(中編から続く) ――あかし里親100%プロジェクトについてお伺いしますが、就学前の乳幼児里親100%と小学校区に里親を配置するというのは、達成できたら日本で初めてだと思います。それについては、どのような課題を感じていらっしゃいますか? 100%というのはその子どもに即した環境をちゃんと達成するという目標です。すべて里親が望ましいとも限りません。一人一人の子どもにとって、その子どもが最も選択したい環境を、行政が責任を持ってアレンジし、調整するということだと思います。 ただその時に、里親的な部分が望ましい子どもの率は高いと思われます。それに対して、里親の受け皿が極端に少ないのが実態です。子ども目線から行くと、子どもの環境を大きく変えないという意味において、できる限り小学校区単位の所で、里親的環境の受け皿体制を整えていきたい。もちろんケースバイケースですが、親子関係はそんなに悪くないけれども事