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大谷翔平
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第161回(2019年上半期)の直木賞は大島真寿美さんの『渦 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 魂結(たまむす)び』が授賞しました。 浄瑠璃作者・近松半二の生涯を描いた作品とのことで、まだ、読んでいませんがぜひ読んでみたいと思います。 さて、現在上野の国立西洋美術館で企画されている松方コレクション展は皆さん行かれたでしょうか。 モネの〈睡蓮〉、ルノワールの〈アルジェリア風のパリの女たち〉、ゴッホの〈アルルの寝室〉など、世界を代表する名画を鑑賞することができます。 www.nmwa.go.jp ただ、それら名画を今こうして鑑賞できるのも松方幸次郎さんをはじめとする不可能を可能にした男たちのおかげがあってこそというのはご存知でしょうか。 その物語を描いたのが、惜しくも直木賞の授賞は逃したものの原田マハさんの『美しき愚かものたちのタブロー』です。 美しき愚かものたちのタブロー / 原田
スポンサーリンク 写楽殺人事件 東洲斎 写楽。役者絵などを描いた江戸時代の浮世絵師としてその名前と作品を知らない人はいないと思いますが、活動期間は実はたったの約10ヶ月。にもかかわらず、その間に145点余もの作品を版行したのち、忽然と姿を消した謎の絵師として、その正体はいまだにはっきりしていません。 そのため、いろいろな作家がミステリーの題材としてとりあげていますが、この高橋克彦さんの『写楽殺人事件』もその中の一冊で、第29回(1983年) 江戸川乱歩賞を受賞した傑作ミステリー小説です。 (ミステリーですので、あらすじは軽くふれますが、ネタバレは注意して書きます) 写楽殺人事件 (講談社文庫) 高橋克彦さんといえば、大河ドラマにもなった『炎立つ』や『火怨』などの歴史小説やオカルトやUFOを題材とした伝奇小説やホラーなど幅広い作風で知られています(『竜の柩』は私的オールタイム・ベスト上位の大
「極夜行」 角幡 唯介 「極夜行」読了。 ノンフィクションにはある事物を丹念に取材を重ねて掘り下げていくものと、自分そのものの赤裸々な体験を綴ったものの2種類あると思いますが、これは後者のまさに命がけの冒険ノンフィクション。 地理的な未開の地はほぼなくなった現代において、著者が目指したのはテクノロジーにたよらない脱システムで、太陽がのぼらない北極の極夜の世界という現人間界のシステムの外側に飛び出すということ。そのテクノロジーに頼らないということは、つまり自然の力を利用するということでもあり、アナログに方位をさぐる上で、指標となるのがまさに北極星という絶対的な存在。そして暗闇の中でぼんやりではあるが、唯一、希望の光をもたらしてくれる月の明かり。そんな一歩間違えただけで生死にかかわる状態においては星や月、太陽に対する信仰にも似たものが実体験として迫ってくる。 同行者は犬のみという孤独な単独行は
グレイプバイン ディスコグラフィ 最近J-WAVEを聴いていると頻繁に耳にする最高にかっこいい曲、それが、「すべてのありふれた光」。2月6日に発売されるグレイプバインの16枚目のアルバム『ALL THE LIGHT』のリード曲です。発売が本当に待ち遠しいです。 (発売しましたので、更新しました!) 1993年に田中和将(Vo.Gt.)、西川弘剛(Gt.)、亀井亨(Dr.)、西原誠(元Ba.)の4人で結成されたロック・バンドで、バンドのリーダーだった西原さんが2002年に脱退し、現在は3人で活動しています。 すでに20年以上活動しているのでベテランバンドとも呼べる域に達してきました。レーベルや事務所は何度か移籍しているものの、約1〜2年ごとにコンスタントにアルバムをリリースしています。 (インディーズやミニアルバム、ベストアルバム、ライブアルバムを除く) スポンサーリンク 1.退屈の花 発売
例えば、「赤と黒」、「戦争と平和」そして「罪と罰」。 このように割り切りの良さと切れ味のするどさで何々と何々というタイトルにどこか惹かれます。単に対だったり、親和性のある距離感が近いものも、想像を裏切るような距離感が遠いものの、どれも概して面白いものが多い気がします。良くも悪くもそんなタイトルの作品を紹介したいと思います。 スポンサーリンク 今回ご紹介するのは、昭和の隠れた名作として2013年にちくま文庫から復刊された作品です。 コーヒーと恋愛/獅子 文六 サニーデイ・サービスファンの方でしたら馴染み深いかもしれないですが、名作『東京』に収録された「コーヒーと恋愛」は、この作品の影響を受けてつくられたということで、解説を曽我部 恵一さん、カバーデザインを小田島 等さんが手がけています。 もともとは1963年に『可否道』というタイトルで単行本として発売され、1969年に『コーヒーと恋愛(可否
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