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2024.10.08 お金を燃やす世界から、''ごみ''という言葉のない世界へ。マシンガンズ・滝沢秀一 「大崎町には、ずっと来たかったんです。今日をすごく楽しみにしていました!」 漫才コンビ「マシンガンズ」として活動し、2023年の「THE SECOND 〜漫才トーナメント〜」での準優勝でも話題となった滝沢秀一さん。漫才師として活躍しながら、ごみ収集員の仕事を続けています。 ご自身のSNSはもちろん、Voicy「滝沢ごみラジオ」や著書『ゴミ清掃員の日常』などのさまざまなメディアで、分別に困った物やごみを減らす工夫、廃棄物削減に取り組む自治体の紹介など、多方面から情報発信を続けています。 そんな滝沢さんが長年注目していたという鹿児島県大崎町(おおさきちょう)は、リサイクル率日本一を15回達成している日本で唯一の自治体。人口約12,000人のごみの、80パーセント以上が再資源化されています。日
「若者は選挙に行かない」 これは昔から言われてきたことで、実際に過去10年の国政選挙の投票率を見ても、40〜60代が50%を超える投票率であるのに対し、20代の投票率は40%未満、30代の投票率も50%に届かない結果が続いています。 少子高齢化が進んで年代別人口数が少ないこともあり、SNSなどでは10〜30代の有権者たちの「選挙に行っても意味がない」という、自分の一票の価値を信じられないようなコメントも目にします。 しかし、「結婚したくない、できない問題」「ジェンダー格差」「子育て支援」「社会保障負担」など、若者の人生設計を左右する問題は、政策によって大きな影響を受けます。投票に行かないという選択は、自分たちの未来の生活に返ってくるのです。 そこで、改めて考えたい。 若者世代の一票は本当に無力なのでしょうか? そんな疑問を持って訪ねたのは、埼玉大学名誉教授の松本正生先生。日本人の政治や選挙
日本の都市圏ではエスカレーターを利用する際、歩く人のために片側を空けることが長年の通例だった。しかし、転倒などの事故につながるとして、近年はその風向きが変化している。首都圏の駅を利用すると「立ち止まって利用しよう」「歩かないで」といったメッセージのポスターやアナウンスを見聞きする機会が増えた。 とはいえ、仮に"正しい"利用の仕方を理解していても、首都圏のエスカレーターで右側に立ち止まって利用することには難しさが伴う。特に朝夕の通勤時間帯に右側に立ち止まろうものなら、後ろから相当のプレッシャーを受けることは必至だ。多くの人は圧力に負けて自分もまた歩くか、立ち止まるために左側の長蛇の列に並ぶことになる。 こうした状況を受けて、2021年に埼玉県が全国の自治体で初めてエスカレーターの利用に関する条例を施行した。 しかし、今のところ期待された結果は出ていないようだ。エスカレーターの歩行率調査を行っ
世界的に先進国では理系分野に女性が少ないが、日本は先進38カ国からなるOECDの中でも最低の女性比率だ。理系分野に女性が少ないのは能力的な理由からではなく、女子学生を取り巻く社会風土によるものと考えるのは、女子学生の理系進学を研究領域のひとつとする横山広美さん。特に、"親のジェンダーバイアス"が進路選択に大きく影響するという。横山さんに親のバイアスによる影響と子どもの理系進学への意欲を妨げない接し方について解説していただき、2024年4月に開設したお茶の水女子大共創工学部と、女子大初の工学部を設置した奈良女子大工学部の学部長にも女子学生の学習環境について聞いた。(取材・文:小山内彩希/編集:大川卓也) 日本のSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の女性の少なさと、女子学生の学力とのギャップ 理系とひとくくりに言っても、看護や薬学、数物・工学など幅広いが、日本はSTEM分野で特に女性が少ない
