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ユニ・チャームは2024年5月27日、基幹システムの更新に伴って取扱製品の納品遅れが発生していることを日経クロステックの取材に対し認めた。システムの更新は2024年のゴールデンウイークを利用して実施した。 同社によると、新基幹システムと物流システムの接続でデータ連係に不具合があったという。さらに、連休明けに大量の注文があったことによるデータの増加が重なり処理が間に合わなくなり、納品遅れにつながった。 紙おむつなどの支援事業を行う品川区や厚木市は、ユニ・チャーム製の紙おむつの入荷遅れに伴い、利用者からの同社製品の受け付けを停止したり、他社製品への変更を打診したりしている。品川区見守りおむつ定期便事業に携わるTNCプロジェクトの担当者は「5月15日ごろに仕入れ事業者から連絡があった。早めに調整したため、現時点では大きな混乱はない」と状況を話した。 ユニ・チャーム上席執行役員の上田健次ESG本部
半導体を巡る覇権争いを各国の経済政策とグローバルサプライチェーンから明らかにし、米国でベストセラーとなった『チップ・ウォー』(日本語翻訳版のタイトルは『半導体戦争』=ダイヤモンド社)。著者のクリス・ミラー氏に生成AI(人工知能)時代の日本の勝ち筋をどう見ているのか。新たなAI半導体メーカーとして注目が集まるRapidus(ラピダス)に対しては「2つの賭けをしている」とし、「どちらも正しい」と指摘した。 『半導体戦争』著者 クリス・ミラー氏インタビュー(上) 生成AI以後の半導体戦争、クリス・ミラー氏が指摘する「NVIDIAの課題」 日本について伺います。『半導体戦争』では日本の半導体産業の衰退も分析されています。今後、AI時代において日本は存在感を示せるでしょうか。例えば、ラピダスは新しい半導体メーカーですが、台湾積体電路製造(TSMC)のような巨人に対抗できるのでしょうか。 日本の半導体
「業務システムにもインターネットにもつながらない」。始業直後に報告されたネットワーク障害は、瞬く間に庁舎全体に広がった。システム部員はすぐに原因究明に乗り出した。 どこにも挿さらず放置されているLAN(Local Area Network)ケーブルと、そのすぐそばにポートが余っているスイッチを、ネットワークに関する知識のない人が見つけたらどうするだろうか。「何かの拍子に抜けてしまったに違いない」と、挿してしまうかもしれない。こうした親切心からループが生じ、その影響でネットワーク全体がまひすることもある。 新年度が始まる2024年4月1日朝、那覇市役所全体が突然ネットワーク障害に襲われた。トラブル解決の陣頭指揮に当たったのは、ネットワーク機器の運用を担う情報政策課の伊覇太課長だ。トラブルをどう脱出したのか。経緯を詳しく見ていこう。 「何もできない」と職員が駆け込む 地上12階・地下2階建ての
積水ハウスは2024年5月24日、サイバー攻撃により顧客情報などが漏洩したと発表した。同社の住宅オーナー向けの会員制サイト「積水ハウスNetオーナーズクラブ」において、過去に使用していたページのセキュリティー設定に不備があり、同サイトのデータベースからパスワードなどが漏洩した。攻撃手法は、データベースに命令文(SQL文)を送りつけて情報を不正に入手する「SQLインジェクション」だった。 漏洩したのは顧客情報と従業員などの情報だ。顧客情報は、積水ハウスNetオーナーズクラブ会員として積水ハウスが取得した顧客のメールアドレスとログインID、パスワード10万8331人分が漏洩した。これに加えて漏洩の可能性がある人数は46万4053人に上る。 従業員に関しては、現在・過去に在籍していた積水ハウスグループの従業員と協力会社スタッフのメールアドレスと積水ハウスのシステムへのログイン時に使用するパスワー
半導体を巡る覇権争いを各国の経済政策とグローバルサプライチェーンから明らかにし、米国でベストセラーとなった『チップ・ウォー』(日本語翻訳版のタイトルは『半導体戦争』=ダイヤモンド社)。出版されたのは2022年10月で、生成AI(人工知能)による半導体の地政学への影響は描かれていない。輸出規制の応酬や米国による製造回帰の動き、中国の先端チップ製造能力をどう見ているのか。著者のクリス・ミラー氏に生成AI時代の半導体戦争を聞いた(続きは2024年5月28日公開)。 クリス・ミラー氏。1987年米国イリノイ州生まれ、マサチューセッツ州ベルモント在住。タフツ大学フレッチャー法律外交大学院国際歴史学准教授。フィラデルフィアのシンクタンク外交政策研究所(FPRI)ユーラシア地域所長、マクロ経済・地政学のコンサルタント会社、グリーンマントルのディレクターも務める。米紙ニューヨーク・タイムズ、米紙ウォール・
