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ロシア軍によるウクライナ北東部ハルキウ北方面への越境攻撃が本格的な攻勢の始まりなのか、それともウクライナ軍の兵力分散を狙った陽動なのかは、まだはっきりしたことを言える段階でなない。 とはいえ、ハルキウの北東40kmほどにあり、ロシアとの国境からわずか数kmしか離れていないボウチャンシク市の住民にとっては、どちらであろうとあまり関係ないかもしれない。故郷が再び戦場になっているのだ。 ロシアの2022年2月の全面侵攻前におよそ1万7000人が住んでいたボウチャンシクは、侵攻開始直後にロシア軍に占領された。その7カ月後、ウクライナ軍の最初の反転攻勢の過程で解放された。だが今、ロシア軍の3個連隊の部隊に再び狙われている。数千人の住民が避難を余儀なくされており、なかにはこの2年あまりで2回目の避難になる人もいる。 ボウチャンシクの戦いは、ロシア軍による北方からの新たな作戦で最初の大きな戦いのひとつに
インドネシアを拠点とするスマート農業プラットフォームのElevarm(エレバーム)は米国時間5月8日、苗木と有機肥料の生産を強化するため、シンガポールを拠点とするベンチャーキャピタルのインシグニア・ベンチャーズ・パートナーズから260万ドル(約4億円)を調達したと発表した。 この調達ラウンドには、エレバームの既存出資者でインドネシアの「スマート養殖のユニコーン企業」として知られるeFishery(イーフィッシャリー)創業者のギブラン・フザイファや、ECプラットフォームのエバーモスの共同創業者でCEOのアリップ・ティルタらも参加した。 「私たちの使命は、独自の研究や技術、ソリューションを通じて、農作物の収穫量を増やすだけでなく、長期的に循環経済に貢献する農業の必需品へのアクセスを民主化することだ」と、エレバームの共同創業者兼CEOのバユ・シエリ・ラクマットは声明の中で述べた。 ラクマットは2
前回のコラムでレポートしたBTSの所属事務所「HYBE(ハイブ)」の内紛騒動は、韓国ではさらに大きな広がりを見せている。 特に、HYBE傘下の子会社「ADOR(アドア)」のミン・ヒジン代表が、親会社に反旗を翻すような激烈な記者会見を開いてからは、世論の風向きが一気に変わってきている。 4月25日にミン代表が記者会見をする前は、HYBE側の主張だけがメディアで報じられていたため、彼女に対しては「HYBEの庇護のもとで育てたNewJeansというアイドルを、自分が育てたからと横取りしようとしている」という見方が一般的だった。 しかし記者会見後は、ミン代表に対する世間の見方が一変した。 会見の模様はネット配信でも流されたのだが、ラフな格好、尊敬語を交えたタメ口、感情が高ぶったときは俗語や上司への悪口、差別用語など、テレビ放送では絶対ありえないような型破りなものであった。ネットで視聴した人のなかに
KPMGの2024年米国CEO展望調査によると、米国の大企業の30%が週4日勤務(週休3日)などの新しい働き方を模索している。驚くことではないが、週4日勤務という考えは再び支持を得つつある。 バーニー・サンダース米上院議員は最近、給与を減らすことなく週32時間労働を実現する法案を提出した。その数日後、富豪の著名投資家スティーブ・コーエンが米CNBCテレビの番組『Squawk Box』に出演し、ゴルフの新リーグ「TGL」への投資について語った。コーエンは「週4日勤務の時代がやってくる」と信じている。週4日勤務制を採用する企業が増えれば、ゴルフ場が金曜日に今以上に混雑するのは当然だ。採用活動からもこの傾向がうかがえる。求人情報のIndeedのデータによると、週4日勤務をうたう求人広告の全体数はまだ少ないものの、ここ数年で3倍に増えているという。 従業員のバーンアウト(燃え尽き症候群)がこれまで
