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コンセプチュアルスキルはベーシックなスキルですので、日常的なトレーニングが欠かせません。 その中の一つに、本を読むというトレーニングがあります。この記事では、みなさんのコンセプチュアルスキルを高めてくれる本を紹介したいと思います。 コンセプチュアルスキルの構成要素を ・思考技術 ・思考態度 ・実践(行動) の3つのカテゴリーに分けて、それぞれに役立つ書籍を上げてみました。 <思考技術> (1)細谷 功「具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ」、dZERO(2014) (2)細谷 功「アナロジー思考」、東洋経済新報社 (2011) (3)村山 昇「「キレ」の思考 「コク」の思考」、東洋経済新報社 (2012) (4)小笹 芳央、石井 至、秋山 進「戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル―新・知的ビジネス・スキル講座」、日本能率協会マネジメントセンター (2000) (5)ジェイム
この2年くらい、「パターンランゲージ」というのが注目されるようになってきました。 その理由は2つあり、一つはITの世界で日本でもアジャイルが普及してきて、マネジメントや設計のパターンの在り方に興味を持つ人が増えてきたこと。 もう一つは、かなり属人的な話ですが、慶応大学の井庭崇先生が提唱されている人間行動のパターンランゲージという考え方がウケていること。 井庭崇先生はパターンランゲージを概観する本を作られています。パターンランゲージがすでにある分野、可能性のある分野の識者と対談し、パターンランゲージの可能性を追求するという趣旨の本です。第1章では井庭先生の詳しめの総論もあり、一冊読めば、パターンランゲージの通になれます。 井庭 崇編著、中埜 博、竹中 平蔵、江渡 浩一郎、中西 泰人、羽生田 栄一著「パターン・ランゲージ: 創造的な未来をつくるための言語」、慶應義塾大学出版会(2013) ht
ビジネス書の杜 令和 大人のビジネスパーソンのための書籍紹介をコンセプトに、パソコン通信の時代から25周年になるのを機に、ブログ版として復活させます。 楡 周平「象の墓場」、光文社(2013) お奨め度:★★★★★+α 世界的なエクセレントカンパニーであるコダックをモデルにしたと思われるグローバル企業ソアラ社の日本法人を舞台にした小説。資本主義、企業文化、価値感、イノベーション、技術、組織と人などについて非常に深く考えさせられる一冊。 小説と調査に基づく学術書を比較すべきではないことは重々承知しているが、クレイトン・クリステンセン先生の「イノベーションのジレンマ」以上のインパクトがあった。 特に、小説(ストーリー)という形でしか書けないと思われる全体の構造が見事に書かれており、現場で起こる現象がなぜ起こっているかを、断片的なステレオタイプの指摘ではなく、コンセプチュアルに把握できる。イノベ
狩野 みき「世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業」、日本実業出版社(2013) お奨め度:★★★★★ 大学で英語教育に携わる一方で、グローバルレベルの考える力、プレゼン力、作文力を身につけるスクール「Wonderful Kids」を主宰し、最近では、TED×Tokyoでプレゼンテーションを行い、注目されている狩野みゆきさんが、ハーバードが提唱する「考え方のツボ」をメソッド化した本。 キャリアの浅いビジネスパースンはもちろんだが、それなりのキャリアで考えながら仕事をできると思っている人にもお奨めの1冊。 日本のビジネスパースンは自分で考える力が弱いとよく言われるが、考えるというのがどういうことかすらよく理解していない人が少なくない。考えるためのフ レームワークをいくつか知っていている人は多いと思うが、考えることって具体的に何をすることですかと聞かれると、おそらく多くの人は答え
ビジネス書の杜 令和 大人のビジネスパーソンのための書籍紹介をコンセプトに、パソコン通信の時代から25周年になるのを機に、ブログ版として復活させます。 ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ(斎藤 栄一郎訳)「ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える」、講談社 (2013) <紙版><Kindle版> お奨め度:★★★★★+α ビックデータについて論じた唯一の本だと言われている「Big Data: A Revolution That Will Transform How We Live, Work, and Think」の翻訳。ビックデータについて、その本質を知りたい人は、必読。最近、JR東日本がSuicaのデータの販売を始めて話題になっている。これが何を意味しているかをきちんと理解できていないのであれば、自分のためにも読んでおくことをお奨めしたい一冊。 まず
細田 高広「未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略」、ダイヤモンド社(2013) お奨め度:★★★★★ トビラに「言葉でしか考えられない。考えられないことは実行できない」という楠木建先生の推薦の言葉がある。その通りだと思うし、言葉こそコンセプチュアルスキルの本質だとも思う。 この本ではまず ・「時代」を発明した言葉 ・「組織」を発明した言葉 ・「商品・サービス」を発明した言葉 というくくりで、合計30の言葉を紹介し、その言葉の意味することを解説している。抜群にうまく、面白い。 時代を発明した言葉としては、 1 10年以内に、人類を月に送り込む。(J・F・ケネディ) 2 貧困は、博物館へ。(ムハマド・ユヌス) 3 女のからだを自由にする。(ココ・シャネル) 4 世界はひとつの教室になる。(サルマン・カーン) 5 すべてのデスクと、すべての家庭にコンピューターを。(ビル・ゲイツ) 6 誰も