超高齢社会が進む現在。 今後、介護の担い手の減少が予測され、仕事をしながら家族の介護に従事するビジネスケアラーもますます増加していくと言われている。 多くの人が不安に思うのが親の介護問題だ。 突然そのときが訪れたら、「適切に対応できるのか」「時間や体力、金銭面などは大丈夫なのか」。 あらゆる心配ごとが頭をよぎり、不安に駆られながら働く世代は少なくない。どんなマインドセットを持てば、この漠然とした不安から逃れられるのだろうか......。 介護・福祉事業者に特化した採用・育成・定着支援サービス「KAIGO HR」や、介護にまつわるコミュニティ「KAIGO LEADERS」を10年以上運営する株式会社Blanket代表の秋本可愛さんに話を聞いた。 「親の介護をしないことは、決して親不孝ではない」 「介護の目的はお世話じゃない」 「家族が要介護者になっても、甘えていい」 若い世代を巻き込みながら
2024.04.26 学校で九九や漢字の暗記は不要に!? AI時代に育てるべき力とは #豊かな未来を創る人 LINEヤフー株式会社代表取締役会長の川邊健太郎が聞き手となって、政治の担い手にインタビューをするシリーズ。今回は、衆議院議員(北海道3区)の荒井優さんに話を聞きました。 政治家となる前は、民間企業を経て、北海道の私立高校の校長を務めていた荒井さん。学校運営を通して「教育を変えれば、必ず世の中は変わる」と確信し、2年半前に国会議員へ転身。リアルな学校現場をつぶさに見てきた議員として、日本の教育における制度作りに力を注いでいます。 地球の持続可能な未来に向けて、AIの活用がますます増えていくこれからの時代。学校で育むべき力、そしてビジネスにおいても求められる力とは何なのか、二人の対話から考えます。 荒井優(あらい・ゆたか) 立憲民主党 1975年、北海道出身。早稲田大学政治経済学部卒業
近年、「文化の盗用」問題が世界的に注目されているのを知っているだろうか? 「文化の盗用」とは、ある文化圏の文化やアイデンティティの要素を、他の文化圏の人が私物化すること。 たとえば、数年前にアメリカのタレントが、自身の下着ブランドに日本の伝統的衣装である「着物」と同じ名前をつけたとき、「文化の盗用ではないか」といった議論が巻き起こった。 白人の著名人がドレッドヘア姿をSNS上にアップすることや、ハロウィンのコスプレでネイティブアメリカンの衣装やチャイナ服など伝統的な衣装を身にまとうことも、文化の盗用に当たるとされている。 それは、「かっこいいから」「かわいいから」を理由とした無邪気な行為のひとつでしかないのかもしれない。しかし、誰かを傷つけている可能性があるとしたら? 日本でも昨今は、人口減少危機の対応として外国人の受け入れを拡大したり、都市部では帰国子女がクラスにひとりはいるという多様な
2024.02.21 4人に1人の若者が「家に居場所がない」。''寄り添わない''支援で生き抜くための手札を #豊かな未来を創る人 近年、メディアでも度々取り上げられるようになった「親ガチャ」「毒親」などの言葉。自分では選ぶことのできない家庭環境への悩みや生きづらさの実態が、社会的に認知されるようになってきました。 そうした家庭環境の問題を抱えながらも、既存の制度では支援の対象にならない「制度のはざまの少年少女」たち。彼らをサポートするために、デザイナーの奥村春香さんが立ち上げたのは、NPO法人「第3の家族」です。若者たちが本音を吐き出せる掲示板「gedokun」や、新たな居場所を見つけるための情報サイト「nigeruno」を運営しています。 奥村さん自身、グレーゾーンの家庭で育ち、その中で弟の自死を経験した当事者です。「まずは大人になるまでの間、なんとか生き延びてほしい。家以外の安全地帯
