サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
大谷翔平
whatsmyscene.blog.jp
レコード会社の役割を今さらで考えてみる(その2) 前回の記事に引き続いて、今の時代にレコード会社が出来るであろうと思われることや、そもそもレコード会社は必要なのだろうかといった疑問点等を、かなりテキトーに書いてみることに。 まず、レコード会社が担う役割で最も重要なものは何かを確認しておく。今回も前回同様に「古き良き時代のレコード会社の仕事リスト」で示してみるけれど、表の中で黄色い地で示した項目こそが、レコード会社のレコード会社たる所以ともいうべき仕事。 そう、レコードを作って売るということ。これに尽きる。 「レコード」というと、普通はアナログ盤のことを限定して指す言葉だと思いがちだけど、レコード会社にとってレコードとは音源を記録したものなら何でも全てがレコードとなる。だからカセットやCDもレコードだし、MP3みたいなデジタルデータも概念上はレコードの一種ということになる。一方で、ストリーミ
レコード会社の役割を今さらで考えてみる(その1) レコード会社が何をしているのかって、レコード会社やその周辺で働く人達にとってみれば当たり前の知識なんだけれど、そうした世界から外にいるとあまり知られていないのかもしれないと思ったので、レコード会社の役割みたいなものを適当に表にまとめてみた。 以下、表について簡単に説明していく前にまずはお断り。自分はもうリアルなレコード会社の現場から離れて随分時が経つので、おそらくここに書いている情報はかなり時代遅れなものだろうということ。なので、表のタイトルにも「古き良き時代」という形容を付けてみた。目安としては、だいたい90年代初頭のまさにレコード会社がブイブイ言わせていた「渋谷系(笑)」前後の時代といったところ。 で、昔のレコード会社は余裕があったので、まずアーティストの発掘・育成にとてもお金をかけていた。この部分にどれだけちゃんと投資できているかが、
どうでもいい話:「ギター殺人者の凱旋」の由来はこれ? なぜか周期的に気になるどうでもいい話の一つに、「ギター殺人者の凱旋」という突拍子もないフレーズが一体どうして生まれたのか知りたいというのがある。(だいぶ昔にもこのネタでブログを書いていたりする) で、久々にまた気になったので、改めて検索してみたらそれらしい話が、「自分にとって心地のよい空間づくり〜中古マンションで幸せになる〜」さんというブログの2007年3月17日付けエントリーでコメント欄に書かれていた: この「ギター殺人者の凱旋」と言う邦題は、イギリスかアメリカの宣伝用ポスターに書かれていた「Return Of The Axe Murderer」を直訳したもので、日本独自のタイトルではないんですよ。 で、「Return Of The Axe Murderer」を検索すると、そのタイトルが付けられた海賊盤の情報が多数ヒットする。とりあえ
いつものオカルトネタ:iTunesのAACエンコードを信用しちゃいけないという話 AV Watchで藤本健氏が連載している「Digital Audio Laboratory」で、「iTunesのVBRとCBR、どちらの音が良い?」という記事を読んで、興味を抱いたので早速うちでも実験してみた。 で、先に結論みたいなものを書いてしまうけれど、iTunesでCDをリップしてエンコードするのはやめた方が良いかもという……。少なくとも大事なCDをデータとして保存するならAACやMP3みたいな圧縮形式ではなく、AIFFかWAVで、それがきびしいならせめてロスレス形式にしたいところかなと。 とにかく今回はかなりビックリした。まず先の記事でVBRとCBRで音が違うということだったので、単にそれを体感したくて実験するため、いつもオーディオ系の試聴でリファレンスにしている音源の一つ、カーペンターズの「Yest
SME JapanがiTSに参加した件で思うこと これまで長年に渡って頑なにiTunes Store(iTS)への参加を見送ってきたSME Japanが、遂に11月7日にiTS向けにカタログ提供を開始した。 個人的にこの事実を知って最初に思ったのは、国内におけるCDの売上が相当に落ち込み、もはや従来と同じような形のビジネスとしては成立しなくなったのだろうなということ。 あとは、ケータイ向けに提供されてきた着うたビジネスがもはや回復の見込みがなくなり、スマホ向けのプラットフォームを新たに立て直しせざるを得なくなったのだろうなということ。 SME JapanがこれまでiTSへの参加を見送ってきた理由は大きくわけて2つあると、個人的には分析している。 まず1つ目は、親会社であるソニーの思惑だ。Walkmanという巨大なブランドを築いてきた身としては、Appleの「iPod」という存在は許せなかっ