基幹システム刷新による業務改革プロジェクト――。今はDX(デジタルトランスフォーメーション)の一形態と見なされているわけだが、日本企業の場合、今も昔もどの企業であっても「嘘と虚飾にまみれたプロジェクト」であることを、当事者たちは十分に自覚しているだろうか。はっきり言って、100%できっこない。経営者やIT部門が無能であるとかいう問題ではない。仮に多くの大企業が本当にDXを達成したら、社会的に大問題となり世間から非難を浴びるのはまず間違いないからな。 「嘘と虚飾にまみれたプロジェクト」の意味を詳しく語る前に、まずは話の前提として、基幹システム刷新による業務改革プロジェクトの失敗パターンについてサクッと触れておこう。最も愚かなのは、基幹システムの刷新(というかモダナイズ)のために業務を改革しようというものだ。経済産業省による「2025年の崖」のあおり効果などもあり、ITに疎かった経営者も老朽シ
Pythonには豊富なライブラリが用意されているため、様々なアプリケーションを比較的手軽に作成できる。この特集では4種類のアプリ作成に必要な基礎を解説する。 Pythonが広く利用されているジャンルに「Webアプリケーション」(Webアプリ)があります。第1回では入門者でも比較的簡単に使える「Flask」というフレームワークを使い、Webアプリ開発の基礎を学びましょう。例として、標準語を関西弁っぽい表現に変換するWebアプリを作ってみます。 Pythonのプログラミング環境をインストールする Pythonは、パソコン、スマートフォン、Webなど、様々な環境で動作します。その中で、Webアプリを作るためには、基本的には「パソコンで動くPython」の環境が必要です。 パソコンで動くPythonにもいろいろありますが、ここではPythonの公式サイトが配布しているインストーラーを使って、パソコ
KDDIは今後、米Google(グーグル)が提供する「Googleメッセージ」を、Android端末の標準アプリとして採用する。SMS(ショートメッセージサービス)の発展形であるRCS(Rich Communication Services)に対応したGoogleメッセージをKDDIが採用することは、同じくRCS対応の「+メッセージ」に引導を渡すことになるかもしれない。 2つのRCS対応サービスが併存 グーグルは米国時間2024年5月14日、同社の開発者向けイベント「Google I/O」を開催した。スマートフォンの新機種である「Pixel 8a」を事前に発表したこともあり、基調講演ではAI(人工知能)に関する新技術のアピールに大半を費やしていた。 それだけグーグルは、米OpenAI(オープンAI)に先行された生成AIの分野で危機感を抱いているのだろう。巻き返しを図りたい様子がうかがえた。
米Broadcom(ブロードコム)による米VMware(ヴイエムウェア)買収の影響が、パブリッククラウドに波及している。影響が出たのは「VMware Cloud on AWS」で、米Amazon Web Services(アマゾン・ウェブ・サービス、AWS)が同サービスを新規に販売できなくなった。 ブロードコムのホック・タン社長兼CEO(最高経営責任者)が2024年5月6日(米国時間)に同社の公式ブログで発表した。タン社長兼CEOはブログで「VMware Cloud on AWSが無くなるとの誤った報道がある」と主張した上で、「VMware Cloud on AWSを、AWSが直接販売したり、AWSのチャネルパートナーが販売したりできなくなるのが事実だ」と述べた。 VMware Cloud on AWSはブロードコムが販売 AWSと旧ヴイエムウェアが2016年に発表して2017年からサービ
バッファローは2024年5月23日、同社製の無線LANルーターなど18機種が特定の条件に置かれた際、ボットに感染する恐れがあると発表した。この問題は2024年5月21日に情報通信研究機構(NICT)のサイバーセキュリティ研究室 解析チームがX(旧Twitter)公式アカウントで注意喚起していた。バッファローは2024年5月22日にボット感染の恐れがある機種や条件を発表していたが、対象は5機種だとしていた。 ボット感染の恐れがある18機種の内訳は、NICTが実際に感染を確認した7機種と、それらと設計が類似している11機種である。対象機種のWeb設定画面のパスワードが「工場出荷時の状態になっている」または「推測されやすい文字列が設定されている」場合にボット感染の恐れがあるという。2024年5月24日時点で対象機種の多くは販売が終了しているが、無線LAN中継器の「WEX-300HPTX/N」と「
