一般的な住宅価格でも7,000万円に、米国の住宅事情 米国の住宅価格は過去20年で大幅に上昇、特にコロナ禍以降の上昇幅が著しく、家計負担の増大を招いている。1960年代との比較で言えば、米国の住宅価格は名目で20倍以上、実質でも2倍以上に上昇している状況だ。 米連邦準準備制度理事会が発表しているデータによると、1964年第1四半期の米住宅価格中央値は1万8,500ドルだったが、2024年第1四半期には42万800ドル(約6,800万円)にまで上昇した。名目による単純比較では、22倍の差となる。 また、物価を考慮した実質価格を見ると、2024年の物価に換算した1964年3月時点の住宅価格中央値は約18万5,000ドルとなり、現在の中央値42万800ドルとはそれでも2.27倍の差だ。 1965年時点の国勢調査データによると、当時の米国における世帯所得中央値は6,900ドルだった。住宅価格が2万