「富岳」の高精度シミュレーションで、太陽に似た星の自転は「赤道の方が極より速い」状態が保たれ、逆の状態は実現しないことが示された。従来の理論を覆す結果だ。 【2026年3月3日 名古屋大学】 太陽などの恒星は固体ではなくガス(プラズマ)の球体であるため、緯度によって自転周期が異なる「差動回転」をしている。太陽の自転周期は赤道付近では約25日だが、極付近ではやや遅い約34~35日周期となっている。このように、赤道付近の方が極付近よりも速い自転を「太陽型」、逆に極付近の方が赤道付近より速い自転を「反太陽型」の差動回転と呼んでいる。また、太陽の自転速度は約100億年の寿命の中で徐々に遅くなっていくと考えられている。 太陽の差動回転のイラスト。緯度によって自転周期が異なっている(提供:NASA、一部改変) これまでの数値シミュレーションでは、太陽や恒星が一生のある時期に、太陽型から反太陽型の差動回