「ブーム」が開発を進めている「オーバーチュア」は、実用化されれば「コンコルド」以来の超音速旅客機出現となります。このキモと呼べるエンジンはどのようなものなのでしょうか。 現在のエンジンでは実現は無理ゲー? アメリカのスタートアップ企業「ブーム」が開発を進めている超音速旅客機「オーバーチュア」は、試験機「XB-1」が音速を突破したことにより、実用化への階段をひとつあがったと言えるでしょう。そこで、開発の進展に合わせて注目すべきポイントは「シンフォニー」(推力15.75t)と命名されたエンジンだと、筆者は考えています。 「オーバーチュア」のイメージ(画像:ブーム・スーパーソニック)。 「オーバーチュア」は、2029年の実用化を目指しており、実現すれば英仏共同開発の「コンコルド」以来、そして米国初の超音速旅客機の出現となります。この機体は乗客数こそ約80人と少ないものの、予定している速度は現在の