舗装を剥がしたら“出土”したかつての都電の線路跡。その見学会に約2000人が詰めかけました。遺跡の発見にも似た出来事ですが、埋もれたのは約60年前。人々のあいだにかつての記憶が蘇りました。 道路工事でひょっこり顔を出した都電の線路 東京都交通局が運行する「都電」の営業距離数は荒川線の12.2kmのみとなりましたが、都内には今も路面電車が残っています。最盛期の1960(昭和35)年には、213.7kmのネットワークが張り巡らされていました。その都電の往時の姿が、道路工事でひょっこり顔を出しました。 拡大画像 アスファルトの下から出現した都電の鉄軌道。写真家・諸河 久氏が撮影した写真をもとに当時の風景を説明する担当者(中島みなみ撮影)。 護岸工事に伴う橋梁の架け替え工事中のことでした。JR飯田橋駅に近く、新宿区と文京区の区境となる神田川にかかる「白鳥橋」のアスファルトをめくってみたら、敷石とと