米Microsoft(マイクロソフト)と米医療機関大手のProvidence(プロビデンス)、米ワシントン大学は米国時間2024年5月22日、医療向けAI(人工知能)モデル「Prov-GigaPath」を開発したと発表した。関連論文が同日に学術誌「Nature」に掲載された。 Prov-GigaPathは、スライドガラス上の腫瘍組織などの標本全体を高解像度のデジタル画像に変換する「全スライド画像(Whole-Slide Imaging、WSI)」に特化したAIモデル。プロビデンスが提供した実際のスライド約17万枚に含まれる10億以上の病理画像を基に学習した。マイクロソフトは「実際のデータで大規模な事前学習を行った初めての全スライド画像基盤モデル」としている。 標本から得たデジタル画像から、AIが病気の兆候である「マーカー」を認識する。プロビデンスの遺伝子解析部門でCMO(最高医療責任者)を
8~9型タブレットは2~3万円台の格安製品が売れ筋だ。ただ価格が安いタブレットは搭載するSoCの性能が低く、メモリーやストレージの容量も少ない。アプリケーションをインストールしても満足に動かず、不満を感じて高性能な製品を買い直したという人もいるのではないだろうか。 小型でスペックが高いタブレットが欲しい――。こうした要望に応える製品がNECから発売された。それがAndroidタブレットの「LAVIE Tab T9」である。スマートフォンの上位機種に搭載されている米クアルコム(Qualcomm)の「Snapdragon 8+ Gen 1」をSoCに採用し、高い処理能力がある。 LAVIE Tab T9のラインアップは2種類だ。メモリーが8GBでストレージ容量が約128GBの「T0995/HAS」(実売価格は税込み9万8780円)と、メモリーが12GBでストレージ容量が約256GBの「TAB0
Windowsには「ファイル履歴」という個人データのバックアップ機能がある。これは「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」といった個人用ファイルの保存フォルダーを、外部ストレージにバックアップする機能だ(図1)。 図1 Windows標準の「ファイル履歴」機能を使うと、定期的に個人用ファイルを自動バックアップできる。ファイルが壊れたり間違って削除したりしたときにも復元できるので安心だ 利用時のポイントは、しょっちゅうバックアップしてなるべく直近の状態を保持すること。バックアップは自動で定期的に実行されるが、その頻度は最短で10分置きに設定できる。 初回はSSDが圧倒するが2回目以降は気にならない こうした使い方をする場合、バックアップ先ストレージは常に接続したままにしたい。となると、候補は邪魔にならない極小製品。具体的にはサム型のSSDまたはUSBメモリーとなるが、カードリーダーを内蔵
夏商戦に向け、スマホメーカー各社は新製品を続々発表している。その内容を見ると、メーカーの顔となるフラッグシップモデルに異変が相次いでいる。それらからは、国内スマホ市場の厳しい現実が見えてくる。 特徴の一部が失われた「Xperia 1 VI」 スマホメーカー各社の新製品発表イベントが相次いでいる。2024年5月のゴールデンウイーク明けから2週間にわたっては、メーカー各社の新製品発表イベントが集中。筆者が把握する限り、この2週間で8メーカーから15機種ものスマホ新製品が発表された。 その内容を見ると、従来にない大きな異変が起きているというのが正直なところだ。とりわけ大きな異変が起きているのが、フラッグシップモデルにおいてである。フラッグシップモデルは、メーカー各社が技術を結集して開発している最も性能が高いモデルだ。 その異変を象徴する1社がソニーである。ソニーは2024年5月15日にスマホ新製