4月上旬、ウクライナ東部ドネツク市のすぐ西にある都市クラスノホリウカの郊外を監視していたウクライナ軍のドローン(無人機)操縦士は、車体と砲塔を粗雑な金属製の屋根で覆ったロシア軍のT-72戦車を見つけた。 ほどなくして、同じような格好をした戦車が、ロシアがウクライナで拡大して2年3カ月目に入る戦争の約1000kmにおよぶ戦線の各地に出没し出した。多くはドローン対策のジャマー(電波妨害装置)も備えるようになっている。この戦車はロシア側では「皇帝のグリル」、ウクライナ側では「亀戦車」などと呼ばれている。 ロシア軍の攻勢で運用され始めて2カ月目に入るなか、亀戦車はまた新たな進化を遂げたようだ。最新の映像では、甲羅のような硬い金属製外殻の上にもう一層、金属製の格子をまとっていた。 this thing is huge. If it's role is purely plow the mines, i
日本の大企業が注目するリサーチツールをご存知だろうか。3億件以上の研究論文から技術の相関性を瞬時に可視化できる「Memory AI」なるもので、2023年6月にプレベータ版をリリースすると、半年でキリンホールディングスや大正製薬など大手企業約20社が顧客になった。 注目される理由は、企業の研究開発や事業開発担当者が技術調査や分析にかかる工数を最大で9割削減できるからだ。日本は特許出願件数で2022年、28.9万件で世界3位。国・地域別のGDP(国内総生産)に占める研究開発費総額の割合が3.59%と高く、ここ20年間で世界最高レベルにある(※)。科学技術においてこれだけ充実した環境にありながら、大きな問題がある。研究開発の最初の工程となる調査や分析には短くて半年、長いと1年半もの時間が必要になる。この非効率性に着眼したのが、当時、ニューヨーク州立大学の学生だった畑瀬研斗が設立したMEMORY
人型ロボットを開発するスタートアップ、Figure(フィギュア)の創業者でCEOのブレット・アドコック(38)は、自社のロボットへの自信を深めているが、それには理由がある。 1月に同社はBMWとの協業を発表し、自社のロボットをサウスカロライナ州の製造工場で働かせることを目標に掲げた。そして2月29日、フィギュアはマイクロソフトやエヌビディア、OpenAIのスタートアップファンド、ジェフ・ベゾスなどから26億ドルの評価額で6億7500万ドル(約1060億円)を調達した。同社はまた、人型ロボット用の人工知能(AI)モデルを開発するための協業契約をOpenAIと締結した。 この調達によって、カリフォルニア州サニーベールを拠点とするフィギュアの約50%を所有するアドコックは、ビリオネアの仲間入りを果たした。彼が保有するフィギュアと以前のスタートアップの株式の価値の合計は、推定14億ドルに達している
日常会話やポップカルチャーでは、「サイコパス」と「ソシオパス」という言葉は同義語として使われることが多い。一般的には、どちらも危険で暴力的、または恐ろしく冷酷な人のことを指し、共感性に欠け、非道な行為を行うことができる人のことをいう。 しかし、心理学の分野ではこれらは異なる特徴と意味合いを持っている。違いは些細なことに思えるかもしれないが、これらの用語を混同することで、重大な判断ミスを招く可能性がある。 ソシオパスとは何か? 「Current Psychiatry Reports」に掲載された研究によれば、かつてソシオパスと呼ばれていたものは、現在では反社会性パーソナリティ障害(ASPD)として知られている。この障害は、他者の幸福に対する無視や侵害という特徴的なパターンで表れる。ソシオパスの行動は通常、幼少期または思春期初期に始まり、成人期に続くとされる。 研究によれば、この障害の一般的な