2024.02.05 スーパーエルニーニョと暖冬は「異常気象の時代」への入り口? 地球沸騰化がもたらす地球の未来 この冬、「スーパーエルニーニョ」という言葉をニュースで耳にした人も多いのではないでしょうか。エルニーニョ現象が発生する年は異常気象が多くなるといわれています。それに「スーパー」が付いた「スーパーエルニーニョ現象」は、言葉だけ聞くと非常に怖ろしいイメージを持つはず。 では実際、どのような異常気象が起きるのか、そして、それは私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか? 今回は、異常気象の専門家である三重大学大学院生物資源学研究科の立花義裕教授にお話を聞きにいきました。 その結果わかったのは、「スーパーエルニーニョ現象」から浮かび上がる、現在の地球の異常な状態です。 「地球はいま、沸騰している」 「日本の海水温は世界で一番高い」 「あと10年で世界は後戻りできない状態になる?」 など、
2024.01.19 カブトムシが世界のゴミ&食料問題を解決!? ''好き''の追求は必ず誰かの役に立つ #豊かな未来を創る人 緑豊かな自然に囲まれた秋田県大館市。ここに今、世界から注目を集める昆虫バイオスタートアップTOMUSHIがあります。立ち上げたのは、大館市で生まれ育った双子の兄弟、石田健佑さん(兄)と石田陽佑さん(弟)です。 幼い頃から、故郷でカブトムシ採集に明け暮れていた二人。カブトムシへのたゆまぬ偏愛が、カブトムシの知られざる能力を引き出す、新たなバイオ技術を生み出しました。そのビジネスを通して対峙するのは、ゴミ問題や食料問題などの社会課題。カブトムシを通して、地球にも人にも優しい循環型のビジネスを目指します。 「自分の"好き"が、誰かに感謝され応援される。そこには、これまでの人生で体感したことのない大きな喜びがあった」と語る二人。どのように"好き"を突き詰めて、そこからどの
みなさんは日々どんなお布団で寝ていますか? 健康において何よりも大事な睡眠。どんな人でも睡眠はとるし、そのために布団は欠かせません。 一口に「布団」と言っても素材やサイズ、厚みや硬さなど、それぞれに十人十色の好みがありますよね。また季節ごとに寝具を買い足したり、使い込んだものを新品に買い換えるものでもあります。 では、役目を終えた寝具はどうなるかご存知でしょうか? 自治体によっても扱いは異なりますが、多くは粗大ゴミとして廃棄されている現状があります。多くの場合、寝具はリサイクル可能な資源として認識されていません。つまり、私たちが快適に眠り続けるために、廃棄される寝具も多くあるということ。ある調査では、一年で廃棄される量はおよそ一億枚にも及ぶそうです。 そんな中、どんな寝具でも回収してくれ、再生素材に変えてしまうサービスがあります。今回ご紹介するサービス「susteb(サステブ)」では、これ
2024.01.11 スマホが使えなくなる!? 2024年に起こりうる「宇宙天気災害」とは #災害に備える 2024年に起こる可能性があるといわれる「宇宙天気災害」を知っているだろうか。宇宙天気災害とは、太陽フレアをはじめとした太陽の活動によって、地球の社会インフラが影響を受けることを指す。太陽フレアは、通信や衛星、電力網などさまざまな領域に影響を与える。インターネットやGPSなど高度な文明の利器に依存する現代社会では、生活全般に影響する大規模災害のリスクがある。2024年頃に太陽の活動が活発化すると予測される中、宇宙天気災害に精通する気象予報士や太陽研究のパイオニアらに、生活への影響から取るべき対策までを聞いた。 社会インフラにダメージを与える宇宙天気「太陽フレア」 宇宙天気という言葉は、聞き慣れない人が多いかもしれない。地球上の天候が晴れ、雨、雪など日々変動するように、宇宙の環境も日々
