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回答:ワクチン接種を後悔しなければならないような事実は、全く確認されていません 2021年から接種が始まった新型コロナのワクチンに関して、その後、メリットを上回るようなリスクやデメリットが判明したとか、ワクチン接種をした人の方が病気になりやすくなったとか、ワクチンを”解毒”しなければならなくなったとか、そういった事実は全く確認されていません。 このところ、ワクチンを接種したという判断を”間違い”であったと思いこませようとするようなデマ情報(と、それに伴って謎の高額解毒アイテムや未承認薬を購入させようとする情報)が盛んに出回っていますが、過去にワクチンを接種したことに対して不安を感じる必要はありませんし、ワクチンを接種したという判断を後悔する必要も全くありません。 むしろ、重症化や後遺症を防ぐために有効なワクチン接種を済ませていることは、新型コロナウイルス感染症の流行が”日常”になった今の社
地震などの災害が起こると、居てもたってもおられず、個人で支援物資を集めて被災地へすぐに持って行こうとする方がおられます。こうした精神はとても尊いもので、被災地に誰も関心を持たないような冷たい社会よりよっぽど良いものと思います。しかし、被災地の優先順位や受け入れ態勢などを考えることなく、災害発生直後に一般人が支援物資を運び込もうとしても、基本的にそれは被災地にとって「迷惑」や「邪魔」になってしまうことが多々あります。 つまり、たとえ”善意”や”正義感”によるものであっても、これは”控えるべき行動”ということになります。 もっと優先すべき人員や物資の運び込みを、邪魔してしまうことになるから 日本で地震などの災害が起きた場合、人命救助やインフラ復旧、飲料水や食料品・衣類などの生活必需品の運び込みのため、多くの人員と物資がすぐに送り出されます。このとき送り出される人員は、統率・指揮された災害支援活
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した際には、そのつらい症状を和らげるために薬を使うことがあります。こうした薬は「病院に行かないと処方してもらえない」と思われがちですが、実は多くの薬は一般用医薬品(OTC医薬品)としてドラッグストア等でも販売されていますので、予め用意しておくと安心です(※重症化抑制のための抗ウイルス薬:『パキロビッド』や『ラゲブリオ』は販売されていません)。 新型コロナウイルス感染症に対する有効性の科学的根拠(エビデンス)はまだ明確になっていませんが、「ウイルス性の上気道感染症である風邪」に準拠すると、およそ下記のように考えることができます。 なお、「総合感冒薬(かぜ薬)」を選ぶ方も多いですが、「総合感冒薬」には1つの商品に非常に多くの薬が配合されており、”本来は必要のない薬”まで多量に服用することになる可能性があります。思わぬ副作用の原因になりますので、
新型コロナのワクチン接種後には1~2日(長いと3日)ほど、副反応で熱や痛みが現れることがあります(☞著者の発熱の記録)が、こうした熱や痛みには、ドラッグストア等で購入できる一般用医薬品の「解熱鎮痛薬」でも十分に対応できます。熱や痛みがあったら必ず薬を飲まなければならない、というわけではありませんが、薬を使うとワクチンの効果が弱まるといったこともありませんので、熱や痛みによる不快感や辛さを和らげたい場合には、良い選択肢になります。 ただし、その薬を選ぶ際には、いくつか注意してもらいたい点があります。妊娠や授乳、年齢、持病、他で使っている薬などの状況によっては、避けた方が良い薬があるからです。ややこしい疾患がある、主治医から市販薬を自己判断で選ばないよう言われている、自分ではよくわからない・・・といった場合には、必ず医師・薬剤師に相談の上で選ぶようにしてください。 また、一般用医薬品には「解熱