マウンティング(One-upmanship、優越感の誇示)は、人が他者に対する優位性を主張するために、微妙または露骨な競争心を見せる一般的な現象だ。人間関係の中で、この現象は、パートナーや仲間を追い越したい、影を薄くしたり貶めたいという絶え間ない衝動として現れる。 そのマウンティングの根底にあるのは、比較によって肯定と承認を求めるよう人を駆り立てる根深い不安なのだ。最初は無害な冗談や遊び心のあるライバル関係のように見えるが、その根底にある動機は不和と憤りの種をまく可能性がある。自分の価値や優位性を示す必要性が常にあることで、緊張と不信の雰囲気が生まれ、相互の尊重と理解の基盤が徐々に侵食されていく。 以下は、「マウンティング」の背景にある3つの心理学的説明と、それらにあなたの人間関係を侵食させないための予防策だ。 1. 劣等感 劣等感は、個人の精神に浸透している根深い不全感だ。多くの場合、幼
メンタルヘルスの苦しみを正しく描いてくれることを期待していた映画で、ハリウッド流のうわべだけの描写を見てがっかりしたことはないだろうか? 心の問題を抱えて生きることの複雑な現実を、センセーショナルにあるいは矮小化し、時にはまったく不正確に表現している映画があまりにも多い。しかし、よく探せば、ステレオタイプと決別し、人間の体験を忠実に描写している作品を見つけることができる。 次の3作品は、メンタルヘルスの問題とともに生きる現実を垣間見せてくれる。これらの映画は、演出や物語がすばらしいだけでなく、日々の問題の残酷でほろ苦く胸をえぐられるような現実という新鮮な何かに光を当てている。 1. 『ファーザー(The Father)』2020年 『ファーザー』は、認知症とそれが人間関係に与える影響を掘り下げた感動的ドラマだ。物語は認知症の父の視点で語られ、方向感覚を失わせる没入的体験を観客にもたらす。彼
ここのところ世間を騒がせた、大谷翔平氏の専属通訳水原一平氏の違法スポーツ賭博事件だが、その後大谷氏の新通訳としてウィル・アイアトン氏が就任し、実際に稼働を始めている。 おもしろいことに、水原氏、アイアトン氏両名の「通訳の流儀」には大きな違いがあるという──。大谷翔平「新通訳アイアトン」、水原一平と訳し方の差くっきり。実例で分析に続いて以下、国際交渉のコンサルティングを行うYouWorld代表取締役の松樹悠太朗氏が、水原氏の流儀を分析した後に、「2つの流儀」は、対話に実際にどう影響するかを考察する。 水原訳は「主張と本論の順番を入れ替える」 大谷翔平「新通訳アイアトン」、訳し方が水原一平と段違い。実例で分析したでは主にアイアトン氏の通訳の流儀について紹介した。 本稿では、過去の水原氏の通訳例も見ながら、2人の「流儀」を比較してみたい。 水原氏は「意訳スタイル」であると言われている。アイアトン
2024年2月、ベンチャーキャピタル(VC)大手のアンドリーセン・ホロウィッツが、シリコンバレーで開いたパーティーには、グンド・ブラザーズと呼ばれる若手起業家たちが大挙して詰めかけた。ほぼ全員がマレットヘア(側頭部を刈り上げて襟足部分を長く伸ばした髪型)の彼らは、エナジードリンクをがぶ飲みし、ニコチンパウチを噛んで、愛国的な歌を歌いながら、ツアーバスに乗ってやってきた。 グンド・ブラザーズという呼び名は、彼らが拠点とする米国最大の軍需産業の街、エル・セグンドに由来している。 2016年にグーグルが、従業員からの反発を受けて国防総省との契約を破棄して以来、VCは防衛テクノロジー企業に1000億ドル(約15兆6000億円)以上の資金を投入し、シリコンバレーの異端児として知られるパルマー・ラッキーが立ち上げた軍事ドローン企業のアンドゥリル・インダストリーズのようなスタートアップを台頭させた。 ラ