Apple製品がカッコイイ理由:他社製品がダサイ理由 Mac Rumorosの5月8日付け記事「Inside Apple's Industrial Design」が紹介している話はかなり興味深い。 元ネタは、Technology Reviewによるインタビュー記事「Different - Inside (sort of) Apple's industrial-design machine.」で、Apple製品のデザインワークで深い関係にあるFrog Design社の上級副社長Mark Rolston氏が答えたもの。かなりの長文なので、とりあえずは「後で読む」状態(笑)。 Mac Rumorosの記事でも引用されている以下の部分はとくに面白いと思う: "We do a lot of similar products for other companies--say, Sony. But th
レコードやCDに表記されている「規定文」の変遷をテキトーに追っかけてみた 昨日、「音楽の著作権はいまどうなっているのか?勉強会」に参加して、そこでかなりテキトーな発表をしたのだけど、その発表の中で取り上げたレコードやCDのパッケージ(ジャケットや帯、等々)に記載されている「規定文」の変遷の話について、こちらのブログでもメモしておくことに。 規定文というのは、レコードやCDについて、著作権法上の決まり事から「こういう使い方はしないでください」ということを消費者に伝える注意書き。すごく小さく印刷されていることがほとんどなので、今までCDなど買っても読んだことない人が多いかもしれない。 まずは、1963年のレコードにあった規定文: レコードから無断でテープその他に録音する事は法律で禁じられております。 よく知らなかったのだけど、この時代の日本の著作権法では、テープレコーダー等の機械を使って複製す
文化庁は音楽や映画の違法流通を取り締まるのじゃなくて合法流通の拡大を目指すべき 初っ端の件名から「上から目線」な物言いで、なんだかなという感じだけれど…。 なんでこんなことを書いているかというと、今度「音楽の著作権はいまどうなっているのか?勉強会」というのに、「エンドユーザー代表(?)」という非常にインチキな肩書きで参加することになったので、音楽にまつわる著作権について、老害なりに色々と考えているから。 で、ふと脳裏に浮かんだのは、文化庁は著作権を守るために、音楽や映画の違法流通を取り締まる施策を考えるのには熱心だけれど、そういう文化資産を合法的に流通させるためのアイディアは昔ながらの地味で面白みがないものばかりだよねということ。 本当に、音楽や映画(と、ここではその2つに限ってしまうけれど)を「文化」として考え、その発展を望んでいるのであれば、今のデジタルな時代のメリットを最大限に活かし
速水健朗「ラーメンと愛国」を読んだ 確か2年ぐらい前に速水氏から次の本はラーメンという話をうかがって、それからずっと楽しみにしていた本。 ラーメンと愛国 速水 健朗 講談社現代新書 2011/10/18 なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。(書籍紹介文より) ラーメンにまつわる作られた文化史を紐解くという、とても面白い本だった。実は「伝統」なんていうのは、10年や20年という割と短い時間の中で、いつの間にか出来上がって、その存在を誰も疑わなくなるものなんだということを改めて認識した。 そういえば似たような話としては
au版iPhone 4Sで初期不良(?)発生のため交換 今日、突然、au版iPhone 4Sで3G回線からのネット接続が出来なくなり、結局は端末を交換することになった。 経緯としては以下のような感じ: 1)家を出る前まではWi-Fi経由で普通にネットへ接続していた 2)家を出てツイッターを使おうとしたらまるでダメ。試しにSafariでWeb接続を試みるもダメ。仕方がないのでiPhoneの電源を落として再起動。しかし、事態は変わらず。なお、音声通話は問題なし。 3)1時間ほど放っておく。相変わらず3Gでのネット接続は不通のまま。なお、電波受信インジケータは「3G」で「◯」にはなっていない。この不具合が出てからは最後までずっと3Gだった。 4)auショップで相談。まずはSIMを一度抜いて挿し直してみる。ダメなので、SIMを新品に交換するも変わらず。この時点でWi-Fi経由のネット接続と音声通話
