サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
アメリカ大統領選
r-p-m.jp
わたしを作ったレコードたち 第6回 / ゑでゐ鼓雨磨(ゑでぃまぁこん) 姫路にゑでぃまぁこんというバンドがあり、無数の音源をCD-Rで出している。そしてそのどれもが素晴らしい……と、うわさだけはかなり前から聞いていた。実際にその演奏を見たのは2014年の春、神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸だった。 そのとき、自分が聞いていたうわさはなんだったんだと思った。うわさがうそだったと思ったのではなく、うわさから想定していた音楽の、そのはるか上にあると思えたほどライヴが素晴らしかったから。そのときの彼らは7人編成くらいだったか。何時間もやったような記憶さえある(実際には40分くらいだったはず)。 ふわふわとゆらゆらと。リード・ヴォーカルの女性(ゑでゐ鼓雨磨)を中心にしたバンドのアンサンブルはとことんまで静かでドリーミーで。だが、スローライフ的な穏やかさではなく、芯にびりついた何かがあり、どこか民話や寓
O’CHAWANZインタビュー 今は「まただ」という気持ちは全然ない 一方向のジャンルに留まらず、ヒップホップの雑食性を柔軟に取り込みながらアイドルシーンにおける独自のスタンスを確立してきたO’CHAWANZ。グループはコロナ禍以降も積極的に活動を続け、2020年には2枚のアルバム『Mellow Madness』『コラボ』を、昨年はアルバム『Do The Right Thing』と初の7インチレコード「EARTH c/w SPARK!!」をリリース。メンバー編成を変えながらも活発な動きを見せてくれていたが、この3月で長らくグループを支えてきたメンバーのいちこにこが活動終了することに。現体制ラストとなるミニアルバム『Episode X』リリースのタイミングで、メンバー二人にその背景とこれからの展望を訊いた。 (取材・文/南波一海) え、いちこちゃんが? そんなことある? ――3月末にいちこさ
わたしを作ったレコードたち 第3回 / ロボ宙 1990年代半ば、友人が聴かせてくれた脱線3のCD『バチルカ』。「これ、〈Little Bird Strut〉の?」と問い返した記憶がある。スチャダラパーを中心にしたクルー“Little Bird Nation (LB)”の一員にいた関西のヒップホップ・チーム、脱線3。そこにロボ宙がいた。その後、スチャダラパーのライブで客演→レギュラーゲストとなっていったロボ宙さんは、ひょうひょうと関西のお笑いノリを体現しているようでもあり、どこかラップする哲学者のような雰囲気もその頃からあった。 本格的にガツンとやられたのは、ロボ宙&DAU名義でリリースされたアルバム『Life Sketch』(2006年)を聴いたときのこと(マジで素晴らしい作品なのでなんらかのかたちで再発望む)。その後、ヤン富田さんのライブを見に行くとステージに現れた姿を見たり、安田謙一
わたしを作ったレコードたち 第1回 / Ahh! Folly Jet Ahh! Folly Jetのニュー・シングル「Duck Float / HEF」が出た! なおかつ、2000年リリースで、“21世紀の幻の名盤”となって久しかった『Abondoned Songs From The Limbo』が未発表トラックを加えた上でのアナログLPリリース実現という、ダブルなブレイキング・ニュース! 2017年のシングル「犬の日々」リリース時も、Ahh! Folly Jetこと高井康生の音楽ヒストリーをたどるインタビューを担当したが、今回の取材は、彼に影響を与え、音楽制作の糧となり、新作への後押しともなった数々のレコードをひたすら語っていく企画。 正直思う。みんな、こういうのがいちばん楽しいよね! Ahh! Folly Jetのはるか以前、高井の若き日からスタートし、スマーフ男組(COMPUMA+マ
℃-want you!アルバムリリース記念 ℃-want you!&武藤星児&本秀康 スペシャル鼎談 今年の8月末にリリースされるやいなや各CDショップで売り切れ続出となった話題作℃-want you!(シー・ウォンチュ!)のファースト・アルバム『℃-want you!』が、来たるレコードの日に待望のLP化。卓抜したソングライティング・センスと何者にも似ていない唯一無二の歌声を持つ℃-want you!。木村カエラやAKB48など数々の人気曲の編曲を手掛けてきたプロデューサーの武藤星児。リリース元の雷音レコード主宰、漫画家/イラストレーターの本秀康。アルバム『℃-want you!』は、この3者ががっぷりと組み合い、50~60年代のオールディーズの雰囲気を纏いながらも令和の時代にフレッシュに響くマジカルなポップ・ソング集となりました。このたびのアルバム・リリースとLP化を記念して3者の鼎談
