2025年4月、インドネシアに対し、ロシアが自軍の戦略爆撃機を駐留させてほしいと打診したと、イギリスの安全保障系メディアが報じました。なぜロシアは遠く離れたアジアの非同盟国に白羽の矢を立てたのでしょうか。 プロペラ機だからといって侮るなかれ 2025年4月、イギリスの安全保障系メディア「ジェーンズ」が報じたところによると、ロシアがTu-95「ベア」戦略爆撃機の駐留をインドネシアに対して打診していたそうです。 拡大画像 ロシア空軍の主力戦略爆撃機Tu-95「ベア」プロペラ機だが非常に高速かつ大搭載力、長航続距離を持っている(関 賢太郎撮影)。 候補地として挙げられたのは、ニューギニア島の至近にあるビアク島のマヌフア空軍基地とのこと。この報道に対し、インドネシア国防省は即座にこれを否定しましたが、ロシア側の意図、そしてその背後にある戦略的動機には無視できぬ重みがあると言えます。 なぜロシアは地