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経済成長至上主義を今こそ再考すべきだ--ケネス・ロゴフ ハーバード大学教授
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経済成長至上主義を今こそ再考すべきだ--ケネス・ロゴフ ハーバード大学教授
現代のマクロ経済学は、迅速かつ安定的な経済成長を、政策の究極的な目標にしているように思える。こう... 現代のマクロ経済学は、迅速かつ安定的な経済成長を、政策の究極的な目標にしているように思える。こうした考え方は、政策論議や各国中央銀行の理事会、さらに新聞の1面の見出しでも見られる。だが、未来永劫、経済成長が主要な社会目標であるとみなすのは、理にかなっているのだろうか。 標準的な経済統計を批判する多くの人々は、国家の福祉を測る尺度を出生時平均余命や識字率などにも広げるべきだとしている。こうした評価方法を採用したものとしては国連人間開発報告書や、フランス政府が主導した経済パフォーマンスと社会の進歩の測定に関する委員会があるが、同委の中心的メンバーはジョセフ・スティグリッツ、アマルティア・セン、ジャン・ポール・フィトゥシの経済学者3人だった。 尺度の範囲が狭いこと以上に深刻な問題がある。それは現代の経済成長理論において、人間が根本的に社会的な動物である点が十分に強調されていないことだ。人々は自分