2023.12.08 すべての命には存在意義がある。人と「害虫」が共生するための棲み分けとは? #豊かな未来を創る人 オフィスや飲食店において、ゴキブリやネズミなどのいわゆる「害虫・害獣」の駆除を担う会社を営んできた岡部美楠子さん。殺虫剤などを使っての駆除を続けるうちに、そもそもそれらの生き物たちを発生させない「予防」の観点に目が向くようになったと言います。そこで2018年に新たに立ち上げた会社が8thCAL(エシカル)。駆除をする前にできる、害虫・害獣予防のコンサルティングや教育・啓発活動などに力を入れています。 人間の都合で命を奪われる生き物たちの存在意義とは? 人間がすべての命や自然と共生していくための道とは? 小さな生き物たちと対峙してきた岡部さんが抱えた葛藤と気づき、そこから踏み出した一歩を伺いました。 岡部美楠子(おかべ・みなこ) 東京都出身。1960年に創業した害虫駆除を柱と
2023.11.30 俳優が安心してNOと言える環境づくりのために。インティマシーコーディネーター・浅田智穂が目指すエンタメの未来 ハリウッドで#MeToo運動が起こってから6年。絶大な権力を持っていた映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインを失脚させ、ハリウッドの働き方を大きく変えたその告発の波は世界中に伝播していきました。それは現在日本でも少しずつ広がっており、ハラスメント撲滅や働き方の改善を目指そうという動きが業界内で取られはじめています。 とはいえキャスティングや演出を大きく担う監督やプロデューサーと、(特に若手の)俳優の間にはどうしても力関係が生まれてしまうもの。撮影時に事前に想定していなかった性的なシーンがあったり、やりたくないことを強要されても拒否できなかったりと、そこには常にハラスメントの危険性が潜んでいます。ですが、実はそんな俳優たちを守る職業が存在することをご存知
2023.10.25 あなたが育てたどんぐりが、土砂災害を防ぐ? 被災経験から生まれた森の守り方 #豊かな未来を創る人 家や職場などで、苗木を育てて山に返す「MODRINAE(戻り苗)」。身近な暮らしの中で、誰もが森林保全に関わることのできる、体験型のプロダクトとして注目が集まっています。 これを手掛けるのは、和歌山県田辺市にある林業ベンチャー・ソマノベース。個人や企業に向けた「MODRINAE」の販売や、それにまつわるイベントの企画運営、企業のESG活動のコンサルティングなど、さまざまなサービスを行っています。 代表の奥川季花さんは学生時代、大規模な土砂災害のために、故郷の豊かな景色や友人を失いました。生まれ育った町のため、自分に何ができるのか。それを模索し続けた先に、「土砂災害を生まないための山づくり」というテーマに辿り着いたと話します。 自ら考え行動する中で出会った人やさまざまな課題
食べきれなかったごはんやコーヒーを抽出した後のかす、あるいはお茶を淹れた後の茶葉や果物の皮など。こうした生ゴミをそのまま処分しようとすると、なんとなく抵抗を感じることがあります。食品由来の廃棄物をどう扱うかは、農家さんや食品加工業者さん、カフェやレストランを経営する人たちにとっても頭を悩ませる問題です。 2021年に創業した『fabula(ファーブラ)』は、これまで捨てるしかなかった食品廃棄物という「ゴミ」を道具や建物の素材に変え、新たな活用法を作り出そうとする会社です。規格に合わない農産物や、食品加工の過程で生じる端材などから作られた新素材は、食材の質感や香りを感じられる、独特な魅力のあるものばかり。さらに、種類によってはとても丈夫な性能を誇り、環境負荷の高いコンクリートに代わる新たな建材としての活用も期待されています。 「ゴミから感動をつくる」をビジョンに掲げ、食材がいたずらに廃棄され
