『シンクライアント』という単語は、「薄い、少ない」という意味を持つ「Thin(シン)」+「Client(クライアント)」から成り立っている。処理をすべてサーバー側で行わせ、端末側は最小限の機能を持つ端末を利用することに由来している。 シンクライアントという技術の登場は意外と古く、その言葉自体が使われ始めたのは1990年代半ば頃まで遡る。 当時の代表的なものには、ディスクレス設計と安価な部品やソフトウェアを利用することで、一般的なPCより安く出荷することを狙ったOracle社の「Network Computer」や、Javaアプリケーションを実行することだけを目的としたSun Microsystemsの「Java Station」などがあった。 また、シンクライアントという言葉こそ一般的ではなかったが、1990年初頭にはCitrix社がMicrosoft社のWindows OSをマルチユーザ