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大谷翔平
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三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)は、社会人となってから本を読まなくなってしまったことにショックを受け、3年半後に本を読むために退職、現在は文芸評論家として活動している著者が日本の近代以降の労働史と読書史を並べて俯瞰したうえで、働きながら本を読むためにはどうすればよいのかを考え、提案していくものである。 麦「俺ももう感じないのかもしれない」 絹「……」 麦「ゴールデンカムイだって七巻で止まったまんまだよ。宝石の国の話もおぼえてないし、いまだに読んでる絹ちゃんが羨ましいもん」 絹「読めばいいじゃん、息抜きぐらいすればいいじゃん」 麦「息抜きにならないんだよ、頭入んないんだよ。(スマホを示し)パズドラしかやる気しないの」 絹「……」 麦「でもさ、それは生活するためのことだからね。全然大変じゃないよ。(苦笑しながら)好きなこと活かせるとか、そういうのは人生舐めてるって
二十代のうちは、夢を見てはいけないんです。そう言われたことがある。 ならば、それより小さいときに見ておくものなのか。いや、しょせん、子供の夢にすぎない、と言われるのがおちだろう。ならば、もっと大きくなってから? 年甲斐もなくそんな夢見て。そんな声が聞こえてきそうだ。 現実を信奉する者たちの嘲笑と義憤。おそらく、本気で夢を追いかけようとする人間がもれなく経験するものだ。あのイチロー選手でさえも、通算安打数の最多記録を成し遂げた試合後のインタビューで、「子供の頃から、人に笑われてきたことを常に達成してきた自負はあります」、「常に人に笑われてきた(悔しい)歴史が、自分にはある」といった旨のことを語っている。朝起きて、テレビで彼のインタビューを見ながら感じたのは、あるひとつのことを追い続けるひとを笑う人間はどこにだっている、ということだった。 日本人は軽々しく、夢を成し遂げた彼らのような成功者を「
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