天台宗史上最悪の醜聞…高僧による尼僧への性加害 天台宗(総本山・比叡山延暦寺)の高僧による尼僧への性加害問題で、6月7日、同宗は被害を訴える尼僧から聴取を実施した。被害者の尼僧は、証拠となる音声データと加害者と交わした念書を提出した。 この問題は四国に自坊をもつ住職A氏が、尼僧を「マインドコントロール」し、14年間にわたって監禁、性暴行、恫喝などを続けていたとするもの。尼僧は複雑性PTSDを患い、現在も治療中だ。加害僧侶の師である高僧、大阿闍梨B氏も性加害を黙認していた。 宗門からの聴取を終えた尼僧は同日、京都市内で記者会見を開いた。会見では性加害を公にしてからたびたび、別の尼僧から「世界中の尼僧が非常に困っている。申し立てを取り下げるように」などの圧力を受けていることを明らかにした――。 事の経緯を改めて整理してみよう。 被害の申し立てと、2人の加害僧侶の僧籍剥奪を求めているのは50代の