スカート、カーネーション、KID FRESINOなどでも大活躍! 佐藤優介がファースト・ソロEP『Kilaak』で描く空想ディストピア 様々な現場でこの男が背中を丸めて鍵盤に座っている姿をおそらく多くの人が見ていることだろう。スカート、カーネーション、KID FRESINO、jan and naomi、町あかり、姫乃たま……不定期なものも含めると、ライヴだけで現在これだけのアーティストをサポートしているし、レコーディング参加、プロデュース、アレンジ、楽曲提供などを含めるとさらにかなりの仕事量だ。近いところでは、Kaede(Negicco)のソロ・シングル「クラウドナイン」のプロデュースも手がけている。 だが、ソロ名義での活動となると、これが不思議なくらい実はこれまでにほとんどない。カメラ=万年筆という二人組ユニットの一人としてシーンに現れたものの、作品数も少なく、ライヴ活動もそれほど積極的
bjons今泉雄貴/秘密のミーニーズ菅野みち子/中学3年生アーティストKEEPONが語る、それぞれの大瀧詠一「愛」 今年2018年12月30日で没後5年を数える大瀧詠一。65歳の早すぎる突然死は、当時世代を超えて多くの音楽ファンに広く大きな衝撃を与えたが、一方で、既に大瀧詠一がこの世にいないという実感がまだわかないという人も少なくないのではないかと思う。それどころか、何年経っても実感することはないかもしれない。それは大瀧サウンド、大瀧メロディ、ひいては大瀧イズムと言ってもいい大瀧詠一そのものが、そもそも永遠に歳をとらないポップスであることの証だろう。いや、エイジレス、タイムレスなどと安っぽく説明することさえもはやナンセンスというべきか。それ自体がポップスの真理であることを、大瀧詠一は自身の作品に見事に与え続けてきたのである。それは死後5年経過した今もなお変わることはない。そしてきっとこれか
現代東京に現れた、ポップスの今を更新する3人組、Orangeade。彼らが初めておおやけに語る言葉とは? Orangeadeというバンドの始動。彼らが最初に姿を現した舞台は、mona recordsでの対バン・ライヴという本当にひっそりとしたものだった(2017年12月28日)。 しかし、そのメンバーが知れ渡ると、事態はざわつきだした。北園みなみ、佐藤望、黒澤鷹輔。ネット上の音源発表が噂を呼び、これまでにソロ名義でも3枚のCDをリリースしながら、ライヴ/取材などでもいっさいの顔出しをしてこなかった北園みなみ。佐藤優介とのユニット〈カメラ=万年筆〉や、佐渡ヶ島発の女性ユニット〈婦人倶楽部〉のプロデューサーとしても手腕をふるう佐藤望。その2人の才能に対し、アクティヴで若い魅力を注入する黒澤鷹輔。そんな3人が組んだOrangeadeなのだから、期待は否応なく高まった。2018年2月21日に自主制
フィッシュマンズはノスタルジーではない―茂木欣一とオリジナル・メンバー小嶋謙介の対話 この夏、フィッシュマンズの動きが活発だ。さきごろRISING SUN ROCK FESTIVALおよび大阪のOTODAMA’18にて2016年のツアー以来のライヴを行うことが発表されたほか、ライヴの直前には2枚のアナログ・レコードがリリース。リーダーである茂木欣一の選曲による、初期音源集『BLUE SUMMER~Selected Tracks 1991-1995~』(ポニーキャニオン)と、もう一枚はZAKの新作リミックスを収めた『Night Cruising 2018』(ユニバーサル)。しかも両作品のアートワークを手掛けたのは、初期のフィッシュマンズにギタリストとして参加し、94年の脱退後はデザイナーとして忌野清志郎 Little Screaming Review『冬の十字架』などを手掛けてきた小嶋謙介が