ほとんどの人には関係ないメモ:iCloudのアカウントで不具合が出た iPhoneのOSがiOS 5になって、iCloudが使えるようになったので色々試してみたら、不具合が出たので自分用にメモしておく。 iCloudの登録は基本的にApple IDベースとなる。自分の場合、Apple IDは本当に初期に登録したため、まだ「.Mac」と言われるサービスがあった頃のメールアドレスで行ってしまっているため「〜@mac.com」というドメインだ。 その後、.MacはMobileMeに変わり、メールのドメインは「〜@me.com」になるのだけど、Apple IDの登録アドレスは古い@mac.comのままになっている。 で、当時MobileMeのサービスがあまりに酷いので、契約を打ち切ってしまった。しかし、それとは関係なくApple IDのアカウントは@mac.comのメールアドレスで登録されたままだ
どうでもいい話:そういうのは「音楽の力」じゃなくて単なるタダ乗りなんじゃないだろうか とある講演会的なものに参加して、色々な人達のプレゼンを聞く機会があったのだけれど、その中の一人がプレゼンのイントロとアウトロで動画を使っていた。 で、動画を使うだけならそれは別に良いのだけれど、驚いたことにその2つの動画、とある超有名な洋楽曲をそれぞれフルコーラスまるまるで使っていて、ご丁寧にも曲名やアーティスト名まで字幕で表記していた。さらに、そのうちの一つは動画の始まりと終わりにアーティスト本人の写真まで使っていたし…。 当然ではあるけれど、既存の商業レコード・CDに収録されているような音源を、勝手に動画のBGMにして利用するのは著作権法に抵触するし、それを営利事業目的で使ったら完全にアウト。 素人が気負って今回はやっちゃいました的な感じなら、まぁ仕方ないよねとも思うのだけど、このプレゼンやってた人は
単なる与太話:レコード会社はなぜ没落したのか? 以前に「レコード会社を解体してみる試案」というお題目で3回ほど与太話を書いて、その後力尽きて頓挫してしまったのだけれど、これはそれに続く話のようなものかもしれない。 なぜか今朝、ふと天啓がひらめいたのだけれど、その前に、自分がずっと唱えている持論の一つに、日本の(もしかしたら世界の?)レコード会社の犯した罪には、「音楽の好きな若者を育ててこなかった」というのがある。 例えば2008年11月に書いたこのエントリーとかがそう>「日本のレコード産業が自死に至った理由とか」 これもそうか>「どうでもいい話:現行音楽産業の緩やかな死を迎えるにあたって」 まぁ、とにかく、その持論は今も変わらないのだけれど、なぜそうなってしまったのかの根本的な原因がなぜか今日突然、ふとひらめいた。 その致命的な原因とは、レコード会社(もしくはもっと広く音楽産業全般)で働い
単なる与太話:レコード会社を解体してみる試案(その1) 唐突だけど、今のレコード会社システムがかなり辛そうなので、じゃ今後どう解体されるのかをテキトーに考えてみる。ま、あくまでも与太話なので、マジには受け止めないでください(笑)。 で、まずは既存のレコード会社の業務を大雑把に仕分けしてみる。多分以下のような感じ。 経営(総務・人事・経理)法務(契約)制作宣伝製造営業・流通 ネット配信が登場するまで、音楽を売るという行為は、イコール、音源を収録したメディア(アナログ盤、カセットテープ、CD等々)を製造して販売することを意味していた。だから、製造部門がしっかりしていることは、レコード会社にとって非常に重要なことだった。 同様に、出来上がった音源収録メディアを全国の店舗へ行き渡らせるための営業力(レコード会社で「営業」というのは基本的に対レコード店への受注交渉業務を意味する)と流通力が大切な機能
音楽を自動的に分析して遊ぶためのAPI Music Thingの4月23日付けエントリー「Echo Nest: the amazing website that can understand music」で紹介されているWebサイト「Echo Nest Analyze API」が非常に興味深い。 やや長くなるけれど、Echo Nest Analyze APIの概要部分をそのまま以下に引用する: The Echo Nest Analyze API is a tool that can enrich your software's understanding of musical recordings. It uses a perceptual model of human listening to generate detailed descriptions of a song's stru