回答:よほどの理由がない限りは、接種することをお勧めします 日本で承認されているmRNAワクチンには、新型コロナウイルスへの感染・発症・重症化・死亡リスクを大幅に減らす効果が確認されています。実際に新型コロナウイルス感染症に罹ってしまうよりも、はるかに小さなリスクで免疫を獲得できます。 そのため、よほどの理由がない限りは、順番が回ってきた時点で接種することをお勧めします(ワクチン接種は自分だけでなく、自分の周りの人を守るという意義もあります)。 ※2023~2024年ころから盛んになり始めた「ワクチン接種を後悔させるようなデマ情報」についてはこちらを参照してください。 ※この記事内容は接種を強制するものではありません。接種するかどうかは個人の判断に委ねられますが、デマや事実誤認をもとに判断してしまうことがないよう、薬局でも行っている情報提供や対応を文書化したものです。 ※非常に長いので、「
「期待の新薬」をダメ元で使ってはいけない理由、プラセボと比較する理由、「社会が期待する効果」と「臨床試験から見える効果」の乖離 2020年5月11日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して有効性・安全性が確立した治療薬は存在しません。ところが、テレビのワイドショー等では連日のようにコメンテーターや有名人らが特定の薬を「特効薬」であるかのように扱い、「全員に薬を配るべきだ」「薬を使わないなんておかしい」といった発言を繰り返しています。こうした感情的な薬の使い方は、非常に危険です。有効性や安全性がまだ確立していないということは、つまり「薬を使わない方がマシ」という可能性も大いに残っているからです。 ダメ元でも良いから使ってみたら良いのでは?という意見が危険な理由 「有効性・安全性が確立していない」とは言え、効くかもしれないのだったら、ダメ元で使えば良いのではないか。 このとこ
異世界薬局の薬学考証裏話2~「ペスト」治療薬、分包や保管の手間も考慮した選択肢 MFコミックスの「異世界薬局」では24話から「ペスト(黒死病)」との戦いが始まりました。ここで描かれた「治療薬」も科学的根拠・現場の状況・準備の手間など様々な観点から最も妥当と思われるものを選んでいます。今回は、この考証裏話をペストの歴史と合わせて紹介したいと思います。 ファンタジー要素は大事にしつつも、医学・薬学要素ではあまり妥協しない監修班がこんな細かいことを考えているから、更新の足を引っ張ってしまうんですね(ごめんなさい ※本格的なペスト対策が始まる24~25話は、Comic Walker・ニコニコ静画で2020年1月19日まで無料で閲覧できます。 「ペスト」とは~14世紀には欧州で3人に1人が死亡した「黒死病」 「ペスト」とは、通性嫌気性のグラム陰性桿菌Yersinia pestisという細菌によって起
ワクチンの「発症を防ぐ効果」は? インフルエンザはシーズンによって流行する型が変わるため、ワクチンによる「発症予防」の効果にも45~76%と多少の変動があります1,2)。しかし、小さな子どもから高齢者まで、平均すると60%くらいの「発症予防」の効果が確認されています3,4,5)。 確かに、接種すれば発症を100%防いでくれるような劇的な効果があるわけではありませんが、時点で行える手段としては、”最も確実にリスクを減らしてくれる予防法”と言えます。実際、WHO(世界保健機関)も「The best way to avoid getting the flu is to get the flu vaccine every year.」と、ワクチン接種を最も効果的な予防方法として提示しています6)。 1) Vaccine.36(8):1063-1071,(2018) PMID:29361343 2)
開発時には「思いもしなかった使われ方」をしている薬~創薬 Advent Calendar 2017 本来、薬というのは「血圧を下げる薬を作ろう」「痛みを和らげる薬を作ろう」という明確な意図を持って研究・開発されます。しかし、中には研究・開発段階では思いもしなかった”意外な使い方”が見つかることもあります。 今回は、そんな「開発時には思いもしなかった使われ方」をしている薬を「創薬 Advent Calendar 2017」の11日目の記事として紹介します。 ①【ワーファリン】牧場の危機から見出された抗凝固薬 『ワーファリン(一般名:ワルファリン)』は、心筋梗塞や脳梗塞を防ぐための薬、血液をサラサラにする抗凝固薬です。「PT-INR」の値で効果を客観的に判定できること、ビタミンKで簡単に解毒できること、何より値段が安いことなどから、数々の新しい抗凝固薬(DOAC)が登場した2017年現在でも第