21世紀にLP、CD、カセットを同時リリースしたayU tokiO=猪爪東風(いのつめ・あゆ)、32才の秘かな欲望 2012年に衝撃的なカセット・テープ『New Teleportation』をリリースし、一気に注目を集めた猪爪東風(いのつめ・あゆ)によるユニットayU tokiO。 それまでもカセット、CD、アナログLP、7インチと様々な形態で音源を発表してきた彼が、1stアルバム『新たなる解』以降2年ぶりとなる2ndアルバム『遊撃手』をリリース。そのプログレッシブなサウンドと、人懐っこいポップなメロディを同居させた独自の音世界はもはや前人未到の領域に入ったと言えよう。また本作はそれまでリリースした3フォーマットの形態を一気に同時発売し、アナログ盤とカセットにおいては、その超特殊ジャケットぶりが、既に巷で大きな話題を呼んでいる。この異様なまでに実験的なパッケージに拘る彼の真意は何なのか?猪
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)インタヴュー 「『Popcorn Ballads』はバンドが崩壊しかけた時のひとつの在り方。これがその最終期、ここから先はないよ、って感じ」 今年6月、Apple MusicとSpotifyからのストリーミング配信のみという、日本では前例のないやり方で発表されたサニーデイ・サービスの通算11枚目のアルバム『Popcorn Ballads』は、Apple Music J-POPチャートの第1位を記録するなど大きな反響を呼び、絶賛された前作『DANCE TO YOU』からさらなる進化を遂げて、その計り知れないポテンシャルの高さをまたしても証明してみせた。 ところが、全22曲80分超の大作『Popcorn Ballads』は、ストリーミングの特性を最大限に活かし、発表後もリアレンジや新曲を加えるなど水面下で変化と増殖を続けていた。そして12月25日、全25曲10
ラテンアメリカ歌街道~よしろう広石独占インタビュー~ 24歳でベネズエラから世界デビュー、中南米で驚異的な人気を博し、 冷戦下のソビエトなどでも活躍したりと、世界を渡り歩いた日本のラテン音楽の先駆者、よしろう広石。その華々しいキャリアとは裏腹に、海外での歌手生活は想像以上に厳しいものだった。今回、7インチ「ELLY MI AMOR」発売に際し、独占インタビューを敢行。戦後の日本のジャズ~ラテン文化から、デビューを飾ったベネズエラでの日々、コロンビアでのメデジン・カルテルとの抗争、果てはラテン~ブードゥーの世界まで、よしろう広石のラテン・ワールドを紐解く。 取材/文:松下源 撮影:白井晴幸 ーー何年にベネズエラに渡られたんですか? よしろう 東京オリンピックの翌年の1965年の4月25日に日本を発ちました。 ーー歌を志したきっかけは? よしろう 小学校の時から人と違いすぎていて、生きづらかっ
3776 with 直枝政広(カーネーション)インタビュー @羽田空港国際線ターミナル 11月3日の「レコードの日」、おなじみ「なりすレコード」からトチ狂った7インチ・シングルがリリースされます。静岡県の井出ちよのさんと山梨県の広瀬愛菜さんで活動している3776の「私のものです!」がリリースされるのですが、買ってレコードに針を落とすまで、「静岡版」なのか「山梨版」なのか、どちらのヴァージョンかわからないという仕様なのです。アヴァン・ポップのような3776ですが、リリース方法まで「アトランダムEP」と題したアヴァンギャルドなものになってしまいました。 そんなわけでA面に収録されているのは、井出ちよのさんが歌う「私のものです!<静岡版>」、あるいは広瀬愛菜さんが歌う「私のものです!<山梨版>」。B面には、カーネーションの直枝政広さんがリミックスを手掛けた「私のものです!≪LINK MIX≫ C
謎多きAhh!FollyJetの過去と現在を紐解く 〜 高井康生 インタビュー〜 Ahh! Folly Jetの新しい7インチ『犬の日々』が出ると聴いて、ちょっと頭の中が興奮して混乱した。Ahh! Folly Jetこと高井康生が、ミュージシャンとしてその後も精力的に活動していることは知っていたが(DCPRGのギターや、「暦の上ではディセンバー」のアレンジなどで)、Ahh! Folly Jet名義での音源となると何年もさかのぼらなくてはいけない。 だが、かくも長き不在を続けながら、Ahh! Folly Jetの存在はエーテルのようにときどき目の前にふわっと現れ、消せない印象を残していった。イルリメとTraks Boys(XTAL+K404)のユニットである(((さらうんど)))の曲「冬の刹那」(2012年)は、2000年発表のAhh! Folly Jet「ハッピーバースデー」インスト・ヴァ