Twitterに出戻りした 1カ月ほど前、自分なりに思うところがあって「TwitterとTumblrをやめた」訳だけど、まあ、そろそろ良いかなと思い、2日ほど前からTwitterに復帰してみた。(Tumblrは放りっぱなし) ちなみに、Twitterを使わなかったこの約1カ月間は、その空いた時間を主に睡眠と読書に割り当てて過ごした。おかげで、久しく続いていたパソコンの長時間使用が原因と思える妙な倦怠感をきれいさっぱり身体から消し去ることが出来て、非常に快適だった。 また、当初はTwitterの代わりとしてテレビ視聴に挑戦するつもりだったのだけれど、肝心の受信&録画&再生環境を揃えることができず、仕方がないので携帯電話端末のワンセグでいくつか番組を見てみた。で、判ったことは、やはり自分にはテレビは無理だということ。無理に躁状態になって騒いで誤魔化しているようなバラエティ番組の世界を長時間見せ
TwitterとTumblrをやめた いろいろ思うところがあって、とりあえずは1カ月という期限付きではあるけれど、TwitterとTumblrの利用をやめることにした。 一番の理由は、今の自分が関わっている仕事において、アーリーアダプター層的な視点は邪魔になりこそすれ、役に立つことがあまりないから。 どういうことかというと、今のTwitterやTumblrに溢れている情報の上澄みをさらって読み込んでいくと、日本に住む普通の人達のメンタリティとは非常に乖離した思想が自分の頭の中に猛烈な速度で浸透していく。で、そういうベクトルでモノを考えるようになると、そういう思考の仕方をしない普通の人達とつきあうのがとても苦痛になる。しかし、自分はそいういう普通の人達が何を考えて何を欲しがっているのかをわきまえた上で、情報やイベントを提供していかなければならない立場にある。 これまでは、数年先に逝ってしまっ
(意訳)僕は君たちのために歌うロックスターじゃないんだよ ――もしくは欧米、とくにアメリカのホワイトカラーな世界でビジネスして生きていくということについて(なの?) ITmedia岡田有花記者による長文インタビュー「日本のWebは『残念』 梅田望夫さんに聞く(前編) 」と「Web、はてな、将棋への思い 梅田望夫さんに聞く(後編)」を読んだ。 自分は欧米、とくにアメリカのホワイトカラーな世界で、働いたり成り上がろうとした経験がほとんど皆無に近いので、まったくの与太話にしかならないけれど、敢えて妄想としての分析を試みるならば、そういうアメリカンでハゲタカな世界において生業を得ている梅田氏ならば、このインタビューの中で語られているような思いに至るのは当然だろうし、同じようにそういうアングロサクソン中心で弱肉強食な世界で勝負したいと考えている日本の若者に対して助言を与えようという立場であれば、こう
どうでもいい話:音楽フェスティバルの出演料は安いらしい ソースがちょっと微妙なんだけど、日刊サイゾーで「『夏フェス』ブームは終焉へ ウワサされるチケット販売不振」という記事があって、以下のようなことが書かれてあった: 邦楽アーティスト主体のフェスの場合、"CDのプロモーション"という名目で、出演料が低く押さえられている この話が本当だとすると、フェスティバルなんて、余程に自分達のライブに自信があって、他のアーティスト目当てにふらっと遊びに来た新規の客を捕まえられる目算があるようなアーティストじゃないと、出演してもくたびれもうけの銭失いという感じだよねぇ…。 あくまでも聞きかじった与太話なんだけど、昔から邦楽アーティストのコンサートは、一部のアイドル系コンサートや「営業」と言われる特殊な興行(フェスティバル系はこれに当たるとばかり思っていた)を除けば、「レコード/CD」を売るための宣伝行為で
言論の自由なんてないほうが平和っぽい 確か日本の憲法では言論の自由が保障されていたと思ったのだけれど、それはどうやら何かの間違いなのかもしれない。 公の場でまずいことを発言してしまったら、具体的に何がまずい発言だったのかは一般に明らかにされないまま、その責任を問われることもあるのが世の常なのだ。 考えようによっては、ちょっとばかり怖い社会ではあるけれど、それで守られる「正義」みたいなものがきっとあるのだろう。おかげで、誰もが安心して明日も平和に暮らしていけるということらしい。 良かった、良かった。
