記録的な熱波に襲われている欧州では、鉄道インフラも悲鳴を上げています。温暖化の救世主とされる鉄道が、実は酷暑に弱いという皮肉な現実に対し、各国はどのような対策を講じているのでしょうか。 温暖化に弱い温暖化の救世主 記録的な熱波に襲われている欧州。温暖化の深刻さが増す中、鉄道は、自動車や航空機と比較して二酸化炭素の排出量が少なく、大量輸送が可能なため、環境に優しい交通手段として注目されています。しかし皮肉なことに、温暖化の救世主とも言える鉄道が、実は酷暑に弱点をさらしています。 拡大画像 熱の吸収を抑えるため、レールを白く塗っている(画像:ネットワーク・レイル) 暑さでレールや架線が膨張して変形したり、線路脇に設置された信号設備が故障したりして、各国で鉄道運行に影響が出ているのです。筆者(赤川薫:アーティスト・鉄道ジャーナリスト)が住む英国は、2050年までに二酸化炭素の排出量の実質ゼロ化を