ロシア軍のドローン(無人機)対策のジャマー(電波妨害装置)はあまり効果を発揮していない。ロシア軍の防空システムは前線から何百kmも離れた基地や工場、製油所をウクライナのドローン攻撃から守るため、薄く広がった状態になっている。 だとすれば、ロシア軍の歩兵はウクライナ側がロシア側の陣地に毎月およそ10万機送り込んでいる自爆型のFPV(一人称視点)ドローンから、どうやって身を守ればよいだろうか。 この目的では散弾銃は案外悪くない。機体重量900gかそこらのFPVドローンは、大きさも飛ぶ速さも鳥くらいだ。すばやい射撃手なら、飛んでくるFPVドローンをカモのように仕留められるかもしれない。 じつのところ、ロシア軍はドローンからの防御用に散弾銃を少数ながら部隊に支給している。しかし、ウクライナに進駐している40万人規模の軍隊全体を守るにはとうてい足りない。そのため、少なくとも1人のロシア兵は母国の支援
映画は私たちを取り巻く世界を認識に対して強い影響力がある。しかし心理学に関していえば、ハリウッドはしばしば創造的な自由で、人々を誤解やステレオタイプへと導く。誇張された症状から、美化された精神疾患の描写まで、いくつかの映画はとても大きな誤りを犯している。 そうした作品は鑑賞には良いかもしれないが、たとえ意図していなくても、心理学やメンタルヘルスに対する誤った考えを観客にもたらしかねない。フィクションに着想を与えた真実を知れば、必ずしもエンターテインメントが現実と一致していないことがわかるだろう。 1. 『17歳のカルテ(Girl, Interrupted)』1999年 『17歳のカルテ』は、スザンナ・ケイセンの自伝を映画化したもので、1960年代に境界性パーソナリティ障害(BPD)と診断された彼女の体験と、精神科病院での入院生活を詳しく描いている。映画はメンタルヘルスと自己発見に関する重要
大谷翔平氏の専属通訳を務めていた水原一平氏の違法スポーツ賭博事件が世の中を騒がせる中、大谷氏の「新通訳」としてウィル・アイアトン氏が就任した。 実は、2人の「通訳の流儀」には大きな違いがあるという──。以下、国際交渉のコンサルティングを行うYouWorld代表取締役の松樹悠太朗氏が、以下、まずはアイアトン氏の流儀を実際の通訳例を用いて分析する。 「水原一平氏の訳し方分析」はこちら> 大谷翔平新通訳、水原一平とは全然別の訳し方。違いは「行間」 アイアトン訳、ネイティブには「1個1個がつながっていない」印象? 大谷翔平氏の通訳者が水原一平氏からウィル・アイアトン氏に変わってから、二人の通訳のスタイルの違いがテレビやオンライン記事で話題となっている。 専門的な視点や感覚的な違いに至るまで幅広く議論が展開される中、国際的なコミュニケーションのコンサルティングを専門にしている筆者にとって、特に印象に
インドで見つかった化石が、文字どおり怪物のような巨大なヘビの新種だったことがわかった。ヘビが苦手な方にとっては今すぐ車の中にでも逃げ込みたくなるような話かもしれない。 4月に学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表された研究によると、およそ4700万年前に生息していたこのヘビは体長が推定11〜15メートルもあった。大型肉食恐竜のティラノサウルス・レックスを上回る長さということになる。ジャンボ機の中で毒ヘビの大群が暴れまわる『スネーク・フライト』というパニック映画があるが、大昔にはジャンボ機の5分の1ほどの長さのヘビがうねうねと這いずり回っていたということだ。 このヘビは、すでに絶滅したマッツォイア(madtsoiidae)科という陸生ヘビの系統に属する。マッツォイア科のヘビは、現在の南米、アフリカ、オーストラリア、南欧、インドにまたがる広い地域に生息していた。およそ1億年存続し、平均
私たちはしばしば、人の成功をその人の知性、才能、特権、あるいは運によるものだと考える。これらの要因が重要な役割を果たしていることは間違いないが、その一方で「グリット(Grit、やり抜く力)」と呼ばれる、あまり知られていない資質が、理想の人生をつかむために不可欠な役割を果たしている。 グリットの概念は、心理学者のアンジェラ・ダックワースによって、「長期目標に向けた情熱と忍耐力の独特な組み合わせ」として紹介された。要するに、それは障害に直面しても前進し続ける能力のことだ。 2023年の研究で明らかにされた、グリットを使って目標を達成するための8つの方法を、研究に裏付けられた形で紹介しよう。 1. SMARTな目標を立てる 達成可能性が高い目標とは、具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Achievable)、現実的(Realistic)、期限付き(Time-b