渋谷センター街に「メルト」が たまたまちょっと用があって渋谷のセンター街を歩いていたら、聞き慣れた歌声が耳に入ってきた。 よく聴いてみたら、なんとsupercellの「メルト」だった。 センター街は、タイアップで各レコード会社が売出中の音源を定期的にかけるのだけど、どうやら今週(なのかな?)の曲が「メルト」らしい。 センター街を歩いてこの歌を耳にしている人々の多くは、この歌声がリアルな人間の歌手によるものじゃなくて初音ミクという音楽ソフトによってシミュレーションされているなんてことにはおそらく気がつかないのじゃないだろうか。 まさに21世紀的な出来事だなぁと感慨に耽ってしまった……。 PS. ちなみに、渋谷センター街のWebサイトには、「センター街のテーマソング(※クリック注意。アクセスすると音楽が再生される)」なんてものもある(笑)。 supercell (通常盤) supercell
公取委 vs. JASRAC、仁義なき戦いの始まりw 公取委がJASRACに対して放送に関わる音楽の包括利用許諾契約について独禁法違反で排除命令を出した訳だけど、これって広範囲に影響がデカイので、今後の成り行きが非常に気になる。(ちなみに、著作権絡みの事件に関するソースは、新聞社系よりもIT情報系の方がまとまっていて便利でしかも正確だったりするので、個人的にはITmediaとかINTERNET Watchあたりがお薦め。) で、勝手に分析して極論しちゃうと、放送における音楽の包括契約利用が無くなっても、JASRACとしては別にそれで音楽使用料徴収源が無くなる訳じゃないから、全然困らないのだろうなと思う。ま、新しい徴収システムを作るのはかなり大変なんだろうけど(笑)。 この件で一番困るのは、ここ数年で破壊的に収入が減りつつあるテレビ局やラジオ局のはず。 まだ儲かっている頃にこの問題が出ていた
日本のレコード産業が自死に至った理由とか やけにタイトルが大袈裟だけれど、まさにその通りな感じの話。いつも楽しく拝読している「Waste Of Pops 80s-90s」さんが11月17日付けの記事で非常に鋭い考察を述べられているので、以下にそのまま引用: そりゃ中高生、CD買わないわ。買うわけがない。だって多少着うた落とす程度の額なら、親が出すもの。携帯の請求額に含まれるから。自分でお金出す必要がないのであれば、そりゃ怒られない程度にバンバン落とします。一方CDは、どう転んでも自分の小遣いからお金出して購入ということになるわけで。 (中略) 少なくとも中高生については、可処分所得を携帯に持っていかれて云々という次元で考えていたらダメそうなことは、何となくわかったような気がしますが、やっぱCCCDや着うた、レンタル開始を遅延させようとする曲目構成その他いろいろ、レコード会社のやっていること
ニコ動好きな人は映画「僕らのミライへ逆回転」を観ると良いかも 映画「僕らのミライへ逆回転(原題:Be Kind Rewind)」を観た。 この邦題、いくらなんでもあんまりだと思うのだけど、それはまぁ仕方のないことなのかもしれない。なにせ映画会社の中の人達は、デートのネタに映画を見に行くような若い(「幼い」と言った方が適切?)客層を呼び寄せるのに熱心なので、「僕ら」や「ミライ」みたいな「キャッチー(笑)」な語感が必要なのだろう。 ただ、どうせ変てこりんな邦題にするのなら、直訳っぽく「返却ビデオは巻き戻してね」とかでも良かったような気がするのは、単なるオレの勘違い? ま、邦題のセンスがどうかはともかく、この映画は中身自体もかなり変わっているけど、笑えるし、しかもグッときて「変だな目から汗が出てきたよ」となるような感動もあったりして、かなり良質な映画だと思う(映画館では若い男の子が鼻をぐずぐずい
どうでもいい話:現行音楽産業の緩やかな死を迎えるにあたって まとめる気は全然ないけれど、ここ数日で気になる報道やブログ記事があったので、いくつかクリップしておく: “iPod課金”見送り ダウンロード違法化へ(ITmedia) 「ダウンロード違法化で何か質問ある?」――津田大介さんが2chにスレ立て(ITmedia) ダウンロード違法化がほぼ決まったけど何か質問ある?(働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww) ダウンロード違法化がほぼ決まったけど何か質問ある? その2(働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww) 私的ダウンロード行為の違法化について(benli) ダウンロード違法化に至る心理(Rauru Blog) 違法着うたフル配信で初の逮捕 ユーザー100万人の人気サイト運営者(ITmedia) 大手違法着うた配信サイト開設者逮捕、と違法着うたサイトNOW(P2Pとか
