開戦から69日目、5月5日。 森の中は不発弾だらけだった。雨後のタケノコなどという生やさしいものではない。ありとあらゆるロケット弾やミサイルが所狭しと散乱していた。 ウクライナ国家警察の不発弾処理に同行した。通訳氏の個人的なツテである。プレスツアーではない。 20人からなる不発弾処理部隊のローマン隊長によれば「不発弾は2~3,000発はある」という。 驚いてはいけない。2~3,000発は砲弾のほんの一部なのである。話はこうだ― 森のあるミロツカ村は、首都攻略の前線となったホストメリ、ブチャ、イルピンまで9~13㎞の近さだ。森は前線に向けた弾薬の供給基地となったのである。 ウクライナ軍は諜報などからもたらされた情報をもとにドローンで索敵した結果、森が弾薬の供給基地であることを確認した。 森の入り口に住むアイバンさん(66歳)はその日を忘れない。 ウクライナ軍がほんの数分間、森に砲撃を加えると