日本製鉄は、鋼板のプレス成形によって部品点数を減らした自動車のリアアンダーボディーを開発し、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2024 YOKOHAMA」(2024年5月22~24日、パシフィコ横浜)に出展した。複数の鋼板をホットスタンプ(熱間プレス)で一体成形して造る。ボディーの軽量化と低コスト化に関して、同社は「ギガキャスト(ギガキャスティング)よりも優位性がある」と見る(図1)。 ギガキャストは大物部品を一体成形するアルミダイカスト。電気自動車(EV)のアンダーボディーや2次電池パックを加工する技術として、日本ではトヨタ自動車やリョービ、アイシン、日産自動車、ホンダなどが実用化に向けた開発を進めている。 新しいリアアンダーボディーは、ボディー後方にあるサイドメンバーやフロアパネル、ホイールハウスを一体化した部品。日本製鉄は「リアアンダーモジュール」と呼ぶ。アッパーとロアをそれぞ
2024年5月、Raspberry Pi財団が公式にリモートデスクトップサービス「Raspberry Pi Connect」のベータ版をリリースした。Webブラウザーベースという点が大きな特徴だ。ローカルネットワークはもちろんのこと、外部ネットワークからアクセスもできる。今回は2024年5月時点のRaspberry Pi Connectの使い方と使用感を紹介しよう。 Raspberry Pi OS標準のVNC 「Raspberry Pi OS」でリモートデスクトップといえば、Raspberry Pi OS標準でインストールされているVNC(Virtual Network Computing)を想像するのではないだろうか。過去にVNCを使ったことがある読者も多いことだろう。 2023年にリリースされたRaspberry Pi OSの「Bookworm」では、ウインドーシステムが「X Wind
先日、大阪で人工知能(AI)について講演する機会があった。米OpenAI(オープンAI)が次世代のAIモデル「GPT-4o」を発表したばかりということもあり、講演の最中にこのモデルの動作をデモしてみることにした。 GPT-4oの特徴の1つは反応の早さだ。そこでデモでは、スマートフォンの「ChatGPT」アプリでGPT-4oのモデルを選択し、音声で会話することにした。ChatGPTアプリの音声会話で従来のGPT-4を選択した場合、回答が返ってくるまでの時間が長すぎてスムーズな会話は難しい。GPT-4oであれば会話として成り立つくらいのテンポで回答が返ってくる。 講演の途中でスマホのChatGPTアプリを起動し、「こんにちは。あなたは誰ですか」と尋ねてみた。すると、「こんにちは。私はChatGPTです。何かお手伝いできることがあれば教えてください」とすぐに返ってきた。「今日は大阪に来ています」
「VMware製品を扱うリセラーから、突然ライセンスの契約更改を迫られた」「実質年間1億円の値上げになるシステムもあり、どうしたものか困っている」。2024年5月、日経クロステックに大手金融機関で情報システム部門の管理職を務めるA氏から悲鳴の声が寄せられた。 きっかけは2024年4月。同社の香港拠点から日本本社に対し、「VMware製品のライセンス変更の通知メールが来ており、どう対応すべきか悩んでいる」との相談が届いた。米国や欧州、東南アジアなどの拠点にも、同様の通知があったという。 変更の影響を試算したところ「現状と比べて最大20倍の値上げになるものもあった」(A氏)。中には「1週間以内に応じない場合、さらなる値上げに踏み切る」といった「半ば脅しのような内容もあった」(同)という。 海外拠点からの相談を受けて、同社が国内本社の状況を調べたところ、同社グループのシステム関連会社宛てにも、国
セキュリティーに「絶対大丈夫」はない。そして、企業ごとにシステムやネットワークの構成、事業内容などは様々。1つの脆弱性への対応をとっても、ケース・バイ・ケースで難しい。そんな難しい脆弱性対応で失敗しないためにはどんな策があるか。4人のセキュリティー専門家へのインタビューを掲載する。 佐々木 勇人氏 JPCERTコーディネーションセンター 政策担当部長兼早期警戒グループマネージャー脅威アナリスト 脆弱性の深刻度を測るCVSS(Common Vulnerability Scoring System、共通脆弱性評価システム)の値は個別の悪用の蓋然性を正確に示し切れていない課題はあるものの、年間に大量の脆弱性をユーザーがさばかなければならない際の指標にはなる。一定の目安として採用する手はある。 ただ、システムに与える影響は各社で判断するしかない。脆弱性情報を見て理解できるだけの知見が必要なので、ベ