ロックスターが儲かる商売だなんて誰が決めたの? 音楽ブログ「Music Thing」を執筆しているTom Whitwell氏が雑誌「The Word」に寄稿した記事「Why Should Rock Stars Expect To Be Rich?」が面白い。 20世紀後半に登場し運良く成功したロックスター達の多くは、信じられないような金額を稼ぎ出した。どれぐらいすごいかというとこんな感じらしい: Some pop stars are very, very rich. Jay-Z's various businesses have earned him $1bn. Former Beatles are on ��500 million each. The members of Coldplay are worth ��30m each. Even Craig David is sitting
米音楽業界がオンラインサービスにおける楽曲使用料率を発表 Billboard.bizの9月23日付け記事「Industry, Online Services Reach Royalty Deal」によると、米国内におけるストリーミングおよび一部ダウンロード配信に対応した楽曲使用料率が公開された。すでに今年6月の時点で業界内では料率の合意を得ていたらしいが、正式な書類手続きが済むまでその内容は公開されていなかったという。 The agreement proposes a mechanical royalty rate of 10.5% of revenue, less any amounts owed for performance royalties for composition, for digital service providers that offer interactive
メタリカの最新作は音楽CDよりもPS3ゲーム版の方が音が良い件 少し古いネタになるけれど、Gizmodoの9月17日付け記事「Guitar Hero: Audio Engineer Claims that Metallica's Latest Album Sounds Better on Guitar Hero III」経由、Mastering Media Blogの9月15日付けエントリー「Metallica "Death Magnetic" sounds better in Guitar Hero」によると、メタリカの最新アルバム「Death Magnetic」は、音楽CDに収録されている音源よりも、PS3用ゲーム「Guitar Hero III」に収録されている音源のほうが音が良いらしい。 It's official - the distortion that Metallica f
その気持ちはすごく良く判る……つもりなんだけどね…… やじうまWatchの9月20日付けで「『ニコニコ動画』のアカウントを取ったら負けかな団、結成!? 」という話題があった。 この感覚、すごく判る。もう「同士よ共に立ち上がろう!」と叫んでしまいそうなほど良く判る……つもり。 ただ、「ニコ動」に関しては、割とあっさりとアカウントを取ってしまい、しかも当然のようにリンクしてしまっている事実がちょっと痛い…。 さらに、翻って思い出してみれば、最初に「パソ通」なんてものを知った時、あれをやったら終わりだと思っていたのに、いざ試してみたら思いっ切りハマった自分が妙に懐かしい。 最近じゃ、「はてブ」や「Twitter」に対してもアカウントを取ったら負けという気持ちがあったのに、いつの間にか始めてたしな(ま、Twitterはすぐに飽きたけど…)。 おぉっと! 「mixi」に関しては、「あんな頭悪そうなサ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『what's my scene? ver.7.2』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く