検索結果に医薬品の違法・不正流通サイトを見つけた時は~フィードバックと薬剤師の情報発信 インターネットには不適切な医療情報が非常に多いことが問題視される昨今ですが、医薬品の名前で検索した際にはどのような情報が表示されるかご存知でしょうか。 「クラビット」・「バルトレックス」・「ラシックス」といった言葉で実際に検索してみてください。そこには、医薬品の適正使用を促すような情報提供ではなく、医薬品の安易な個人輸入・使用を勧めるWebサイトがたくさん出てきます。 薬剤師のように専門知識を持っていれば、こうしたWebサイトは無意識でも避けることができます。 しかし専門知識がなければ、これらの違法性・危険性に気付かず「ネットで買って使っても良いんだ」と誤解し、購入・使用してしまうかもしれません。 つまり、検索結果がこうしたWebサイトで埋め尽くされている現状は、医薬品の不適切な流通や使用を助長し、薬害
◆薬剤師が作る「正しい薬の情報」◆ 貴方が読んでいるその情報は、本当に正しい情報ですか?Fizz-DIでは、薬の専門家である「薬剤師」が、文献などの「信頼できる情報源」に基づいた「正確な情報」を、 わかりやすくお届けします。 異世界に転生した薬学者が現代薬学の知識で色々な病気に立ち向かう物語、「異世界薬局」のコミック版(作画・高野聖/原作・高山理図/2017年 MFコミックス刊」)に、薬学監修としてお手伝いをさせて頂いております。 タイトルに「薬局」が入っていることからもわかるように、薬が物語に大きく関係しているのですが、毎回内容に薬学的な矛盾や問題点がないか、下書きの段階から非常に細かい考証を行っています。 今回は、普通に読んでいては見落としてしまうような細部の強烈な「こだわり」・主人公の心遣いまでを十分に楽しむため、私が行っている考証の裏側を一部紹介したいと思います。「そんな事まで考え
回答:『ベルソムラ』は覚醒を司る「オレキシン」、『ロゼレム』は体内時計を司る「メラトニン」に作用する 『ベルソムラ(一般名:スボレキサント)』と『ロゼレム(一般名:ラメルテオン)』は、どちらも不眠の治療に使う睡眠薬です。 『ベルソムラ』は、「覚醒」を司る「オレキシン」をブロックする睡眠薬です。寝付きの悪い「入眠障害」と、熟睡できない「中途覚醒」の両方に効果があります。 『ロゼレム』は、「体内時計」を司る「メラトニン」の働きを助ける睡眠薬です。特に、昼夜逆転しているような不眠症に効果的です。 どちらも従来の「ベンゾジアゼピン系」の睡眠薬とは異なる作用を持つ新しい睡眠薬です。それぞれ作用が異なるため、不眠の症状によって使い分けます。 回答の根拠①:『ベルソムラ』の効果と「オレキシン」 「オレキシン」は、脳の「覚醒」を維持するために重要な働きをしています。『ベルソムラ』は、この「オレキシン」の作
回答:確率のこと 「p値」は確率のことで、「p<0.05」は「確率が5%未満である」ということを意味しています。 AとB、2つの薬の効き目を比較したグラフに「p<0.05」と書いてあった場合、「この差が、単なる偶然で生じた差(誤差)でしかない危険率が5%未満」ということを意味しています。 つまり、「この差は、AとBの効き目の違いによって生じた必然の差です、という主張が95%以上正しい」ということです。 通常、これをもって比較したデータに「有意差あり」とします。 回答の根拠①:「p値」の意味~帰無仮説が偶然に成立してしまう確率 AとBの効き目のデータに差があったとしても、それが薬の効き目の違いによるものなのか、単なる偶然で生じた誤差でしかないのか、ハッキリさせる必要があります。 そこで、どちらの確率が高いのか、統計を使ってハッキリさせます。 ①自分が主張したいことと、逆の仮説(帰無仮説)を立
回答:食事・飲み物の影響を受けない『デザレックス』、速く強力な『ビラノア』 『デザレックス(一般名:デスロラタジン)』と『ビラノア(一般名:ビラスチン)』は、どちらもアレルギー治療に使う新しい抗ヒスタミン薬です。 『デザレックス』は、食事や飲み物などによる影響を受けにくく、いつ飲んでも良い薬です。 『ビラノア』は、特に皮膚のアレルギーに対して速く強力に効く薬です。 花粉症に対する効果にはほとんど差はありません。また、どちらも眠気や集中力・判断力の低下といった副作用はほとんどなく、自動車運転の制限はされていません。 抗ヒスタミン薬には既に多くの薬があり、服用回数や効果・副作用の特徴から選べるようになっています。そこに新たに『デザレックス』と『ビラノア』が追加されることで、自分にあった薬をより選びやすくなります。 回答の根拠①:安定した効果の『デザレックス』~食事時間・内容による影響 『デザレ