世界最大の音楽データベース・Discogsとは? アナログレコード好きなら、誰しも一度は覗いたことがあるであろう、アメリカ・オレゴン州ポートランドの企業が運営する世界最大の音楽データベースかつ、音楽マーケットである「Discogs(ディスコグス)」。「日本では手に入らないレコードを探したい」、「あのアーティストのあの曲、いつ発売されたんだっけ…?」などなど、色々なニーズを満たすことが可能なDiscogsは、一人の音楽好きの青年の趣味でデータベースを構築することから始まった。 Discogsの成り立ち、使い方、現在の課題、また、日本のアナログレコード市況についてどう見ているか等を、広報のジェフリー・スミス氏に伺った。 取材/文:相澤宏子 ーーまず、Discogsの歴史、概要について簡単に説明をお願いします。 Discogsの始まりはとてもシンプルです。2000年のこととなりますが、CEOであ
ハンバート ハンバート 〜約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『家族行進曲』を発表〜 取材/文:大石始 撮影:福士順平 1998年の結成以来、フォークやカントリー、トラッドの要素を織り込みながら、心打つ歌の世界を構築してきたハンバートハンバート。約3年ぶりとなるオリジナル・アルバム『家族行進曲』のテーマは〈家族〉。夫婦であり、3人の子供の親でもある佐藤良成と佐野遊穂から産み落とされた12の家族の物語は、彼ららしい物語性と音へのこだわりが詰まった力作となった。今回のインタヴューでは数多くの名曲を作り出してきたハンバートハンバートの曲作りの秘密に迫るとともに、新作のヒントとなったアナログ・レコード4枚を佐藤にセレクトしてもらった。 ──昨年は“おなじ話”など代表曲の再演やカヴァー曲を収録したデビュー15周年記念盤『FOLK』のリリースやCMソングの制作のほか、初の中国ツアーも行ったりと、例年以
Cornelius インタビュー~11年ぶりのオリジナル・アルバム『Mellow Waves』リリースに寄せて~ 取材/文:細川克明 撮影:豊島望 “待望の”という言葉は頻出しているが、今回のリリースにこそ使われるべきなのではないだろうか。小山田圭吾のソロ・プロジェクトであるCorneliusが11年ぶりとなるオリジナル・アルバム『Mellow Waves』を6月28日にリリースする。しかも、アルバムに先駆けて発売されたのは、『あなたがいるなら』『いつか / どこか』というタイトル曲を収録した2枚の7インチ! その類い希なソングライティングと音響アプローチで世界的にも評価の高い小山田圭吾が、アルバムに加えてアナログ・レコードについても語ってくれた。 --まず、『SENSUOUS』以来、11年ぶりのオリジナル・アルバムのリリースとなった経緯から聞かせてもらえますか? 小山田 そのほかの制作だ
~BUDDHA BRAND 最新インタビュー:後編~ 取材/文:本根誠 四人揃い踏みで帰国。日本で活動していくことを決めたブッダの中でデブラージは自分のことを連絡役とか伝達役と言っていた。リーダーとNo1 DJはマスターキー、CQとNippsと俺がラップで、俺はトラック作りと裏方仕事もやりますと。そのうち、みんなの気持ちがあっち行ったりこっち行ったりして制作の打ち合わせがはかどらなくなってきても、デブラージは汗をかきかき、当時俺の働いていたCutting Edge事務所に来ては、話すことはNIPPSのことばかり。クラブ界隈で聞いた武勇伝やら噂話やら、NIPPSの話をするときのデブラージは、面倒くさい人なんですよ、とか言いつつ、すごく楽しそうだった。後半、ブッダは足並みがどんどん揃わなくなっていって、アルバム『金字塔』は難産だったけど、デブラージは、兄貴分三人を実はすごく慕っていたと思う。
久々となるEVISBEATSの7インチが2タイトル同時リリース決定!(商品情報はページ下へ!) リリースに寄せて、EVISBEATSの大切なレコード6枚を紹介していただきました。 元々レコードはあまり持ってなくて、その中でも断捨離していくうちに残った数少ないレコード達なので、あまりたいそうな物は持っていなのですが紹介します。 william devaughn 『be thankful for what you got』 これは92年くらいのときにテレビで見た村上淳がスケボーに乗って旅に出るみたいなアサヤンて番組のクラブのシーンでマッシブアタックがカバーしたバージョンを聞いて好きになりました。be thankful for what you got、名曲です。このレコードは友人にプレゼントで頂いたものでたまに聞きます。 tommy guerrero 『loose grooves & ba
