キハ20系は国鉄の代表的な一般形気動車で、全国で見られましたが、いま現役なのは、ひたちなか海浜鉄道湊線のキハ205のみ。引退のときが近づいていますが、それにはポジティブな理由もありました。 JR東日本の車両で置き換え 茨城県ひたちなか市を走るひたちなか海浜鉄道では古い気動車が運用されていますが、2024年夏、JR東日本と車両の譲渡契約を締結したことで、いくつかの車両が置き換え対象となります。うち1車種がキハ205(キハ20形)です。 これは、動態保存車を除くと唯一現役のキハ20形です。もともとは国鉄の車両でした。ひたちなか海浜鉄道へやって来て、そしてなぜ置き換えることになったのか、その変遷をたどってみましょう。 拡大画像 キハ205は若干色褪せているものの国鉄気動車標準色だ。このカラーは日本の情景に染み込む。写真の後ろ側部分はトイレを撤去している。中根~高田の鉄橋間(2024年9月、吉永陽