アラサー男子、社会人10年目。ポジションが上がり、スキル的にもやれることが増えた。仕事はどんどん楽しくなっている。 そんな僕の最大の悩みは、職場の後輩とのコミュニケーションだ。難しすぎて、困るを通り過ぎて正直怖い。具体例を挙げるなら、たとえばこんな感じだ。 良かれと思って後輩に毎日アドバイスを続けていたら、自分の助言がプレッシャーになってしまったみたいだ。強い言い方をしたつもりはないのだけれど。あれでもパワハラ? 休日返上で仕事に没頭するなんて自然なこと。好きで就いた仕事、好きで入った会社なのだから。なのに「ワークライフバランス」ってなんだ。 どれだけ忙しくたって、仕事終わりにはみんなで飲みに行って、腹を割って話すべき。全人格的に付き合ってこそ強くなるのがチームでしょ。アイデアや成長のきっかけも、そういうところにあると思うのだけれど。 出来ていない仕事について指摘したら、すぐに言い訳を並べ
経済も社会情勢も明るいとはいえず、一寸先の未来ですら想像が難しい現代。そんな時代を生きる中でふと「50年後、高齢化した自分はどう暮らしているんだろう?」と考えて、不安になることはありませんか? とりあえず暮らしの礎になる住まいさえあれば...と思っても、そもそも今ですらフリーランスや低所得の女性は賃貸物件の審査が通りにくい。ということは高齢者になり仕事を辞めたら、さらに部屋を借りることが難しくなるのでは...?と新たな不安も芽生えます。そして、そのときに自分をサポートしてくれる家族や友人がいるかどうかも、正直分かりません。 「正社員として定年まで働き、結婚して家族をもち、住宅を買う」のが当たり前のように言われていた頃から比べると、働き方も、家族や住まいのあり方も、選択肢が広がっています。しかし、その社会の変化に、制度や整備は追いついているのでしょうか。 例えば個人事業主は住宅ローンの審査が
2023.04.19 焼きおにぎりがウェットティッシュに? ''未利用資源''がエタノールに生まれ変わる、発酵の力 みなさんは「未利用資源」という言葉を知っていますか? 「未利用資源」とは、規格外であったり、生産や流通の過程で傷がついたりといった理由から、有効活用されていない資源のこと。産業廃棄物として処理されてしまうものも多くあります。フードロス削減の観点からも、近年この未利用資源の活用が重要視されています。 品質に問題ない傷や、形の不恰好さ、大きさの不揃いさなどの見た目は、加工してしまえば気にならなくなるため、「未利用魚」を活用して缶詰を作る、「未利用フルーツ」をジュースやアイスにするなどの加工食品を目にするようになりました。 と、そんな前情報をお伝えしたうえで、これを見てください。 ニチレイフーズの規格外の焼おにぎりを原料に、発酵・蒸留させ、エタノールにして、除菌ウエットティッシュに
2023.03.17 大人も子どもも、障がいがあっても楽しめる。今増えている「インクルーシブ公園」ってなに? 今、日本の公園が変わりつつある。 障がいの有無や年齢、性別、国籍などを問わず、すべての人が楽しく遊べることを目指したインクルーシブ公園が首都圏を中心にできはじめています。インクルーシブ公園とは具体的にどんな公園なのか、そして公園が変わることでまちはどう変わるのか。 インクルーシブな遊び場が整備されている公園の先駆けである東京都立砧公園「みんなのひろば」に関わる、一般社団法人TOKYO PLAYの神林俊一さんに話を聞きました。 インクルーシブ公園ってなに? インクルーシブとは「みんなが含まれている」という意味。 インクルーシブ公園は、ときに「障がいのある子どもが遊べる遊具がある公園」という意味で誤解されがちですが、神林さんによると「障がいのあるなし、子どもか大人かにも関係なく、すべて
2023.02.14 「美しすぎるごみ処理場」はなぜ生まれた? 市民の応援を生んだ''すべてを見せる''工夫 ごみは私たちの暮らしから必ず出るもの。にもかかわらず、なぜか隠したり遠ざけたりとなんとなくネガティブなイメージを抱いてしまいがちです。 しかし、そもそも私たちはごみがどう処理されているか知ったり、考えたりする機会があったでしょうか? そう気づかせてくれたのは、あえて「見せる」ことで人気を博している広島市のごみ処理場「広島市環境局中工場」(以下、中工場)です。
