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社会に裁かれた人|望月優大
あの日はたしか夜の11時ごろだったと思う。飲み会からの帰り道、私は地下鉄に乗った。 空いている席を見... あの日はたしか夜の11時ごろだったと思う。飲み会からの帰り道、私は地下鉄に乗った。 空いている席を見つけて腰掛ける。すると、向かい側の座席に見覚えのある男性が座っていた。「知り合い」というわけではない。つまり、メディアを通して見たことがある人物だったのだ。 彼はかつてとある報道によって強烈な社会的制裁に晒された人だった。警察から逮捕されたわけではない。けれど、スキャンダルの重みに耐えかねた彼は、社会の表舞台からすぐに姿を消してしまった。その彼が、偶然にも私のすぐ目の前の座席に座っていたのだ。 電車に乗っているあいだ、彼とは一度も目が合うことがなかった。というのも、彼はサングラスをかけるでもなく、マスクをつけるでもなく、口を真一文字に結んだまま、ななめ上の方角を頑なに見つめ続けていたからだ。 彼は網棚の上に貼ってあるだろう横長の広告のほうをずっと見つめていた。そこでなら誰の視線と出会うことも