ウクライナ東部ルハンシク州のクバニ村は、ロシアがウクライナで拡大して2年3カ月目に入った戦争の前線から100kmほど離れている。ウクライナ軍のほとんどの対人兵器の射程から十分外に位置するため、占領しているロシア軍にとってかなり安全な場所だった。 5月1日かその前日、クバニ付近の野外に大勢のロシア兵らが堂々と集まっていたのも、そうした安心感からだったのだろう。もしかすると数百人いたかもしれない兵士らは、訓練のために集合していたようだ。 だが、ロシア軍にとって問題になるものがあった。米国からウクライナに供与されたATACMS戦術弾道ミサイルである。精密誘導されるこのミサイルはモデルによっては射程が300kmに達し、内蔵している擲弾(てきだん)サイズの子弾を数百個から1000個近くばらまく。 ロシア兵らが白昼、クバニ付近の原っぱを公然とうろつく様子は、ウクライナ軍のドローン(無人機)によってかな
旅の醍醐味(だいごみ)と言えば、新たな場所を発見することだが、気に入った場所を再訪することには特別な意味がある。これはまた、なぜそこが最高の場所なのかを如実に示す指標でもある。では、旅行者がもう一度訪れたい場所はどこだろうか? 英旅行保険会社インシュアランス・ゴーは、旅行者がもう一度訪れたい場所をランキング形式で発表した。調査では、世界約500の国や都市、観光名所について、米投稿サイト「レディット」やその他ウェブサイトに寄せられた数千件に及ぶコメントを分析し、再訪するのに最も魅力的な場所を明らかにした。 世界中の旅行者がもう一度訪れたい国の1位は、豊かな文化と多様な見どころで有名な日本だ。日本については、レディットに投稿されたコメントだけでも324件もの言及があり、東京の賑やかな通りから京都の落ち着いた街並みまで、伝統と現代性が見事に融合し、旅行者を引き付けている。 日本に僅差で続いたのは
ウォーレン・バフェットは、2023年4月に来日した際、「5大総合商社株の保有比率を引き上げる」と公言した。そこから約1年。各社の株価は軒並み上昇傾向にあり、上場来高値を更新。三井物産の2023年度決算は最終利益は1兆636億円(5月1日公表)、三菱商事の同利益は9640億円(5月2日公表)と、両社とも過去2番目に高い水準で、それぞれ1兆円前後の利益を叩きだした。 商社が躍進を続ける理由とは何か。自身も三菱商事出身かつ、伊藤忠商事グループのファミマでの経歴も併せ持つ植野大輔が、Forbes JAPAN ニュースレター「大胆不敵なキャリア戦略」コーナーで紹介した商社の強さの秘密を掲載する。 商社パーソンはスーパーゼネラリスト 以前、総合商社躍進の秘密の一つに、身銭を切った「ブラッディインフォメーション」による、事業投資だと書きました。ブラッディインフォメーションとは、「A社の商材の品質が落ちた
ロシア空軍は、FAB汎用航空爆弾にUMPK衛星誘導キットを装着した誘導滑空爆弾(ウクライナ側呼称「KAB」)を、毎月3000発もウクライナ軍部隊に向けて投下している。4月27日、ウクライナ側がロシア南部クラスノダール地方の航空基地方面に長距離ドローン(無人機)を数十機飛ばし、多数のUMPKが保管されていた倉庫を爆破したのはそのためだ。 ウクライナ南部の前線からおよそ200km離れたクショフスカヤ空軍基地への襲撃直後の動画や衛星画像には、焼け焦げた施設やUMPKの残骸の山が見える。衛星画像からは、スホーイSu-34戦闘爆撃機少なくとも1機が破壊された形跡もうかがえるようだ。Su-34はこのキットを付けた滑空爆弾の主な発射母機になっている機体だ。 Overnight, Ukrainian forces successfully struck Russia's Kushchyovskaya ai