東京メトロ南北線白金高輪駅の出入り口の1つ。都営三田線の駅でもある同駅付近にはタワーマンションが林立する(写真:日経クロステック) 東京地下鉄(東京メトロ)は南北線と有楽町線の延伸計画を、東京都の都市計画決定を経て正式に始動させる。都の都市計画審議会は2024年5月17日、延伸について都市計画を承認した。約1年以内の着工、30年代半ばの開業を目指す。南北線では大深度法の適用を視野に入れて計画を進める。
米Microsoft(マイクロソフト)は米国時間2024年5月21日から開いた年次イベント「Microsoft Build」に合わせて、クラウドサービス「Microsoft Azure」の機能強化を発表した。生成AI(人工知能)関連サービスを中心に、追加された主要25機能を解説する。 今年もAI一色に染まったMicrosoft Build。「AI時代のニーズに応える、最も完全でスケーラブルなAIインフラを用意している」。基調講演でマイクロソフトのサティア・ナデラCEO(最高経営責任者)はこう語り、Azure関連の新サービスを発表した。 プレビュー版として提供してきた生成AIサービスの中核の1つ「Azure AI Studio」は、一般利用が可能になった。AzureのAI関連機能を一元的に管理するサービスで、米OpenAI(オープンAI)や米Meta(メタ)などが提供する1600以上のAIモ
米Apple(アップル)が2024年5月7日(現地時間)に発表した「iPad Pro」は2022年10月以来となる新型タブレット端末である。目玉はAI(人工知能)に特化した独自設計の最新プロセッサー「M4」。狙いはAIアプリケーションを効率よく利用することにある。 M4は台湾積体電路製造(TSMC)の第2世代3nm(ナノメートル)製造プロセスを採用したSoC(System on Chip)だ。M3に比べて電力効率は最大2倍、総合的な性能は4倍に向上し、端末は薄くなった。アップルはM4が同社史上最速のニューラルエンジンを搭載して、最大で毎秒38兆回の演算処理を可能にする点を大きくアピールしている。そのM4を搭載するiPad ProはAIのためのパワフルなデバイスになったとした。 韓国ではいよいよアップルがAIで攻めに出たと大々的に報じられている。AIに関しては出遅れているという声があるアップ
「長いこと色々な情報システムや開発プロジェクトを見てきましたが、情報資源管理の思想を超えるものはもう出てこないのではないかとすら思っています」 こういう書き出しの電子メールが中西昌武氏から送られてきた。中西氏は世界初の商用システム開発方法論である「PRIDE(PRofitable Information by DEsign)」を使うコンサルタントを経て、名古屋経済大学の教授を務めた。 中西氏はPRIDEを開発したミルト・ブライス氏の孫弟子にあたる。木にブランコを付けようとしたが、利用者、企画制作者、プロジェクト発起者、専門家などに任せたら、まったく違うものになってしまったという有名なイラストがある。中西氏によると、ブライス氏が考案したという。 関連記事: 50年間使われ続ける、あの有名な「木にブランコ」の絵を最初に描いた親子 ブライス氏はPRIDEを1971年に世に出した後、1970年代末
高速道路を活用して荷物を自動運搬する「自動物流道路」の実現に向けて、国土交通省は工費の概算を公表した。自動物流道路は、高速道路の路肩や中央帯などを活用する「地上案」と、地下空間に専用トンネルを整備する「地下案」の検討が進む。10km当たりの工費は地上案の場合は254億円、地下案の場合は70億~800億円かかる見込みだ。 今後、技術の検証や研究の場として活用する「実験線」を設けて、10年後の実現を目指す。国交省が24年5月14日に開催した自動物流道路に関する検討会(委員長:羽藤英二・東京大学大学院教授)で報告した。 自動物流道路は、トラック運転手の不足による物流の停滞などを防ぐことが目的に、自動輸送カートなどで荷物を運搬できるようにすることを目指したものだ。高速道路の路肩や中央部、地下空間に専用レーンを整備する。 国交省は、大型トラックなどの交通量が多い東京―大阪間に自動物流道路を設けた場合