日本は今、大学進学のために、ふたりにひとりが奨学金を利用している時代です。 奨学金については、近年は"負"な側面も含めてさまざまな話題があがります。奨学金をもらえないことで、学生生活がバイト漬けのようになってしまったり、奨学金を借りられても返済の苦しさが結婚や子どもを持つことを躊躇させたりといったケースは、少なくありません。 1990年代は約2割だった奨学金の受給者が、20〜30年で倍以上になった背景には、高等教育の学費高騰や、世帯年収が低下していることなどが挙げられます。今後もニーズが高くなっていくことが予想されるからこそ、ひとりでも多くの学生がよりよい環境で学べるために、奨学金のあり方を見直さないといけないのでは? その必要性にいち早く気づき、デジタルの力で奨学金市場を改革する取り組みをする企業が、株式会社ガクシー。 代表の松原良輔さんにお話を伺うと、現状は、多くの学生・保護者が国内に
中野ブロードウェイのとある書店で本を物色中、気になる案内を見つけた。「せかいビバーク」。なんだろうか。ドイツ語の「ビバーク(Biwak)」は日本語に訳せば「野営」。登山などのシーンで耳にする言葉ではある。 調べてみると、住まいがない、食べるものがない、電話が止まって相談もできない、そんな"詰んだ"状態の人が「今夜を安心して眠るため」の支援スキームという。 都内を中心に、書店や飲食店などに置いてあるビバークセット。中には宿泊チケットや非常食など、一夜をサバイブするのに必要なものがパッケージされている。設定されたいくつかの条件を満たす人が、必要な手続きをすることで利用できるらしい。 運営元は、生活困窮者の支援団体「一般社団法人つくろい東京ファンド」。2021年10月にスタートした「せかいビバーク」は、この1年でのべ250件ほど利用されているという。 しかし、いまいちよくわからない。たったひと晩
2022.12.19 「すべての人たちに、移動の自由を届ける」トヨタがモバイルトイレをつくる意味 提供:トヨタ自動車 行きたい場所に、トイレがない状況を想像したことはありますか? 人は1日に平均5回から7回ほどトイレに行くと言われている中、外出先にトイレがなかったら、外出しづらく、外出先でやりたいことが実現しづらい状況が生まれます。そんな状況が日常的に起こっていたら、人生の選択肢は想像する以上に、限られてしまいます。 実際に、車いすで生活を送っていたり、障がいを抱えていたり、高齢で介護を必要としている人たちは、トイレが理由で行きたい場所でやりたいことができない、だからやる前に諦めてしまうことが少なくないのです。 そういった方々に思いを馳せ、移動の自由、選択の自由をもたらそうと、移動式のバリアフリートイレをつくろうと動いたのが、トヨタの社会貢献推進部。 トヨタは、「移動」がチャレンジするため
2022.12.14 着物から糞尿まで「土に還るまで」使い尽くしていた。江戸時代に学ぶ循環型社会のヒント 自分でパーツを修理・交換しながら使い続けられるスマートフォン。古くなったら返却し、新しい一着に交換できる、リース型のジーンズブランド......ビジネスモデルやものづくりの設計・デザインの段階から、廃棄を出さないことを前提とする「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)の実践が、国内外で少しずつ進められています。 大量生産・大量消費・大量廃棄を前提とした従来の経済システムの限界がさまざまな面で表出する中、その突破口の一つとして、サーキュラーエコノミーが昨今注目を集めているのです。例として、オランダ政府は、2050年に100%サーキュラーエコノミーを実現することを目標に掲げているのだとか。 日本国内でも、以前本誌で取材したサーキュラーエコノミー研究家・安居昭博さんをはじめ、さまざまなプレイ