覚せい剤を使うとどうなるのか、なぜ1回だけで済まないのか、なぜ止められないのか~脳の「ドパミン」の動態と依存性 「覚せい剤」に関連したニュースが多いですが、「覚せい剤」はダメと何となく知っていても、そもそも「覚せい剤」を使うと身体に何が起こるのか、なぜ1回だけで済まないのか、なぜ止められないのか、具体的な怖さについては知らない人も多いはずです。 「覚せい剤」の怖さを知るための一つの方法として、脳の「ドパミン」に注目して考えると理解しやすいと思います。 「覚せい剤」は「ドパミン」を分泌させる 「覚せい剤」は、脳に「ドパミン」を分泌させます。「ドパミン」は、脳で快感や多幸感に関わっているため、一時的に強力な爽快感を得ることができます。 この「ドパミン」分泌は、スポーツの勝負で勝ったときや仕事で成功したときなど、自然な欲求が達成された際、通常の爽快感を感じるときにも分泌されています。 しかし自然
回答:薬理学的には効果があるが、保険適用上の問題がある 『ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)』や『ボルタレン(一般名:ジクロフェナク)』などのNSAIDs(解熱鎮痛薬)には、胃粘膜を荒らす副作用があり、長く使い続けた場合には胃潰瘍を起こす恐れがあります。 『ムコスタ(一般名:レバミピド)』は、こうしたNSAIDsによる胃粘膜への副作用を防ぐ目的で処方されることがあります。 これは、『ムコスタ』が安価で安全性も高い上、食前・食後でも薬の効果に影響せず頓服の痛み止めと一緒に服用することにも適しているからです。 ただし、『ムコスタ』はNSAIDsによる胃潰瘍に対して保険適応がありません。 そのため、厳密には『サイトテック(一般名:ミソプロストール)』や『タケキャブ(一般名:ボノプラザン)』、『タケプロン(一般名:ランソプラゾール)』など、NSAIDsによる胃潰瘍に対して保険適用が認められてい
【反論】「インフルエンザワクチンは打たないで」というデマが広まっていることについて 個人の価値観で「予防接種をしない」という判断をすることに問題はありません。確かに、インフルエンザを100%防げるものではありませんし、アレルギーなどのリスクも、完全なゼロではありません。しかし、ワクチンを打たないことによるリスク・デメリットは、それよりも遥かに大きなものです。小さな子どもや高齢者、持病のある人は予防接種しておくことをお勧めしています。 思い込みや偏見で書かれたネット上のいい加減な情報をもとにワクチンを否定するのは、あまりにお粗末です。不安や疑問は、きちんと医師・薬剤師などの専門家に相談するようにしてください。 本ブログでは「あの時、きちんと正しい情報を知っていれば良かった・・・」と後悔する人を減らすために、この反論記事を公開しています。 ※ワクチンの効果についての解説画像 ・Twitter:
回答①:エビデンスとは 「エビデンス」とは、診療行為に対する「科学的根拠」のことです。 医療に対して何か情報を入手した際、その情報は本当に正しいと言えるのか、その裏付けとなる「科学的根拠」があるかどうか、を確認する必要があります。 この「科学的根拠」は、主に研究者の研究論文という形でまとめられ、学会の学術雑誌で公表されています。日本の論文であれば「医学中央雑誌(医中誌)」、海外のものであれば「アメリカ国立医学図書館の論文データベース(PubMed)」で主に探すことができます。 回答②:エビデンスレベルとは 「科学的根拠」のレベルとは、その研究の結果が「どれだけ一般的なものか?」ということです。 「偏り」が全くない研究は存在しません。しかし、どれだけ「偏り」を減らすように研究が行われているか、という視点から、「科学的根拠」を8つにランク付けしています。 「偏り」とは? 「偏り」は「バイアス」
