新しいiOS 17.6が配信されました。今回のバージョンアップでは、携帯電話が通じないところでも人工衛星経由でSOS(緊急機関への通報)ができる機能が日本でも有効になりました。 iPhone で衛星経由の緊急 SOS を使う – Apple サポート (日本) この機能がIIJmioのようなMVNOでも使えるかどうか、IIJmioのテクニカルサポートチームの協力を得て、早速試してみました。 お断り iPhoneの「緊急SOSのデモ」を使用しています。実際に緊急通報を行ったわけではありません。 デモモードと実際の緊急通報の挙動の違いまでは確認できていません。あくまでデモを試してみた結果
はじめに あえてどことは言いませんが、先日某サイトで「ネット速度を高速化する方法」としてDNSサーバの設定をpublic DNSサービスに変更する記事が出てました。その記事の結論としては「変更しても大差ない」というものでしたが、DNSでネットワークを高速化するというこのような記事は何年も前からときどき見かけます。いい機会なので、このあたりについてもう少し深く掘り下げて考えてみましょう。 ※この記事では、とくに明示しなければDNSサーバとはキャッシュDNSサーバ(フルサービスリゾルバ)を指すものとします。 DNS応答の速さ DNSの設定を変えることによりネットワークの速度が速くなるとすれば、(1)DNSそれ自体の応答が速くなるか、(2)その後のWebアクセスが速くなるか、のどちらか(または両方でしょう)。このそれぞれについて検討してみましょう。 前者が速くなると画像やJavascriptなど
このように、Cookie自体はいきなり誰かの個人情報・プライバシーに触れる仕組みではありません。あくまでアクセスを識別するための技術です。また、ECサイトやSNSのように、利用者を識別して動作しなければならないWebサイトではCookieはかならず必要になります。 サードパーティークッキーって? 今回話題になっているのは、「サードパーティークッキー (3rd Party Cookie)」です。これもCookieの一種なのですが、ここまで出てきたものと少し扱いが異なります。それは、Cookieが複数のWebサイトをまたがって利用されるという点です。 サードパーティーCookieの説明のために、A社のWebサイト、B社のWebサイトという、無関係な二つのWebサイトがある事にしましょう。そして、ここにP社のWebサイトを追加します。P社のWebサイトと書きましたが、ここで想定しているのは、A社
電子メール、ネットワーク機器集中管理、異常検知、分散処理、クラウド基盤などのシステム開発に従事。古代Rubyist。 先日、 Ruby (CRuby) が String をメモリ上でどのように扱っているのか気になって調べていました。そこで String の構造体やメモリの扱いとその変遷が興味深いと思ったので、ちょっとまとめてみました。 Ruby のオブジェクトのデータ構造 まず前提知識として、そもそも Ruby が C の世界でオブジェクトをどのようなデータ構造で持っているかをざっくりおさらいします。 VALUE 型 Ruby の内部ではオブジェクトを VALUE 型という型の変数で取り扱っています。 // include/ruby/internal/value.h typedef unsigned long VALUE; 宣言の通り VALUE 型の実体は unsigned long で
結構長くゲーム業界に出向していましたが、2022年秋に戻ってきました。ゲーム業界での経験も生かしながらIIJのエンジニアとしてちょっと面白いことを提供できていければいいなぁと思っています。格闘ゲームの世界チャンピオン(Evo2017)になった従兄弟がいますが彼にゲームを教えたのは僕ではありません。マスターリーグ大変そう、あと取締役就任おめでとう! Starlinkが日本に使えるようになって1年半が過ぎました。イベント、山小屋、災害現場、船舶での利用などの事例はプレスリリース含めて色々な場面で見かけるようになってきました。 一方で普通の?利用についてはあまり紹介されていないような印象があり、まだまだ皆さん様子見なのかもしれません。 Starlinkは衛星通信を個人でも利用できる価格帯と使い勝手にまで落とし込んでいて、既存回線のバックアップ用途はもちろんメイン回線としても実用的な性能を提供して