米国のアパレル生産業界にとって、この1年半は長く厳しいものだった。サイクルウェアメーカーKitsbow(キッツボウ)の元最高経営責任者(CEO)でビジネスアドバイザーのデービッド・ビルストロームによると、過去1年5カ月で23の米アパレルブランドが廃業し、そのほとんどがKitsbowやNutmeg Needleworks(ナツメグ・ニードルワークス)のような中小企業だった。一体、何が起こっているのか。 直接的な原因は、1930年に成立した米関税法(スムート・ホーリー法)の非課税基準を定めているデミニミス・ルール、具体的にいうと中国発のTemu(ティームー)やSHEIN(シーイン)のような企業による同規定の悪用だ。この規定は800ドル(約12万6000円)未満の小包の関税を免除するもので、前述の2社のような国外のD2C小売企業は関税を免れ、米国メーカーの競争力を削ぐことができる。 こうした状況
韓国ゲーム開発企業SHIFT UPが手掛けたPlayStation 5向け新作ゲーム『Stellar Blade』に関する話題はこれまで、主人公の高い露出度の是非をめぐる「文化戦争」と、実際のゲームの質に関する議論が錯綜してきた。そしてこのたび、その2つの相乗効果により、同作は予想外の高みへと押し上げられた。 『Stellar Blade』は、批評サイト「メタクリティック」でのユーザースコアが歴代PS5ゲームで最高の10点満点中9.2点となった。これは、批評家スコアの82点(良い点数だが、最高ではない)を上回る評価だ。数字だけ見れば、『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』と『BIOHAZARD RE:4』の追加DLC「セパレート ウェイズ」に並ぶ1位タイとなる。だが私は、『Stellar Blade』が両作を超えて事実上の1位となったと考えている。 その理由は2つある。1つ
インド北西部のカッチ地方にある円形の凹地は長年、科学者の興味を引きつけている。隕石衝突クレーターの残骸が風化を受けたものと推測されていたこの凹地は、周囲の岩石に天体衝突の変成作用で形成される特徴的な鉱物が含まれていることが、最新の地球化学的分析によって明らかになったと、米航空宇宙局(NASA)のウェブサイトEarth Observatoryに掲載されているリンジー・ドーマンのブログ記事に記されている。 近くにある村の名前にちなんで命名されたこの「ルナ構造体」は、直径約1.8kmで、外縁部は周囲の草原より6mほど高くなっている。最も深い地点には、一時的に塩水湖ができている。研究チームは2022年5月の乾期を利用して、構造体全域からサンプルを収集した。 サンプルの岩石や堆積物から、地球の自然環境ではめったに見られない鉱物をいくつか検出した。これらの希少鉱物は、隕石が地面に衝突する際に生じる超高
医療トレーニング向けのVRツールを提供するFundamental VR(ファンダメンタルVR)は、アップルのスマートグラス、Apple Vision Pro(以下、Vision Pro)が外科医のトレーニングに最も適したバーチャルツールだと主張する。 同社によると、Vision Proのジェスチャー操作システムの性能は驚異的だという。外科医のトレーニングにこのデバイスを使用することで、他のVRシステムと同様、外科手術のトレーニングに要する時間を40%~200%短縮することが可能だ。何よりも、医師が実際の患者を手術する前に技術を磨くことができる点が大きなメリットだ。 「我々の目標は、ユーザーをプリ・ヒューマン・コンピテンス(pre-human competence)に到達させることだ。これは、実際の患者で練習するのではなく、シミュレーションで技術を習得してから手術室に入ることを意味する」と、