~BUDDHA BRAND 最新インタビュー:前編~ 俺は大田区の沼部という、工場街と住宅街の混じった街に生まれ育って、社会人キャリアの大半を音楽関連で過ごしてるんですが、行動力ないくせに心の奥の方にいつもテーマがあって、それは、今、俺のやってる仕事を当時の同級生に聴かせられるかという基準値です。俺の育った頃といえばクラスでは、キャンディーズやらかぐや姫やらをみんな聴いてて。そんなのもいいけど、もっとすごい音楽はここにもあるぜって言えるかどうか、だけが俺の仕事の大事なポイントなんです。 会社来て毎日ぶらぶらしてるなら、昔話のコラムでも書けば、と東洋化成の仲間に言われたときまっさきに思いついたアクトがブッダブランドでした。シナロケのマネジメントを経てJET SET でアナログ作りをはじめたとき、最初にFacebook で声かけたのが昔、avex で担当してたブッダのMaster Key で、
cero 12インチ・シングル「街の報せ」インタビュー & 聴いてみたいアナログ作品2選企画 12インチ・シングル「街の報せ」をリリースするcero。前半のインタビューでは、これまでのアナログ・リリースについて振り返りつつ、『Obscure Ride』以降の流れの完結、そして次への進むためのステップでもありながらcero最高傑作とも言わしめる今回の作品について話を訊いた。後半の「ceroメンバーによる聴いてみたいアナログ作品2選」では、メンバーそれぞれが、「まだ聴いたことがないけれど、是非聴いてみたい!と思う作品」をテーマにハイファイ・レコード・ストア(https://www.hi-fi.gr.jp/)にてセレクトしたレコードを紹介する。 取材/文:松永良平 撮影:福士順平 取材協力:Hi-Fi Record Store(ハイファイ・レコード・ストア) ──振り返ってみたら、ceroはカク
『100000tアローントコ』『WORKSHOP records』が入店しているモーリス・ビルの前で 取材/文:岡村詩野 昨年秋、雷音レコードからリリースされた7インチ・シングル「ずる休み」が大好評だった“日本語ロックの西日”こと京都の3ピース・バンド、台風クラブ。そんな彼らも、普段は自転車を転がしてライヴ・ハウスにフラリと遊びに行ったり、コンビニに寄ってカップ酒飲んだりする京都の町の愛すべき住民。あくまで京都の中で音楽を楽しみながら気ままに生活することを謳歌しています。 そんな台風クラブの連中はとにかくレコードが大好物。特に石塚のヴァイナル・ジャンキーぶりはただごとではなく、近隣の他府県に新しいレコード店が出来たらわざわざ電車に乗って買いに行くというほど。去年も2枚の7インチ・シングルを発表した彼らは、まもなくやってくる今年2017年のレコード・ストア・デイ(4月22日)にも待望の新曲を
RECORD STORE DAY2017に参加が決定しているインスト・ファンク・バンド「CAT BOYS」の鍵盤奏者、「井の頭レンジャーズ」のプロデューサーでもあり、『荒唐無稽 音楽事典』や『プロ無職入門』といった著作でも知られる高木壮太氏。 RSD2017参加にあたり、レコードとの出会い、レコードにまつわる思い出やエピソードなどを、自身の言葉で語っていただきました。 文:高木壮太 幸福なことに生家にはレコードが山のようにあった。 亡父は四国の田舎町の商家のドラ息子で、オーディオマニア兼レコードコレクターという呑気な趣味人だった。 これは4歳上の姉に聞いた話だが、或る日父は新車の白いVWビートルとビートルズの新譜『アビーロード』を同時に買ってきたそうだ、16トラックのクリアな音質で録音された最末期のビートルズの音楽を聴くと、いまでも幼少時の生家の様子が脳裏に蘇るのだが、それと同時にあの有名
テンテンコ 7インチ・ヴァイナル制作現場を宗像明将氏が密着取材!! 2017年4月22日、テンテンコさんが7インチ・ヴァイナル「Wa・ショイ! / Good bye, Good girl.」(NRSP-736)をリリースします。彼女にとっては、ソロ名義で初の7インチ・ヴァイナルです。 「Wa・ショイ!」は、1985年にリリースされた堀ちえみさんのシングルのカヴァー。作詞が鈴木博文さん、作編曲が白井良明さんと、ムーンライダーズのメンバーにより制作された楽曲で、テクノ歌謡の中でも異彩を放つ楽曲として知られています。テンテンコさんのヴァージョンでは、TOKYO HEALTH CLUBのTSUBAME&UKRさんが編曲を担当しました。 テンテンコさんの「Wa・ショイ!」は、2016年8月31日にリリースされた配信限定シングル「放課後シンパシー」のカップリングでしたが、これまでは配信音源のみでフィジ