IIJ 技術担当部長 最近はインターネットの技術を紹介するのがお仕事です。元々プログラマ、サーバ・データセンター・ネットワーク・セキュリティ・モバイルといろいろやってきました。 ここしばらく「2024年6月よりGoogle (Gmail) が迷惑メール対策を強化、メールが届かなくなるかも」というややセンセーショナルなニュースが流れていました。本件、掘り下げるとややこしい話ではあるのですが、この記事ではざっくりと「何が起っているのか」についてまとめてみたいと思います。(説明を簡単にするため、細かいことは省いています) 結局、私は何をすれば良いの? この問題、「Google (Gmail)で何か起るらしい」という報道のため、Gmailを使っている人が何かしなければならない雰囲気があります。ですが、実際に対応しなければならないのは、Gmailを使っている人ではありません。むしろGmailを使って
2024年6月に発行したIIJの技術レポートIIR vol.63 1章では「日々高度化するサイバー攻撃からお客様を保護するための取り組み」をお届けします。 本報告のポイント 電子メールは引き続きビジネスやプライベートでの重要な連絡手段の一つですが、迷惑メールや、それによって引き起こされるフィッシング詐欺により、企業や個人に経済的被害が発生する状況が続いています。IIJでは継続的に迷惑メール対策に取り組んでおり、その知見から次の二点について報告を行ないます。 お客様を脅威から保護する取り組み 近年の迷惑メールは、正規のメール利用者の認証情報(ID、パスワード)を盗み、メールアカウントを乗っ取って送信されるケースが増えています。このような方法で迷惑メールが送信されると、乗っ取られた利用者自身や所属組織の評判(レピュテーション)が低下し、今後の電子メールの利用に支障が出てしまいます。 IIJセキ
広大なネットとAS2497の中で働くネットワークエンジニア。趣味は海外旅行とインフラ歩き。社内外で「マンホールの人」と呼ばれている。 皆様お久しぶりです。初めての方は初めまして。ネットワーク技術部の竹﨑です。IIJには2020年度に新卒で入社しIIJバックボーンに携わる部署で働いております。過去にはこのような記事を投稿しております。 いつもニッチなブログばかりを投稿していますが今回は私の仕事紹介です。マンホールの人と言われることが多いですが残念ながらマンホールは趣味であり仕事ではありません。 IIJバックボーンについて 私のお仕事紹介の前に改めて現在のIIJバックボーンの規模をご紹介します。 IIJバックボーンの2024年5月現在の規模は以下の通りで、これらの設備を部署を横断した運用組織としてチームで運用しています。 世界5カ国 40+POP 16IX 4,000+ノード IIJにはこのバ
結構長くゲーム業界に出向していましたが、2022年秋に戻ってきました。ゲーム業界での経験も生かしながらIIJのエンジニアとしてちょっと面白いことを提供できていければいいなぁと思っています。格闘ゲームの世界チャンピオン(Evo2017)になった従兄弟がいますが彼にゲームを教えたのは僕ではありません。マスターリーグ大変そう、あと取締役就任おめでとう! 日本にStarlinkが登場してから1年半が経ち、僕がStarlink関係のブログ記事を書き始めてからかなりの回数を経ました。これだけ続けていると紹介当初とは仕様が異なる部分が色々でてきています。 古い記事はその時点での仕様なので記事として残しておくことに意味があるかなと思うのですが、色々変わっている所について書いておこうと思います。 Starlinkで使用しているIPアドレスについて StarlinkがGeoIP情報を公開している事を知ってから
地方拠点の一つ、九州支社に所属しています。サーバ・ストレージを中心としたSI業務に携わってましたが、現在は技術探索・深堀業務を中心に対応しています。 2018年に難病を患ったことにより、定期的に入退院を繰り返しつつ、2023年には男性更年期障害の発症をきっかけに、トランスジェンダーとしての道を歩み始めてます。 LLM群雄割拠の時代 昨今、ローカルGPUで駆動できるようなLLM(大規模言語モデル)もかなり増えてきて、キャッチコピー的に「ついに我が家にもGPT-4が!」とか言われるようになってまいりました。パラメータ規模で言えば70億~130億(7B-13B)パラメータ、700億(70B)パラメータ、1400億(140B)パラメータあたりのモデルが活発にリリースされているように見受けられます。 大きなモデルをGPU寄せ集めしつつ遊びたい! しかしながら、コンシュマー向けのGPUにおいては、7B
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