「ランサムウエアで攻撃側のパラダイムシフトが起きた。攻撃者にとって価値がないシステムやデータでも、企業にとって必要なら人質に取って金銭に換えられる。これまで狙われるはずがなかったシステムやデータが狙われるようになった」――。JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)の佐々木勇人政策担当部長兼早期警戒グループマネージャー脅威アナリストは苦い顔をする。 どの規模の企業・団体も攻撃者の標的となる今、脆弱性を放置していれば痛い目に遭うことは明らかだ。しかも攻撃のスピードが増しているため、たった数日間対処しなかっただけで大きな被害を受ける可能性がある。脆弱性に速やかに対応するには、いち早く脆弱性情報を把握し、緊急対応が必要だと分かったときに素早く対処することだ。そのためには、事前の準備が重要になってくる。 対応チームに責任者が必要 まずは、脆弱性に素早く対応するためにどんな準備をし
米Microsoft(マイクロソフト)は米国時間2024年5月21日、年次イベント「Microsoft Build」で、生成AI(人工知能)によるユーザー支援機能「Copilot」の機能強化を発表した。複数の外部プログラムをつないで実行する「生成AIエージェント」を開発する機能や、個人だけでなくチームをサポートする「Team Copilot」を新たに追加。Copilotはユーザーをチャットで支援する機能から、業務を自動化する存在に進化しようとしている。 ユーザーがCopilotをカスタマイズできるローコードツール「Microsoft Copilot Studio」に、エージェントを開発する機能を新たに追加した。複雑なプロセスを自動化し、人の介入を最小限に抑えた自律的なエージェントを作成できるという。早期アクセスプログラムで限定的に公開されており、2024年後半にプレビュー版が提供される予定
メールセキュリティーベンダーのTwoFiveとエンバーポイントは2024年5月22日、迷惑メール対策の実態に関する調査結果を発表した。米Google(グーグル)による「メール送信者のガイドライン」が2024年6月から本格的に適用される影響で、送信ドメイン認証「DMARC」の導入率や、「ワンクリック登録解除(ワンクリック購読解除)」の利用率が向上しているという。 グーグルは2024年2月以降、迷惑メール対策を大幅に強化したガイドラインを段階的に適用している。メールの送信者がこのガイドラインの要件を満たしていない場合、世界最大規模のメールサービス「Gmail」にメールを送れなくなる恐れがある。 このためメール配信事業者や企業などはガイドラインの要件を満たすべく、送信ドメイン認証などへの対応を進めている。TwoFiveの調査によると、日経平均株価を構成する上場企業225社のDMARC導入率は20
Cドライブが容量不足に陥っているなら、スティックSSDにデータを移して空きを増やす手がある。その場合はただのファイルコピーではなく、Windowsの設定を変えて「ドキュメント」などを丸ごと移すのがポイントだ(図1)。「ドキュメント」はエクスプローラーの左側(クイックアクセス)などにも現れる特殊なフォルダー。そうした特殊なフォルダーの保存先をスティックSSDに変更する。 図1 Cドライブの空き容量不足が慢性的に続くなら、「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」などのフォルダーをスティックSSDに移して空きを増やす手がある。それらは特殊なフォルダーで、通常のフォルダーとは違う手段で移動させる。Windowsの設定を変更するのがポイントだ 作業の前に「復元ポイント」を作成しておこう(図2)。万一、スティックSSDへの移動途中で失敗した際に、元の状態に戻すための保険だ。「ドキュメント」の移し方
Q.自宅と会社間の交通費について伺います。勤務先のIT企業には、私のような出社勤務のエンジニアと、テレワークで働くエンジニアがいます。どちらも立て替え交通費による精算処理をしていますが、毎日出社している私は、切符代ではなく定期券代での精算です。先日人事部の同僚から、立て替え交通費は社会保険料が安くなる一方、年金が少なくなると聞きました。私は少しでも年金が増えるほうがよいです。そもそも出社勤務が通常で定期券を購入しているのだから、これは立て替え交通費ではなく、通勤手当に当たるのではないでしょうか。当社の運用は正しいのでしょうか。 IT企業のビジネス環境やエンジニアの仕事は、他の業種に比べてテレワークに向いています。採用募集では、テレワークができることをアピールしているIT企業が多いです。 テレワークでの労働契約になっているエンジニアについては、立て替え交通費の精算でよいです。一方、通常の出社
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