台風クラブ ロングインタビュー 日本語ロックの西日。台風クラブはプロフィールでそのように自己紹介することが多い。なるほどうまいこと言うなあと思う。眩しいほどの強烈な日差しを放ちつつも、地平線に向かって徐々に沈んで行くあの夕暮れ感。無邪気にギターをかきならし、ビートを刻み、イビツなグルーヴに乗ってけれんみのないアンサンブルを奏でているかのようなパフォーマンスだが、歌われている心象風景はどうしようもないやるせなさ、黄昏……いや、逃れようのない後悔、倦怠感、あるいは終末観を孕んだものだ。それは、何かに向けられた畏怖であり、諦念であり、絶望であり。でも、そんな自分がいとしくて可愛くて、ダメになればなるほど笑っちゃう自分もまたそこにいて。やがて西日は落ちて夜になり、漆黒の夜中を経て、誰もいないシーンとしているいつも通りの夜道で手遅れだということに気づく明け方。しかし、それを笑い飛ばすだけの力が今の自
DJ YASの「証言」 「証言」という凄まじい熱量が詰めこまれた日本のラップ史における重要作はどれだけの人間の人生を狂わせてきたのだろうか。この日本語ラップ・クラシックとして知られる、7人のラッパーのポッセ・カットは1995年に録音されている。そして1996年にアナログ、続いてCDでリリースされた。LAMP EYE(RINO、GAMA)に、のちにLAMP EYEとともに雷(現・雷家族)を立ち上げるYOU THE ROCK☆、G.K.MARYAN、TWIGY、そこにZEEBRAとDEV LARGEといったラッパーが加わった。ビートを作ったのは、LAMP EYEのDJ YASだ。「証言」は、当時テレビや雑誌などで注目され始めていたヒップホップへの強烈なカウンター・パンチだったが、結果として2016年現在まで続くハードコア・ヒップホップの源流となった。 そして、20年の時を経て、11月3日のレコ
Chocolat & Akito <前編> Record People Magazine読み切り連載企画『Listening Room』スタート! ここでは、アナログレコードを聴くという文化が日常に根付いているミュージシャンたちが、いちリスナーとして普段はどんな環境で音楽を聴いているのか、どんなオーディオをチョイスしているのかなど、ご自宅やプライベートスタジオへ訪問インタビュー、写真家・平間至氏による写真とともにお届けします。 第1回目のゲストはChocolat & Akito。ミュージシャン同士でもあり夫婦でもあるふたりにとってのアナログレコードとは? そして、耳にしているこだわりのスピーカーは? レコードプレーヤーは? 第1回目のみ前編・後編のスペシャルバージョンでおおくりします。アナログレコードの魅力やエピソードなど、レコードの話が中心となった前編、愛用のオーディオやリスニングスタイ
Interview NEW No Lie-Sense(鈴木慶一+KERA)「Twisted Globe」発売記念インタビュー
ザ・クロマニヨンズ インタビュー Record People Magazineがおくるインタビュー第1回目は、ザ・クロマニヨンズから甲本ヒロトと真島昌利が登場! 彼らが新作の度にアナログレコードも発表していることは音楽ファンにはお馴染みだが、2015年10月21日(水)にリリースしたニューアルバム『JUNGLE 9』もしかり。CDからダウンロード、ストリーミングへとリスニングスタイルが広がるなかで、昨今、アナログ盤が熱い動向をみせる理由がふたりの言葉からわかるのではないだろうか。生涯リスナーであり続けるレコード大使のようなふたりに、レコード愛あふれる話をたっぷりと訊いた。 レコードプレーヤーでオーティス・レディングをかけたら、感動して水道の蛇口をひねったくらい泣いてんだよ(甲本ヒロト) 甲本 去年だったかな、ニューヨークでレコード屋さんを巡ったときに、新譜(のアナログ盤)だけ置いてるお店が
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『Record People Magazine』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く