回答:中枢の副作用が少ない『ナウゼリン』、使用実績が豊富な『プリンペラン』 『ナウゼリン(一般名:ドンペリドン)』と『プリンペラン(一般名:メトクロプラミド)』は、どちらも「ドパミン受容体遮断薬」に分類される、同じ作用の吐き気止めです。 『ナウゼリン』は脳まで届きにくいため、脳や中枢での副作用が少ない薬です。 『プリンペラン』は使用実績が豊富で、適応も広い薬です。 吐き気に対する効果にほとんど違いはありませんが、妊娠・授乳中は『プリンペラン』を選ぶのが一般的です。 回答の根拠①:『ナウゼリン』と錐体外路障害~血液脳関門を通るかどうか 脳は生命にとって重要な器官なため、体内で発生した老廃物や口から摂取した薬物が簡単に入り込まないように「血液脳関門」と呼ばれるフィルター機能が備わっています。 この「血液脳関門」を、『ナウゼリン』は通り抜けにくく、『プリンペラン』は通り抜けやすい性質があります1
◆薬剤師が作る「正しい薬の情報」◆ 貴方が読んでいるその情報は、本当に正しい情報ですか?Fizz-DIでは、薬の専門家である「薬剤師」が、文献などの「信頼できる情報源」に基づいた「正確な情報」を、 わかりやすくお届けします。
回答:”痛みを抑える神経”の働きを強化する薬 『ノイロトロピン(一般名:ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液)』は、痛みを抑える神経(下行性疼痛抑制系)の働きを強化することで、痛みを和らげる薬です。 外傷や炎症といった「通常の痛み」から、『ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)』など一般的な痛み止めでは効きにくい「神経の痛み」にまで、幅広い痛みに効果があります。 一般名の通り、この薬の成分は化学合成したものではなく動物からの抽出物で、含まれる成分は様々です。そのうちのどの成分がどう作用するのか、作用の本体はどの成分なのか、詳しいところはわかっていません。 回答の根拠①:下行性疼痛抑制系とは 「下行性疼痛抑制系」とは、脳幹から脊髄に向かって下行する「抑制性ニューロン」のことです。 通常、何らかの傷害(ケガや炎症)が起こると、その情報はC線維やAδ繊維などの「一次ニューロン」によって脊髄に
回答:『マクサルト』は速く、『アマージ』は長く効き、『イミグラン』は剤型が豊富 『マクサルト(一般名:リザトリプタン)』、『アマージ(一般名:ナラトリプタン)』、『イミグラン(一般名:スマトリプタン)』は、片頭痛の治療薬「トリプタン製剤」です。 『マクサルト』は速く効く、『アマージ』は長く効くため再発しにくい、という特徴があるため、頭痛の症状に合わせて薬を選ぶことができます。 『イミグラン』はその中間くらいの速さと長さを持っていますが、錠剤だけでなく点鼻薬や注射剤もあるため、片頭痛が酷く口から薬を飲めない場合にも使うことができます。 いずれも頭痛のある時に飲む薬で、予防のために使う薬ではありません。使い過ぎると薬が原因の「薬物乱用頭痛」を起こす恐れもあるため、片頭痛が頻発する場合は予防薬を使うことをお勧めします。 回答の根拠①:「トリプタン製剤」の即効性と持続性の比較 現在、片頭痛の薬「ト
回答:効果が強力な『ロキソニン』、安全性に優れる『カロナール』 『ロキソニン(一般名:ロキソプロフェン)』と『カロナール(一般名:アセトアミノフェン)』は、どちらも熱や痛みを和らげる「解熱鎮痛薬」です。 『ロキソニン』の方が熱や痛みを抑える効果は強力で、炎症を抑える効果もあります。 『カロナール』は、インフルエンザの時や子ども・妊婦でも使えるほか、胃や腎臓への負担が少ない、アスピリン喘息の人でも選択肢になるなど安全性に優れています。 そのため、効果と安全性のどちらを重視するのか、症状の強さや年齢・持病などの状況によって使い分けるのが一般的です。 回答の根拠①:解熱・鎮痛・抗炎症の効果の違い 「ロキソプロフェン」や『ボルタレン(一般名:ジクロフェナク)』などのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と比べると、「アセトアミノフェン」の解熱・鎮痛効果は”やさしめ”とされています1,2,3,4)。
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