たぶん、この1年くらいでいい本がたくさん出ている分野の一つはイノベーションです。 イノベーションの本といえば翔泳社ですが、それ以外の出版社もこの1年くらいはずいぶん、刊行されています。 そこで、この記事では、名著、イノベーションマネジメント、イノベーション思考、イノベーション事例、トピックスの5つのカテゴリーに分け、読んだことのある本を取り上げました。 その上で、名著以外は、カテゴリーごとに1冊、お奨めを選びました。名著は選べませんので、すべてお奨めです。お奨めには、「●」がついています。それ以外は「・」となっています。 「ビジネス書の杜」や「プロデューサーの本棚」の書評があるものは書評へリンクしています。それ以外はアマゾンへリンクしています。 【1】イノベーション名著 ●イノベーションの普及 ●イノベーションのジレンマ ●ブルーオーシャン戦略 ●ストラテジック・イノベーション 戦略的イノ
ブライアン・フィッツパトリック氏とベン・コリンス・サスマン(角 征典訳)「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」、オライリージャパン(2013) お奨め度:★★★★★ 著者のブライアン・フィッツパトリック氏とベン・コリンス・サスマン氏はGoogleでリーダーとして仕事をしたエンジニアで、その間の経験に基づくチームマネジメントの持論をまとめた本で、副題は「Googleのギークたちはいかにチームを作るのか」となっている。 「ギーク」というのは日本ではあまり耳にしない言葉だが、サーカスやパレードなどの見世物で、ヘビやニワトリを食いちぎったり、もともと、昆虫を呑み込ん だりするパフォーマーのことをさしていた。語源はドイツ語で「愚者」「嘲笑すべきもの」「騙されやすい者」といった侮蔑的な意味の言葉だと言われる。 インターネットが注目されるようになると共に、コンピュ
細谷 功「会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論」、亜紀書房(2013) お奨め度:★★★★★ 細谷功さんの集大成の一冊。人間と会社とのアナロジーで会社にも「後戻りのできない「不可逆プロセス」の進行」としての老化現象があるという仮説のもとに、会社が老化してくると何が起こるか、そして、どのようにどのように対処すればよいかを示した一冊。 老化とは ・数が増える ・均質化する ・複雑化する ことで会社が劣化する現象である。この劣化は具体的には以下のようなことが起こる。 ・ルールや規則の増加 ・部門と階層の増殖 ・外注化による空洞化 ・過剰品質化 ・手段の目的化 ・顧客意識の希薄化と社内志向化 ・「社内政治家」の増殖 ・人材の均質化・凡庸化 ・・・ などである。これらはいったん始まると、プロセスを逆戻りして若返ることはない。つまり、不可逆なのだ。 具体的な現象を別の視点から整理し
ビジネス書の杜 令和 大人のビジネスパーソンのための書籍紹介をコンセプトに、パソコン通信の時代から25周年になるのを機に、ブログ版として復活させます。 ダヴ・シードマン(ビル・クリントン序文、近藤隆文訳)「人として正しいことを」、海と月社(2013) お奨め度:★★★★★+α これからのビジネスは、技術や製品、ビジネスモデル、戦略といったWHATの革新ではなく、行動(HOW)で勝ることこそ、重要であることを説いた一冊。序文にビル・クリントの言葉があり、 「大統領を退任してから一番大切なのは「どのようにするか=HOW」だと思うようになった。ダヴ・シードマンが本書により、HOWの意味と意義を明らかにしてくれてうれしい」 とコメントしている。まさに米国ではいま、主流になりつつある考え方である。 この本を読み始めたところで、少し混乱していたことがある。これらはWHATではなく、「あり方」の時代だと
◆リーダーシップの考え方の遷移 リーダーシップは、一人のリーダーが組織全体を統制する統制型から始まり、リーダーは統制せずに調整することによって組織を動かす調整型、さらに、リーダーが新しい組織のあり方を求め、変革をけん引していく変革型と主流が遷移してきています。 これのリーダーシップスタイルでは、あくまでも一人(あるいはチーム)のリーダーがいて、そのリーダーが組織全体を牽引していくというスタイルで、その目的がいろいろと変わっていました。 そして、VUCAの時代の今、全員型というリーダーシップスタイルが主流になりつつあります。 このスタイルは、それまでのリーダーシップとは根本的に異なり、リーダーシップはリーダーだけではなく、全員が持つ必要があるという考え方です。これからAIとの協業などで人間の活動のあり方が変わってくると新しいリーダーシップスタイルが出てくる可能性はありますが、人間だけで活動す
リサ・ボデル(穂坂 かほり訳)「会社をつぶせ―ゾンビ組織を考える組織に変えるイノベーション革命」、マグロウヒル・エディケーション(2013) お奨め度:★★★★★ ゾンビ組織(ゾンビ・インク)を考える会社(シンク・インク)に変え、イノベーションを生み出しすための方策を述べた一冊。著者はフューチャーシンクという会社の創設者であり、CEOのリサ・ボデル。基本的にはフューチャーシンクのソリューションの紹介のようだが、一般論として示唆に富んでいる。 まず、イノベーション診断を行うようになっている。16の質問があり、結果で現状維持、リスクテイカー、チェンジメーカーのいずれに該当するかが示され、 その特性が示される。そして、チェンジメーカーになるのはどのようなビジネス上の特性を身につければよいかが分かるようになっている。 そして、そのための取り組みには4つの基本原則がある。 ・誰もが変化をもたらす主体
エイミー・C・エドモンドソン(村瀬俊朗解説、野津智子訳)「恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす」、英治出版(2021) (Kindle)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B08R8KBZKZ/opc-22/ref=nosim (紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862762883/opc-22/ref=nosim ◆概要 ハーバードビジネススクールのエイミー・エドモンドソン教授の「The Fearless Organization」の翻訳。最近、キーワードになりつつある、「心理的安全性」に関する一冊。加えて、早稲田大学の商学部の村瀬俊郎先生が興味深いのある解説を書かれている。 心理的安全性とは 「みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、自分らし
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