東京を拠点に困難を抱える少女たちを支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」代表の仁藤夢乃さん(35)が新著「10代から考える性差別・性暴力 バカなフリして生きるのやめた」(新日本出版社)を出版した。少女が「商品化」される実態や背景についてインターネットメディアで連載してきた記事に加筆して一冊にまとめた。仁藤さんは「10代に性差別や性加害の構造を知ってもらいたい」と話している。【聞き手・白川徹】 ――本のタイトルに込めた思いを教えてください。 ◆性搾取する、またはそれを容認する人たちに対し、少女は身を守るため、苦痛を感じないようにするため、あえてニコニコして何も分からないふりをすることがあります。10代の時に行き場もなく街をさまよっていた私もそうでした。買春者は「困っている子に援助してあげている」という身勝手な理屈で買春行為を正当化します。「バカなフリして生きるのやめた」は、少女や女性