2022.11.19 子どもに意見させるとワガママに育つって本当?「世界子どもの日」をきっかけに子どもの権利について考えよう 11月20日は「世界子どもの日」です。この日が存在すること、そしてどんな意味を持つ日なのか、知っていますか? 「世界子どもの日」は、世界中の子どもたちの相互理解と福祉を向上させること、またすべての子どもたちが生まれながらに持っている権利について考え、認識を高めることを目的として国連が制定した記念日です。 子どもが持つ権利については、国連で1989年に定められた「子どもの権利条約」にまとめられています。全54条に及ぶ内容は「命を守られ成長できること」「子どもにとって最もよいこと」「意見を表明し参加できること」「差別のないこと」の4原則に照らし合わせることができ、大人と同じ権利が子どもにもあるのだと認めつつ、子どもとして大人に守られる権利もあることが記されています。 世
「性別ないです」ーー。Twitterのプロフィール欄でそのように記しているモデル・井手上漠さん。身体と戸籍は男性。でも心は男性でもあり、女性でもある。そんな漠さんは、島根県・隠岐の島で生まれ育ち、高校生のときにジュノン・スーパーボーイ・コンテストで「かわいすぎるジュノンボーイ」として注目を集めました。現在は性別を超えて、メディア出演やSNSでの発信、フォトエッセイの刊行、ファッションブランドのプロデュースなど、活動の場を広げています。 性別という枠組みから自由となった漠さんは今、多様な生き方が許される社会を作るために「理解」は要らないと話します。一人ひとりが固有の存在として、それぞれの道を胸をはって生きていくために、私たちはどう在るべきか伺いました。 井手上 漠(いでがみ・ばく) 2003年1月20日、島根県隠岐郡海士町に男性として生まれる。2018年、高校1年生で第31回ジュノン・スーパ
2022.10.05 本業は壮大な金魚すくい!? 「楽しい」から続けてきた、人と魚をつなぐきっかけ作り #豊かな未来を創る人 岸壁幼魚採集家として、SNSや書籍、イベントなどで幼魚にまつわるさまざまな発信をしている鈴木香里武さん。まだ寝返りも打たない0歳の頃から、魚好きだった両親に連れられ、何度も漁港を訪れてきたと言います。そして、足元の海面を見つめる中で出会ったのが「幼魚」でした。 幼魚の観察を続けて30年、その存在を少しでも多くの人に知ってもらうため、そして彼らの暮らす海が心地よい場所であり続けるために、香里武さんは人と魚、人と海をつなぐ"きっかけ作り"を行ってきました。 "楽しい"や"好き"を入り口に、漁港の足元から身近にできることを模索し続けてきた香里武さんのこれまでと、活動の先に思い描く未来について話を伺いました。 鈴木香里武(すずき・かりぶ) 1992年3月3日生まれ、うお座。
最近、「土」を触ったのはいつでしょうか? とりわけ都市部に暮らす人々の多くにとって、日常の中で土と接する機会は稀でしょう。かくいう筆者(横浜在住)も、日々のなぐさめに育てている観葉植物の世話をするとき以外は、ほとんど土には触れません。 思い返せば、川崎出身の自分でさえ、小さな頃は公園や近所の野山で土や泥にまみれることもしょっちゅう。学校の授業でも畑仕事をしばしば体験していましたが、気づけば土はとても遠い存在になってしまいました。 ......しかし、実はこの土、わたしたちが生きていく上で「なくてはならない」そうなのです。 例えば、実は毎日の食べ物の95%は土からとれたものだとか。もし地球上から土がなくなったら、ほとんど何も食べられなくなってしまいます。それから毎日何時間も触っているそのスマホの材料も、実は土からできているといいます。 さらに、土の取り合いが戦争に発展することもあり、昨今厳し
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