米国の非営利団体組織「コンシューマーズ・ユニオン」が運営する『コンシューマー・レポート(CR)』は、自動車の購入に関するアドバイスを求める消費者にとって不可欠な情報サイト/雑誌だ。CRは毎年、独自の試験・調査に基づく「最も優れた自動車」を発表していることで知られているが、彼らが公表する「最も酷い自動車ブランド」もまた同様に、新しい乗用車やピックアップトラック、SUVを購入する人にとって必須の情報である。 この記事では、CRが挙げている2024年版「購入を避けるべき5つの自動車ブランド」と、それら各ブランドに対する筆者の見解を紹介する。 リビアン:55点 リビアンは確かに、2009年の設立当時は、電気自動車(EV)の世界に革新的な新風を巻き起こすと歓迎された。しかし、同社のいくつかのクルマは、特にフロントから見ると、筆者には進歩してないコンセプトカーのように見える。 リビアンR1S(Rivi
アルツハイマー病の原因はアミロイドベータというタンパク質の蓄積だとされているが、もうひとつ、病変したタウタンパク質の蓄積もある。それを排除する治療法は研究されているものの、そもそもそれが起きる仕組みはわかっていなかった。東京都立大学の研究チームは、その蓄積を阻害する酵素に着目。マウスの実験で、その効果を確認した。アルツハイマー病の根本治療につながる発見だ。 タウタンパク質は脳の神経ネットワーク構築に欠かせない要素だが、リン酸化によって凝集して沈着(タウオパチー)することで毒性化し、脳細胞を殺して、脳を萎縮させる。そのリン酸化を媒介する酵素としてMARK4が知られているが、研究チームはMARK4を欠損させたマウスではタウオパチーが減少することを確認した。 タウオパチーのあるマウスは、認知機能の低下を起こし、早死にしてしまう。それを、MARK4を作る遺伝子を持たないマウスと掛け合わせ、MARK
ネットフリックスのリアリティシリーズのチャートのトップには現在、『アンロックド: 獄中の大実験』が君臨しているが、心理ドラマが好きな人にお薦めしたいのが、『私のトナカイちゃん』という奇妙な名前の英国のシリーズだ。 米国時間4月11日に配信が始まったこの作品は、チャートの3位に初登場したが、より印象的なのは、レビューサイトのRotten Tomatoes(ロッテントマト)で100%という高い評価を獲得したことだ。ネットフリックスのオリジナル作品が、このような高い評価を獲得することはごく稀だ。レビュー数はまだ、さほど多くないが、初期の観客スコアも同様に高い。 『私のトナカイちゃん』は、クリエイターのリチャード・ガッドが自らの体験を基にした戯曲を原作とした作品で、自宅に現れ何千通ものメッセージを送ってきた女性ストーカーとの格闘を描いている。彼自身はこのドラマについて次のように書いている。 「男性
1980年代のシーンがアジア経済にプレイバックしている。もちろん、悪い意味でだ。 このタイムワープ現象の最もわかりやすい例は、11月の米大統領選で返り咲きをめざすドナルド・トランプ前大統領が、40年前ならうまくいったかもしれない政策を「再び偉大」にしたがっていることだ。トランプの公約の目玉は、中国からの輸入品に一律60%かそれ以上の関税を課すというものだ。さらに、一部の輸入自動車に対して100%の関税をかける意向も示している。中国メーカーのメキシコ生産車を念頭に置いた発言だが、日本や韓国の自動車メーカー幹部もおびえているかもしれない。 しかし、80年代を彷彿させる動きはそれだけではない。アジアの通貨安である。 日本の円を見るだけでいい。40年近く前、当時ビジネスマンだったトランプは、ドルに対する円の安さにいきり立った。彼に言わせれば、日本と円安は「米国の血をせっせと吸い上げる」邪悪な存在だ
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