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大谷翔平
top-researchers.com
ヒトなど哺乳類を含む脊椎動物(せきついどうぶつ)の生態や進化を考えるうえで重要なのが、首や背骨に関する解剖学的な視点である。これら脊椎動物のなかでもキリンに注目し、独自性の高い研究をおこなっているのが、国立科学博物館の郡司 芽久・日本学術振興会特別研究員PDだ。みずからを「世界一キリンを解剖している人間」と自認し、若手研究者ながら著作も発表するなど世間の注目を集めている郡司研究員に、解剖学がもたらす可能性について話を伺った。 解剖学の観点からキリンの首を研究 Q:まずは、研究の概要について教えてください。 生物を解剖し、筋肉や骨格の構造を明らかにすることで、体の動かし方や進化について研究しています。 骨格や動きに着目する中で、特に「首」に注目しています。もちろん、キリンといえば首だろう、という理由もありますが、それ以上に生物の進化を考える上で首はとても重要な部分だといえます。 私たちヒトは
情報技術の発達により、「ヒトの脳のような柔軟な知性を人工的に作り出す」ことが遠い未来の世界とは必ずしも言えなくなった。人工知能を知的労働の自動化システムと見たとき、究極の知的労働とは科学や技術の研究開発そのものに他ならない。このような人工知能の未来を予期しながら開発に取り組むのが、理化学研究所で研究室を主宰する高橋恒一チームリーダーだ。今回は人間の脳と人工知能の進歩、科学が抱えている課題について、その進歩の歴史と高橋氏がとなえる「第五の科学=人工知能駆動型科学」を中心に、いま人類が向かいつつあるゴールについて語っていただいた。 コンピュータ上で、生命をシミュレーションする Q:ご自身の研究の概要についてお聞かせください。 現在、理化学研究所生命システム研究センターで、シミュレーションを中心とした計算システム生物学と、脳型人工知能の開発とその応用の二方面に取り組んでいます。 一見、全然違う研
日々増大しつづけるウェブ上の情報。人々がよりウェブを使って社会を豊かにしていくために、情報の整理と活用が求められている。セマンティックウェブと呼ばれる観点からウェブのよりよい可能性を追求するのが、国立情報学研究所の武田教授だ。AI分野一筋であるが、自らも「先がわからない分野」だと述べる武田教授に、次世代のウェブの形について伺った。 セマンティックウェブの分野で、ウェブを分析する Q:研究の中心的な内容についてお聞かせください。 私の専門は、人工知能とウェブ情報学です。自分自身ではウェブ情報学と呼んでいますが、かっこよく言うとウェブにある情報を科学するものだと思っていて、主にこの二つの間を研究しています。 詳しく言うとその中間にあるもの、専門用語で言う「セマンティックウェブ」が研究の中心になっています。 元々セマンティックウェブという言葉を言い出したのは、今年、コンピューター賞では最も権威の
人体の仕組みはいまだ解き明かせぬ謎に溢れているが、その人体の限界を越え、一足飛びに進歩する「高速化」の技術が、我々の世界を席巻しつつある。その領域で、日本のみならず世界の研究においても先頭を独走しているのが東京大学の石川正俊教授だ。我々の目にも止まらぬ高速技術は、社会や生活に何をもたらすのか。高速の視点から得られるビジョンについて、石川教授にお話を伺った。 「高速」があらゆる分野に変革をもたらす Q:現在は画期的なロボットの研究開発に取り組んでいらっしゃるのでしょうか。 現在の研究では、より幅広い応用分野を視野に入れています。ロボットに関する内容は全体の4分の1くらいで、高速のセンサーに基づいてロボットをできる限り高速で動かす研究です。もちろん知能ロボットですが、センサーの性能を上げたことによってロボット全体の性能が上がるのです。 特に、ロボットの“目”の部分をとにかく速くしようとしていま
これまで外気温や体温がウイルスに感染した場合の重症度に与える影響についてはほとんど解明されていなかった。さまざ… Continue Reading 発熱がウイルス性肺炎の重症化を抑制するメカニズムを解き明かす〜一戸 猛志・東京大学 医科学研究所 准教授
近年、安価なIoTデバイスの普及により、セキュリティ水準の低い「弱い機器」が悪質なネットワーク攻撃の標的になるという事態が起きている。そこで、「IoT機器×サイバーセキュリティ」を一つの研究テーマとし、サイバー攻撃の中身を深く理解するとともにその対策を考案しているのが、横浜国立大学大学院 環境情報研究院の吉岡 克成准教授。 大学に「ハニーポット」と呼ばれる囮システムを構築し、仮想ではなく実物のサイバー攻撃を観測することで、リアルな観測を行なう同教授に、現代にもとめられるサイバーセキュリティ対策について伺った。 実物を対象に、世界中のサイバー攻撃を観測 Q:まずは、サイバー攻撃研究の社会的ニーズについて教えてください。 昨今、サイバー攻撃が社会問題となっており、その対処が求められています。一方で、サイバーの世界は目に見えるものではありません。目に見えないからこそ怖いと思う人も多いでしょう。パ
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